艦これすとーりーず ―僕が異世界版艦これの提督になった件について― 作:謎のks
──僕とシゲオさんの戦いは一時間にも及んだ。お互いに譲れない想いをぶつけ合う内に気づけば水平線から朝焼けが覗き始めている頃合いとなっていた。
息を吐かさぬ緊張の走る一戦、とはいえ僕は防戦一方でシゲオさんの猛攻を何とか往なしている状況が続いていた。マユミちゃんたちが見守る中僕はシゲオさんの攻撃を捌きながら一瞬の隙を狙っているワケだけど…流石はシゲオさんだ、鋭い拳の連撃は老人とは思えない速さと重さを持っている。このままだと…いつ均衡が崩れてもおかしくないっ。
「どうした、奇跡を起こすのではなかったのか? どう足掻こうともお前はワシには勝てんよ…ほれっ!」
シゲオさんは僕の足元に払うような足技を仕掛ける、シゲオさんの足に僕の足が引っ掛かると重心が揺らいで、体勢が保てず僕はそのまま砂の絨毯の上に倒れ込む。
「っ、ぬおぉっ!」
直ぐに起き上がると僕は立ち上がりざまに握った拳をシゲオさんに向けて振り抜くも、シゲオさんは片手の平でそれを受け止めるとそのまま引っ張る。動きについていけない僕は体勢を崩されるとまんまと砂浜にまた倒れ込んでしまう。
「…ぐっ」
「タクト…さっきから全然動きについていけてないよ! 今まではそんなこともなかったのに…!」
「長時間の体力勝負に身体が付いて来ていないのだろう、彼の身体はまるで艦娘のような頑強さを誇っているが体力までは同じではないと見える。総帥が今までタクト君に「まるで合わせているような」動きをしていたのはこのためだったのだろう」
『なるホド、体力を削られてヘトヘトになったタクト君を狙えば、幾ら艦娘並みの肉体を持つ彼でも確実に勝利できると踏んだんだネ! ぼくは戦いは専門外だけど正に達人の戦いという感じだヨヴェイビー!』
マユミちゃん、ユリウスさん、マサムネさんが今僕の置かれている状況を説明してくれている。成る程…確かに僕自身元が碌な運動もしない
「って、感心してる場合じゃないよね。…おりゃあ!!」
何度も顔を埋(うず)めた砂浜からまたも立ち上がると、性懲りもなくシゲオさんに向かって行く。
「ここまで倒れてまだ立ち上がるか…っ」
「七転び八起きってことですよ! 諦めないのが…僕の悪癖ですから!!」
「フンッ、ほざけ!!」
僕がそう言って握り拳をシゲオさんの顔に突き立てようとすると、またしても見切られて彼の「体捌き」を受ける。拳の軌道をシゲオさんの手払いで逸らされて思わず身体を大きく傾けてしまう、そんな大きな隙を見逃すほどシゲオさんは甘くはなく、そのままもう片方の手の掌底を僕の腹に突き出そうとしていた。
「ぬん!」
「っ!」
紙一重でそれを躱した僕はそのままシゲオさんとの距離を取る、倒れそうになるも瞬時に転がったおかげか体勢は何とか立て直せたものの、すかさず間合いを詰めたシゲオさんが再び攻撃を仕掛けてくる。
ユリウスさんたちが言ったとおり矢張り僕が体力の少ない状況を作って、無防備になったところを終わらせようとしているみたいだ。逆に言えば僕がそれだけ脅威と見られているのか、若しくは…簡単な策に嵌って終わるだろうって舐められているかのどちらかだろう。
「どうせ後者だろうけど…ねっ!」
「っぬ!?」
「っ! 小癪な…!」
「小手先でもしないと、貴方に一撃を与えられないからね!」
「…フン、甘く見ていたのはワシのようだ。謝ろう…本気で行くぞ!!」
シゲオさんは距離を取り構えを直すと、また速攻を仕掛けてくる…って、何だ…今度は今までと違う、早いっ!?
「はあぁっ!」
──ドガッ!
「…ぐっ!?」
「タクト!?」
「まだ終わらぬぞ、少し痛い目を見てもらう…!」
先ほどとは比較にならないスピードで接近してきたシゲオさんは、そのまま手応えありと僕に拳の連撃を喰らわせていく。艦娘の肉体と同程度だから頑丈な筈の僕の身体に「痛み」が走る、拳の重さもさっき以上だ…今まで本気じゃなかったみたいだね? あまりの速さに捌き切れずサンドバッグ状態の僕。
はは…小学校時代のガキ大将との喧嘩を思い出すなぁ? 全身ボコボコに殴って…僕は逃げ場がなくってさ……あの時は立ち向かうのが怖くって、太刀打ち出来なかったっけ?
──だからって、あの時と同じなのは…成長してないよね!!
「…っ!!」
──ガッ!!
僕は相手の拳の突きを何とか目で追うと次に何処を狙うか予測を立て、脇腹に一発来る直前で手を伸ばして、シゲオさんの腕を掴むことに成功する。そして──
「あぐっ!!」
「ぃっ! この…獣がぁっ!!」
僕は腕に噛みついてサンドバッグの仕返しをする、シゲオさんはそんな僕の腹に膝蹴りをお見舞いして噛みつきを解こうとする。ガッガッと鈍い音を立てながら突き立てる膝のラッシュに腹部に非常に強い痛みが集中する。
離すものか…これを離したらシゲオさんはキツイ一撃で終わらせようとする筈だ、少しでも腕にダメージを…蓄積させるんだっ!!
「ぐあああああぁっ!!」
「離さんか…餓鬼があぁっ!!」
──ドゴッ!!
「ぐ、ぁ…!?」
膝蹴りの応酬を腹に喰らう僕だけど、キツイのをもらったみたいだ…耐えられなくなって腕に突き立てた歯をそのまま離してしまった…っ!
「…っ! 終いじゃ!!」
──パァンッ!!
腹を抱えて悶える僕に、シゲオさんは僕の胸目掛けて渾身の掌底を叩き込んだ。ぐ…息が、出来ない…っ。
「──…~~っ」
それが決定打だった、僕は膝から砂浜に崩れ落ちると──力なく倒れ込んでしまった。
「タクト!!」
「待てマユミ君、今近づいたら危険だ!」
「でもタクトが…っ!!」
まさかの結末にマユミちゃんたちは一様に狼狽えては僕を助けようと必死になってくれていた。
…やっぱりこうなったか、ごめんマユミちゃん…やるだけやってみたけど、結局特異点の力を失った僕はこの程度なんだ。何をやっても無意味でどう足掻いても…力が及ぶことは絶対にないんだ。
──…って、そう言えたら、楽だったんだろうけどねぇ?
「…は、ぁっ…く、そ」
僕はすぐさま呼吸を整えて、拳を握り締めながら腕、肘、肩と順番に力を入れていく。痛みに重くなる上半身を勢いをつけて何とか起こす、同時に下半身をバネにして立ち上がると少しよろける。
あぁ、痛いなぁ…重いなぁ…頭もボーっとしてるし眼も霞んでるし、立ち上がる姿勢を保つだけでやっとだ。僕の敗北は…もう決まったようなものだ、だから…──
──僕に出来るのは…日頃から皮肉に使っているこの「口」を、動かすだけだ。
「…お終いじゃ、ないみたいですね?」
「いいや、もう終わりじゃ。貴様は立っているだけでやっとの筈、しこたま叩き込んでやったからな? だのに…何故まだ立ち上がる? 奇跡なぞ起きんともう分かったじゃろうに」
あぁ五月蠅いなぁ…分かってるんだよ誰に言われなくても、こんなんじゃ全然「足りない」って。僕一人じゃどうしようもないんだって。何にも出来ない…真面に戦うことも、守ることも、芯の強さも自分の信念を貫くことだって、どう足掻いても駄目なんだって。
「──そう、だから奇跡なんて起きない。でも僕はそれでも…
「っ、貴様まだ言うか…」
「何度だって言ってやりますよ、貴方は諦めたんだ。そして今でもそれを…後悔している。だからまた同じ方法を取って「自分は間違っていなかった」って納得させようとしてるんだ、でも…無理やり納得したってその罪の意識は一生付き纏いますよ? それを払うためには…自分の本当の気持ちに報いてあげることだ」
「報いるだと…あの戦いを何も知らん若造が何を吠えるか!」
「はぁ? 僕が世間知らずなら貴方は何です? 正義に準じる自分に酔いしれる頑固ジジイでしょ? 幾ら艦娘が兵器だからって…彼女たちのイノチと平和を天秤にかける時点で間違いなんですよ。
イノチを犠牲にして良い存在なんてどこにもないんですよ。それは僕ら人間の勝手な言い分です、どう言い繕ったって獣の性分を捨てきれない僕たちの暴論なんですよ!! そんな獣に成り下がるぐらいなら…僕は、最後まで理性ある人間でありたい。自分の都合だけを押し付けるんじゃなくて、皆が納得出来るような…そんな物語みたいな幸せな結末を望み続けるんだ」
僕の無茶苦茶な言い分に、シゲオさんは憤慨しながらも正し過ぎるぐらいの正論をぶつけた。
「お前は…っ、馬鹿者が! 本当に理性を望むというなら視野を広く持たぬか!! この世界に一体どれだけの人間が居ると思うておる?! お前は……無辜の民たちを蔑ろにしてまで自らの理想を押し通すつもりか!! それこそ獣だと手ずから教えぬと解らんのか!?」
「えぇ助けられるなら助けたいですよ、でも…先ずは「自分の周り」を優先したいって、大切な人を守りたいって思う気持ちがなければ、世界なんて到底救えませんよ? 視野が狭くなっているのはどっちなんですか? 獣というのは…
「…っ!」
ボロボロである筈の僕は一丁前なことを喋り続けた、力では負けてるし信念も…あっちの方が正しいってことは解り切っている、大勢の命に代えられるものはない。でも…零れ落ちていく小さなイノチも、僕は手放したくないだけだ、その「想い」だけは…敗けるわけにはいかない。
シゲオさんは僕の言葉に思わずたじろいだ様子を見せる、もう自分が何を言ってるのか分からないけど…ここで引いたら何もかもお終いだ。絶対に…敗けない…っ!!
「僕もそうだった、自分の気持ちから目を背けて理想からどんどん遠ざかっていった。周りも獣染みた人たちばかりだから僕も欲に塗れようって、もう諦めてもいいと思った、それが現実だからって! でも…それじゃいけないんです。優しさがなければ…誰かを思いやる気持ちが無ければ、世界は獣ばかりになってしまう! そんな世界に幸せな結末なんて絶対訪れない!!
だから僕は…もう迷わない、他人が何と言おうとこの気持ちからもう逃げないって、僕自身にどんな結末が待っていようとも…僕の思い描いた未来を掴み取って見せる、それが…
「…っ!! こんの……大馬鹿者がああああっ!!」
シゲオさんは僕の言い分に激昂しながらまた間合いを詰めて殴り掛かってくる、この一撃を受けたら…流石に意識保ってられないや。終わったか…まぁ僕にしては……やれた、方か……な…?
「タクトおおおぉっ!!」
マユミちゃんの叫び声が木霊する、遠くなる意識がそれを聞き終えると…僕は目を閉じシゲオさんの拳が僕の顔を殴り抜けるのを待った。
──……………。
…ん? 痛みが来ない? おかしいな…ちょっと遅すぎる気が……っ!?
「っく、お前たち…何のつもりじゃ?!」
僕が薄く目を開けて状況を確認すると、そこには…得物を突き付けながらシゲオさんを取り囲む僕の艦娘たち──天龍、望月、綾波、野分、翔鶴の姿が。シゲオさんは僕の目前で身動きが取れずに居た。
「て、ん、りゅう…?」
「…お前の戦い、しかと見させてもらった。後は任せろ」
天龍は僕に穏やかな笑みを向けると、直ぐに凛とした表情に切り替えシゲオさんに問いかける。
「随分叩きのめしたようだなシゲオ、この勝負はお前の勝ちだと遠目からでも分かる程だ。ならば…何故お前は未だタクトに拳をぶつけようとする?」
「…お前たちは疑問に思わぬのか? 仮にこ奴らの言うとおりにしたとして、それが上手く行く可能性は限りなく低い、此奴と共に行くのならお前たちも無事では済まないのは明白じゃ、そんな無謀な負け戦に身を投じることになるのだぞ? それで良いと本気で言えるのか?!」
シゲオさんの御尤もな意見だけど、天龍たちも負けじと持論を展開していく。艦娘だからこそ言える言葉を。
「俺たちは常に戦にその身を置いている、だからこそ言えるが…勝敗なぞその時にならんと存外分からんものだ、今回もそれに変わりはないと思う、敗北の確率が異様に高いだけだ。それでも…どうせ敗けだと理解出来るなら、俺は信頼出来る”相棒”に付いて行くぞ」
「ヒッ、顔も分からねーヤツらのために身を削ってやるほどアタシもお人好しじゃないんだ。まぁ正義だとかもイマイチ理解出来ねーけどよ…傲慢と優しさ、そんな矛盾孕んだヤツが一人ぐれえ居てもバチ当たんねぇだろ? なぁオイ?」
「私は彼にイノチを捧げた身、例え先に冥府が待っていようとも…騎士として我が主を御守りするだけです」
『ムッシュシゲオ、ボクが言えることは…今の貴方は「醜い」ということだけです。ボクは美しきモノたちの味方…ならばボクがコマンダンを守ってみせることも道理のはずです』
「タクトはこんな私に最後まで寄り添ってくれた、なら私だって彼に最後まで付き合うわ。どんな地獄の底だってね!」
「み、んな…!」
天龍、望月、綾波、野分、翔鶴。僕がこの長い航海の中で出会い、そして愛を育んだ艦娘たちは今でも僕の味方になってくれると言ってくれた、あんな醜態を晒したっていうのに…本当に感謝しかない。
「あ、り、が…と…──」
──ドサッ
「っ! タクト!」
「司令官!!」
「タクト! 待ってて今回復を…!」
「体力が大分削られてるが、傷は浅いぜ大将!」
『コマンダン、ボクがついています!』
視界がブラックアウトして遂に砂に倒れ伏して動かなくなった僕に、艦娘たちは寄り添って介抱してくれた。僕は最早死に体ではあるがそれでも辛うじて意識は保っていた。
「…ご、めん。てん、りゅ……あんな、酷い、言葉…僕、らしく、なか、った…ね?」
「あぁそうだ馬鹿野郎、だからとはいえ目が覚めたからと意識が飛ぶまで頑張るヤツがいるか! 全く…っ」
「…? 泣いてる、の?」
「うっ、ぅうるさい! 良いから大人しくして黙ってろ!!」
僕と天龍が軽口を叩いていると、奥から砂を踏みしめる足音が聞こえる。どうやらシゲオさんが近づいてきたようだ。目が視えないから解らないけど…さっきまでのピリついた雰囲気が無いことは理解出来た。
「…艦娘にここまで言わせる者が居るとは、いや…お主の言う「人としての
「どう、でしょう。どの道、貴方に、敗けた以上、は…結果が、出せない以上は…」
「…っふぅ、もういい。そこまで言うなら足掻いてみせぃ、ワシはもう反対すまい…但し、お主たちが全滅したら加賀たちを使った再封印を行う、それまでの間に何とかしてみせるのだ」
シゲオさんは何処か呆れたようにそう吐き捨てると、背を向けてその場を立ち去って行ったようだ。
…どうやら折れてくれたみたいだ、そうかそれは…良かったけど、はは…まだとっておきの戦いがあるっていうのに、疲れちゃった…ね、眠い…。
僕が安堵して意識を完全に手放す手前、マユミちゃんがこちらに駆け寄りながら僕の名前を叫ぶ声が聞こえるけど…それも意識の闇に消えていくのだった…。
・・・・・
「…まさかあそこまでの胆力を見せるとは、いやはや立派に育ったものよ。力押しでは勝ったがこのワシが説き伏せられるとは…分からんものよな?」
「──違うな。ワシは彼に「希望」を見出したのかも知れん、あの「預言書」に書かれておらぬ未来を…あの子たちに託したのだろう。
「アンタの言うとおりじゃったなイソロクさん、アレは面白い…確かに何かを変えてくれそうじゃ。
ワシも彼を信じてみるとしよう…無論どんなことをしても世界を守ることに変わりはないがの、もし彼らが失敗した時は…その時は。
…いや、言うまい。これはワシの「贖罪」なのだろうからなぁ? あの時彼女に何もしてやれなかった無念を、彼らを見守ることで晴らすとしよう」
「──なぁ、金剛よ。ワシもまた…お前を愛していたよ」
※実は林の陰から見守っていた天龍たちの図
望月「うわーヤベェことになってんな、どうすんだよ天龍、お前の話じゃあのじーさん相当の手練れみてーじゃんよ?」
天龍「知らん。アイツのことだから無様に泣きベソ顔になるのがオチだろうから、適当なタイミングで助ければ良いだろう」
翔鶴「頑固ねぇ、今すぐにでも助けてあげたら良いのに? …やっぱり心配ね、貴方が行かないなら私が」
天龍「止めろ、あんな言い草したヤツを直ぐに助けたらつけ上がる。それに…良い機会だからアイツがどれだけの覚悟か見てみたい。本当にエリや世界をどうにかしたいのか、本音を吐くまで痛ぶらせる。良い仕置きになりそうだな」
綾波「(そんなドライな言い方でも、目は確りと司令官を見て離しませんね?)」
野分『美しくありませんが、致し方ありませんね? …っ! 始まりました!』
〜一時間後〜
ボロボロな拓人「僕は、最後まで理性ある人間でありたい。自分の都合だけを押し付けるんじゃなくて、皆が納得出来るような…そんな物語みたいな幸せな結末を望み続けるんだ」
野分『オォ…美しい…っ』
拓人「大切な人を守りたいって思う気持ちがなければ、世界なんて到底救えませんよ? 視野が狭くなっているのはどっちなんですか? 獣というのは…
綾波「……っ(目に涙を浮かべている)」
拓人「優しさがなければ…誰かを思いやる気持ちが無ければ、世界は獣ばかりになってしまう! そんな世界に幸せな結末なんて絶対訪れない!!」
翔鶴「うん、そうよね…貴方がそう教えてくれたんだもの!」
拓人「だから僕は…もう迷わない、他人が何と言おうとこの気持ちからもう逃げないって、僕自身にどんな結末が待っていようとも…僕の思い描いた未来を掴み取って見せる、それが…
望月「す、すげぇ。あれホントに大将か? 随分とまぁご立派なことを…ん? 天龍どした、さっきから黙って?」
天龍「………っ、ぅ"……ぅう"…っ! (目から滝のような涙が出ている、鼻水も)」
望月「マジかよオメー。」
シゲオ「…っ!! こんの……大馬鹿者がああああっ!!」
野分『っ、不味い! このままではコマンダンが!?』
綾波「天龍さん!」
天龍「っ、くっそー! 助けに行くぞ!! 俺たちのタクトを!!!」
翔鶴「そう来なくっちゃ!」
望月「へいへい、じゃあやりますかねっと!」
──その後、拓人を助けた彼女たちだが、彼女たちの拓人に対する想いが知らずのうちに一層強くなったことを、拓人は知らなかった。