僕と翔子はFクラス   作:青い隕石

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クリスマス?何ですかそれ?


8話:素晴らしきかな、一致団結

 

 

 「うーん、やっぱり立候補に頼るのは無理なのか?1人だけでいいんだ。誰か引き受けてほしいんだが・・・」

 

 

「もー、代表がやればいいじゃん。そうすれば万事解決よ」

 

 

「だから、僕が生徒会員になるわけにはいかないんだよ。クラス代表と生徒会は掛け持ちできない決まりなんだ。」

 

 

 

 

今朝、担任の教師から渡された生徒会関連の資料を広げながら、僕は顔を上げる。が、すぐにため息をつくこととなった。

 

 

いくら見ても、僕の望む状況にはならない。ここの・・・Dクラスの生徒はそれぞれが好き勝手なことをしている。

 

 

友達と話に華を咲かせている者、スマホをいじっている者、机に突っ伏している者(おそらく意識は夢の世界だろう)と様々である。こんな者たちが大半を超えているのだから、代表兼進行役の自分としてはたまったものじゃない。

 

 

もちろん自分の話を聞いている者もいる。いるが、だからといって立候補してくれるとは限らない。僕が目を合わせようとすると、こっちを見ている者がさっと視線をそらす。「自分はやりませんよ」というメッセージを暗に、というかモロに示している。

 

 

 

まとまりが無いのは明らかであった。

 

 

 

 

 

 

 朝、クラス代表を通告された時こそ、少しばかりの嬉しさはあった。代表と言っても、AクラスではなくDクラスであり、学年全体から見ればそう褒められた成績ではない。

 

 

 それでも、クラスで1番をとれたことは事実である。その後の自己紹介をした時は、高揚感さえ感じた。普段は持たない責任感も多少なり生まれた。

 

 

 自分がこのクラスを引っ張っていこう・・・そう決意した。

 

 

 

 

 

 ・・・そして今、早くもその決意は折れかけている。

 

 

 クラスから輩出する役員決めが全くといっていいほど進まない。さっき述べたように、誰も協力してくれないのだ。

 

 

 先生がいてくれれば良かったのだが、「決まったら教えてくれよ」と言ってさっさとどこかに消えてしまった。教師の監視なしで、上位でも無いうちらDクラスがマトモにしているか。勿論、否だ。

 

 

 相も変わらず教室はザワザワとしている。強く出るべきだろうか?いや、それはまずい。新学期初日で、自分と初顔合わせの人も多い。怒鳴ったりして変なイメージをもたれたらこの先うまくいかなくなる。第一印象というものは結構長い間付きまとうから怖い。かといって穏便な方法をとったとしても、なめられそうで不安が残る。

 

 

 

嗚呼、自分にもっとリーダーシップがあれば、と思う。そうすればこんなに悩まずに済むのに・・・、と考えてしまう。

 

 

とはいえ、このままというわけにはいかない。時間は無限にあるわけではないし、他にも決めなければいけないことが残っている。

 

 

(うーん、クジで決めるべきか?それだったら後腐れなくて済むし・・・)

 

 

妙案が浮かばず、確率の神様に頼ろうと考えていた時だった。

 

 

 

 

 

『ガラッ!』

 

「し、失礼します!」

 

 

扉が開き、1人の男子生徒が1歩、教室の中に入ってきた。まだ授業中の時間なのに、だ。

 

 

扉の音に、ほとんどの生徒が反応し、一斉にそちらを見た。先生ではないことを確認して安堵する者が大半だった。おい。

 

 

ともかく、来訪者の出現により皆の関心が一手に、そちらに向いた。クラス中の視線を受け、男子生徒は開きかけた口を閉ざした。

 

 

「どうしたんだ?何か用事があって来たんじゃないのか?」

 

 

先陣を切って、自分が声をかける。注目を浴びて戸惑っていたその生徒は、僕の言葉に顔を上げる。そして、意を決したように話した。

 

 

「Fクラス、近藤だ。Dクラスの代表に伝えることがある」

 

 

男子生徒・・・近藤君の言葉に、ぎゅっと眉を寄せる。彼とは初対面である。あちらも僕の名前を言わないで『Dクラス代表』といったことから、少なくとも僕個人への用ではなく、代表としての自分に用があるのだろう。

 

 

「僕がDクラス代表、平賀源二だ。どんな事だ?」

 

 

教卓についていた手を離し、そちらに体を向ける。近藤君はこちらを見たまま、言葉を続けた。

 

 

「Fクラス代表からだ。・・・俺たちFクラスはDクラスに試験召喚戦争を申し込む!」

 

 

力強い声だった。なるほど、FクラスがDクラスに試召戦争を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・ん?

 

 

 

 

 

彼は何と言った?

 

何をするか?試召戦争をするといった。

 

FクラスがDクラスに申し込こむといった。

 

Fクラスは?彼のクラスだ。

 

Dクラスは?自分のクラスだ。

 

 

 

Fクラスが、Eクラスではなく自分らに?しかも新学期初日に?

 

 

 

 

 頭が混乱してうまく働かない。意味は分かる。だが、理解が追いつかない。

 

 

 クラスメートも同じように、呆然としている。

 

 

沈黙が支配する。その原因となった生徒、近藤君は入ってきた時よりも表情を固くしていたが、ゆっくりと片手を上げ、側頭部に添えた。

 

 

皆がその光景を見守っている。近藤君は不意に表情を崩し、ただ、一言を発した。

 

 

 

 

 

 

「てへぺろ☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラスメート全員がゆっくりと席を立ちあがった。そして一歩ずつ、1人の人物に向かって歩みを進めていった。その顔は、絵に描いたような無表情だった。

 

 

もちろん僕も、だ。ああ、近藤君、君には感謝しなくちゃいけないね。

 

 

 

 

 

・・・ありがとう。今、皆の気持ちが一つになったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあぁぁぁぁかあぁぁぁぁぁもおぉぉぉぉとおぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

 

「お、近藤、戻って来たか。ちゃんと伝えてきたか?」

 

 

「なにがてへぺろやれば万事解決じゃあああああ!!危うく三途の川わたるとこだったぞ!というか船に乗りかけちまったぞ!!」

 

 

 

「・・・・・へえ?マジでやったのか。あっはっは、馬鹿だなーお前」

 

 

「どういう意味じゃごらああああああ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 Dクラスが修羅場になった10分後、Fクラスに1人の絶叫が響き渡ったとか何とか。

 




今年1年のイメージですが・・・




リリーホワイト「春ですよ~ぽかぽかですよ~」

幽香「ふふふ・・・いい天気が続くわね」

レティ「我が世の冬が来たあああああああああ!」






秋姉妹「」
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