神室町の伝説とガールズバンド   作:ガリュウ432

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ライブの数日後の話です。


7話 CiRCLE

ーCiRCLE前ー

 

「ここやな。」

 

「兄さん、ここは?」

 

俺は真島の兄さんに連れられて車である店に来ていた。

 

「CiRCLEや。この前来てたバンドが練習でよー使うてるとこらしいわ。」

 

なるほど。香澄が言っていた店はここか。

 

「この前のライブの機材はここから借りてたしな。デカ目の車もこさえれたし今日返しに来たんやけど、ワシひとりじゃちょいと時間かかるからのう。せやから、桐生ちゃんに頼んだんや。」

 

「そういうことか。それに、さっきの兄さんの話からしたら、今日は休日だから、もしかしたら誰か練習してるかもしれないな。」

 

「かもしれんなあ。よし、さっさと作業してまおか。」

 

ーCiRCLEー

 

「よー!まりなちゃん元気にやっとるかー?」

 

「あ、真島さんどーもー!」

 

店に入って迎えてくれたのは、若い女性だった。

 

「あら、隣の人は初めましてですね!」

 

「あ、ああ。」

 

「こんにちは、CiRCLEのオーナー。月島まりなです。よろしくお願いします。」

 

「ああ、桐生一馬だ。よろしく頼む。・・・そういえば、ここはどういう店なんだ?」

 

「ライブハウス兼、カフェテリアって感じかな?」

 

「なるほどな。いまもどこか練習してるのか?音が少し聞こえてくるが・・・。」

 

「まあ見に行けばわかるんじゃないかな。倉庫ならその練習場の近くにあるから、私も片付け手伝うから、行きますか!」

 

「せやな。ほな桐生ちゃん、荷物出していこか。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

運んでいる荷物は主に、ライブの際に使った機材だ。マイクやスピーカーなどなど。

 

「さて、ここがスタジオだよ。練習中だからゆっくり入ったげてねー。」

 

「ああ。」

 

言われた通り、ゆっくりと扉を開けた。

すると、そこにはこの前トップバッターとして見事な演奏を成し遂げたpoppin'partyが練習していた。

 

「倉庫はもう片方側にあるから、もう少しだけここで待機しとこうか。練習中に前を横切られると、邪魔だろうしね。」

 

まりなに言われた通りにする。

ただ、此処で待ってるのもあれなので、演奏にも耳を傾ける。

 

「・・・なんというか、すごいな。」

 

「・・・せやな。女子高校生が独学でやってるとは思えん完成度やな・・・。感心するわ。」

 

「ああ・・・。」

 

演奏が終わったところで、香澄が俺たちに気がつく。

 

「あ、桐生さん、真島さん!こんにちは!」

 

「よっ、みんな!」

 

「いい演奏だったぜ。」

 

「本当ですか?ありがとうございます。」

 

たえが褒め言葉に対し礼を言う。

 

「ところで、まりなさんも含めてだけど、3人は何しに来たんだ?もしかして、もう時間か?」

 

有咲が俺達が来た理由について聞く。

 

「いやまだ時間じゃないよ。ライブの機材の片付け。」

 

「え、じゃあ手伝いましょうか?」

 

「いや、それは気にしなくてええで、紗綾ちゃん。心遣いはありがたいんやけど、みんなはここで練習しとき!」

 

「でも、この前私たちも使った機材だし・・・。」

 

香澄も言ってくる。

 

「大丈夫だ。そんなに荷物も多くないし、練習時間も有限なんだろう?俺たちに構わず、練習を続けておけ。」

 

「・・・はい、分かりました!ありがとうございます!」

 

ふう、どうやら納得してくれたようだ。

 

「じゃあ、私たちは練習再開しよっか!!次は・・・。ってあれ?りみりん?」

 

「・・・・・・・・・。(ボーゼン」

 

「あー・・・、こういうと悪いが・・・、強面ふたりが出てきて、意識が飛んじまったらしい・・・。」

 

「「俺たち(ワシら)そんな怖いのか!?(んかいな!?)」」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「す、すみません・・・、まだ慣れなくて・・・。」

 

「まあ普通は慣れんでええ顔やからなぁ・・・。」

 

「仕方ないことだ・・・、気にするな・・・。」

 

((((あ、少し傷ついてる。))))

 

「ご、ごめんなさいぃ・・・。」

 

ー片付け後ー

 

MAIN MISSION

CLEAR/CiRCLEの片付けを手伝う

 

「片付けはこんなものか?」

 

「うん、そうだね。手伝ってくれてありがとね。」

 

「いや気にするな。・・・そういえば真島の兄さん。」

 

「どないしたんや?」

 

「今日他の奴らはどうしたんだ?」

 

「あー、秋山は秘書の子に絞られて仕事中。冴島の兄弟は別件で無理。谷村は仕事。品田は会長直々に東京案内してもろてるわ。」

 

「今日暇だったのが俺だけだったってわけか・・・。」

 

「まあな。」

 

「そうズバッと即答されると・・・。」

 

「ちゅーか、勇太はどないしたんや。桐生ちゃんと一緒に来おへんかったんか?」

 

「勇太は・・・、その、遥に付き合わされていろんな店回ってるらしい。あいつもあいつで今は苦労してるぜ。」

 

「一時の桐生ちゃんみたいやな。」

 

「なんで最近俺の周りの奴らは過去のことを言い出すんだ!?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ふと今は何時なのか気になり、店の壁にかかっている時計を見る。

 

(・・・昼前か。兄さんを昼飯にでも誘ってみるか。またしばらく会えなくなりそうだしな。・・・喧嘩は何としてでも避けよう。)

 

そう計画していると、

 

「桐生さん!」

 

後ろから声をかけられた。

 

「香澄か。練習は終わりか?」

 

「はい。時間が来たみたいで。ああ!それで今からみんなでお昼をとろうかなって思ってるんですけど、桐生さんも一緒に来ませんか?」

 

「俺もなのか・・・?別に俺自身は構わないが・・・、他のやつ・・・、特にりみは大丈夫なのか?」

 

「はい・・・、何とか慣れましたかr」

 

「いよ桐生ちゃん!まだこんな所で油売ってんのかいな!」

 

「ふぇあああぁあぁ!?(バタァンッ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「桐生ちゃん・・・、ワシ・・・、なんかしたんかな・・・?」

 

「いや・・・、何もしてないと思うぜ・・・。」

 

「りみ!真島さんだよ!さっき見た顔だろ!!よくみろ!そこまで怖くないだろ!!」

 

「待て有咲!それどう考えてもフォローになってないぞ!!」

 

「あっ、わわ、悪い・・・。」

 

「まあ怖いのは事実だしねー。」

 

ポロッとたえが一言。

 

「なぜたえはそれを今言った!?必要あったか!?」

 

「桐生ちゃん・・・。ワシなんかさぁ・・・。」

 

「おい真島の兄さん!!何あんた消極的になってんだ!!」

 

「じゃあ喧嘩してくれるか・・・?」

 

「なぜそうなるか分からんが神室町でならいいだろう。」

 

「いよしゃ!じゃあ飯行こか!!」

 

「「「「「立ち直り早!?」」」」」

 

りみ抜きのポピパメンバーと桐生が同時につっこんだ。

 

 

 

「本当にすみません!!」

 

「いやええんやて。なれる必要の無い顔やしな。普通に過ごしてたら会わんわな、眼帯つけたおっさんとか。」

 

「いや絶対眼帯だけじゃないよね。」

 

「も、もうおたえ一旦静かにしよ?」

 

紗綾が流石にたえを止める。

 

「そういや、みんなはいつもどのファミレス行ってるんや?」

 

「ここからすぐ近くですよ。この通りを抜けて、国道沿いにあるジョセフって言うファミレスです。」

 

「ジョナサンなら聞いたことあんねやけど・・・。」

 

「いや時期的にジョルノじゃないか?」

 

「関係ないアニメの話はやめろ!」

 

おぉ、有咲のツッコミもおっさん二人のネタもメタいメタい。

 

ーファミレス 『ジョセフ』ー

 

「ふむ、色々あるなぁ。」

 

「じゃあドリンクバー頼む人ー!」

 

「いつも通り全員だねー。桐生さんたちはどうします?」

 

紗綾から聞かれる。

 

「まあ滅多にこんなとこ来おへんしな。つけてみよか。」

 

「ああ。じゃあ俺もそれでいいぜ。」

 

「じゃあ何頼むか決めっかー。」

 

「私カルボナーラで、あとフライドポテト頼んどこうよ!みんなで食べれるように!」

 

「香澄少し静かにしろって!・・・じゃあま、玄米定食にすっかな。」

 

「それファミレスにあるメニューとちゃうで・・・。」

 

「じゃ、じゃあ私チョココロネで・・・。」

 

「あるわけないやろ・・・、パン屋やないねんから・・・。」

 

「いや兄さん・・・、このファミレス・・・、チョココロネが単体で売っている!!」

 

「もはやコンビニやないか!!」

 

「なら私はペペロンチーノかなー。」

 

「私はデミグラスハンバーグで。」

 

「なんか・・・、紗綾とたえの頼んでるメニューがまともに見えるんだが。」

 

「奇遇やな桐生ちゃん。ワシもや。」

 

「私カルボナーラだよ!?」

 

「桐生さんたちは決まりました?」

 

「せやなぁ・・・。ほな、この500gステーキにしよかな。」

 

「そうだな。俺もこれにしよう。」

 

「す、すげえ食うんだな・・・。」

 

「まあな。力仕事やから力はつけとかんとな!!・・・でも500で足りるやろか?」

 

「・・・足りない気がするな。」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「じゃあ500gステーキふた皿にしようか。」

 

「せやな!じゃあわしも2皿頼むわ!!」

 

「ふ、2人で2kg食べるんですか!?500gでも相当な量ですよ!?」

 

紗綾が流石に驚く。

 

「まあさっきそうこの片付けして腹減ってるしな。」

 

「な。せやから満腹にしようおもて。」

 

ひとまず注文した。店員さんに3回確認された。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「・・・・・・。」

 

「あれ?桐生さんどうしたんですか?」

 

たえが聞いてきた。

今、この俺達がいる座席にはたえと紗綾と俺しかいない。

他はドリンクバーに行っている。

 

「真島の兄さんに俺のを任せたのは間違いな気がしてきてな・・・。」

 

「あー・・・。でもまああの人も大人ですし大丈夫じゃないですか?」

 

紗綾が苦笑いで答える。

 

「そうだといいg」

 

「桐生ちゃん!入れてきてやったで!!」

 

ことっ。

 

「深い緑!?側溝にこんなの溜まってるの見たことあるぞ!?」

 

「大丈夫やて!!美味しいに決まってるで!」

 

がしっ

 

「じゃあ味見はしたんだろうな。」

 

「あっ!?桐生ちゃんアカン!!暴飲の極みはアカンて!!」

 

ー小休止ー

 

水道でコップを洗ってコーラを入れました。

 

「なんやおもろないなぁ・・・。」

 

「あれは口にしちゃいけねえ色だろ。」

 

「真島さん嬉嬉として混ぜてましたね・・・。」

 

「いやー何年ぶりやからのう。」

 

オマタセシマシター

 

「おっきたでー!!じゃあみんな食べよか!」

 

「はい!」

 

「・・・なんて味だ・・・!」

 

ー体力が全快したー

ー500経験値を手に入れたー

 

ーファミレス前ー

 

「すみません、お金払ってもらって・・・。」

 

紗綾が申し訳なさそうに言う。

 

「いや気にしたアカンで。まあ、大人には甘えとき!!」

 

「ああ。気にするな。練習、頑張るんだぞ。」

 

「はい!!」

 

ーポピパと別れたー

 

「桐生ちゃんはこのあとどうするんや?」

 

「近くに2人が来てるらしいから、そっちに合流するよ。兄さんは?」

 

「ワシはこの車を店に返してくるわ。」

 

「じゃあここで解散だな。」

 

「せやな。ほな!」

 

「ああ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ふぅ。店に車も返したし、どないしよかなぁ。・・・ってあの子・・・どっかで・・・?」

 

駅のベンチに黄昏ているのか俯いているのかよくわからないが、座っている少女がいる。

 

「・・・友希那ちゃんやないか。・・・どないしたんや?」

 

真島が友希那の元に歩いていく。

 

「よっ友希那ちゃん!どないしたんや・・・、こんな・・・、とこで・・・。」

 

「・・・ま・・・じま・・・さん?」

 

真島が駅前で出会った友希那は・・・

 

 

 

 

 

大粒の涙を流していた。

 

to be continued…




次回、少しシリアス&ちょっとシリアスギャグです。
Neo-Aspect編での出会ったのが香澄ではなく真島だったら・・・というクロスオーバーらしい展開です。
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