艦これすとーりーず ―僕が異世界版艦これの提督になった件について― 作:謎のks
どうも、前回から色々引きずりまくっている作者です。最近更新頻度遅くてゴメンね? まぁじで忙しさがヤバいけど私は元気です!
更新が遅い理由は仕事にもありますが、これから先に描くであろう「とあるシーン」にて語りたい想いというか、それがどういう感情かをずっと考えていました。妥協したくないねん例え二次創作だとしても! 作者的にも今メッチャ良いところやし!!
でも大体固まって来たし、仕事も区切りついてきたしここから巻き返し・・・出来たら良いなぁ、って思ってます。ハイ。期待しないで待っててね、その代わり深海金剛VS加賀戦のクライマックス、書いてくよ!
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──???
ここは何処かの国の、ドコかに在る静かな空間。
赤絨毯の床、木製の机が目を引く広い部屋に、整然と並べられた棚の中に敷き詰められた「本」は、手に取ったモノを望む世界へ誘う──時に知識を紙に書かれた「言葉」に記し束とした正に先人たちの「教え」の込められた本、それを手に取るヒト影は…白い和装に身を包んだ乙女であった。
乙女は本の表紙に書かれた文字をジッと確認すると、何も言わず机まで移動しては中の椅子を引き出して腰掛ける。
本の中のページを
「──やっぱり此処に居ましたね」
ふと、呼びかける声に本の中身を読む手が止まる。
乙女が声の主の方へ視線を移すと──そこにはティーカップを載せたトレーを持った、またしても和装の女性がいた。女性の言葉を受け乙女は悪態を吐きながら彼女の名前を呼ぶ。
「やっぱりデスって? もう慣れたものと言いたいのデスかぁ? 良いじゃないデェスか、此処は居心地が良いのだから! 戦場とは違ってダレにも迷惑かけてないデェスから、お咎めナシでお願いネ──
「別に咎めはしませんよ、小休憩は兵器の私たちであっても必要ですので。だから──私も偶には本を読みたいと思いまして、お茶を淹れたので一緒に如何ですか──
金剛、加賀とお互いを呼び合ったモノたちは、静かに笑い合うと加賀が淹れた紅茶を飲みながら、それぞれ手にした本を隣で読み耽る。
乙女たちはとある脅威から人類を守る
「…また属性魔法の勉強ですか?」
「そうデェス。いつまでもぶん殴るだけでは能がないのデェス! ワタシには魔法の才能があるとマイマスターにも言われてマス、空いた時間に少しでも知識を得て出来るようになりマァス!」
「(日頃の行いに似合わず)勤勉ですね。」
「ヌ! 何デェスか今の妙な間は! どーせタンサイボーの癖にとか言ってるんでショ!?」
「気の所為では? しかしながら──海魔には魔法が効かないのでは? だからこそ私たち艦娘が…」
「ノーノー! 足止めするくらいなら魔法も有効だとマスターも言ってマァス! 艦娘の操る魔法ならもしかしたらとも…兎も角魔法で敵の動きを止めたら即砲撃! 一網打ジーン!! …と言いたいのデェスが、中々難しそうネー。雷属性だと海上だから味方に被害が出る可能性もあるし、矢張り氷属性で足を止めるのが良いデェスかね? 風属性でも有効でしょうか? どちらにせよ覚える時間が…特に氷属性は水属性の発展形故にどうしても難易度が・・・;」
金剛がこの「世界同盟対海魔前線支部」の図書室に籠って本を読み漁っていたのは、自身に才能のある魔法の技能を覚えるためであった。だが理想は道半ばで海魔との戦いに間に合わせることが出来るか怪しかった。だからこそ毎日のように本と睨み合いを続けて少しでも魔法知識を頭に叩き込んでおきたかったのだが…金剛の悩ましく頭を掻く姿に、加賀はクスリと笑い一つ提案を促す。
「悩んで時間を潰すぐらいなら、いっそ「全て」を覚えてしまえば良いでしょう? 貴女は悩むより行動に移す性根だと思っていましたが?」
「しかし・・・時間もありまセンしぃ?」
「では、考え方を変えてみましょう。別の視点から見れば自ずと答えが出てきます」
「例えば?」
「そうですね…こういう場合は先ず師に教えを仰ぐことです、覚え方にコツがあるでしょうから、その感覚を掴めたら後は早いかと」
「Woow! それが出来れば話が早いのデースが・・・加賀ぁ」
「仕方ありませんね。イソロク様に魔法を教わる師が居ないか聞いてみましょう、恐らく同盟内に適当な人物がいらっしゃると思うのですが」
「それで充分デース! ありがとうございマース加賀! 持つべきモノは矢張り加賀ネー!!」
「はいはい、それだけ調子の良いことを言えるなら、戦場ではお利口に出来ますね」
「えっ? それとこれとは~」
「それとこれとは…?」
「・・・善処しマース;」
「よろしい。」
戦場で艦娘最強と謳われる武力を遺憾なく発揮している金剛ではあったが、度々無茶をしては上官や仲間から小言を言われるの繰り返しで、それに対し加賀も思うところがあった。彼女が「ヒトリで戦う」兆候が見られる度にこうして苦言を呈すのが、最早彼女たちの当たり前になっていった。
お互いに軽口を叩き合うフタリの間に、ココロの壁は存在しない。彼女たちは戦友で気心も知れている、それがフタリには何よりも心地良かった…。
──ふと、加賀が表情を曇らせているような気がした金剛は、いつもの具合に冗談を言ってのける。
「オヤオヤ、加賀はいっつも固い顔しているのに~今日は輪を掛けて暗いデェス!」
「大きなお世話ですね・・・」
「アッハハ! どうしたんデース? 悩みごとデースか??」
金剛に話を振られ、ため息を吐きながら自身の悩みの種を明かし始める。
「──ふと、考えたのです。仮に…海魔を退けたとしても、私たちは…平和な世界を守っていけるのかと」
「What's? マスターは艦娘を次代の護国兵器と言ってマースので、各海域の国々を守るために使われていくのでは…?」
「そのように「都合よく」話が運べば良いのですがね。…ニンゲンは私たちを程の良い武装だと思っているように感じて、もちろんココロ優しいニンゲンも居ますが…同盟内の上層部には我々を純粋な兵器として扱おうとする派閥があると聞きました、それが事実なら彼らのような卑しいニンゲンが居る以上、海魔が生まれる原因となったヒト同士の争いが続いていき…やがて」
「──艦娘がヒト同士の戦いに駆り出され、ワタシたちが次の災禍になる…と?」
金剛の結論に重く頷く加賀、それはどんな夢や希望をも砕き割る強大な「真実」であった。人間の欲深さが海魔を生んだ、例え海魔を殲滅出来たとしてそれで人の強欲さが消えて無くなるとはとても思えなかった。
それはダレにも変えられない現実…人間がいる限り艦娘という兵器には平和などという余韻は与えられない、どころか次の戦争の火種にもなりかねない。それが艦娘という次代の「力」とそれを「操作する」人間との因果なのだ。
「
「・・・てぃ!」
──コツっ!
金剛は加賀の頭にチョップを繰り出し当てる、不安を垂れ流していた加賀は頭に少々の痛みを感じて黙りながら金剛を睨む。
「…何ですかいきなり、頭に来ますね」
「そーんなこと今考えてどーするのデース? 私たちには海魔打倒という使命があるのデェス! 余計な未来の憶測などナンセンスデース!」
「金剛…しかし私や貴女もまた戦いに…」
「私たちは兵器デース、多少の戦いは許しまショウ。But…意見を述べない兵器と言うのは最早時代遅れなのデェス! 頼めば良いのデース、私たちを扱うヒトビトに「私たちを殺戮兵器にするな!」…とネ? 名論卓説を唱えれば、如何に頭デーッかちなモノも聞き入れざるを得ないのデェス!!」
「だから、言葉巧みに私たちを操ろうとするモノも居るかもしれないのではと…!」
「貴女の中のニンゲンがどんなに汚らしくても、我々を扱うニンゲンもそうだとは限りまセーン! ヒトは個人コジンで考え方に差異があるのデス、知りもしないニンゲンを「そういうモノだ」と決めつけるのは…「短絡的」では? いつも貴女の言っている「周りを良く見て行動すべし」ネー!」
「っ! 金剛…ですが」
「それに──もしワタシが下手な道に逸れてしまったら、加賀に無理やり引っ張ってでも連れ戻してもらいマァス! だから…これからもほどほどに、一手先を視てください。そして立派なワタシの船頭となってくださいネー! アッハッハァッ!!」
「(──っ!)」
そう宣った金剛は高らかに笑った、その最中に加賀は感じ取る…金剛の「慈悲」を。
友は全てを見透かしていた──自身の苦悶を、友や同胞の未来を案じるあまり視野が狭くなっていたこと、そして…そんな心配は不要だと、いつものように高らかに笑ってほしいという、加賀の「甘え」に対し彼女は何を言わずとも応える。
眩しいほどの正義感と柔軟な思考、他人を労わる自己犠牲精神の持ち主…英雄とは斯く在るべきだと加賀は心底から金剛への敬意を抱いた。そして──それらを言葉に秘めて、いつものように会話を締めくくった。
「全く…言われなくてもそのつもりです、貴女がヘンな道に逸れないよう私が櫂を漕がなければならないので」
「言いますネー! ハハッ!! なら──
「えぇ、えぇ。幾らでも頼まれてあげます。本当に…しっかりして下さいね、金剛?」
金剛の言葉を遇(あしら)いつつ、加賀もまた金剛を労わる言葉を掛ける。そうしてお互いに笑い合う…これが彼女たちの日々の積み重ねの一幕である。
──思えば、この時の憂いを帯びたような表情をしていた金剛は、既に「犠牲」を覚悟していたのかもしれない…と、加賀は今も後悔を脳裏に映し続けている──
・・・・・
──サイハテ海域、海底
海に開いた巨大な穴の中、まるで闘技場の円形リングのようにフタリの闘士を囲う水壁は少し時が経ってか狭まり迫っているような気がする。一刻も早く目前の鬼神と決着をつけてこの場を脱出しなければならない…のだが、加賀は自身が多少有利優勢になっていたのが要因か、金剛に関する過去の記憶を反芻していた。
「(──あの時、私が貴女の気持ちに寄り添えていれば…そんな悔悟を抱くことが何度もありました。喪った過去を変えることは何ピトにも不可能、それでも…今この時、変わり果てた貴女と対峙していると、私の内のワタシが発するのです──たった今が、貴女と交わした「約束」を果たす時だと…!)」
胸の痛みが灯火となり、決意は激しく唸る鼓動となる…自らを焦がす炎を呼吸で鎮火させる加賀は、変わり果てた親友との約束を果たすため、死地に赴く。
──一方、深海金剛は唯々焦燥感に駆られていた。ここまで自身の絶対的な力を見せつけて勝利を捥ぎ取って来た、にも関わらずこの土壇場で敵との「相性」と「実力差」を見せつけられて、どう対応すれば良いのか分からなかったのだ。
『(体力ヲ徐々ニ消耗サセラレ、呪イノ炎トヤラデ火属性ノ制御ガ効カズ、オカゲデ五行廻輪ガ使エズ、更ニコノくそったれノキタネー炎ハ無属性デモ消エナイ。私ノJokerタチガ悉ク潰サレテイル…!
マサカココマデトハ…Shit! 頭モかっかシテ冷静ニナリ切レテネーデス、イッソ炎ヲ一気ニ噴出サセテ、体力尽キテ倒レタトコロデ「アノ術」デ──…イヤ、待テヨ)』
深海金剛はここで、野分に対消滅エネルギーで肉体を消された際に発動させたあの術──魔鉱石に負のエネルギーを集約させて身体を造り直す──を思い描く。しかし…どうしても引っ掛かる点があった。
『(仮ニ「黄泉返リ」ト呼称シマショウ、黄泉返リハ肉体ガ完全ニ消滅シテカラ自動発動スルノハ既ニ理解シテイタ。シカシ…ソレ以外ノ発動条件ハ
呪炎によって体力が尽きてしまったとして、もう一度「黄泉返り」が発動するかどうか、肉体が無くなって魔鉱石が剝き出しにならなければならないのか、それ以外に細かい条件が存在するのか理解していない中、それ頼みで特攻を仕掛けたとして発動しなければその時点で「敗北」が確定する。
──敗北、その言葉を考えた瞬間…常勝の鬼神は更に焦りを隠せなくなる、牙を砕く勢いで歯を噛み潰し、苦く顔を歪ませた。
『(イヤダ、ソレダケハ…ソレダケハ耐エラレナイ! 勝ツンダ…勝タナケレバ意味ガ無インダ! ダッテ私ハ──
勝利への異常な執着、それこそ今の鬼神を象らせる最大の要素なのだ。何故そう望むのかは分からない、それでもなお手を伸ばし掴みたくて仕方がない、どんな手を使ってでも…そう自身に「呪い」を唱え続ける反面、ふと──ココロの一番静かな場所で
『(──ッ!? 何ダ…コレハ? 温カイ…熱イ? コノ感情ハ…
突然の和やかな感情に戸惑いを隠せない深海金剛、だが…それらが示す「事実」を否定するほどの思考の頑徹さは持ち合わせていなかった。納得は出来なかったが…この感情に「意味」があることを、加賀が出会い頭に放った言葉と共に察した。
「──貴女はそんな「罪」を犯したのです、友や愛するモノたちの信愛を裏切ったのです! ──だから──貴女を全力で止めます。この憤怒…受け止められるものならやって見せなさいっ!!」
『──ソウカ、私タチハ何処カデ…出会ッテイタノデスネ』
記憶を思い出した訳ではない、だがそれは…その感情は何かを得たような充足感があった。深海金剛はその出会いに感謝する──そして、両拳を握り戦闘態勢に入る。
『ソレデモ…私ハ負ケナイ! 貴女ハ言イマシタネ…殺ス気デ来イト! ナラバ望ミドオリ私ノ勝利ノタメノ贄トナッテ頂キマァス! 例エ…我ラガ旧知ノ間柄デアッタトシテモッ!!』
「──っ! …分からず屋がっ!!」
深海金剛に激昂する加賀は刀の柄を両手で確りと握り、深海金剛に向かっていく。猛突進からの鋭い太刀筋は深海金剛を捉えるも、鬼神は右腕に発した蒼い剣身でそれを素早く受け止める。
『ソレデ結構! 今ノ私ニハ勝利以外──意味ガ無イッ!!』
執念を宣いながら鬼神はその剛腕で加賀の斬撃を弾き返すと、瞬時に距離を詰めて剣撃乱舞をお見舞いする。対する加賀も先ほどと同じように剣撃を往なしながら、敵の一瞬の隙を見抜いては敵を切り裂く必殺を繰り出そうと観察し続ける。
──だが、慢心が無くなり剣の軌道及び速さに
『オオオオオオオオオオッ!!』
「(流石に艦娘最強を謳うだけある、だがそれは既に織り込み済みです…!!)」
それでも女傑はなお抗う、敵が強くなるなら、此方も強さを増せば良いだけのこと。
「すうぅ…!」
加賀は剣の攻防の中で呼吸を整えると同時に剣撃の音に耳を澄ませる、そして頭の中を空にすると──今までの動きより洗練された剣技、唯々只管に何百と繰り返した修練の中で身体に染み付いた体捌きで鬼神の剣撃に対抗する…!
『(ッ! コイツ…マダココマデノすぴーどガ!?)』
「(私にも意地があります、鍛錬を積んだこの数十年をそう簡単に越えさせはしませんよ…!)」
深海金剛が最強を名乗れるのは、彼女に兵器としての「才能」とそれに驕らない「影の努力」があったればこそ。だが…
加賀は金剛と言う戦闘の天才に対し敬意を抱いているからこそ、彼女を置いてのうのうと生き永らえた自分を恥じた。だから今度は自分が彼女が愛した世界の未来を守るのだと、強くなるために身を砕くほどの努力を惜しまなかった。それらの過程が彼女を「無我」に到らせ、それだけで身体の隅々までを「効率的に動かす」ことに成功する。
敵がどのように動くのかを熟知し、数十年間稽古を打ち続けた加賀だからこそ出来る「技の極み」…決して自身の能力だけに頼らない、加賀ならではの強さの極地であった…!
『ッ! クッソガアアアアアアアアアアアアッ!! 良イ加減負ケヤガレエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!!』
対する深海金剛もその年月故の強さを打ち破らんと、自身の剣筋の鋭さを増していく。勝利を求め猛追する鬼神、約束を果たすため鬼神を討ち果たさんとする女傑の真っ向勝負は、凄烈の限界を越えその激しさを更に高めていく。
『ガアアアアアアアアアアアアアアアァッ!!』
「──…っ! (矢張り強い! しかしここで…引き下がるわけにはいかない! 金剛…貴女をっ!!)」
──キンッ! キンッ!! ゴォゥッ!!!
鋼がぶつかる金属音が重く、幾重にも空間に響き渡る。剛力と極技の斬り合いは真空を生み続け、破壊され尽くした海底の土を更に削り取っていく。最早万人に彼女たちの戦いを止めること敵わない、これは人智を越えた「神々の戦い」と相成ったのだ。
──だが、一瞬にも永遠にも思える戦いは突然の「終わり」を告げる…。
先にそれの引導を渡すのは──加賀、彼女は壮絶を窮め続ける戦いの中で深海金剛の動きが「遅くなる」のを感じた。
「(──貰った…!)」
加賀はここぞとばかりに絶技を魅せる。深海金剛の剣筋をなぞるように蒼剣の下に緑炎纏う刀を潜り込ませると、上に切り払い敵の腕を弾く。そして
『(ッ! 諦メルモノカ…複数属性デ駄目ナラ──全部乗セダァッ!!)』
──ボゥッ!! ゴゴゴゴゴ…ッ!!
対する深海金剛、弾かれた腕の蒼剣を解除して──
火・水・土・風・雷…それらの発展形、禁術、神の頂を司る属性全てを、一度に瞬時に拳一点に
鬼神の拳の周りで紫色の球状に練り固められていくそれは空間を震わせ、歪ませ、妖しく光り、迸るエネルギーが稲妻となり蠢いていた。これぞ鬼神の
「(ここが勝負の分かれ目、絶対に譲れない…相打ちになろうと──勝つ!!)」
──それでも、刺し違えてもかつての親友を止めようと覚悟する加賀。そして土壇場で全力を出し切ってまで戦勝を捥ぎ取ろうとする深海金剛は、勝利のためそして迷いを振り払うため、互いに咆哮を上げ──全力の一撃をその得物、拳に込めて相手に叩きつける!!
「はあああああああああああああああああああああっ!!」
『コレガッ、正真正銘…ワァタァシィノオオオオォッ! 全力…全開ッ、ダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』
──カッ!! ゴオオオオオオオォッ!!!
互いに解き放った必殺は、轟々唸る白き閃光となり世界に一つの巨大な光の柱を打ち建てる。その光の中で拳と刀身の
『グギギギギィ…ッ!』
「くっ…!」
光の柱の内側で双方力を込めるも未だ均衡を崩せずに居た、片や世界の属性全てを乗せた拳、片や人の想い(呪い)を象る緑炎纏う刀、勝つのは世界の理か人の可能性か…!?
「──金剛おおおおおっ!!」
世界が真白に染められていく中、加賀はかつての友の名を叫んだ。
その届かない声と思われた想いが──鬼神に無意識に柔らかな微笑みを浮かべさせる。
──それでも、世界は残酷に勝敗を下した。
こらそこ、もうこれ艦これやないやんとか言わない! 作者も分かってるから!!