後書きの方にどんな話だったのかだけを簡単に載せておくのですべて読むのが面倒だという方はそちらをご覧下さいな
「1時の方角!」
森の中
「15m級がいやがるな、注意しろ!」
地響きするほどの足音
「ペトラ!あいつの脇のとこの神経を斬る、手伝え!」
そして、その地響きの数を着実に減らしていく
「セヤァアァアッ!」
刃の音
1体の巨人が”英傑”の1人、髪を後頭部で結び顎鬚を生やしている男が太い木の枝に着地して周辺に目を配る
「(木の数に問題はない、戦闘は滞りなく行えるだろう・・・、だがこうも数が多いのではいつか限界が来るかもしれない)」
ガスの量はあまり減っていない、自分自身は巨人の前方を塞いだり、巨人の腱を斬るなどして補佐に徹していたためガスの噴射は極力抑えられていたのだ
しかし、と自分以外の”英傑”達のこと考えてみる
グレーの髪をした老け顔の男は既に今日だけで6体の巨人を討伐している
彼も強い人間だ、ガスの噴射は極力抑えてはいても巨人の速度についていくために自分よりも消費は多いはずだ
「エルドォ!どうすんだこっから!あと5体だ、やっちまうか?」
老け顔の男に話しかけられ、エルドは思考を中断する
もう一度巨人達の方に目をやってみると、確かに5体
だが、それは見えているうちで5体というだけだ
「オルオ!ペトラ!グンタ!一度全員で散会した後に3時の方角に見えるあの高い木に集合だ」
ワイヤーを射出して前方の太い枝にアンカーを刺し、それを支えとしてブランコの要領で移動を開始した、こうすることで出来うる限りのガスの消費を抑えようとしているのだ
「エルド!兵長達の到着予定時間は!?」
ペトラと呼ばれた女性がエルドの隣に着地して問いかけてきた
「あと1時間はある・・・それまでにこいつらだけでも倒すぞ!」
ペトラはそれだけ聞くと今いる位置、太い木の枝に立体起動装置のワイヤーの先端についているアンカーを引っ掛けて回収機能をうまく使いあまり速度がつかないようにして真下へと降りていった
エルドが目をやるといつの間に呼んでいたのかペトラの馬がそこにはいた
相変わらず用意周到なやつだ、と感心せずにはいられなかった
彼らの走っていった方向へと巨人が向かい、エルドの前方には3体の巨人が残った
そしてその内の1匹が、坊主頭の栗のような男の手によって倒された
「エルド!俺も木の方に向かうぞ!」
坊主頭の男の呼びかけに反応したのか、残った2匹の巨人のうちの1匹が向き直り彼を追い始めた
「グンタ!周辺の木を利用するんだぞ!」
グンタと呼ばれた坊主頭の男は超硬質ブレードを持った手を高く上げると、それを軽く振って3時の方角へと翔んでいった
残った1体の巨人はエルドの方へと走ってきている
エルドはその巨人のデータを即座に解析
「(見たところ5m級、奇行種というわけでもないだろうしこれならば・・・)」
エルドは立体起動装置から巨人の頭、詳しくは右目へと左のアンカーを射出、汚らしい何かが潰れる音と共にエルドは木の枝から飛び降りてワイヤーの回収機能を利用して通常ならばありえない速度で巨人へと肉迫する
目前に迫った段階で巨人のもう一つの目へと右のアンカーを射出、そして同時に刺さっていた方のアンカーの回収を完了
そのままガスを少し噴射することで巨人の目を支点にエルドは巨人の背後をとった
うなじは見えている
あとは
斬るだけ
「ハァアッ!」
ザンッ
と小気味良い音がして巨人のうなじが刈り取られた
前のめりに倒れていく巨人からアンカーを回収し、エルドは皆の待つ高い木へと向かった
まとめ
リヴァイ班の名前を出したかった回です
あと、高い木であとで合流しようとみんなが約束していた というのが物語に関わりのある点です
そいでは次回!