魔法科らは逃げれない。   作:天道無心ビームサーべ流
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古の魔法使い、ナンパをする。

「Really 13years old?」

 

「yes」 

 

「Why did you come to this country?」 

 

「…It is Japan representative of tennis?」

 

彼、光國の生活は少し変わった。

この世界ではなにも持たない彼は魔法師の貴族もしくは王族に部類されると言っても良い十師族の一つである九島家に拘束されたりはしないが研究所に向かう日々が増えた。 

 

「OK」 

 

彼の家族は事情を全て知った。

その結果、九島家の当主である九島真言と九島烈を殴った。

二人は避ける事も防ぐこともせず、彼の家族の拳を受けきってから、もう彼は魔法師しか道はないと教える。仮に何処かの研究機関にバレれば一生監禁されると教えて絶望させた。

光國の家族の拳の重さは重いが、九島家にも重く感じたが古の魔法使いと言うものが目の前にあるのだから、殺す気の無い拳など効かず、光國の方が重かった。 

 

「…これで最後か」

 

ただ単に魔法師の勉強をしなよと週に一度、塾の代わりに研究所に向かう。

何時もの生活にそれが加わっただけだが、それでも嫌なものは嫌である…逃げようにも逃げる場もないのが現実である。

日本代表に選ばれた彼はUSNAこと北アメリカ合衆国へやって来た。無論、大会に出るためだ。

 

「…はぁ」 

 

入国審査に年齢偽装扱いされてしまったものの、入国は出来た。

しかし彼は余り元気が出ない、あと数年でお兄様の天下が始まるのだ。

入学して早々にテロリストに襲われるんじゃなく、定期的にテロリストとかに日本が襲われるんだからたまったもんじゃない。 

 

「もうすぐか…色々と大暴れしてくれや」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「日本はかつて技術大国日本、変態国家日本などと言われていた頃があるが何故か分かるか?」

 

空港を出て、バスでホテルにたどり着いた日本代表一行。

監督からビーチへ来いと人工的に作られたビーチへと向かうと、強制的に水着に着替えさせられた。 

 

「それは腕に優れていたからじゃ!!

今も尚、日本の腕は素晴らしいが…調子に乗るんじゃねえぞボケえ」 

 

「監督、なにするつもりなん?」 

 

「体格だパワーだ根本的な部分で敵わなくなった途端に技術に走るんわ日本人の悪い癖だ!!

てめえら、今から正々堂々と女をナンパしてこい!オレの試合を見てくれと言ってこい!!奥手でチェリーな日本代表なんぞ、糞のやくにもたたん!!出れただけでも光栄ですと思ってる奴等は泳いで日本に帰れ!!」

 

 

「おっさん、テニス関係ないやろ!」

 

「因みにナンパ出来なかった奴の夕飯はイギリス料理だ」

 

 

 

監督のその言葉と共に一斉に走り出した日本代表。

22世紀に約十年後に突入する魔法科高校の劣等生の世界。

そんな世界でも相変わらずイギリス料理はくそ不味いのであった。

 

「はぁ…」

 

今日何度目のため息だろうか、光國は一向に笑顔を見せない。

着実に何処かの魔法科高校に入るようになっている事に気付いているからだ。

このままいけば、そして人工魔法師なんて物を知られればお兄様に目を向けられる。妹の方に哀れみの視線を向けられる。シスコンでドライなお兄様でも人工魔法師なんて事を知れば同類だと思われ近付かれる。同情はされないだろうが。そうなれば、原作と嫌でも関わってしまう。どうにかしようにも彼は全くといって力はない。

いや、九島烈を相討ち覚悟で殺せるぐらいの力は手に入ったが、問題はその先である。

どう考えても、クソである

 

「誰に渡せ言うねん」

 

 

イギリス料理は食いたくないので、取り敢えずは動き出す

どちらかと言うと人付き合いが苦手な彼。

自身と同じ転生者がいたら気が楽だったのだろうが、どうもこの世界の住人とは噛み合わなかったりする時が多い。ましては転生する前は一度もナンパなんてしてない、モテない事を知っているから。

モテるだけでも本当に感謝をしないといけない、美女と関われる事を、金持ちになれる可能性を手にいれた事を感謝しなければならない。

 

 

「I will not play with you!!」

 

「見事なまでにフラレって、違うか」

 

自分達が出る試合のチケットを片手にナンパをしようと試みようかなと思っていると、別のところでも全く知らないこの国の人がナンパをし、撃沈していた。

他の人達も撃沈をしたり、ヌーディストな女性に色々と大きくさせていたりしていた。

 

「こう言うのは、柄じゃないんだがな」

 

 

ナンパが撃沈されていた外人の男性。

口説いている女が物凄い上物でなにがなんでも連れていきたいのだが、嫌がる女。

彼はラケットを手に持ち、男の後頭部に向かってサーブを打った。 

 

「…やっぱ無いな」 

 

サーブをぶつけると、ついでだと言わんばかりに金的を攻撃するナンパされていた女。

これで終わりだなと彼は気配を消してその場から去ろうとしたのだが 

 

「ありがとうございます、助かりました」

 

「!?」

 

ナンパされていた女が一瞬にして彼の目の前に現れた。

それなりに距離があると言うのに一瞬にして目の前に現れ、更には日本語で此方に語りかけた。ハキハキとした日本語でだ。 

 

「気にすんな…しておいてなんだが少し後悔をしている」 

 

「でも助かったことには変わりはないです。

ちょっとしつこかったから、あのままだったら手を出しそうだったので」

 

目線を一切合わせず、軽く会話をする彼と彼女。

光國は本能的なもので察してしまった。

目の前にいる金髪ツインの絶世の美女、しかも出るところは出ていて声も笑顔も可愛い美女はこれから先、お兄様に関わるであろう女だと。

魔法科高校の劣等生を映画を見ずアニメと魔法科高校の優等生でしか知らない俄の光國でも分かる。 

 

「あ、自己紹介がまだでした。

私はアンジェリーナ=クドウ=シールズ、リーナと呼んでください」

 

「…一つ、言っておく」 

 

「なんでしょうか?」 

 

「オレはこんな顔だがまだ中学生やで」

 

「うっそぉ!?え、なに、日本には若返りじゃなくて老ける魔法でもあるの?」

 

リーナの名前で一瞬で何者かを察したが、それよりも気になった彼女の敬語。

入国審査でも引っ掛かったように、歳上だと見られており、中学生だと思われていなかった。

 

「魔法か…」

 

「ええ、東洋には不老不死になる秘薬とかあるらしいじゃない…あ」 

 

魔法の事を口にすると気まずそうな顔をするリーナ。

魔法師は人間じゃないと人間に言われ、一部の権力者や馬鹿どもは魔法師は人間などではないと言っているこの世界、人間と魔法師の間には大きな溝が生まれている。

うっかり魔法と言ってしまった彼女は自分が魔法師だと教えたことに気付いたが、遅い。 

 

「オレは特に気にせーへんよ…魔法師だからと言った考えはよした方がエエで、結局のところはそれが一番の原因やねんから」 

 

魔法師と言う職業自体は苦手だったりするが、そこまでである。

九島は大嫌いだが、それでリーナを毛嫌いになる必要はない。

 

「お~い、光っちゃん…嘘だろ、光っちゃん…」

 

まぁ、それはおいておいてナンパである。

このままだとイギリス料理を食べなければならない同じく日本代表である彼の友人でもある清純は数を増やしてナンパをしようと光國を誘いに来たのだが固まる。 

 

「ナンパに成功したのかよ!

え、ちょっと待て…このままだと俺の夕飯がイギリス料理になっちゃうって!!」 

 

「…ナンパ?」

 

リーナを見て、ナンパに成功したと勘違いをする清川。

どういう事かとリーナは光國を見るが光國は無表情のままだ 

 

「別にオレはイギリス料理でもええわ…んじゃあな、リーナ」

 

「…どうしたんだよ、光っちゃん。

ここ最近、て言うか海に落ちてから元気無いぞ?人魚にでも心奪われたか?」 

 

「…」

 

清純の冗談を無言で無表情のまま返すと彼はその場から去ろうとする。

しかし 

 

「待って!貴方、このままだとイギリス料理を、鰻のゼリー寄せとか食べないといけないのよ!?」

 

リーナが光國の腕を掴み、動きを止めた。 

 

「う、鰻のゼリー寄せ?」

 

「前に兵糧が味気なく不味いって抗議した時に、数日間イギリス料理漬けにされて…ニシンのパイとか本当にキツかったわ。まだ、私が料理をした方がましなぐらいに」 

 

清純の問いにリーナはイギリス料理にを思い出して顔を青くする。

清純は食ってたまるかと光國に自分達が出る試合のチケットを託して走っていった。 

 

「だから、その、私を連れてっても良いわよ。

このままじゃ貴方、イギリス料理を食べないといけないし…そ、それにお礼ぐらいさせなさい」

 

「…」

 

一先ずはリーナを監督の元へと連れていき、ナンパを成功させた報告をする。

これにより彼はイギリス料理を食べずにすみ、尚且つナンパしたリーナと一緒にディナーを食べることになった。

 

「うぅ、まずい…やば、はきそ…」

 

清純はナンパに失敗し、イギリス料理を食べるはめになった。








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