エレン「なんだこの飲み物?」   作:スペイン

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今回、エレンきゅんは一切出てきません

むっさくるしい男たちの日常的会話をお楽しみください


お風呂 de どっち? 男性陣ver お風呂場編

お風呂場

 

「ふぃーー」

 

温かい湯にその日の疲れすべてを流してもらう

 

その、お風呂に浸かるということがアルミンは好きだった

 

世の中には、このお湯が地中から湧いてくることもあるという

 

シガンシナ区にはそのお湯を使用した『温泉』というものがあった

 

「(エレンと一緒に入りにいったなぁ)」

 

懐かしむ、そんな時間を過ごすのはいつぶりだろうか

 

「(いつもはお風呂場でまで喧嘩をし始めるエレンとジャンの仲裁に入ったり忙しいからなぁ)」

 

そういえば、と横を見てみると

 

「はぁーー」

 

アルミンと同じくエレンとジャンの喧嘩の仲裁に入る友人、マルコもとても落ち着いた様子でお風呂に浸かっていた

 

同じことを考えていたのか、マルコもふと何かを思ったようにこちらをみた

 

どうやら、同じことにいつも胃を痛めているのは僕の想像というわけではないようだ

 

「ははは」

 

「くっ、はは」

 

交わした言葉はなかったけれども、どうやら向こうもわかってくれたようだ

 

「あぁ・・・いいお湯だ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「おいベルトルト」

 

ライナーは既にお風呂場の外にいた

 

名前を呼ばれたベルトルトも同様だ

 

「どうしたんだいライナー?」

 

現在ライナーは右手に自分の白いコップを持っており、中には冷たいミルクが入っている

 

少し脂分の高いヤギのミルクだ

 

健康に気を使っていないのではなく、彼は故郷に住んでいる時から牛のミルクよりもヤギのミルクの方が好きなのだ

 

「最近さ」

 

ライナーの話題は限られている

 

最近ではクリスタに関する悩みと、理不尽な暴力に対する対処法に関して相談されることが多い

 

「最近・・・どうしたんだい?」

 

そういった場合は話は聞いているだけというポジションになりがちだ

 

「俺、太ったかもしれない・・・」

 

 

 

 

「・・・うん?」

 

 

 

 

ライナーが、女性の様なことを言いだした

 

「い、いや、アルミンやコニーを見てるとだな」

 

欲情するのかな?

 

「うん」

 

「なんか、俺って太いなって」

 

いきなり下ネタをぶちこんでくるとはライナー、君は戦士だよ

 

「ライナー、それは個人差があるというか・・・アルミンやコニーに失礼だよ」

 

そういうところにコンプレックスを持っている人もいるからね、とベルトルト

 

「アルミンも体重を気にしているのか?」

 

あぁ、体重の話か

 

「いや、彼は中性的だからね、もしかしたら筋肉がつきにくかったりして悩んでいるかもしれないだろ?」

 

とっさの機転、やっぱり僕は頭がいい

 

「あぁ、確かにな・・・」

 

「それよりもライナー、長年一緒にいる僕から見ても君にはそんなに変化はないように見えるけど」

 

ライナーは太った、というよりもさらに筋肉がついてガタイがよくなった

 

おそらくはそれを勘違いしているだけなのだろうが

 

なるほどどうりで、最近サシャに朝食の時にパンを渡しているのはそういうことだったのか

 

「そ、そうか?」

 

「まぁ、しいていうなら、屈強になったってところかな」

 

「そういえば、最近服が小さく感じるな・・・」

 

いや、そこまで感じていたなら気づこうよ

 

「まぁ、そういうことを気にするのは君も年頃の男の子っていうことなのかな」

 

そこまで言って、ライナーが口元をニヤケさせているのに気づいた

 

「おまえ、くくっ、親かよ」

 

気にしていなかったけれど、どうやら僕の口元にも笑が浮かんでいたようだ

 

「ははっ、ははは」

 

こんな風呂上りは、悪くない

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

俺は、ジャン・キルシュタイン

 

自分で言うのもなんだが、それなりに顔立ちも整っているし体格もいいほうだ

 

座学においてもいい成績を収めているし、総合的に見ても今期の訓練生の中でもかなり上位の成績だとわかる

 

そんな俺だが

 

俺は、いつも悔しさをこの風呂場で噛み締める

 

エレン・イェーガー

 

あいつとの出会いは俺にとって大きな意味のあるものだった

 

そう、ライバルとなるヤツとの出会いだったからだ

 

恋のライバルであり、兵士としてもライバルである

 

今日は久しぶりにあいつに格闘訓練を挑んでみた

 

あいつは以前よりも筋肉がついていて、技術的にも俺以上だった

 

そうだ

 

俺はあいつに負けた

 

ならず者として右から攻めた俺は目の前に立ちはだかったエレンが後ろに重心を置いていることから上段蹴り、または投げ、それか受け止めるものだと考えた

 

なので俺はフェイントで一旦止まり、そのあとでエレンの動作が1コンマ早く行われたところで次の手をかんがえようと思った

 

エレンの手前1mで俺は急停止

 

エレンの右足が地から離れたところで俺は上段蹴りと読み、あえてその蹴りの間合いへ入り右手でエレンの蹴りを膝の部分に手を当てることで最小限の力を持って止める

 

空いている左手をフック状の形にしてエレンの首に手をやり左側に力を込める

 

左足一本で立っているエレンはそれだけで体勢を崩した

 

そのままエレンの右足を止めていた右手でエレンの足を下からすくい上げる

 

これでエレンは半回転して地面にたおれ・・・

 

そう、ここで油断したんだ

 

あいつは倒れていく中で左手を地面に着くと、俺が与えた回転をそのままに水面蹴りを放ってきた

 

それを避けようと上に飛んだ俺は、エレンが水面蹴りを半回転したところで右手も地面に付けるところを見た

 

そのあとだった

 

エレンはその状態から回転を保ったまま逆立ちの体勢になり回転蹴りを放ってきた

 

空中

 

避けられない

 

俺は、腹に重い一撃を食らってナイフを手から滑り落としてしまった

 

そう、負けたのだ

 

「クソが・・・こんなこと思い出すもんじゃねぇな」

 

しかし、それでも思い出してしまうのはなぜなのだろうか

 

ふと、俺の隣を見てみると浴槽に沈んでいる坊主が目に入った

 

「ってコニィィイィイィイィ!」

 

 

 

 

 

コニーを風呂場の床に寝かしてやり、俺はその近くの浴槽に入って様子を眺めていた

 

悩みがなさそうなやつだ

 

とは思わない、どんなやつでも小さな悩みってのは抱えているものだ

 

「コニー、起きてるか?」

 

先ほど一度コニーが呻いたことから、起きているのではと考えたのだ

 

「ジャン・・・か?」

 

「あぁ、気がついたらお前が浴槽の中で沈んでいっててな」

 

「そうか、ありがとう」

 

珍しく気弱なところを見せるコニーに、ジャンは少しの心配を覚えた

 

「どうした・・・?珍しくしょげてんのか?」

 

 

 

 

コニーの答えが返ってきたのは、ジャンがそろそろあがろうかと考えていた頃だった

 

 

「その、さ・・・今日、エレンが小さくなっちまっただろ?」

 

「ん・・・?あぁ、あのバカな」

 

「それでさ、なんだか自分の小さい頃を思い出しちまって」

 

「あぁ・・・」

 

それは、ジャンも同じだった

 

自分の幼い頃、誰かに甘えながら生きていた時のことを思い出したのだ

 

「あのよ、俺はなんだかんだで母さんのこと大好きだからよ」

 

「久しぶりに会いたくなって悩んでた・・・ってところか」

 

「あぁ」

 

やっぱり、悩みはあるものだ

 

そう、それをどう処理するかが大事なんだ

 

わかってる

 

「お前はそれを悩んで・・・答えは出たのか?」

 

きっと、出ていないのだろうとジャンは思った

 

が、その期待は裏切られた

 

「あぁ、俺は決めたよ」

 

「え・・・」

 

こいつ、風呂で気を失うくらい悩んでいたってのに・・・もうその悩みになんらかの対処を考えたってのか

 

こいつには、なんでかたまにスゲェって思わせられる

 

「すまんが、聞いていいか?どう、対処しようって決めたんだ」

 

・・・・聞きたい

 

「参考になんかならないと思うぞ」

 

それでもだ・・・

 

「俺は、先延ばしにした・・・」

 

「さきのばし・・・?」

 

それって解決なのか?とりあえずじゃないのか?そんなんでいいのか?

 

「すまん、なんでそういう選択に至ったのかを教えてもらってもいいか?」

 

「あぁ・・・俺は、一人で悩もうとしたんだ」

 

「・・・?」

 

「自分のことだから、俺は一人で悩まなきゃだと思ってた」

 

ジャンもそう思っている

 

自分の問題は自分で解決するべきだと

 

「でもよ、少し話はもどるけど今日のエレンを見ていて思ったんだ」

 

「俺たちって結局のところ、誰かに頼って生きてるんだなって」

 

コニーが言った言葉を、よく考えてみた

 

確かに俺たちは今も教官に教えを請うている状態だ

 

さらに、教官も俺たちという戦う道具がいなくては意味がない

 

たしかに、人は誰かに頼って生きている

 

「だから俺は、誰かに頼れるときにその人と一緒に考えてみようと思うんだ」

 

「だから、今は考えない?」

 

「あぁ」

 

それは、「逃げ」じゃないのか?

 

・・・だめだ、俺にはまだわからない

 

いつか分かる時が来るのかよ

 

「コニー」

 

「あ?」

 

「ありがとう」

 

「へっ、礼なんて言うなよ」

 

それと、すまない

 

俺にはまだ、答えを出すことはできないようだ

 

だけど、お前が言ったとおり誰かに頼ってもいいなら

 

俺は、俺も・・・みんなに・・・

 

少し肩の荷が降りた・・・今日は、いい風呂だったな

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

嘘予告

 

 

 

 

 

「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

 

「み、ミカサが壊れた!」

 

「どうすればいいんだアルミン!」

 

「エレン!こんなこともあろうかと用意しておいたんだ!これを着けてくれ!」

 

「これは・・・G4!?」

 

仮面ライダーエレン G4

 

科学のライダーが、その力を振るう

 

すべての戦いが終わったとき

 

駆逐されたのは希望か絶望か

 

わかるのは、時を見たものだけだ!




なんで、嘘予告とか俺はつけたんだ・・・?

えっと、その

どうか気にしないでくださいまし!

次回

お風呂もあがってねることになったエレン!しかしここで、エレンの身に変化が訪れる!
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