インフィニットストラトス 皇族の懐剣(投稿休止 再開日未定)   作:のんびり日和

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今回から第2章です。暫くはISに触れない日常話が続きます。


第2章出会い
1話


智哉と穂香、そして恵梨香が天城家に来て月日が経ったある日の朝。

天城家の一室、智哉達3人の部屋ではそれぞれ布団に入って寝ていた。すると枕元に合った目覚し時計が鳴り響き、智哉は手探りで目覚し時計を探し止める。そして布団からもぞもぞと動きながら起き上がると、寝ぼけた目を擦りながら左右の二人に顔を向ける。

左に居る恵梨香は布団を抱き枕みたく抱き着きながら寝ており、右に居る穂香は布団の中に顔が埋もれ、足や手が色んな所から飛び出ていた。

 

「……おぉ~い、2人ともぉ。朝だよぉ」

 

智哉はそう言いながら恵梨香、そして穂香に呼びかける。だが二人は中々起きようとしなかった。

 

「……やっぱりお母さんが起こしに来ないと無理かな」

 

そう零していると、襖が開き割烹着を着た雪子が其処に居た。

 

「あら、智哉は相変わらず早起きね。えらいえらい」

 

そう言い智哉を褒める雪子。智哉はえへへへ。と照れた表情を浮かべながら立ち上がる。

 

「それじゃあ先に身支度してご飯食べに行ってらっしゃい。私はこの子達起こすから」

 

「うん、分かった」

 

智哉はそう言い部屋から退出していった。残った雪子はニンマリ笑顔を浮かべながらそっと穂香と恵梨香が寝ている布団を掴む。そして

 

「いつまで寝ているの! さっさと起きなさい!」

 

「「は、はい!」」

 

布団をひっぺり剥がされ、更に雪子の大声に驚き二人は飛び起きると目をぱちぱちしながら雪子の方に顔を向ける。

 

「起きたわね。もう智哉が先に行ってるから、早く居間に来るのよ」

 

そう言い雪子は引っぺがした布団を降ろし、部屋から退出していった。突然の大声に驚き固まる2人だったが、暫くして我に返り洗面台で身支度を済ませ居間に向かうと、既にご飯を食べている智哉と新聞を読む颯馬が居た。

 

「お父さん、おはよ」

 

「おはよぉ、お父さん」

 

「うむ、おはよう。2人はまた雪子に起こされたようだな」

 

眼帯で片方の目は見えないが、もう片方の目は優しい笑みを浮かべていた。

 

「あ、アハハ。起きようとは思ってるんだけど、なかなか起きれなくて」

 

「つ、つい夜更かししちゃった」

 

2人は苦笑いを浮かべ訳を話す。

 

「まったく、夜更かしはあまりよろしくないんですよ」

 

そう言いながら2人にご飯と味噌汁を配る雪子。

 

「「はぁ~い、ごめんなさぁい」」

 

「はっはっはっは。まぁその辺にしてやりなさい、雪子。ほら早く食わんと学校に遅れるぞ」

 

颯馬にそう言われ2人はご飯を食べ始めた。そして学校行く時間となり智哉と穂香は鞄を背負い、恵梨香も教科書などを入れたリュックサックを背負い玄関へと向かう。

すると玄関には颯馬や雪子、そして数人の使用人たちが居た。

 

「それじゃあ行ってきまぁす」

 

「行ってきます」

 

「行ってきまぁ~す」

 

「うむ、行ってらっしゃい」

 

「ちゃんと勉学に励むんですよ」

 

颯馬と雪子が3人を見送りの言葉を掛けると同時に、使用人達も行ってらっしゃいませ。と頭を下げ見送った。

智哉と穂香は家の門の前に停められていた黒い色の車へと乗り込む。運転席には彩、助手席には圭司が居た。

 

「お二人共シートベルトをお付けください」

 

「はい」

 

2人の指示に智哉達は従いシートベルトを締める。そして窓を開け自転車にまたがる恵梨香の方に顔を向ける。

 

「それじゃあお姉ちゃん、行ってきまぁす」

 

「行ってきまぁす」

 

「ほぉ~い、いってらっしゃ~い!」

 

車が出発したのを確認した恵梨香は自身も新たに転入した高校へと向け自転車をこぎ始めた。

 

暫くして智哉達が乗った車は二人が通う浄苑学校に到着した。

車から降り2人は学校に向かって歩き出す。

 

「あ、智哉君おはよぉ」

 

「穂香ちゃんおはよ!」

 

「お二人共おはようございます」

 

次々に智哉達に挨拶を交わす生徒達。浄苑小学校に通っている多くの生徒は天城家の事をよく知っており、そして天城家にお仕えしている家の子もこの学校に通っているのだ。

 

2人が昇降口まで着て上履きに履き替えていると

 

「あ、おはようございます。智哉さん、穂香さん」

 

「おはよう智哉、穂香」

 

そう声を掛けられ、2人が振り向くと薄紫色の長い髪をハーフアップでポニーの様に止めた女性と灰白色の髪色のポニーテールの女性が居た。

 

「あ、美哉さんに黒歌さん。おはようございます」

 

智哉は2人挨拶を行う。

 

「ご一緒に教室に向かいませんか?」

 

「うん、別に良いよ」

 

そう言い智哉達は美哉達と共に教室へと向かう。

そして教室へと到着後それぞれ机に着くと、カバンから教科書などを取り出し机へと仕舞う。そうこうしている内にチャイムが鳴り響き生徒達は席に着く。

 

それから時間は飛び放課後。それぞれ家路へと着く生徒達。無論智哉達も家へと帰るべく学校の門に向かって歩き出す。傍には穂香の他に美哉、そして黒歌が居た。

校門まで付くと黒塗りの車が1台止まって居た。その傍には圭司と黒衣の羽衣を着た男性が居た。

 

「お迎えに上がりました」

 

そう言われ智哉達は圭司達に近付く。

 

「父上、お勤めご苦労様です」

 

「お父さんご苦労様」

 

そう言い美哉は圭司に。そして黒歌は黒衣の男性に告げる。

 

「あぁ。俺はお二人を連れて車で帰るが、2人はどうする?」

 

「私は何時も通り歩きで。黒歌は?」

 

「いつも通り歩いて帰るよ」

 

「そう。それじゃあ智哉さん、穂香さん。また明日」

 

「またねぇ」

 

そう言い2人は歩いて帰り始める。

 

「またねぇ」

 

「ばいば~い」

 

智哉達も手を振りながらそれを見送った。そして車へと乗り込む。運転席には圭司、そして助手席には羽衣の男性。

 

「それでは発進します」

 

「お願いします」

 

そう言い車は走らされた。暫くして羽衣の男性はチラッと後部座席の方に目を向けると智哉達はスヤスヤと寝ていた。

 

「どうやらお疲れだったようだな」

 

「そうみたいだな。ところが鴉羽、お前娘の黒歌ちゃんに本当に跡を継がせる気か?」

 

圭司は横目で羽衣の男性、鴉羽にそう聞くと肩をすくめる鴉羽。

 

「まぁな。アイツが中学3年になった時には名を継がせる。そろそろ俺も歳的に限界だからな」

 

そう言いながら何処からともなく本を取り出す鴉羽。本にはカバーが付けられている為、タイトルは分からなかった。

 

「そうか。まぁ何れ美哉も俺の代わりに智哉様達の護衛に付く日が来るかもしれんしな」

 

「フッ、そうだな」

 

そして4人の車は家へと走り続けた。




次回予告
学校から帰って来た智哉達は恵梨香と共に勉強を行う。
夕飯時には颯馬達に学校であった事を楽しく会話しながら夕飯をとる。

次回
のんびり日和part2
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