神室町の伝説とガールズバンド   作:ガリュウ432

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お久しぶりの投稿です。

ここで序章終了ということで、一度桐生達は沖縄に帰りますが、
ガールズバンドフェスティバル編が終了したということで。


11話 音楽の龍

RoseliaのNeo-Aspectのライブの翌日。

この日は桐生達が沖縄に帰る日だ。夜に現地に着く予定なので、まだ全然余裕はある。

 

「・・・飛行機は夕方頃だからな・・・。遥、勇太。どこか行きたいところとかあるか?」

 

桐生が聞くと、遥が答えた。

 

「おじさん、私あそこ行ってみたいかな。CiRCLE。前のライブの日にパスパレの彩ちゃんとLINEを交換してて、さっき良かったら練習に来ないかって連絡が来たの。」

 

「いつの間にLINE交換してたんだ・・・。」

 

「嫁ながらコミュ力恐るべしっすね・・・。」

 

「CiRCLEか・・・。まあ沖縄に帰る前に月島にも挨拶しておくのもいいだろう。バンドの子達にも挨拶しておくか。」

 

「うん!そうと決まればしゅっぱーつ!!」

 

「あー!」

 

・・・なんか、楽しそうだなあいつ。というよりハルト最近自我を持ち出した・・・?はやくないか・・・?

 

「自分は元とはいえ、アイドルの友達が出来たからじゃないっすか?同じ境遇にいた身として共感出来るところがあるとか。」

 

「かもしれないな。」

 

ーCiRCLEー

 

ウィーン・・・

 

「いらっしゃー・・・あ。桐生さんじゃないですか!それに、宇佐美さん、遥ちゃんも!どうかした?」

 

「今日で沖縄に帰るからな。挨拶をしておこうと思ってな。」

 

「そうなんですか・・・。あ、今はパスパレの皆が練習してますよ。」

 

「ああ、ありがとう。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おじゃましまーす。」

 

演奏を終えたところらしく、パスパレのメンバーは休憩していた。

 

「あ!遥ちゃん!来てくれたんだね!」

 

「うん。彩ちゃん。遊びに来ちゃった!」

 

「あ、桐生さんと宇佐美さんもいらっしゃったんですね。」

 

「ああ。今日の夜にもう出発するからな。」

 

「最後に挨拶しとこうって。」

 

彩と千聖と挨拶を交わす。

 

「ハルト君もいらっしゃいっす!」

 

「あー!」

 

「あ、返事したよ!!るんっと来たね!!」

 

・・・やはり自我を持っているよな・・・?

 

「ところで、みんなは次のライブの練習?」

 

「ハイ!次のライブで演奏する新曲の練習をしてたんです!!」

 

イヴが元気よく返答する。

 

「ほーう、精が出るな。」

 

「はい。お客さんの前では半端な演奏はできませんから。さ、みんな、水分とったら、もう一度合わせるわよ。」

 

「えー!?千聖ちゃんもう!?もーちょっとだけ.......。」

 

「だめよ。というか、彩ちゃんだけ少しズレてるわよ。」

 

「ぶえぇ!?」

 

「苦難してるようだな.......。」

 

「そ、そうみたいだね.......。」

 

「そうっすね.......。」

 

オッサン2人と少女は不思議と納得した。

 

―――――――――――――――――――――――

 

「.......そろそろ時間だね。じゃあ、今日はここまでにしよっか。」

 

長い練習が終わり、彩がメンバーに声をかける。

 

「.......そういえばさ、桐生さんってギター弾けるのかな?」

 

急な話題に桐生は困惑する。

 

「うぇ!?お、俺か.......!?ウクレレなら弾けるが.......。いや、エレキなら少し.......。」

 

「ほんと!?じゃあなんか弾いてみてよ!!」

 

突然の日菜からの無茶ぶりに桐生は困惑する。

 

「ここは流れでやってみようよ、おじさん。」

 

「えぇ〜.......。」

 

そういいつつも、桐生が構えるとファンシーな柄の日菜のギターが何故か似合う。

 

「わ、私のギターなのにちょっとイメージ変わっちゃった。」

 

.......何を弾こうか。というより、『何なら指が覚えてるだろうか』。

やはりJUDGMENT-審判-だな。

 

「よし。じゃあ、弾いてみるぞ。」

 

頭の中でJUDGMENTの曲を思い出しながら指を動かす。

意外と覚えていたようで、スラスラと音を出せた。

 

「す、すっご.......。」

 

「るんときたね.......!」

 

あっという間に弾き終えてしまった。やはりこの曲はいい曲だな。

 

「「「「凄い!!!!」」」」

 

「!?」

 

「キリュウさん!とってもいい演奏でした!!」

 

「兄貴、ギター弾けたんすね!!めっちゃすげぇっス!!」

 

「おじさん、かっこよかった!!」

 

「凄いですね桐生さん。私びっくりしちゃいました。」

 

「凄いっすよ桐生さん!!どこで練習してたんですか!!?」

 

引き終えると物凄い詰め寄られた。

 

「お、落ち着け.......。」

 

―――――――――――――――――――――

 

「あー、もう桐生さんたち、沖縄に帰っちゃうんだね。ちょっとだけ楽しくなくなっちゃうな。」

 

「大丈夫だ。また会える。なんなら、夏休みとかにうちに遊びに来てくれても全然構わないぞ。」

 

「それいいね!子供たちも喜びそう。」

 

パスパレとCiRCLEの前で挨拶を交わしていると遠くから声が聞こえてきた。

 

「桐生チャーン!!!」

 

「桐生さーん!!!」

 

真島の兄さん!?それに香澄まで.......!?

 

「いやおじさん、ガールズバンドとかおじさんの友達とかみんないるよ!」

 

「挨拶もなしに帰ろうとするなんで酷いやないか桐生チャン!!」

 

「行こうと思ってたが時間が無くなってな.......。まさか来てくれるとは思わなかったぜ、真島の兄さん。」

 

「桐生が帰ってまうって言うて、こいつが突然飛び出しおったからの。みんな呼び出して、ここにおると思たからみんな来たんや。」

 

「.......冴島、有難う。」

 

「暇が出来れば俺もそっちに顔出しますから。」

 

「まあ、休暇が取れればアリかもしんないっすね。」

 

「俺は金が出来たらだけど.......。谷村くん、また貸してくんない?」

 

「借金チャラにしたんだからもう借りちゃダメでしょ.......。」

 

「皆も、ありがとう.......。」

 

「おじさん、良い友達を持ったね。」

 

「.......。まあな。」

 

「また次にいつでも会えるわよ!!今度は私たちガールズバンドが沖縄に行きましょう!!」

 

こころがそう言う。

先程話した事だが、それに関して他のバンドも食いつく。

 

「沖縄ですかー。こりゃまた楽しそうだねー。」

 

「確かに、楽しそうかも。」

 

「こりゃあ行くしかないっしょ☆ね、友希那!」

 

「ええ。沖縄でも、私たちの音楽をやりたいわね。」

 

「さっきも言ったけど、本当に行っちゃおっか!彩ちゃん!」

 

「うん!私たちパスパレで沖縄の人も楽しませよう!」

 

「またキラキラドキドキ出来るよ!!有咲ぁー!!」

 

「わかったからくっつくなって!?」

 

沖縄での夢を語り出したその時、真島が笑いだした。

 

「ヒーヒッヒッ!!こりゃあ決まりやな皆!!」

 

「!?」

 

「第2回ガールズバンドフェスティバル、開催決定や!!」

 

「!!!」

 

「場所はもちろん.......!!」

 

 

沖縄やでぇー!!」

 

 

「「「「やったぁぁ!!!」」」」

 

 

嬉しい決定にみなが喜び、その声に釣られCiRCLEのオーナー、まりなが出てくる。

 

「まりなちゃんももちろん来るんやでー?」

 

「は、はい!もちろんサポートさせていただきます!!」

 

すると桐生の元に香澄が寄ってくる。

 

「桐生さん、次もよろしくお願いします!」

 

「ああ。よろしく頼むぜ。」

 

堂島の龍と星を求める少女は固く、そして熱い握手交わした。

 

To be continued...




最終回のノリですがまだまだ続きます。

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