大学の学園祭なんぞ手伝ってやらんつもりだったのに・・・
・・・看板作るのと各サークルの使用スペースをEXcelにまとめるの任されたヽ(;▽;)ノ
報酬に貰うのはドクターペッパー50本で手を打ちました
あ、ユミル編ラストの1となります!(3まであります)
頭がおかしくなった
この頃の私はそうとしか思えなかった
もう、エレンが元に戻ってから2,3週間は経った
なのに、私は未だにエレンに話しかけられずにいた
・・・?
な、なんで私がエレンに話しかける必要があるんだよ!
別にエレンと話したいわけじゃないけど
ないけど・・・
いや、おかしいね
クリスタには自分のために生きろって言ってるのに、私が自分の心を偽るなんて
そうだね・・・
『母さん・・・』
私は、エレンと話したい
『いつ見ても美人だなぁ』
これが、恋なのかわからないけど
わからない、から
私は、分かるためにもあいつと話したい
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
格闘訓練
時間が過ぎるのは早く、私が決意を固めてからもう既に2時間が経った
「オラァ!」
エレンは今日もアニと格闘訓練をしているようだ
まずはエレンが防寒役のようだ
エレンは身を低くして突進をかける
それに対してアニが鋭い下段の蹴りをエレンに放つ
エレンはそれを避けるために突進の勢いを殺して間一髪でその蹴りをいなす
蹴りを放った左足足の方向に回り込むエレン、回り込むと同時にアニの目の前に左の掌をおいて視界を奪う
そして、エレンは己の右足でアニの足をひっかけて右手でアニの頭に圧をかけて転倒させようと謀る
しかし、エレンは気づいていなかった
その、相手の視界を奪うという行動は回り込む前に行うべきだったという
アニは既にエレンの位置を捉えていた
先ほど蹴りを放った左足を元の位置に戻さずに蹴りを放って得た勢いそのままに回転蹴りの姿勢に入る
エレンはそれを見て、『視界を確保せずに何を!』と余裕を持った
右足を一度曲げて姿勢を落とし、エレンの左の掌から逃れると同時にエレンを視界に入れる
思わず、だろう
アニの口元に笑が生まれた
思わぬ行動に目を開き驚くエレン
そして、先ほど勢いを殺さないままにしていた回転蹴りを
エレンは左の脇腹にモロに喰らってしまった
エレンの体が浮き、手元からナイフが離れる
悔しそうに歯噛みするエレンに近づいて頬を染めながら何かを言っているアニ
おそらくは今回の動きがよかったと褒めているのだろう
にしても、あいつ・・・真面目にやってんなぁ
あいつの夢は、外の世界を見ることなんだっけか・・・
・・・私も、付いていってもいいのかな
あ・・・そうだ、話題、出来たじゃないか
食事の時間も過ぎて、エレンは食器さえも片付けずに食堂でボケーーーっとしていた
クリスタは私の肩をポンポンと叩いて何かを促してくる
分かってるさ
クリスタに相談したところ、思い立ったが吉日だから早く行ったほうがいいよ!とのこと
そんなことは言ってもどうやって話しかけたらいいんだか
いや、悩んでいたって仕方ないか
ええい、ままよ!
「よ、よぉ、バカみてぇなツラしてんな(う、うわぁああぁあミスったああああ!)」
私がそんな言葉をエレンに向けると、エレンは目を動かしてこちらを向いた
「・・・!」
エレンは身なりを整えるように手を体のいたるところにパパパッと向かわせて、一息ついてユミルに向き直った
「な、なんだユミルか(な、なんだじゃねぇだろ俺!)」
ユミルはその後にうまく言葉をつなげようとするが、エレンが自分の隣の空いた席のイスを引いて、座ることを促してきたことでそちらを優先した
「あ、ありがとな(な、なに紳士みてぇなことしてんだよコイツ)」
エレンは若干味を乗り出しながら、先程から口元をパクパクとさせている
なんだか
「プッ、金魚みてぇだな」
そう指摘したところ、エレンは体が浮かんだのでがないかというほどにビクーーーッと身を固まらせて顔を赤くして俯いてしまった
「・・・う、うっせぇ(は、恥ずかしいよぉ)」
口を開かなくなったエレンに対して、『やっちまったぁぁあぁああ!』と心の中で反省するユミル
「で、でも金魚って可愛いよな!(ふぉ、フォローしなきゃ!)」
それを聞いたエレンは口をわなわなとさせて
「か、かわ、可愛いとか言ってんじゃにぇ、にぇ・・・にぇえぞ」
噛んだ
静寂
「そ、そういえば何の用だったんだ?」
恥ずかしさからか、目元が少し潤んでいる表情で、エレンはこちらを見てきた
「あ、あぁ、少し聞きたいことがあってな(な、なんでこんな可愛いんだよ!)」
エレンは目元に溜まった涙を見られたくないのか、近くに置いてあったウサギのぬいぐるみ(ミーナと書かれているが気にしない)を胸に抱くとそこに鼻頭を押し当てた
「んーだよ?」
エレンは口元がうまく動かないのかそのままの状態で返事をする
「そ、そのな、い、一緒に外に行かないか?(い、言えたあああ!)」
ユミルの言葉に、顔を赤くさせたエレンが顔を上げて表情に驚きの色を写す
「そ、その、それは」
「買い物デートってことか?」
あまりにも予想外のことに驚いたユミルの叫び声が、その日の食堂に響いた
さて、次回は少し遅れてしまいそうですが
次回は少しまえがきにおいてエレン側の話をします