pokemon XY   作:natsuki

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第九話 VSヤヤコマ ◇

【ローラースケートに気をつけて!】

 

 4番道路をぶらぶらと歩くイクス。

 目的地はミアレシティ――今はイクス以外にもイグレック、サナ、トロバ、ティエルノがいる。彼らも目的地はミアレシティだ。ミアレシティへ向かうには、彼らが今通っている4番道路――パルテール街道というらしい――を通らざるを得ない。

 しかしながら、この道路は長い。直線のようにも見えるが、真ん中にある噴水によく観光客が訪れる(美しい噴水として認定されている)のだが、それがあってか、とても長い。

 ただし、ベンチがたくさんとある。

 

「ちょっとベンチで休まないか?」

 

 イクスの問いに、全員は賛成と言わんばかりに、大きく頷いた。

 

 

 ◇◇◇

 

 

「ミアレシティはマダマダ先だね……」

 

 ティエルノが呟くと、彼のすぐ横を何かが通り過ぎた。

 それは、ローラースケートに乗った女性だった。

 

「いいなあ……ああいうのに乗れればあっという間に着くんだろうな……」

 

 イグレックがそんなことをぽつりと呟いた。

 

「だったら乗ってみる?」

 

 そう言われて、彼らは振り返る。後ろにいたのは、先ほどとは別のローラースケートに乗る女性トレーナーだった。彼らはそれを見て、暫く言葉を失っていた。

 それを見て、トレーナーは何かを察したのか、小さく微笑む。

 

「……ああ、驚かしちゃってごめんね。一先ず、これをあげるから乗ってみるってのはどうだい?」

 

 その言葉を、イクスたちはただ頷くことしかできなかった。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 ローラースケート。

 

 スポーツとしても取り扱われているし、警察官が交通手段として用いることも多い。

 

 トレーナーからもらったローラースケートをそれぞれイクスたちは装備する。

 

「ば、バランスがとりづらい……!」

 

「サナ、しっかり。ヤヤコマも心配しているよ」

 

 サナはトロバに言われて、そちらを見るとヤヤコマがじーっとサナの方を見つめていた。

 

「大丈夫だよ、大丈夫だからね……」

 

 そう言って――彼女は支えにしていたイクスの肩から手を離した。

 

 だが、倒れる様子はない。

 

「や、やった……! やった、やったよイクス!! みんな!!」

 

 サナはぴょんぴょんとジャンプして喜びを体現する。ヤヤコマもサナの周りを飛んで、ローラースケートが成功したことを喜んでいた。

 

「あ、アハ……。ありがと……ヤヤコマ……!」

 

 そう言って、サナはヤヤコマを抱きしめた。

 

 

 

 結局全員がローラースケートに乗ることに成功したのは、それから少ししたときのことだ。

 

「ありがとうございます!」

 

 そう言って、全員は頭を下げ、ローラースケートで軽快に走っていくのだった。

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