エレン「なんだこの飲み物?」   作:スペイン

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さて、今回の大人エレンは少しシリアスめです

しかし、シリアスなシーンを書くのが下手なので少し目をつぶっていただけるとありがたいです

それか、私の腹筋を触りに来ていただけるとすいませんでしたなんでもありませんごめんなさい

それでは、お楽しみください


αー4 大人の夜2

存在の意味

 

生まれてきた理由

 

ここにいていいかどうか

 

そんなことはいったい誰が教えてくれて

 

誰が答えてくれるのだろうか

 

私の知り合いのひとりに、彼氏を持つ人がいる

 

その人は言った

 

「好きな人ができればそのすべてを一度に貰えるのにね」

 

・・・本当に、そうなのかな?

 

でも、だとしたら

 

恋愛って

 

とても意味のある壊れやすいものだよね・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

就寝時間になり

 

エレンは女性陣と花を咲かせていたトークを区切り男性寮へと戻ろうとした

 

エレン自身、帰るつもりで扉へと手をかけた時だった

 

エレンの後ろ、誰かがジャケットを掴んでいた

 

「あの・・・」

 

クリスタだった

 

エレンは少し逡巡した後に、クリスタの頭にポンと手を乗せると

 

「わかった、一緒に寝よう」

 

そう言ってユミルに側頭部へチョップを入れられた

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「いてててて」

 

エレンはこめかみのあたりを抑えながらクリスタの毛布の中へと入っていった

 

「ご、ごめんねエレン」

 

クリスタがとなりに寝ながら心配そうに訪ねてくる

 

エレンは苦笑いをしながらクリスタの髪を撫でる

 

クリスタは猫のように目を細めて撫でられる感覚を楽しんでいる

 

「いいんだよクリスタ、それで・・・一緒に寝たいって言ったのは」

 

クリスタは何かを察したようにしているエレンに、未来のことを知っていると聞いてからずっと気になっていたことを訪ねてみた

 

「あ、あのね・・・未来って、どうなってるの?」

 

いいや、気になっていたことを少しぼかして訪ねたというのが正しいだろう

 

だが、エレンはそれすらも察していた

 

グイッと突然クリスタを胸元に抱き寄せるエレン

 

「キャッ!」

 

その思わぬ行為に驚きの声を上げるクリスタ

 

そして、耳元でエレンは言葉を囁いた

 

「本当に聞きたいことを教えてくれ」

 

クリスタの心にストンと落ちてくる声

 

「ヒストリア」

 

ストンと、確信へと

 

 

 

「(やっぱり、未来で私は・・・)」

 

エレンが自分の名を言い当てたことに少し驚きながらも

 

自分が相談したかった本当のことを話せる相手だと確信して喜びも得ていた

 

「あ、あのねエレン」

 

クリスタは声を抑えながらも

 

「私は、私はちゃんと」

 

聞きたいことをしっかりと

 

「未来で生きている意味はあるの?」

 

告げた

 

 

 

 

告げて

 

 

 

 

ゴンッ!!

 

「みぎゃ!」

 

頭突きをされた

 

「い、いたい・・・」

 

エレンの突然の攻撃に驚き困惑するクリスタ

 

「・・・あのなぁ」

 

頭突きしたまま、おでことおでこをつけたままで話をはじめるエレン

 

「ヒストリアはさ、わかってないんだよ」

 

「わ、わかってない?」

 

「お前は今を生きているんだぜ、未来を気にしてどうする」

 

「だ・・・だって」

 

クリスタの中で聞きたい答え

 

それが聞けると思っていたのに帰ってきたのは説教だった

 

「それにだ」

 

「?」

 

「お前が聞きたがっているのは、必要とされているかどうかじゃないだろ」

 

エレンの目つきが厳しくなる

 

「お前が言って欲しい言葉は、『必要とされてる』、そう言って欲しかったんだろ?」

 

言葉も、同様に

 

 

 

「そ、それは」

 

自分の目に涙が溜まるのを感じながらも、クリスタは言い返せずにいた

 

「俺も、未来のヒストリアそれを相談された」

 

「!」

 

「なんで・・・」

 

エレンの語気が荒れる

 

「なんでわかんねぇんだよ!」

 

「!?」

 

唐突にエレンが発した大きな声に、同期の女性たちが何事かとこちらに視線を向ける

 

「え、エレン!」

 

思わず注意を促すクリスタ

 

「いいか!?聞け!」

 

ガッと肩を掴まれ姿勢を起こされ、エレンに正面から見据えられる

 

 

 

 

「自信を持て!お前は綺麗で、人に相談せずに解決しようとした強さを持ってるじゃねぇか!」

 

 

 

ドタドタと扉の外から足音が聞こえる

 

おそらくは教官だろう

 

「え、エレン、教官が来ちゃうよ」

 

 

 

「知るか!」

 

 

 

「惚れた女が自分に自信を持てないって言うなら持たせてやるのが男だ!誰に必要とされるでもない!お前の生を!お前自身が必要としているんだ!」

 

 

 

 

大きな声と大きな自信

 

正面から向けられた真っ直ぐな思い

 

そして、必死になって自分に何かを伝えようとしてくれるその姿は

 

 

 

 

「そうだよ、俺だって大人になったって肝心のところは変わっちゃいねぇ!でもなぁ、俺は俺だ!俺が俺でいる為に俺は俺の持つ『俺』を通す!」

 

 

 

 

父のようで

 

兄のようで

 

そして

 

 

 

「それは俺が生きている中で見つけた俺が俺でいるために必要なことだ!俺が俺であるためには俺は生きていなけりゃならねぇ!」

 

 

「それは、生きていなけりゃ見つからねぇんだ!」

 

 

 

 

「俺でもユミルでもない!お前自身がお前を必要としねぇで!どうするってんだよ!!」

 

 

 

 

「それは、私が、私であるために?」

 

「あぁ、お前が、お前であるために」

 

「私であるためって・・・私って、私ってなんなの!?」

 

「知りたいか?」

 

 

 

知りたいに決まっている

 

教官が部屋に入ってきた

 

エレンを見て驚いている

 

それが、どうした

 

 

 

「知りたい!」

 

 

 

私は私が知りたい『私』を知るんだ

 

私は何故、私を必要とすればいいのか

 

それを・・・!

 

 

 

「へっ・・・」

 

唐突だった

 

エレンが笑顔を作り、クリスタを抱き寄せた

 

「そこまでくれば、気付けるさ」

 

耳元で

 

囁くように

 

 

 

 

「どうしてもわからなきゃ、俺に聞け」

 

 

 

 

それはまるで

 

想い人の愛の囁きのようで

 

 

 

 

「お前なら、大丈夫さ」

 

 

 

私を恋に落とすには充分なものだった

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

その後、エレンはキース教官に連れて行かれてしまった

 

わたしが

 

私が私であるために必要な私って?

 

私は、どうして自分が必要なの

 

どうして、私は生きている必要があるの?

 

どうして、私が私でいなければいけないの?

 

その答えを、エレン・・・あなたが知っているというの?




と、いうわけで尾を引いたままクリスタ編は終了です

ちゃんと後日談はあります

それにしても1日に2話あげるのはつらいでヤンス

風邪ひいちゃったから明日からしばらく更新できないかもしれないので頑張ってみました

それではおやすみなさい!

皆様もどうか風邪や病気には気を付けてくだしあ!
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