魔法狂気 マジキチ☆なのは   作:トロ

5 / 14
夏風邪で遅れました。申し訳ありません。


第五話【星に願いを】

 

 ジュエルシードの反応を辿って走るなのはの肩に乗るユーノは、息を荒げながらも笑みを崩さない少女の横顔をジッと見つめていた。

 その瞳に灯した感情は、少女への信頼ではなく、警戒。

 理由は昨夜、有り余る魔力と魔法を操る才能を発揮した彼女に対して、ユーノが感じたのは頼もしさよりも、それ以上の不安によるものだ。

 ジュエルシードの暴走体という恐ろしい化け物を相手にしても怯えない胆力や初陣にして敵を圧倒する力は、本来であれば頼りにしてもいいはず。だがユーノは単純に恐ろしいと思ってしまった。

 もしかしたら自分は、とんでもない何かに助けを求めてしまったのではないだろうか?

 例えるなら危険なロストロギアの封印を解いてしまったかのような焦燥。それをユーノは頭を振って心の奥底へと押しやる。

 今は目の前の脅威への対処が先決だ。今、自分はなのはをロストロギアに例えたが、事実としてこの海鳴市には解放されたロストロギアが多量にばら撒かれている。

 このうちの一つでも完全励起してしまえば、都市はおろか世界そのものへの影響すら甚大ではないものとなるのは想像に難くない。

 

「この先だねユーノ君?」

 

「はい……ジュエルシードの反応はこの上です」

 

 そうこうしているうちに、なのはは神社へと続く長い階段へとたどり着いていた。既に覚醒を目前としたジュエルシードの放つ禍々しい魔力の脈動が感じられる。その危険な波動にユーノは気を引き締め、なのはは「いひっ」と喉を鳴らした。歓喜の鳴き声だ。

 

「行くよ、レイジングハート」

 

『いつでもどうぞ』

 

 なのはの呼び声に、胸元のレイジングハートが輝きを増した。次いで、規格外とすら思える膨大な魔力を収束したなのはの周囲が光り輝き、その閃光よりバリアジャケットを纏い、杖の状態へと化したレイジングハートを握ったなのはが現れる。

 

「ひひっ」

 

 爛々と怪しい輝きを湛えた眼光が境内へと続く階段を舐め回す。総身を満たす全能感と、この力をぶつけられる歓喜が体を火照らせ、未だ未成熟の少女の女性が熱くなるのすら感じた。

 堪らない。

 もう一秒だって我慢できない。

 

「なのは、まずは相手の様子見から――」

 

 刹那、ユーノの提案を無視して、なのはは足にため込んだ魔力を解放して一足飛びに境内へと飛翔した。

 

「なっ!? 待ってよ!」

 

 こちらを引き留めようとするユーノが慌てて人払いの結界を発動する準備に取り掛かる。しかし、その時にはもうなのはは境内の中心で肉体を形成し始めたジュエルシードと対峙していた。

 どす黒いと言ってもいい魔力が偽りの肉体を構築する。顕現するのは昨夜のように不定形の何かではなく、なのはの背丈を遥かに超えた巨大な漆黒の犬らしき暴走体だった。

 四肢で地面の感触を確かめた暴走体の四つ存在する眼が、武者震いと絶頂によって体を震わせるなのはを認識する。

 

「■■■■ッッッ!!!」

 

「いいよ! 楽しもう!」

 

 敵と認めた咆哮と、喜悦の叫びが重なった。これより始まるのは互いが滅ぶまで終わらない死闘の宴。遅れてユーノが展開した結界によって、あらゆる邪魔者が排除された世界、先手を打ったのは半ば無意識で展開したディバインシューターによる一撃だった。

 僅か半日の修練で手にした新たな力はしかし、熟練した魔導師の一撃と比しても遜色は無い。軌道を読ませないようにジグザグに動くシューターは、目論見通り暴走体の四つある眼球の一つへと激突して爆ぜた。

 

「■■■■ッッッ!!??」

 

 漏れ出る体液と痛みの二重奏に怯む暴走体。この隙を逃すまいと一気に四つのディバインシューターを新たに展開するなのはは、直後、空間を切り取ったかのような速度で突進してきた暴走体に目を見開いた。

 

「ッ!?」

 

 咄嗟にレイジングハートを構えてプロテクションを展開するのと、暴走体が激突するのはほぼ同時。あまりの圧に膝が折れそうになるのを堪えながら、なのはは展開したシューターを、左右から暴走体へと強襲させる。

 だが一つ潰れたとはいえ三つある眼の視野を掻い潜るには少なすぎる。既にその脅威を知っている暴走体はプロテクションを足蹴に後方へと飛翔。遅れて暴走体が居た場所をシューターが突き抜ける。

 抜けられた。

 警戒されている。

 都合よくはいかない。

 だけどやりようは幾らでもある。

 なのはが嗤う。獲物を前にどうやって料理しようかとアレコレ楽しく思いを巡らす。生死を賭けた闘争で、彼女の思考は愚の極みではある。だが、この僅かなやり取りだけで、なのははこの暴走体では自分を害するには程遠いことを悟っていた。悟ってしまっていた。

 

「ひひっ! えひっ、えひっ!」

 

「■■■■!?」

 

 着地した暴走体の足がいつの間にか発動していたバインドによって拘束される。驚愕に彩られる暴走体と、思い通りの展開に笑い声を漏らすなのは。

 何とかその場から逃れようと暴走体が抗うが、一本だけならいざ知らず、拘束に気を取られた僅かな間に、その足を次々と現れた鎖によって束縛されて動きが止められる。

 逃げられない。逃がす訳もない。

 敵を意のまま思うがまま、対峙より僅か十秒足らずの攻防にて、互いの勝敗は決したと言ってよかった。

 

「なーにをしよう、なーにをしよう」

 

 まな板の鯉を前と化した暴走体の唸り声すら肴にして、なのはは頬を染め上げてこれから始まる至福の一時に思いを巡らせる。

 

「簡単に壊れちゃダメだからね」

 

 無論、手加減はしっかりとするつもりだ。

 だってすぐに壊れちゃつまらない。

 昨日はうっかり壊してしまったけれど、今日はしっかりやってみせよう。

 コレの闘争本能が消えない程度に。

 コレがまだ私に抗えると錯覚出来る程度に。

 慎重に、大切に。

 じっくりゆっくり、コトコト煮込む鍋料理。

 ギラリ怪しい眼光で、なのははディバインシューターを展開した。

 

「な、のは……?」

 

 そしてユーノが結界を展開して階段を登りきった時、彼が見た光景は言葉を失うには充分すぎるものであった。

 響き渡る獣の雄叫びと、不協和音のように響く下卑な笑い声。殺意に滴る唾液を流す暴走体と、喜悦に塗れた唾液をぶちまけるなのは。果たして、どちらが市井に恐るべき異形かと言えば、間違いなくそれは哄笑する少女に他ならなかった。

 

「えっえっえっ! 頑張れ頑張れ! もうちょっとで私に届くわ! 喉元に食らいつけるわ!」

 

「■■■■ッッ!!!!」

 

 四肢を拘束された暴走体がその周囲を動きまわるなのはに食らいつこうと牙を剥いている。だが噛みつこうにもプロテクションやシューターによって悉くがなのはへと届くことは無い。それでも何とか抗うのは、暴走体の四肢に絡むバインドが絶妙に緩く、ある程度動き回ることが出来るためだろう。

 獣の思考ではそれがなのはによって制御されたものであることには気づかない。故に暴走体は己の生存のために、その牙でなのはを食らわんと足掻くのだ。

 だが届かない。

 どう足掻いても、意味は無い。

 それが分からない故に尚も暴れる。

 その抵抗を嘲り笑い、なのははシューターで徐々に暴走体の肉体を削っていた。

 

「い、一体何をして……」

 

「なにって? 見て分からない? 今後のための練習だよユーノ君」

 

 無意識に漏れ出たユーノの独り言になのはが律儀に答える。その間にも突撃してきた暴走体を、プロテクションで弾き飛ばし、返しのシューターでその牙の一本を砕いてみせた。

 

「だってジュエルシードはまだまだ沢山あるんでしょ? だったら私、もっともっと強くならなきゃダメだよね? だからコレを使って戦う練習してるんだ」

 

「あ、で、でも」

 

「でも?」

 

 ――こんな、相手をいたぶるようなやり方は……。

 

「どうしたのユーノ君? 何か駄目だったのかなユーノ君? 私が間違ってたら教えてほしいなユーノ君?」

 

 口を開くより先に、ギョロリとなのはの眼がユーノを見据える。光を飲み込むような黒に変わり始めた少女の眼に射竦められ、ユーノは出そうとした言葉を喉の奥へと飲み込んだ。

 あぁ、恐ろしい。

 この少女が恐ろしくて仕方ない。

 もしもこの疑問を口にして、あの純真無垢な汚物の興味がこちらに向いてしまうと考えると恐ろしくて何も言えない。

 

「大丈夫だよユーノ君。私、まだまだ自分を上手く引き出せてないけど、頑張って私の全部を引き出してみせるから」

 

「は、はい……期待、してます」

 

 唾液の糸を伸ばして、なのはが口角を吊り上げた。それを微笑みだと認識できる程ユーノは狂ってはいない。堪らず言葉を濁して、怪しまれないように視線を逸らすだけだ。そして、ユーノは自分に言い聞かせるように繰り返す。

 相手は、暴走体だ。正しくは生物ではなく、所詮は仮初の存在でしかない。

 肉が弾ける音が聞こえる。

 なのはもそれが分かっているからこうして練習しているだけなんだ。

 暴走体の咆哮に悲鳴が混ざる。

 だからこれは決して虐待でも拷問でもない。

 なのはの笑い声が木霊する。とても楽しそうに、ただただ己の成長を実感して。

 大丈夫だ。彼女はそれを分かっているはずだ。

 ユーノは外界より聞こえる不快な音を遮断して、何度も何度も自分へ言い聞かせる。

 怖くなんて無い。恐いという感情は勘違いでしかない。

 なのはが自分の成長のために生物を嬲るのに躊躇いを感じないという可能性なんて存在しないから。

 そのためならば、あらゆる全てを犠牲にすることを躊躇しないなどあり得ない。

 だから大丈夫。

 暴走体と同じような悲鳴が、いずれ自分の口から溢れ出す可能性なんて無いから。

 

「だよね、なのは?」

 

 ユーノの問いかけはとうとう己が結末を理解した獣の絶望に溶けて消える。

 

「ひ、ひひ」

 

 あぁ、それこそを喜びと変える少女の眼に、今はまだ怯えるユーノは映っていない。

 

 

 

 

 

 空間を掌握し、神経を巡らせる。眼球は敵を追うのではなく、リンカーコアより吸収して周囲に拡散させた魔力の波を見て、その揺らぎをもって相手の動きを理解する。

 バインドで縛られた暴走体の突進は私の反射神経では反応しきれない。だけど、何度かの攻防を通して得た魔力の波を見るという捉え方によって、既にプロテクションを使うまでもなく回避が出来るようになっていた。

 

「ふふっ」

 

 私の横を無様にも通り過ぎる暴走体の姿を後ろに、思わず笑みが零れる。次いでと放った二発のシューターは削ぐように暴走体の肉体を浅く抉った。

 この通り、二発程度だったら相手のぎりぎりを狙える程度の操作ができるようになった。残念ながら手の延長線としてしか使っていないのでこれ以上の制御はまだまだ難しいけど、何、一つ一つ丁寧に上手になっていけばいいだけの話だ。

 

「■■■■ッッ!!」

 

 暴走体の叫びは戦闘が始まった時に比べて随分と弱々しい。

 眼球二つ。

 牙を八本。

 耳を一つに全身に刻んだ裂傷が三十と打撲がその倍以上。

 我ながら上手にやってみせたと思うけど、流石に暴走体もここまでやられれば自分がいたぶられていることに気付いたのだろう。残った眼には怯えの色が走り、突撃する足には躊躇いが見える。

 それでも私に向かってくるのは、足に絡みついたバインドを解くために私を殺すしかないことが分かっているから。

 

「えぇ、もうちょっとだけ楽しめそう」

 

 レイジングハートを握る手に力がこもる。

 魔法を覚えて二日目にしてこんなに素晴らしい教材が得られるとは思わなかった。おかげで私は高町なのはの基礎的な使い方を把握できたと言ってもいい。

 魔法使いとしての才能。これがどの程度のものなのかは、比較対象がユーノ君しかいないので何とも言えない。けれど、間違いなく前世の私には存在しなかった才覚は、得難い才能なのは間違いなく。

 あぁ、本当に楽しい。

 前世を自覚してから数年、倦怠で彩られた日々に染み渡る才能という水が私の心を潤してくれる。

 素晴らしきは高町なのはという肉体だ。こうして魔力の流れを見られるようになると、背後の様子ですら擬似的に見通せる。溢れる魔力は凡人の私からすれば大海をバケツで汲むような代物。他の魔法使いがどうなのかは分からないけど、私にはもうこの力しか見えないし見る必要もない。

 凡人の私のままだったら出来なかった偉業の数々。それらを私が学び、操れる喜び。

 次は何を学ぼう。

 もっと楽しい魔法を学ぼう。

 

「ねぇレイジングハート、そろそろ新しい魔法を覚えたいな」

 

『それでしたら……こちらなどどうでしょうか?』

 

 レイジングハートから新たな魔法の構築式が送られてくる。

 それはこれまでの基礎的な魔法とは違う、明確な力を示すに相応しい魔法。

 砲撃魔法と呼ばれる恐るべき破壊の力が私の手に委ねられていた。

 

「あはっ!」

 

 いいわ。

 とっても素敵よレイジングハート。

 バインドもプロテクションもシューターも、どれも素晴らしい魔法だった。だけど、今から放つ魔法は、魔法使いの誰もが使える代物というわけではない。

 一握りの才覚が研鑽を経て扱うことを許される魔法。素人だからこそ、これまでとは違う緻密精密な構築式の凄さが分かる。

 そして、凡人だからこそ私は確信できるのだ。

 

 高町なのはという天才であれば、この程度は容易いと。

 

「いいよ! やろう! レイジングハート!」

 

『いつでもどうぞ』

 

 レイジングハートの返事と同時に、これまでを遥かに凌駕する密度のバインドで暴走体の全身を拘束する。万全の状態であれば食い破ることも出来たであろう暴走体は動くことすら出来ていない。

 

「魔力、収束……!」

 

 その隙に体内のリンカーコアに魔力を吸い上げていく。

 出し惜しみは一切しない、今出来る限界までをまとめ上げ、より強く、もっと上へ。

 

「ッ……! 凄い、凄いよ!」

 

 だけど、私の思い描く限界を嘲笑うように私のリンカーコアは貪欲に魔力を簒奪し、隷属し、一つの塊へと磨き上げている。

 私程度の凡人では天才の肉体は理解出来ない。この肉体には際限など存在せず、膨れ上がる魔力の濁流は、私の中で膨らむ期待のようですらあった。

 展開された魔法陣を通して暴走体目掛けて魔力の渦が唸りを上げる。

 私の想像の向こう側へ。飛翔し続ける才能が見出した向こう側の景色はもうすぐそこ。

 持てる全てを吐き出せ。

 有り余る才能に全てを委ねろ。

 

 これが、今の私に出来る――。

 

「全力……全開ぃぃぃ!」

 

 桜色の光が世界を塗りつぶす。その愛らしい色とは裏腹に、あらゆる全てを破砕しつくす破壊の一撃の名こそ。

 

『Divine Buster』

 

「シュート!」

 

 彩られた才能の光が奔る。瞬間、私はこれが私の力だと理解する。

 踏ん張らなければ反動で自分すら吹き飛ばしかねない一撃に対して、暴走体は抗うことすら出来ずに一瞬にして飲まれた。

 でも、まだだ。

 

「あははははっっ!!」

 

 さらに出力を上げる。膨れ上がる光の柱は愚直に前へと進み、瞬く間にユーノ君が展開した結界の境界へと激突した。

 

「なのは!?」

 

「ごめんねぇ! ごめんねユーノ君!」

 

 ユーノ君が驚愕の声をあげる。

 それに対して私は謝ることしか出来なかった。

 だってこれは折角秘密裏に全てを終わらせようと頑張るユーノ君への明確な裏切りだ。

 結界が軋みをあげる。私の放った全力に耐えられず、その向こう側(・・・・・・)へと力が現出しようとしている。

 

「でもさぁ! 止められないよぅ! こんなに気持ちいいのに止められるわけがないよぅ!」

 

 全力の限界値が今この瞬間にも跳ね上がっているのが分かる。

 素晴らしい、素晴らしいと褒め称えはしたが、この二日では輪郭すら見えなかった高町なのはの才覚。

 その全貌の一部がこの閃光によって暴かれたと思った。これが、この魔法こそが高町なのはを彩る才能の尖った部分の一つであるのだと。

 砲撃魔法。

 あらゆる全てを薙ぎ払う破滅の閃光。

 

「これが私! 私なのね!?」

 

 リンカーコアが捻出した魔力が次々とディバインバスターへと注がれる。衰えるどころか尚も膨れ上がる力によって、未熟な体が軋み、毛細血管が切れて鼻や眼球から血が流れるけれど関係ない。

 ここは限界ではない。

 私の身体に上限は無く、あぁ、成長しきっていない肉体の弱さが嘆かわしく、鍛えることを諦めた自分のこれまでへの悔恨すらこみ上げる。

 それら全てを歓喜で塗り潰してさらに前へ、才能が欲するままに、凡人だからこそ引き出せる才能の美しさをより激しく鮮烈に。

 

「止めて……止めろぉ! それ以上は――」

 

「あははっ! もう遅いんだからさぁぁぁ!!」

 

 私に向けて走り出したユーノ君を他所に、最後の一押しを光へ注ぐ。

 そして亀裂の走った結界が、遂に私の一撃に耐えきれず崩壊した。

 

「ぃやったぁぁぁ!!!!」

 

 秘匿された禁忌が空を駆け抜ける。愚直に延びる桜色の流星は、そのまま海鳴市のビルの一部を貫いて遥か遠くへ。

 誰か死んじゃったかな? まぁ楽しかったんだから仕方ないよね。

 一先ず射角を変えて空へと伸びた光が私達を照らし出す。

 

「あ、あぁ……」

 

「いひっ」

 

 茫然と閃光を見送るユーノ君と対照的に、私は鮮血に染まった視界でも美しく空を彩る光の柱に見惚れた。

 射出を止めた光が空へと消えていく。現代社会ではありえない異常事態を見つけた者はどの程度いるだろうか?

 どうでもいいし、どうだっていい。崩壊した境内の中央。遠くで崩れ落ちるビルの一角と、風に乗って聞こえてくる誰かの悲鳴だって、気にならない。

 

「あぁ、早く次が来ないかな」

 

 今度はさらに強大な一撃を何度でも。

 どうか、存分に私の全てをぶつけられる相手でありますように。

 

「神様、お願いします」

 

 空を走る桜の流れ星が消えるまで、私は静かに祈りを捧げ続けるのであった。

 

 




次回、狩り日和
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。