艦これすとーりーず ―僕が異世界版艦これの提督になった件について―   作:謎のks

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 大変お待たせしております、作者です。急な報告失礼します。

 簡潔に言うと、現在作者の周りが想定外に多忙になり、更に「宿毛」の執筆が迫っている現状でこれ以上お待たせするのは厳しい…と思い至り、中途半端になってしまいますが話の途中まで置いておこうと思います。楽しみにして下さっている皆さま、ホンっ当に申し訳ありません。作者の力不足をお許しください。
 誠に勝手な事情で申し訳ありませんが、落ち着いたら何とか再開したいです。それまで書き溜めておくのでよろしくお願いします…っ!


波は掻き消え── ①

 深海金剛の圧倒的な力を前に、遂に戦闘不能に追い込まれた天龍。

 あわや留めを刺されそうになった時、綾波と拓人が身を挺して彼女を守り天龍は拓人に抱き抱えられて戦線離脱、そのまま綾波と交代することになった。

 

「大将、こっちだ!」

 

 望月たちが拓人たちに向かって波を掻き分け近づいて来た、拓人は天龍を抱えたまま望月たちの元へ戻り、警戒を厳としつつ隊列を組み直しては、再び深海金剛との距離を測りながら彼女の周りを移動し始め、鬼神対守護騎士の戦いを見守る。

 最中、拓人は望月に天龍の容態を訪ねていた。天龍は拓人の腕の中で気を失っていた。

 

「望月…天龍は?」

「やべぇわなそりゃあ、両腕両足とも関節が完全に砕かれてやがる。幾ら艦娘でもこのまま置いといたとも回復しねぇだろうから、最悪車椅子生活かねぇ? あの状況で被害がこれだけってのはスゲェ運が良いだろうが」

「そんな…何とかならないの!?」

「待って。…私が何とかしてみる」

 

 上空で深海金剛を警戒していた翔鶴は、一旦下の拓人たちのところまで降りると天龍を見据える。そして彼女の片腕の患部…砕かれた関節に手を当てると、翔鶴の手の平が蒼い光を放ち始める。

 

「これは…もしかしてエーテル光子?」

「えぇ、エーテル光子を魔力源として私の治癒術を強化してみたわ。本来ならここまで破壊された骨を治すのは不可能だから、ダメ元だったんだけど…ふぅっ。骨の再生が始まったみたい、なんとかなりそうだわ」

 

 翔鶴は他者の身体の患部を感じ取り、外傷や内部の少々の骨折を治す治癒術を会得している、それをマナの上位種であるエーテル光子でブーストをかけた結果、どうしようもない致命傷以外の怪我を治療することが可能になったようだ。ホッと一息吐く拓人に翔鶴が付け加える。

 

「ただ…骨の再生はこれ以上を促すことは出来ないわね? 暫く安静にしていないと」

「この場での直ぐの戦線復帰は無理、か。…分かった、ありがとう翔鶴!」

「良いのよ、役に立てて良かったわ!」

 

 拓人がお礼を言うと、翔鶴は返答しながらまた上空へと戻り警戒に当たった。それから直ぐに天龍は目を覚まし、拓人に抱かれている自分に気がついた。

 

「…すまない、タクト。無様な姿を見せてしまった」

「天龍! 気がついたんだ、良かったぁ。…僕の方こそ助けるのが遅れてごめん、君たちを無闇に傷つけないって約束しておいて、反応が遅れた…本当にごめん」

「それこそ気に病むな、元々こうなる予定だったのだから…っぅ」

「ぁっ! ごめんっ、ちょっと揺れたかな?」

「大丈夫だ。…それよりタクト、皆にも伝えたいことがある、俺が耳にしたあの深海金剛の「真の能力」についてだ」

 

 前置きをして話し始める天龍に拓人は耳を傾けて彼女の話を聞いた、それは今しがた深海金剛本ニンから聞いた衝撃の事実──深海金剛は「全ての属性を操る」ことが可能であることだった。

 突拍子なく、しかしてまごう事なき真実は拓人だけでなく周りの艦娘たち、そして通信を開いて話を一部始終傾聴した連合本部の人々にまで驚愕に身を震わさせた。

 

『な、なんじゃと!? その話は本当か嬢ちゃん!』

「あぁ…俺がやられたあの時、俺は加速の極地に辿り着き時の次元を超えた攻撃を仕掛けていた。だが──ヤツは「時の流れそのもの」を止めて俺の行動を阻止した、俺には一瞬だったがその隙にしこたま叩き込まれたらしい、おかげでこのザマだ。ヤツは属性と名の付く概念は全て操ることが可能らしい」

 

 天龍の言葉に通信越しに苦悶の息を吐きながらも、シゲオは程なく謝罪する。

 

『すまん、誤算であったわ…確かに彼女はカイニ前も五大属性を操る魔法の才能があったが、正直その能力が強化されるとは踏んでおった。しかしまさか「全属性」とは…っ』

「誰にでも予想出来るものではありませんし、気を落とさないで下さいシゲオさん。でも…厄介ですね、ただでさえ隙の無い実力シャに強力な能力もあるなんて。こんなんじゃデータ収集なんて…とても」

 

 深海金剛の底無しの強さ、片鱗を見て尚その強さのデータを集めてみせる。そう意気込んだはずなのに…果てしない絶望感を感じる拓人──だが、そんな彼にとっての「福音」が通信機から響いた。

 

『いや、そうでもないぞタクト君。今現在の金剛のデータ収集率は「20%を超えた」、言い方が悪いかもだが天龍君は十分な仕事をしてくれた。この調子ならば完全なデータ収集も現実味が出て来ている…っ!』

 

 ユリウスは比較的冷静に、しかしどこか興奮した様子で拓人にデータ収集が順調であることを告げる。それは暗闇に包まれた世界に見えた一筋の光明であった。拓人も驚きながらも喜悦の声を上げた。

 

「…っ! や…やったんですね、天龍が! 深海金剛の本気(データ)を引き出してくれたんですねっ!! 凄いよ天龍っ、これなら…エリも目覚めてこの状況もどうにか出来るかもしれない!!」

「そうか…どう転ぶかはさて置いて、お前の役に立てたようで何よりだ…ふふっ」

 

 拓人の両腕の中で天龍は満足そうに微笑んだ、希望は完全に潰えていない…拓人を含めこの場に居る誰もがそう考えた。

 

 

 

 

 

『──オ"オ"オ"ォォォOOO…ッ!!』

 

 

 

 

 

「…っ!?」

 

 しかし油断は禁物であった、深海金剛が発した()()()()()()()()()()()()咆哮が拓人たちの「兜の緒」が緩んでいたことに気づかせ、ピリついた空気を感じ取ったモノたちは誰に言われるでなく再び気を引き締めた。

 希望は見えた、だが薄氷を履む危機的状況に変わりは無い。深海金剛の次の相手は「綾波」、拓人艦隊きっての実力シャの彼女だが──その実力を一蹴しかねない相手であるので、綾波も天龍と同じように戦闘不能…もっと酷い状態になるやもしれない、拓人はただ綾波の5体満足の無事を祈るのだった。

 

『サテ…ソチラバカリ優勢ニナッテイルヨウナノガ癪ナノデ、吼エサセテモライマシタガ…今度ハ小サナ騎士(リトル・ナイト)ガ相手デスカ? 貴女ハ…天龍ノヨウニ私ヲ楽シマセテクレマスカ?』

 

 深海金剛はほくそ笑みながら綾波の実力を測りつつ挑発する、そんな彼女に対峙する綾波もまた、彼女から発せられる押し潰されるような殺気を肌で受け止めながら、戦いをどう持って行くか算段を決めようとしていた。

 そんな折──通信越しに拓人から綾波に声が掛かる。

 

『──綾波、聞こえる?』

 

「…っ! 司令官? いかが致しました?」

『君にも伝えないといけないだろうから、手短にだけど今天龍から聞いた情報を伝えるよ?』

 

 そうして綾波も拓人から深海金剛の能力の全容──全属性を操る──を伝え聞いた。それを踏まえて綾波は改めて「長期戦になればこちらが不利」になることを悟った。

 

「(全属性…そう来ましたか。ですが私のやるべきことは変わらない、私は彼女と全力で戦い、戦闘データを入手する。ただそれだけ…そのためには先ほど天龍さんがやられたように、己の全力を出し切り早期決着をつける…例え私がどうなろうとも…っ!)」

 

 綾波はそう考えを決して、深海金剛との戦いに臨もうとする。すると…当の深海金剛は真顔を作ると片手を突き出して「待った」を掛ける。

 緊迫する中で掛けられる一時中断、何か裏があるのではないか…そう綾波は思い至るも、構えた戦斧を降ろして一旦話を聞く態勢を取る。拓人たちもその異様な光景に気づくも黙って見守る。

 

 そして…少しの間を置いて、手を戻した深海金剛は綾波に問いかける。

 

『艦娘騎士団デシタカ? ソノ鎧ハ…「アノ戦イ」デ亡国騎士団ノ長ガ率イタ、艦娘部隊ノ生キ残リデスネ?』

「…仰るとおりです、私はかつてその末端に在籍していました」

「ソウデスカ、イヤハヤ懐カシイデスネェ…マダ系譜ガ続イテイタトハ驚キデスガ?』

「はい、私たちはあの戦いの後に艦娘騎士団を結成し、世界中の争いを止めるため各国の紛争を武力介入しつつ止めて回っていました。世界秩序を未来永劫に果たすため…その身を幾度も戦いに捧げて来ました」

 

『成ル程、デアレバ猶更解リマセン。騎士ガ剣技ヲ誇リニシソレ以外ノ戦イ方…砲撃等ノ戦術ハ許容範囲ニシテモ、魔術ヤ呪術ナドヲ「卑劣」トシテ好マナイコトヲ、貴女モ承知シテイル筈。

 ダガ貴女ハ()()()()()()()()()使()()()()退()()()()()()()()()()? …何故アノ場デアンナ中途半端ナ真似ヲ? 勝テナイト悟ッタカラソレヲ使ッタノデスカ?』

 

 それは先ほどの艦隊戦で──騎士であるにも関わらず──躊躇なく卑怯な能力(よこやり)を使った意義を、()()()()()()()()()()()()()()()()()退()()()()()()()()()? という是非を問うものだ。それは…どうしても「何故、今それを?」という疑問を頭に浮かばせる。

 

「…それを貴女が知る必要が?」

『ナイデスネェ? マァ…頭ニ引ッ掛カッタノデ。チョットシタ興味本位、トイウモノデスヨ。騎士ノ「道」ハ私モ理解ガアルツモリデス、ソノ上デ…貴女ノ「覚悟」ヲ問イタイノデス。貴女ハ…コノ戦イニ何ヲ見テイマスカ?』

 

 戦いに何を見ているか、それは綾波に「雑念」が無いかと正しているようにも聞こえる。敵に塩を送るつもりか分からないが随分と「余裕」だと綾波は感じる、しかし…覚悟と問われれば答えないわけにはいかない。それはどちらにせよ綾波にとっては「愚門」な話なのだから。

 

「──守るため、です。私は司令官や仲間の皆さんを御守りし、その先の「未来」を共に享受したいのです」

『…守ル? 庇護対象ヲ邪道デ救ッタトシテ、貴女ハソレデ「騎士ノ誇リ」ヲ掲ゲラレルノデスカ?』

「私はそれでも「騎士」ですので、主である司令官や共に戦う仲間を御守りするためなら、己の全て…それが例え騎士の道理に反するものだとしても、それを動員してでも障害を排除する覚悟です。先ほどは司令官や皆さんと戦っていたので私の中の「規律」を準拠したまで、それに…」

『ソレニ?』

「…騎士の矜持は確かに我々の道理の基本です、ですが…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。私たちの団長はそれを良しとしなかった、だから…強大な敵や卑怯な手を使う悪徳シャには、相応の方法を取るまで。不快に感じたのであれば謝罪します、ですが…あれは騎士としての私の「信念」の顕れであるとご理解して頂きますよう願います」

 

 例え邪道であろうとも、守るべきモノたちをまもれるならどんな手段も厭わない。()()()()()()()()()()。それが綾波の「騎士の道理」である。それを聞いた深海金剛は…尚も問いかける。

 

『ソノ卑怯ナ手段ヲ取ッタトシテモ、貴女ニ勝チ目ガ万ガ一ニモナイトシタラ? 同ジヨウナ戯言ヲ言イ切レマスカ? 騎士ハ自ラノ顔ニ泥ヲ塗ルヨウナ「足掻キ」ハシナイ、貴女ニトッテノ「騎士ノ道」トハソンナ汚レタ恥ズベキ道デアッテモ良イトイウノデスカ?』

 

「──構いません。私がどんなに汚れようと、罵られようとも。幾千幾万の戦いの中で…私は騎士の矜持を私なりに学びました、騎士は全てを賭して他者を慈しみ守るモノ。それを「誇り」とし剣に込めて戦う…それが私の、艦娘騎士(わたしたち)なりの「進むべき道」であると信じます」

 

 そうですよね、団長。そう頭に最愛のヒトを思い浮かべつつ、綾波は凛とした表情で覚悟語りを続ける。

 

「どれだけ自身が罪を重ねようと、愛するヒトのイノチを正しく次の世代へ渡すため、己を犠牲に戦い続ける。その先に「滅び」が待っていようとも…それで「本望」です。それは武に通じる貴女も同じ話でしょう? 貴女もまた自身の存在を無かったことにされようとも、愛するモノたちの世界を守るために殉じた。それがどれだけ貴い行為かタシャに知られずとも構わない、そんな「覚悟」を持ったヒトであったと私は感じました」

『…ッ!』

 

 綾波に艦娘騎士の精神論を説かれた深海金剛は、その時全てを察した。

 綾波は能力無しの素の戦闘能力でも、猫騙しめいた姑息な策謀を用いても、目先の敵に()()()()()()()()()()()()()()。下手に動いて何も出来ないのであれば──例え玉砕しようとも──己の信じる「騎士」らしく正面からぶつかり合って行きたい、そして…叶うなら守りたいヒトたちを覆い尽くそうとする悪意を防ぎきって果てたい、ココロからそう願っていると。

 どんなに戦い傷ついても己が歩む道を進み続ける。ただ守るために全てを利用してでも脅威を退く。それは騎士というより「戦士」のような()()()()()()が表に出たものだった。

 ある種の傲慢さも感じ取れるような物言い、それでいて高潔な理念だった。兵器としてこれ以上ない回答…それを涼しい顔でサラリと言ってのけた綾波に対し、全てを聞き届けた深海金剛は──大いに嗤って喜んだ。

 

『──アッハハハハッ!! ソレハ失礼シマシタ! 守護ノタメナラ己ガドウナロウトソレデ良イ、デスカ。…何故ダカ()()()()()()()気分デスガ、ソレダケノ覚悟ガアッタトハ…謝罪シマショウ「綾波」、私ハ貴女ヲ見縊ッテイマシタッ!』

「恐れ入ります。では…始めますか?」

『イェス! 良イデショウ…貴女ノ覚悟、ソノ全テヲッ、存分ニ叩キ込ンデ来ナサイ…ッ!!』

 

 その言葉が合図となった──両シャとも誰とも言わず得物を構え素早く戦闘態勢に入る。綾波から冷たい視線と身体から放たれる覚悟を込められた闘志、それを受けて再び放たれる深海金剛からの重圧は、沈黙と殺伐が支配する戦場を作り上げた。

 一対一…騎士からすれば「一騎打ち」の様相。強きモノ同士が単純明快に己の力を競い合う、双方のイノチを奪い合うことになるが「それで散ろうとも役目は果たしてみせる」と綾波は考える。その過程で相手の隙を突き、戦闘データが回収出来ればなお上出来だ。

 だが一番気を付けなければならないのは…拓人との盟約「どんなに恥を重ねても生き抜く」ことを諦めてもいけないことだ、艦娘騎士として…何より「綾波という艦娘」として、彼との約束を違えたくない。

 死闘の末深海金剛の戦闘データ回収、更に生き残る。これは確率の限りなく低い「賭け」だが…それでもやるしかなかった。

 

「──ッ!」

 

 波を蹴り飛沫が上がる、宙を滑りながら綾波は巨大戦斧を構え深海金剛に迫る。そして──戦斧を振り下ろす際能力を発動し、更に重みを加えて相手に致命傷を与えようとする。

 対する深海金剛は左腕を上げては腕全体に「鉱石を生やして」防御を取ろうとする、天龍の高速を乗せた斬撃を防ぎ切った硬度を誇るダイヤモンドの腕当て(アームガード)…だが。

 

 ──バキッ!!

 

『(…何ッ!?)』

 

 深海金剛は驚愕する、綾波の戦斧がダイヤモンドを()()()()()のだ…っ!

 

「…っふ!」

『クッ(不味イ…ッ!?)』

 

 片腕を纏ったダイヤモンドごと吹き飛ばされた深海金剛は正面ががら空きになり、一瞬の間を逃さない綾波は海面に足を着けつつ戦斧の返し刃で首を横に断とうとする。深海金剛は急所を突く攻撃を間一髪で躱す、後ろに引きながら綾波との距離を取り始める。

 

「──逃がさない」

 

 綾波は重力操作によって体の重力抵抗を弱めて海面を蹴って飛び立つ、押し出された小さな体が鬼神との距離を瞬く間に縮める。そして反重力で動き始めた巨大戦斧の回転刃を連続で殴りつけるような、高速の太刀捌きで深海金剛の身体を断たんとする。

 小さな体躯から想像出来ないほどの腕力、そして巨大戦斧をまるでナイフのように軽々と振り回し、かつ的確に「身体を切り裂こうと」首や腹部を狙ってくる。正に「戦闘機械(キリングマシーン)」…深海金剛は()()()()()戦いを愉しむ余裕が無いことを悟る。

 

『(見事デス! デスガ…私ハ負ケルコトハ許サレナイッ!!)』

 

 綾波の攻撃を寸でのところで回避しつつ、深海細胞の効力で断たれた左腕を再生した深海金剛は天龍を打破した「奥の手」で綾波の打倒を図る。右手を前に突き出し指を開きながら「時間停止」を念じる──しかし。

 

 ──グニャア、グラァ…!

 

『──ッ!? ナ…コ、コレハ……?!』

 

 どうしたことか、深海金剛が突如ふらつき始めた。何か仕掛けて来るかと警戒した綾波は攻撃の手を止めて様子を窺う。だが…右手で額を抑えて苦しむ深海金剛は、本当に不調に悶え苦しんでいる様子だった。

 困惑する綾波…それは遠目から彼女たちの戦いを見守る拓人たちにも伝わっていた。

 

「何だ…深海金剛が急に動かなくなったぞ?」

『ウィ、何かまた仕掛けようとしているのでしょうか?』

「…っ! まさか…っ!」

 

 拓人と野分が何事かと話し合う中、望月はヒトリ真実に辿り着いた様子で直ぐさま綾波に通信で呼び掛けた。

 

「綾波ぃっ! ヤツは無理に時間を止めた反動が来てんだ!! ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()っ!! 今のヤツは立っているだけでやっとの状態だ、一時的だろうがこの機を逃すんじゃねぇ!! やっちまえぇーーーっ!!

 

「──っ!」

 

 望月の考察と叫び、それを聞いた綾波は考えるより先に身体が弾かれるように動いていた。

 海を蹴り、飛沫を上げて宙を飛ぶ、そして巨大刃が回転する戦斧を天に掲げる…綾波は怯む鬼神に向けて「一刀両断」の構えを取る。

 

『…ッ!』

 

 壮絶が予想された騎士対鬼神の戦いは、想定外の展開へ向かっている…このまま決着してしまうのか…?

 




 短めですが、お許しくだされぇーーーっ!!?
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