まだ信頼を得ることができていないものもいるものの・・・時間は待つことをしない
しばらく話し込んでいたエレン達は、気がつくと日が沈んでいることに気がついた
「あぁ、もう夜だね」
最初にそのことを指摘したのはアルミンだった
「みーな!みーな!」
「え、エレンいたいってば」
現在エレンはミーナのおさげをひっぱる遊びに興じている
何が面白いのだろうかと考えながらもおさげをひっぱられて屈んだ際にチラリと見えるミーナの女性の部分に男性諸君は楽しんでいた
そして楽しむ男性諸君に毎回のように女性諸君の冷たい視線が突き刺さっていた
「お、おう、もうそんな時間か」
それをごまかすかのように早口でそう言ったのはジャンだった
「そうだね、それじゃあ僕たちはそろそろいくよ」
そう言って席を立ち上がったマルコはジャンに目配せするとそそくさとその場を去った
「じゃあエレン、私も女子寮に戻るからそろそろおさげはなして、ね?」
言い聞かせるようにミーナが言うものの、エレンは頬を膨らませて嫌というアピール
「そ、そんな顔しないでよ・・・」
弱ったような声を出すミーナの横からエレンへと手が伸びた
「ったく、あんたも男ならわがまま言うなっての」
そう言ったユミルの両の手がエレンの脇の下に差し込まれ、エレンはひょいっと空中に持ち上げられた
「わっ!うわっ!な、なにするんだよ!」
突然のことに驚いたのか、少し上ずった声でユミルを責めるエレンだったが、可愛いもの好きのユミルには逆効果だったらしい
「なぁーにいっちょ前に嫌がってんだよコイツぅ!」
「うわっ!お、おい!」
ユミルはエレンを空中でひとしきりあちらへこちらへと振り回して地面におろしてあげた
「あぅあぅあ~?」
目が回ってしまったのかおぼつかないあしどりでなんとかその場にたとうとしているエレンを見て、ユミルは口元を緩ませた
「それっ!」
もう一度抱き上げられたエレンは驚きからか硬直してしまった
「ははっ!じゃあな!」
わしゃしゃ!っとエレンの頭を撫でたユミルは満足げな顔でエレンをアルミンのそばに降ろし、後ろ手を振って女子寮に去っていった
「はは、大丈夫かいエレン?」
「うぁ・・・あ、あぅみん!おれたちもはやくふろはいってねようぜ!」
エレンは恥ずかしさを紛らわせるためか少し焦ったようにアルミンに促した
「あ、あぁ、そうだね」
「待って」
唐突に口を挟んだのはミカサだった
「どうしたんだい?もしかしてエレンが心配なのかい、なら僕がついているから大丈夫だよ」
「そうではない」
異様な迫力
「な、ならどうして?」
「そのエレンと、お風呂に入りたい」
「は?」
思わずぶっきらぼうな返事をしてしまったアルミン、しかしそうしたのは仕方ないだろう、いや、仕方ないというよりも条件反射に近いものだった
「ミカサ、えっと・・・今なんて?」
エルミンは半信半疑だった。ミカサならそういったことを言ってもおかしくないと思う反面、自分の幼馴染がそんな発言をするとは思いたくなかったのだ
「エレンと」
目が
「お風呂に」
拳が
「入りたい!!」
言葉がその必死さを物語っていた
「(そんな3区切りで言わなくても・・・)」
どうにもこれは止め用がないときのミカサだ・・・
だ、誰かにヘルプを・・・と、周りを見渡してみるとアニと目が合った
「(あ、アニ!助けを!)」
「(あれは・・・明らかにアルミンは私に助けを求めている)」
「(でも・・・私も)」
アニはエレンを一瞥すると、再びアルミンに向き合い
「(エレンとお風呂入ってみたいんだ)」
すぐに頬を染めてそっぽを向いた
「(アニーーーー!?)」
「あ、あぅみん?おれ、どうすればいいんだ?」
困惑しているのかエレンはアルミンの腰に捕まって震えている
「(ハッ!?そうじゃないか、この場でエレンが嫌だと言えばさすがのミカサも強要はできないはずだ・・・!)」
アルミンは口を出来るだけ×に近づけてエレンにサインを送る
しかし
「???」
「(そ、そうだよねー!通じるわけないよねー!)」
「エレン、あなたはどうしたい?」
「えっ」
「私と一緒にお風呂に入りたい?」
「え・・・」
「(だ、ダメだぞエレン!ここで入りたいなんて言ってみろ!明日の君は失われるも同然だぞ!)」
アルミンは「あの時ほど自分に超能力が宿っていないことを悔やんだことはその先もなかった」と後に語っている
エレンは悩んでいたものの・・・
「うーん、わかった!おれいっしょにおふろはいる!」
「(え、エレン!?)」
「よっしゃもらった」
「(ミカサも素が出すぎだよ!)」
「で、でも!」
喜びを確信したミカサの耳に
「おれ」
確かに
「アニおねえちゃんとはいりたい」
絶望が届いた
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ひとりの少女が悩んでいた
その少女は様々な隠し事を持っていて
普段から少し窮屈、だけれども仲間に恵まれたおかげで以前よりも自由な生活を送っていた
欲しいものを自分の手にした給金で購入し
今まで食べていたものよりも格段に質の低い物を仲間と笑顔で食べあい
自分を第一に考えてくれる親友とともに日々を過ごしていた
望むものはこれ以上ない
そう思っていた彼女だったが
エレン(かれ)が、その望みを打ち破った
元々の彼も、とても魅力的な青年だった
己の信念を胸に、恵まれた才能に満足することなく努力により更なる高みを目指す
まるで昔本で読んだ英雄のようだった
そんな、どこか近いようで遠い存在だった彼だったが
少年という幼い姿になって自分にとても近しい存在となった
これは、神様が与えてくれた機会(チャンス)なのかもしれない
だから・・・
私は・・・!
私は マブラヴが 大好きです
じゃなくて、今回も読んでくださってありがとうございました
だれかのエピソードが読みたいなどがあれば喜んで書かせていただきますのでバンバンお願いします(露骨な感想を稼ごうとする姿勢
それではつづきます
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3月28日 更新
表現描写の追加をしました
とりあえずは明日も同じ作業で今投稿しているものをすべて見直してから新しい話をあげたいと思います