やはり俺が病で余命が分かっているのは間違っている。 作:ヨイノツキ
最近はもう暑くなってきましたねー
感想もアドバイスもいただいて本当に嬉しいです!!
ありがとうございます!
それではどうぞ
家に帰り着いたら、珍しく親父とお袋がいた。
お袋「あら?おかえりなさい」
八幡「今日は珍しく寝てないんだな」
親父とお袋はいつも会社で遅くまで仕事してるから家にいる時はだいたい寝ている。社畜ご苦労さまです!やっぱり働きたくねぇな〜
親父「おいバカ息子、俺の可愛い小町はまだ帰ってこないのか。今日はあいつの入学式だからお祝いパーティーだ!」
この親父も本当にクソだな、俺の時は1万円を渡してきただけのに。まぁお袋が美味しい俺の好物を作ってくれたから嬉しかったが。
八幡「知らねぇのかよ、あいつ今日友達の家に泊まって来るらしいぞ」
親父「な、なんだと!聞いてないぞそんなこと!!」
八幡「お袋は知っていたはずだぞ」
お袋「あら?あなたには言ってなかったかしら?まぁいいや」
親父「よくないぞ!」
お袋「うるさいわね!あなたはそろそろ娘離れするべきだわ」
我が親父ながら気持ち悪いな。昔からそうだった、家族旅行も小町が行きたいといったら親父は有休を使い、旅行に行っていた、俺入ってないけど。べ、別に寂しくなかったんだからね!外に出たくなかっただけなんだから!
お袋「八幡あなた今ものすごく気持ち悪い顔してるわよ」
親父「うぅ…小町〜」ナミダメ
なにこれ?すごくカオスなんだけど。ていうかお袋今のは普通に傷ついたぞ
八幡「とりあえず飯食おうぜ。腹減った」
お袋「そうね、何食べようかしら」
親父「…久しぶりにくそ息子と3人で外食するか」
なっ!あのクソ親父が俺を入れて外食に誘うだと!
これは明日槍が降るか核爆弾が落ちてくるぞ!
お袋「八幡流石にそれはないと思うわ」
八幡「なんで心の中読んでるんだよ…」
親父「うるさい!早く行くぞ!どこに行きたい?」
お袋「そうね~八幡はどこがいい?」
八幡「サイゼ」
親父、お袋「ぷっ、アハハ」
八幡「なに爆笑してんだよ」
お袋「だ、だってあなた高校3年にもなって両親と行くところがファミリーレストランって、そりゃ笑うわよ」アハハ
親父「本当にお前高校3年なのか?」ククク
八幡「うるせぇ、いやなら別のところでいいだろ」
くっなんでサイゼがダメなんだ!美味しいだろ!ドリアとかスパゲッティとか最高じゃないか!
お袋「まぁお金もそんなにかからないし、サイゼにしましょ」
親父「まぁそうだな、お前にはそれくらいがちょうどいい」
八幡「うるせぇよ…」
親父とお袋とこんな風に喋ったのは久しぶりに感じる。小町が生まれてからは俺はそんなに喋ってなかったしなまぁ親もこんなひねくれた子より可愛い小町の方に行くに決まってるよな
お袋「あんたそんなこと思ってたのね」
八幡「だから心読むなよ」
お袋「たしかに小町が生まれてからあなたと喋ってなかったわね…ごめんなさいね私たち親なのにあなたのこと全く見てこなかって」
八幡「いいよ別に…俺はそれでも感謝してるんだ俺と小町のために朝から晩まで必死に働いてるお袋と親父にだから謝らないでくれ」
お袋「八幡…ありがとうね。」
八幡「お、おう、とりあえず俺制服着替えて来るわ」
そう言ってリビングから出て、階段を登ろうとすると
八幡「ぐっ…頭が…」
俺の頭と胸あたりに激痛が走り、その激痛に耐えられず、階段から転げ落ちた
お袋「は、八幡!!どうしたの!!返事して」
親父「おい!!どうした!!」
意識が遠のく前にこれだけは言っておかなれば!
八幡「小町…れ、んらく、するな…」
そう言って俺は意識から手を離した。
ー親父sideー
親父「おい!!八幡!!目を開けろ!母さん救急車を呼べ!!」
お袋「は、はい!!」モシモシキュウキュウシャキテクダサイ
意識が無さそうだ、このバカ息子が、それが意識失う前に言うことなのか!!!とりあえず早く来てくれ!!頼む!!
ー親父sideoutー
ー八幡sideinー
目を覚ますとそこは知らない天井だった、ああ、そう言えば俺倒れたんだった。ならここは病院のベットか。
倒れる前のあの頭と胸の激痛はおさまっていた。
八幡「(なんだったんだ?あの痛みは)」
そしたら病室の扉の開く音が聞こえた。親父とお袋の声も聞こえる。お袋が泣いているようだった。もう1人白衣を着た、おっさんが入ってきた。
医師「目が覚めたようだね。どうだい?体の調子は」
八幡「今は何ともないです」
医師「そうだろうね、でも君はあと4ヶ月で死ぬよ」
八幡「は?」
医師「君の病気は初めて発症した、新種の病だ、脳と心臓に見たこともない異常があった。どちらももう治すことが出来ない」
ふぁ!?俺あと4ヶ月で死んじゃうの?本当にか!しかも新種の病気ってなんだよ…
八幡「そう…ですか」
医師「冷静だね」
八幡「だって医者が言うなら、真実なんでしょう、だったら信じるしかないですよ」
医師「そういうものかね、とりあえず詳しいことを君の両親に伝えるから、君はこれからどうしたいのか、考えてくれたまえ」
そう言って医者と親父とお袋が出ていった。
お袋泣いていたな…悪いことをしてしまった。そう言えば小町には伝えていなさそうだな。とりあえずはよかった。これからどうしよう?俺はあと4ヶ月で何ができるんだろ?
八幡「本物は手に入らなそうだな…」
そう呟いて布団の上にひとつの雫が落ちていった。
はい!ありがとうございました!
いやーやっとストーリーが動き始めましたね!
これからの八幡がどういう感じになっていくのか、僕自身も楽しみであります!
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