神室町の伝説とガールズバンド   作:ガリュウ432

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秋山だけ他の主人公と出会い方が違います。
ほかの主人公は偶然でしたが、秋山はパスパレのメンバーを迎えに行くという感じになります。


5話 神室町の金貸しとPastel*Palettes

ー東京駅ー

 

「・・・あと少しか。」

 

神室町の金貸しであるスカイファイナンスの社長、秋山駿は東京駅の新幹線の出口あたりで待機していた。

なぜこんな状況になっているのか。それは品田が東京駅に着いてから数分後、今から約1時間弱前くらいのことである。

 

ースカイファイナンスー

 

Prrrr・・・

 

「・・・あれっ?真島さんか・・・。(Pi)はい、もしもし?」

 

『おう秋山か?』

 

「ええそうですけど・・・、どうしたんです?集合時間よりかはまだ幾分早いですよ?」

 

『いやーそれはせやねんけどな。秋山には悪いんやけどちょっと迎えに行ってほしい子らがおるんや。』

 

迎えに行ってほしい子ら?

それって・・・

 

「もしかしてガールズバンドですか?」

 

『せや。その通りや。せやけど、そのガールズバンドだけはちょっとわけがちごうてのう・・・。』

 

真島さんの話をまとめるとこうだ。

俺が迎えに行かないといけないガールズバンドはどうやら大手芸能事務所の若手女優で組まれたバンドらしく、人気も上がっており、テレビ露出も多い。そのため、あまり彼女達が固まって動くところを襲撃されるとどうしようもない。しかし、マネージャーらしいマネージャーもつけられてなく不安が残るということで迎えを頼まれたそうだが・・・

 

『ワシは見た目で怪しまれるし何分、今こっちはこっちで荷物を出しててのう。手が離されへんねや。ホンマに悪いんやけど、頼むで!それじゃっ!』

 

ツーッツーッ・・・

 

「・・・押し付けられたけど・・・。」

 

まあ時間も持て余していたし、行ってあげますか。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ーというわけだ。まあ暇してたしいいんだけどね。

すると、改札から出てきた女の子達が話しているのが聞こえた。

 

「彩さん、迎えに来てくださってる人は、どんな人なんですか?」

 

「えっと・・・、たしか赤いジャケットに黒いズボンを履いてる男の人って聞いたけど・・・。」

 

・・・多分俺だろうねぇ・・・。

真島さんからもピンク髪の子を中心に『あっ、あの子らガールズバンドだな』って分かると思うって言われたけど本当に雰囲気でわかるもんだな。・・・ってあっ!?パスパレじゃないか。雰囲気でわかるも何も、今テレビで沢山出てるアイドル的ガールズバンド・・・。だったはず。実際今日の朝の番組にも出てたし、終わってすぐに移動してきたってことか。忙しいな。

ま、話しかけてみますか。

 

「あのー、もしかして君たちガールズバンド・・・かな?」

 

「え?あっ、もしかして・・・、秋山さん・・・という方でよろしいですか?」

 

「あっそっちはこっちの名前把握してるのか・・・。(それならそうと言っといてくれないかなぁ真島さん・・・。)」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ータクシー乗り場ー

 

「もう少しで車来ると思うから、ちょっと待っててね。」

 

「はい!・・・あの、自己紹介、しませんか?」

 

・・・それもそうか。こっちは一方的に知ってるとはいえ、出演者とスタッフの関係になるわけだし。

 

「そうだね。そうしようか。・・・俺は秋山駿。今回のライブの役員だよ。よろしく。」

 

まずはじめにピンク髪の子。・・・たしかセンターの子だったかな?

 

「えーっと、Pastel*Paletteってバンドでボーカルをやってます、丸山彩です!よろしくお願いします、秋山さん!」

 

「よろしく、彩ちゃん。そういえば今日みんな朝のテレビに出てたね。」

 

「見てくれたんですか!?」

 

「まあいつも見てる朝のテレビ見てたら偶然って感じだけど。まさかこんなところで本物を見れるなんてね。」

 

「それでも嬉しいです!ありがとうございます!」

 

次は銀髪のハーフっぽい子。

 

「押忍!」

 

「!?」

 

「キーボード担当の若宮イヴです!よろしくお願いします!秋山さん!」

 

「よろしくねイヴちゃんって言いたいけど待って!突っ込みたいところが1つある!なんで押忍を入れたの!?」

 

「あっ、私は日本のブシドーという文化に憧れてまして・・・。秋山さんも何かブシドーについて分かりますか!?」

 

「いやいやいや!今のご時世日本人でもわかる人少ないよ!!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「えっとぉ・・・、どうも、ドラム担当の大和麻弥です。よろしくお願いします。・・・へへっすみません、あまりこういうの慣れなくて・・・。」

 

「いいんだよ、気にしないでね。よろしく。」

 

「趣味は機材いじりっす。この前も中古屋にものすっごい機材を見つけてついそれを買ってしまって、それをいじり出したらすっごい面白いんっすよ!!」

 

「いや豹変したね!?」

 

「麻弥ちゃんは機材の話になるとこうなるんですよ・・・。」

 

彩ちゃんからの補足。なるほどね。

 

次は金髪の子・・・。だけどなんかのドラマで見たことあるな・・・。

 

「どうも、ベース担当のの白鷺千聖です。よろしくお願いします、秋山さん。」

 

「よろしく。千聖ちゃん。・・・うん、名前聞いて思い出した。君、前々からも子役で活動してたよね?」

 

「あら、ご存知でしたか、ありがとうございます。」

 

「この前もドラマに出てたしね。うちの秘書が好きな女優さんだって言ってたよ。」

 

「本当ですか!?ありがとうございます!」

 

次は鮮やかな青色のショートヘアの子。

 

「氷川日菜でーっす!パスパレのギター担当です!よろしくねっ!秋山さん!」

 

「日菜ちゃんか。ああ、よろしく。」

 

「最近また暇なことが多くなっちゃってー。秋山さんなにか暇つぶしになるようなものって知ってる?」

 

「・・・ん?ギターとかの練習とかしないの?」

 

「え?しないよ?しなくてもできるもん!簡単だし!」

 

ああ。これが天才というやつか。

 

『末恐ろしいものです。』

 

「誰今の!?」

 

「お姉ちゃんの声がした!?」

 

「何故!?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「これで自己紹介は終わったね。・・・そろそろ車が来てもいいと思うんだけど・・・。」

 

ブロロロロロ・・・

 

「おっ、来たね。じゃあ行こうか。」

 

「分かりました。」

 

彩ちゃんが返事をして乗り込もうとしたその時。

 

「ちょぉおおっとまったああああ!!」

 

「!?」

 

「!?」

 

「「「?」」」

 

「あなた達、ひょっとしなくてもpastel*paletteの皆さんでは!?」

 

まあちょっと熱狂的なファンって感じだしいいかな。

握手とか一通り終えた後、

 

「写真よろしいですか!?」

 

「あ、ごめんなさい、写真はちょっと・・・。」

 

「・・・は?」

 

「ごめんなさい、写真はご遠慮いただきたいんです。」

 

「・・・なんだよ、調子乗ってんなよ三下アイドル共が。」

 

「ッ!!あなた今なんと!!」

 

「千聖ちゃん、行かなくていいよ。」

 

「・・・秋山さん。」

 

「てめぇらなんざ量産型アイドルのひとつなんだよ!!分かったら消費者である僕らに対してヘコヘコしてりゃいいんだよ!!」

 

「・・・言いたい事は以上でしょうか?」

 

「なんだよてめぇ!今社会の厳しさをこいつらにわからせてやってんだから邪魔してんじゃねえよ!」

 

「・・・それ、あんたの方わかっている必要あるって分かってる?」

 

「・・・なんだよ?僕が間違ってるっての?」

 

「その通りってことです。あなたのような人に、パスパレのファンだけでなく、誰かを支えることをする資格はないってことです。」

 

「・・・うるせえうるせえ!僕のいうことに違いはないんだ!!邪魔するならやっちゃうよ?」

 

「いいよ、来な。後悔だけはしないでくださいね。・・・みんな下がってて。」

 

「は、はい・・・。」

 

ーVS タチの悪い男ー

 

「僕の必殺拳受けてみろぉ!!」

 

どんなやばい拳が飛んでくるかと思ったらハエでも止まっているかのようなヘロヘロパンチ。

 

「あんた、・・・倒す気あるの?」

 

心配になってきたよ。これパスパレの子たちの方が強いんじゃないの?

 

「ま、手加減はなしだけどねっ。」

 

容赦なく回り込み、背後から蹴りを入れる。

そして、打ち上げてエアストライクに入る。

 

「わー!!秋山さん宙に浮いて戦ってる!!」

 

日菜が驚く。

 

「人間業じゃないっすねぇ・・・。」

 

麻弥も呆れつつ驚く。

 

地面に着地し、落ちてきたところをさらに打ち上げる。

そして、アルファ、ベータ、ガンマとドライブコンボをフルコースで叩き込んだ!!

 

「セイヤァァ!!」

 

「ぎゃあああああ!?」

 

「ワオ!!ブシドー!!」

 

「秋山さんかっこいい・・・!」

 

「スタントマンもびっくりですね・・・。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「何でこんなことをしたの?」

 

男に聞く。

 

「・・・ごめんなさい、最近自分の好きなアイドルよりノリに乗ってて・・・気に食わなくて・・・それで・・・。」

 

「いいんですよ。」

 

彩ちゃんが口を開ける。

 

「・・・え?」

 

「私達も新人、急に出てきて人気になって、気に食わないのもわかります。でも、私たちは本気でやっています。嫌いでもいいので、私たちのことを記憶の片隅に置いてくれるだけでも、私たちはとても嬉しいです。だから、今回のことは気にしないでください。・・・あ、でももうしないでくださいね?」

 

「丸山さん・・・。すみませんでした!!僕、心入れ替えて、ファン活動を続けたいと思います!調子のいい話になりますけど、パスパレのファンにもならせていただきます!!!」

 

「本当ですか!!ありがとうございます!これから、パスパレをよろしくお願いしますね!」

 

・・・すごいなあこの子は。テレビでアドリブが苦手って言ってたけど、これ見てたらそんなでもない気がしてくるね。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー車の中ー

 

ブロロロロロー・・・

 

「すみません、お待たせしました秋山さん。」

 

「いやいや、そんなに待ってないよ。それにしても災難だったね。」

 

「大丈夫ですよ。よくあることです。」

 

千聖ちゃんが言う。・・・大変だなアイドルも。

 

「だけど凄かったね!秋山さんのあの技!」

 

日菜ちゃんが興奮気味に言う。

 

「日菜さん出来そうっすけどねー?」

 

「いや空飛ぶのは無理だよ。人間だから。」

 

「いや俺も人間だよ?」

 

「けれど凄いです秋山さん!またこれも、ブシドーなんですね!!」

 

「うんもうなんかわかんなくなってきた!多分そうじゃないかな!うん!」

 

なんだろ・・・、たしかにpalette(パレット)だから、色とりどりな子達ではあるけど・・・。

 

特色が強すぎる!!

 

 

to be continued…

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