僕と翔子はFクラス   作:青い隕石

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 いつもより短いですがご勘弁を。


13話:みんなで渡れば怖くない

 時計の短針が12と1の間を指している。太陽が頭の真上にある時間帯、いや、それを少しだけ過ぎた時刻といった方がいい。

 

 

 文月学園の時間割では昼食休憩の時間であり、授業中とは打って変わって、若さあふれる高校生の喧噪が学校中を包み込むときでもある。飯を食いながら友達との馬鹿話、盛り上がらない方が不自然である。

 

 

 ・・・が、Fクラスはちょっと違った。

 別に静かなわけではない。男子が9割を占めるクラスだけあって、他のクラスよりも力強い声がオンボロ教室内を木霊している。その喧噪っぷりは学年でもトップクラスだろう。

 

 

 ただ、聞こえてくる内容を確かめると、その異質さが分かるだろう。

 

 

 「ラグナー、ちゃぶ台は全部こっちでいいのか?」

 

 

 「ああ・・・あ、いや、5つくらいは残しておいてくれ。補充試験の時必要になるな」

 

 

 「おーい、椅子借りてきたぞ。どうすればいい?」

 

 

 「お、サンキューな。それをドアの前に重ねてバリケードみたいにしてくれ。片方だけな。両方やったら俺たちが出られなくなるからな」

 

 

 

 ラグナの指示を中心として、Fクラスの面々が教室を駆け回っている。弁当を持っている者はだれ一人いない。とっくに空になっているからである。いくらFクラス代表から、早く食べろ、と指示が出ていたとはいえこれだけ早いのは若いからだろうか。もちろんそれだけではないのだが。

 

 

 というのも、その代表様の言葉の所為だと思うのだよワトソン君。

 

 

 「明久、ボーっとしてないで準備しとけ」

 

 

 「あ、はーい」

 

 

 ラグナの声が聞こえた。一旦思考を止めてカバンから筆記用具を持ってくる。鉛筆、シャーペン、消しゴム、替え芯、よし。準備は万端。あ、小型の鉛筆削りも用意しておこう。持ってきた鉛筆が全部折れてシャーペンの芯も切らしたなんてことになったら目も当てられないからね。

 

 

 え、そんな奇跡的な確立、起こるわけないだろって?・・・・・・うん・・・そうだね・・・。 

 

 

 よし、過去のことは忘れよう。今一度思考の海に戻ろう。畜生、目から変な液体が・・・。

 

 

 ぐすっ・・・雄二の言葉っていうのは、早く食え、を指すものじゃない。いうまでもなく、自己紹介の時の言葉だ。繰り返しになるから多くは言わないけど、皆のやる気を焚き付け、Aクラスと言う目標を掲げて士気を高めている。

 

 

 こういうのは悪いけど、最も総合点数の低いFクラスは、最も学習意欲の低いクラスと言い換えることが出来る。授業では机に突っ伏し、最後まで教科書のページは同じ場所、家ではゲーム三昧、テスト直前に焦るが後の祭り・・・いや、自分の事じゃないよ。

 

 

 とにかく、そんなメンバーに対して勉強関連のやる気を出させるのには一筋縄ではいかない。単純に勉強しろ、というだけで机に向かうのなら苦労しない。・・・自分の事じゃないからね。ふふん、僕は四六時中勉学を中心に据えた生活をしていて今もこうして人類の発展の為ごめんなさい嘘ですゲーム大好きですからお願いそんな目で見ないで翔子。

 

 

 うん、つまりはFクラスを勉強バリバリモードにさせた雄二すげえってことです、はい。実際、屋上から戻ってきたとき全員が必死に問題を解いていたからね。鉄人が見たら感激のあまり涙するんじゃないかと思う。

 

 

 今回の試験召喚戦争に反映させることは難しいだろうけど、次回以降、少なくともAクラス戦までには効果が出るはずだ。もちろん、この勢いがずっと続くとは思わないけど、その時は自分や翔子が協力しようと考えている。

 

 

 「ラグナ、他にやることある?」

 

 

 補充試験を受ける体勢を整えたところでラグナに質問をする。他の人が忙しく動き回っている中で、自分だけ動かないのもアレである。何か仕事をしようといったん降ろした腰を上げたが、当のラグナにやめるように言われた。

 

 

 「そんなことしている暇があったら少しでも試験内容詰め込んどけ。高得点取るのがお前の仕事だ」

 

 

 「・・・りょーかい」

 

 

 こう言われたら何も言い返せない。結局、皆に申し訳ないと思いつつも、参考書を読むために、もう一度カバンの場所まで歩いて行った。

 

 

 本来ならラグナも自分、翔子、瑞希の復習の輪の中に加わるはずなんだけど、陣頭に立ってクラスに指示を出している。雄二が出すべきなんだろうけど、その雄二が見当たらないのだ。

 

 

 これだけ教室を改造(?)しているのだからラグナが勝手にやっている訳ではないはずだ。おそらく伝言だけ残してどっかにいったのだろう。トイレかな?うーん・・・それにしては随分と見ていない気もする。いつからいなくなったんだっけ、雄二。

 

 

 

 

 

 

 ・・・結果として、雄二が戻ってきたのは12時50分、試召戦争の始まる、僅か10分前だった。ただで帰って来たのではなく、2人の男性教師が雄二と共に教室に入ってきた。若い男性教師は教室を目の当たりにして顔を険しくし、年老いた教師は見渡して、小さなため息をついた後、教卓に持ってきた用紙を置いた。

 

 

 それもそのはずである。教室には前と後ろの2つに扉があるのだが、前方の扉が見えない。比喩ではない。ちゃぶ台や椅子が高くまで積み重なっており、開けるどころか近づくことさえ恐怖を覚える。内側からはそのようになっているし、外側から開けて入ってこようとしても、かき分けるのには相当な勇気がいるはずだ。仮に籠って戦うことになった場合、相手との接触場所を1つに限定できる理屈である。

 

 

 教師に何か言われる不安もあったが、反応を見るに、なんとか見逃してくれるようだ。

 その2人は、自分たちが補充試験を受けるため、そして初動の為に雄二が呼んできてくれたのだろう。連れてくるにしてはやけに時間がかかったような気もするが、ありがたいことに変わりはない。

 

 

 「さあ、もうすぐ始まる。打倒Aクラスへの第一歩だ。今のお前らのやる気ならDクラスにも打ち勝てる!俺を信じて進め!」

 

 

 「「「「「おっしゃあああああああああああ!!!!」」」」」

 

 

 体育会系よろしく声を張り上げるクラス。大声に顔を顰めた教師陣にひやひやしながらもじっとその時を待った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・午後1時、試験召喚戦争開始。

 

 

 

 

 様子見でDクラスからFクラスへ向かった数人が見たものは・・・

 

 

 

 

 「「「「「おらああああああああああああああ!!!!!」」」」」

 

 

 

 廊下を埋め尽くさんばかりの、Fクラス生徒群の突撃だった。

 

 

 

 




 ホワイトデーは3倍返しとか言われていますが全然痛くなかったですねwww
 なwwwんwwwせwww自分は返す相手がいませんからねwwwwwww悲しい
 



 
 
 ブレイブルーはアップロードが来たみたいです
 ハザマがどう変わるのかが不安です・・・

 


 
 神主が今年も東方新作匂わせていましたが、何が来るか。本編新作か、秘封か、その他か
 その他だと、文花帖来てほしいですかね。撮影したい(ウズウズ)
本編だったら、そろそろうどんげが自機になる予感。
  秘封だったら連メリちゅっちゅ

 
  
 


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