艦これすとーりーず ―僕が異世界版艦これの提督になった件について― 作:謎のks
──こうして、僕たちに降り落ちた史上最強の苦難は幕を閉じた。
…何だか、こうして自分の心情を吐き出すの久しぶりな気がするけど…お久しぶりです、色崎拓人帰って参りました! な~んてね?
先ずは今までの経緯を纏めてみようか? っと…──
・・・・・
〇サイハテ海域に至るまで一連の流れと、その戦いの概要。
クロギリ海域でのドラウニーアとの最終決戦でエリ(金剛)が負傷、核となるデータ金剛の半壊により植物状態になる。これだけなら僕の責任でエリが…で済んだかもしれない、いや
連合から「サイハテ海域に
身も心も疲れ切っていた僕は、夢でエリや
※エリ(金剛)の改二改装の条件は特殊であり、物語上のある一定のフラグを取得することでそれが可能になる。エリは改状態でも戦闘能力が抜きん出ていたため、改二になれば──クロギリ海域で改二へ至った翔鶴以上の能力を獲得出来ると僕らは踏んでいた。そうなる可能性も
エリを助ける計画をシゲオさんに話すと猛反発を受ける、無謀とも言える
僕らは最善の準備を整えて、サイハテ海域にて深海金剛と対峙、艦隊で挑むも敵に傷も付けられずに居た。圧倒的な力を前に太刀打ち出来ない僕らはマサムネさんの策である「改二艦又はそれに準ずる艦による
天龍、綾波、望月と野分、翔鶴の全力を受けても尚平然と立つ深海金剛、戦闘データも満足に取れないまま僕らは深海金剛に沈めかけられそうになるも、封印のためサイハテ海域入り口で待機していた※筈の「加賀」さんが僕らの窮地を救う。そのまま深海金剛対選ばれし艦娘の加賀という、かつての戦友同士の戦いが繰り広げられる。
※シゲオさんの指示で、僕らに万一のことがあった場合に備え「特殊封印術式」で深海金剛を諸共世界から切り離すために必要であった選ばれし艦娘──加賀、長門、時雨、加古、長良──たちを、事前にサイハテ海域入り口に配置して、
あと一歩のところで敗北した加賀さんは、深海金剛の眼を盗み僕らの負傷を
※改二「甲」とか「丙」とか十干(じっかん)で表された改二の能力変更バージョン、加賀さんの場合は改二合わせて三つあるようで、火を操る能力の純粋な強化である「改二」、呪いの緑炎を付与して相手の生気を奪い続ける「改二戊」、対象の負傷や体力の減衰などあらゆるダメージを元に戻す蒼い炎を投下する艦載機(というかヘリコプター)を発艦出来る「改二護」、計三種類。…あの加賀さんがここまでの強化を受けるなんて、ホントに鬼に金棒だよ。味方で良かった・・・;
劣勢を見た深海金剛は司令塔である僕を闇の世界に閉じ込めて、僕の中の負の感情を増大させて無力化を図る。だけど──今までの出来事が僕の心に「灯火」を齎し、自分の中の「闇」に区切りを付けて深海金剛の術中を脱した。なんだけど…勢いで深海金剛殴っちゃったけど、ホントは女性を殴っちゃ駄目だからね?
怒り心頭な深海金剛は僕に向けて「本気の一撃」をぶつける、しかし──その一撃は
※深海金剛との戦いの裏で、連合本部ではユリウスさんとマサムネさんによって深海金剛との戦闘データを基に、エリの内に眠る金剛の精神データの修復作業を行っていた。エリは勿論連合本部で手術を受けていた筈なんだけど…ユリウスさんによれば「突然エリが光り出したかと思うと、精神の数値? が急速に回復してそのまま消え去った」らしい。エリによれば「タクトが夢で出逢ったって言ってた人が力を貸してくれた」ということみたいだ。フタリになった時に
エリは既に改二(丙)に改装されてた状態で深海金剛との戦いに臨むと、圧倒的な戦闘能力と唯一無二の能力「肯定を貫き通す能力」で深海金剛を凌駕する! でも深海金剛も負けじと「壊状態
」へ移行し決死の覚悟でエリに迫る。お互いの「本音」を投げつけ合う中で本気をぶつけ合うと、遂に深海金剛が膝を突き負けを認める。身体が崩壊寸前の深海…いや、先代金剛は深海化する前の記憶※を全て思い出し、ここまで戦い抜いた僕らを認めて次代に世界の守護を託した…!
※艦娘が深海棲艦になると、多くの場合そうなる前の記憶が欠落したり曖昧になる。深海金剛も例に漏れずそうなっていた。
先代金剛が崩れて逝く中、その場に居た僕は最後のお別れと称してシゲオさんと通信(右腕に着けた映写型通信機)を繋ぎ、映像を介してシゲオさんと先代金剛との会話に成功する。フタリは経過した時間を感じさせない気安い言葉と柔らかい笑顔でお別れを済ませると、先代金剛の身体はボロボロと砕けて風に乗ってその場から居なくなった。
──永いような戦いを乗り越えて、僕らは勝利をその手にした。身に余る幸福を厳しい試練の報奨として齎してくれた
・・・・・
──手短に話すつもりだったのに、随分長くなっちゃった・・・;
要するに、僕らは死に物狂いでエリが生きていられる世界を勝ち取ったってこと! ご都合主義と言われたらそれまでだけど…僕らに降り下りたのは
さて──
先ず決戦後の僕らは長門さんたちに無事保護されていった、長門さんたちは加賀さんの後を追随していたみたいだけど、小隊は目立つみたいで敵を振り払うのに時間が掛かったようだ。エリは本気の深海金剛とぶつかり合ってか身体が思うように動かなかったようで、加古に肩を担がれていた。長門さんは加賀さんを横抱き(所謂お姫様だっこ)しながら、僕らの状況報告を静かに聞いていた。
加賀さんは──炭になった左足は丸ごと切断して「義足」にせざるを得なかった。僕らがここまでの奇跡を勝ち得たのは彼女の功労あってのことだが、左足を犠牲にさせてしまったのは矢張り申し訳がなかった。後でそのことを菓子折りを合わせて謝りに伺うと──ニコリと口角を僅かに上げて「良いのよ、無事でよかった」と何処か清々しい微笑みを見せてくれた。
彼女と先代金剛が交わした約束──それがどのような内容か僕には分からないが、本ニンが納得できる形になってくれていることを祈ろう。
シゲオさんは先代金剛との会話を機に、何処か棘が無くなった…元から陽気な人だったんだけど、金剛や深海棲艦のことになると目の色が変わったいた。世界のためとか戦いとかの大義名分に加えて過去の悔恨を拭い去るために躍起になっていたというか…その辺が妙に厳しくて険しくて、別人のように映る時はあった。そんな本心の部分での「後悔」が無くなったように感じた。例えば…カッカッカ! って大声で笑うことは少なくなって、年相応の静かな微笑みになった気がする。総帥って肩書きもあって無理してたのかな? 先代金剛との会話で出て来た昔のシゲさんって、真面目な好青年って感じで今と大分印象違うし?
あと──シゲさんが僕を「次期総帥」に推薦したいと僕に提言して来たのだが…いや、流石にお断りした。確かに巷では僕をやたら持ち上げる人たちも出てき始めたみたいだけど…それだけだ、僕は変わって居ない。連合幹部という肩書だけでも光栄なのに、僕はそこまでのモノになった覚えはない。ちょっとしたミスも未だにやるし、僕は情けない僕のままだ。でも──それが良いんだって、心から思えるようになった! それで充分なんだって気付いた。それを伝えたらシゲさんは「そうか…」と、先述した微笑みで僕の意思を汲んでくれた。
そして──エリ。彼女は少しの療養の後無事回復し、五体満足の状態で僕らの鎮守府(名も無き鎮守府)へ帰投し、感無量となっている皆の前で「喜びのダンス」を披露し大いに歓声を上げさせた。本ニンが言うに踊るのが好きで、人間だった頃はよく友だちと踊っていたそうだ。
それから──翔鶴もなんだけど、エリと翔鶴のバリエーションを含んだ改二の
──最後に、
衝撃の事実って酷く驚くべきところなんだろうけども、最初知った時はそこまで気にすることが出来なかったんだ、それどころじゃなかったから。それに──
彼女が今まで僕の隣で励まし、試練を与え、時に僕らから離れて暗躍していたのは…完全に僕らのため。決してドラウニーアが言ったような「世界の破滅」を望むようなことはしないと断言出来る、だって──深海金剛に本気で潰されそうになった時、光凛が身を呈して庇ってくれた。だから僕はこうして生きていられる、この戦いで幾重にも観られた奇跡の数々の内一つは、間違いなく彼女から齎されたものだ。本当に──彼女には感謝してもしきれない!
──しかし疑問はまだ残っている、結局
・・・・・
──サイハテ海域での戦いから一か月後、鎮守府連合本部の大会議室にて。
クロギリ海域突入前に皆で会議を開いた場所、あの時も全員集まって情報を共有し合ったっけ? ドラウニーアとの決戦の想定もあって何処かピりついた空気だったけど…今は、全てが終わり緩やかな空気が流れている。窓から差す陽光がとても良い心地だ。
集まったのは僕とエリ(金剛)を含んだ拓人艦隊主要六
因みにカイトさんやシゲオさん、加賀さん以外の選ばれし艦娘はここ最近の連戦作戦の様々な事後処理が立て込んでいて、とても光凛の話を聞く余裕はなく…来られない代わりに連合関係の代表者として加賀さんが話を伺いに足を運んでもらった次第だ。でも気になることがあるので僕は加賀さんに声を掛ける。
「加賀さん、足の具合はどうですか?」
「えぇ、まだ痛む時があるけど概ね良好よ。心配ありがとうね?」
加賀さんは左足を義足にしたのはさっき話したけど、立ち上がって歩けるには普通の人なら時間がかかる。加賀さんは艦娘で自然回復力が高いから大したことないみたいだけど…どうしても意識してしまう。
「良かったです、何かあれば言って下さいね?」
「ありがとう、既にお世話になっているから今は大丈夫よ。この左足の義足は望月に造ってもらったから、無理を言ってごめんなさいね望月?」
「おぅよ、その程度なら朝飯前ってヤツさ~。アタシらもアンタに大恩作って返さねーわけにゃあいかねーからよ? …痛いって言ってたが不調はあるかい?」
「ふふ、大丈夫。神経を慣れさせるのに時間が掛かっているだけだと思う、それ以外は快適そのものよ。本当に…何か御礼をしないといけないわね? カイト提督と話しておくわね」
「要らねーよ、大将の
「も~素直じゃないなぁもっちーは、まぁそこが君の良いところかもだけど? …っと、そろそろやる?」
世間話もそこそこに、僕は肩にちょこんと立つ光凛に話を振る。光凛は一つ頷くと集まった聴衆に向かい声を掛ける。
「──皆さん、この度は集まって頂き感謝いたします。私の名前は光凛、元は身体の弱い人間だった者です。今はこの世界で神さまのようなことをやらせて頂いています、拓人とは前の世界での縁で私は彼のサポートをして来ました。
これから…私が隠して来たとある真実、所謂「目的」を話していきたいと思います。どうか聞いて頂けると嬉しいです」
そう言ってから光凛は頭を深々と下げて誠意を示した。
光凛はいつもの妖精さんが浮かべていたニコニコな笑顔でなく、眉を吊り上げた生真面目な表情で皆の前に立っていた。生前も朗らかに笑うことは多かったが…彼女が決意したような顔をする時は、決まって自分の本心を打ち明ける場面だった。今日は特に全身が固くなるぐらいの緊張を感じる、それだけ今まで自分の行なってきたことが後ろめたかったのだろう。
シンと静まり返る会議室、集まった皆は光凛の言葉に注目する。光凛は「ありがとう」と口を零すと、自身の胸の内を語り始めた…。
「先ず最初に私は──この世界の神、と言いましたが厳密には違います。私はあくまで世界の意思の末端、無数の欠片の一つです。「世界」という大きな枠組みの中に選ばれた魂の内一つなんです」
「お前の他にも神は居る、ということか? 妖精…おっと、
天龍が補足しながらもニコリと笑いつつ光凛の名前を呼ぶ、言われた光凛は微笑みと頷きを返す。
「はい。それを踏まえて聞いてほしいのですが──私は拓人をこの世界に呼び寄せ、ドラウニーア征伐に向かってほしいと頼んだ。厳密に言うとこれは
「貴女にはその…願いを叶える権限はないの?」
翔鶴の疑問に光凛は大きな頷きで肯定する。
「私はあくまで世界を見守るモノの一つなので、本来ならこうして皆さんの前に姿を見せることすらなかった。でも──私にはどうしても叶えたい願いがあった、だから…そうなるように、今まで拓人を誘導して来ました」
「ヒッ! 成る程…んじゃあ聞かせてもらおうかい? アンタの──目的ってぇヤツを?」
望月が揶揄うような態度で此処に集まった理由──そもそも光凛は何がしたかったのか? それの回答を急かす。光凛は長く重い息を吐くと…鉛のような口を開く。
「特異点がこの世界の中核、言わば
「──っ!!?」
光凛から発せられた衝撃の言葉、それは当事者である僕だけでなく、矢張り此処に居る皆にもそれなりの混乱を与えるものだった…!
「え…でも、タクト生きているよね?」
「う、うん。多分この場合の
「あぁ、元の世界で死んでからこっちに来たんだっけ? それはもう聞いてたけど…どうして生き返らせようと?」
困惑の色を隠せないエリの言葉を受け、光凛はゆっくりと、はっきりとした声で答える。
「彼は元の世界で死んでしまったことで、彼自身の望みである「異世界に行きたい」という想いが磁石となり大いなる存在に召し上げられた。そして特異点として世界の歪みであるドラウニーアを倒すことを使命とされた、でも使命を果たしたとして彼が生き返ることは無いんです。異世界で使命を果たした者は世界の一部──観測者、と呼ばれる存在になってしまい、魂が異次元に繋がれてしまうから」
「観測者? 司令官はそれをご存知でしたか?」
綾波の質問に対して軽く頷いて答える僕、それでも最近知ったばかりなんだけどね?
「色々あってそうなるってことは理解してる。でも光凛…僕は別にそこまでして生き返らなくても良いんだよ? もう元の世界にそんなに未練は無いし、最悪観測者になっても…」
「ううん、私が嫌なの。貴方には──生きてほしい、あそこが貴方の世界で此処は貴方の居るべき場所じゃない。此処が貴方の望んだ世界であることは理解してる、でも──だからこそ! 道を見失った挙句何も報われないまま死ぬなんて…そんなの、
「光凛…そこまで僕を想ってくれていたんだね?」
涙を目に滲ませて身を打ち震えさせる光凛に、僕は感動にも似た喜悦と、深い愛情を感じて静かに微笑んだ。
「ごめん、幻滅したよね。でも──私は今でも貴方を特別に感じている。貴方のためなら…私は悪魔と呼ばれても構わない。だから今まで貴方に黙って裏でそうなるように行動していたの、本当に…ごめんなさい拓人、他の皆さんも私の我儘に巻き込んでしまい、申し訳ありませんでした」
僕の言葉に対して重く、深く、そんな謝罪の姿勢を長く取る光凛。それに対して僕以外の皆は──
『ウィ! そういう美しい想いがあられたのなら、ボクらは何も言いません! 寧ろボクたちにも貴女のお手伝いをさせて頂きたい! そうでしょう皆さん!』
野分の問いかけに会議室の皆は一斉に首を縦に振る、光凛の気持ちを垣間見て皆の意思が一体になったみたいだ。僕は──その光景を誇らしく感じたんだ!
「皆さん…!」
「良かったね光凛、これからは皆一緒に考えてくれるって! 僕も…君が大切だから、君が悩んでることを背負いたい! もう一人にはさせないよ…光凛!」
「──…うん、う…ん。ありがとう…拓人、皆さん…!」
光凛から浮かぶ涙が話の一区切りとなる。その直後にスッと手を挙げて問いかける艦娘が居た、それは──加賀さんだった。
「…良いかしら、カリンさん? 貴女がタクト君のために裏方で尽力していたのは十分理解しました。どうあれタクト君のためになるなら私たちもそれに対して協力は惜しまないでしょう。ですが…一つだけ、分からないことがあるとすれば──
加賀さんの言葉に皆固唾を呑んでは光凛の二の言葉を待つ、それが光凛の最大の目的であることは間違いないだろうから。それに対して光凛は──一筋の涙を拭き取りながら
「残念ですが…ドラウニーアから始まったこの一連の戦いの流れには、ある一定の
「彼にはまだ
ユリウスさんの当然の疑問、僕らは背筋が凍えながらも光凛を見遣るも…これも勿論「ノー」である。
「一部の皆さんにはもうお話ししましたが、ドラウニーアに関しては存在そのものがイレギュラーで、その動向は私であれ上位の神意であれ見つけることは出来ないです。拓人たちとの戦いで討ち取ってくれていたら幸いなのですが…?」
「えっと、あの決戦の後に自滅紛いの行動で力尽きて…それから南木鎮守府が崩れて、ドラウニーアもそれに巻き込まれてから消息不明だと思うけど?」
「それに関しては、現在連合が捜索しています。深海金剛のことで今まで余裕がありませんでしたが…ほとぼりが冷めて本格的に調査が開始されました、今のところはそれらしい報告は受けていませんね?」
僕のクロギリでの戦いの回想に合わせて回答する加賀さんだったが、やっぱりまだ見つかっていないみたい。う~ん、ドラウニーアが使命の対象である以上
僕がどうしたものかと頭を抱えていると、マサムネさんとマユミちゃんの朗らかな声が聞こえて来る。
『ま~こればかりは仕方がないサヴェイビー! カリン君の話から察するに峠は越えているのは間違いないようだからネ! タクト君が使命とやらを果たすまで気長に行こうじゃないか!』
「確かにそうよね! ドラウニーアが生きてたらそれはそれだし、タクトが使命を果たしたら
「…そうだよね、そうしようか! ありがとうマユミちゃん、でも…今更だけど良いの? 自分が言うのもなんだけど、僕が消えるのは皆嫌じゃない?」
「うーん、確かにお別れは寂しいけど…結局カリンちゃんの言っていることは正しいと思う、タクトにも向こうの生活とかもあるだろうし、戻れるならそうした方が良いよきっと! ね?」
マユミちゃんが会議室の皆に語り掛けると、皆一様にうんうん頷いて肯定する。
「皆…ありがとう! 僕も皆とのお別れはちょっと…うん、本音を言うと
「うん! じゃあそれまでに私たちの鎮守府で、お別れのパーティーしなきゃだね!」
「おっ! 良いねぇ~! いつやるんだい? 早い方がいいだろ?」
「料理なら私に任せてね! そうと決まれば買出しに行かないとだね…この会議終わったらお店見て来ようかな~?」
『美しい装飾なら、この野分にお任せを!!』
僕の決意を聞いてエリは皆に前もってさよならするためのパーティーを開こうと提案する、皆も乗り気で日程や料理、飾り付けについて話し始める。ちょっと気が早くない? まぁ僕らもいつその時が来るのか分からないし…良いか! 丁度話も纏まったし、もう会議もそろそろ終わろっか!
「良し、じゃあ…光凛?」
「そうだね? …では皆さん、これでお話はお終いです! 気を付けてお帰りくださ~い!」
「了解だ。良し…加賀、ドラウニーアの捜索は俺も手伝えるが?」
「僭越ながら私も」
「私もやるわ! 生きているんだったらいい加減引導を渡してやりたいもの!」
「ありがとうございます天龍、綾波、翔鶴。貴女たちが助力して下さるなら、現場の士気も高まります」
『さ~ぁこれは忙しくなりようだヨヴェイビー! 早速ドラウが行き着きそうな海域を洗い出してみようカナ!』
「やれやれ、あまり燥(はしゃ)ぎすぎるなよマサムネ」
光凛がそう呼び掛けると、各々席を立ち会議室を後にする。
「じゃあ僕らも行こうか?」
「あ、私これからのことを考えたいから…ちょっとここに残るね? 直ぐ追いつくから!」
「了解。…そのまま居なくならないでよ?」
「もう、大丈夫。絶対…勝手に居なくなったりしないよ」
どうも光凛はヒトリで考え事に耽りたいようだ、僕は光凛に釘を刺してから…彼女を肩から会議室の机にそっと降ろすと、その場を後にした…大丈夫かな?
──こうして僕は、僕自身の使命を終えるまでこの世界で暮らしていくことを決める。果たして僕は元の世界に戻れるのか? ドラウニーアの行方は? それは…
・・・・・
「ふぅ。受け入れてくれて良かった…皆優しいなぁ、
光凛はそんなことを独り言ちる…人々の温かな心に触れ安堵する彼女──だが、その安らぎは直ぐさま苦しみに変わる。
──ジジッ
「──…え?」
最初は気のせいかとも思った、しかし…
「…! これは」
その先を口にしそうな自分に心の中で待ったを掛ける、そして…儚げに微笑んではその事実を受け入れる。
「…そっか、流石鬼神と謳われた艦娘。その本気が末端とはいえ神にまで届いたなんて」
今は亡き艦娘との対峙、その時に受けたダメージは…確かに光凛の内側を蝕んでいた。
「うん…大丈夫。受け入れるよ、だって──
それでも──そう言いながら光凛は少しでも傷を癒すため虚空に消える、薄らと消えゆく彼女の顔には
「私は──必ず拓人を生き返らせてみせる。それが私の
そうして、先ほどまで喧噪のあった室内は…静寂に包まれる。
──彼女の異変は、果たして何を意味するものなのか…?
※ここから大事なお知らせを含めた作者の本音の文章羅列、興味の無い方はブラウザバック推奨です!
あとがきのコーナー、どうも謎のKSです。何がとは言いませんが「約4年」でした…ぅう~わぁおっ!!(〇田 圭〇感)
サイハテ海域編完結が伸びてしまい申し訳ありませんでした、ともあれ何とかここまで漕ぎつけることが出来ました。これも見てくれている閲覧者の皆さまのおかげです、深い感謝を…ありがとうございました! サイハテ海域編、感!
──次でいよいよ、最終章になります。
ですが・・・私事で非常に心苦しいのですが、
休止期間とは言いますが、投稿頻度が少なくなるだけで裏ではちまちま書いて行こうかと? 前みたいに一か月に一回「X」に宣伝あり、ではなく数か月か半年に一回で「X」にも宣伝なし、の方向で行こうかと?
正直…本格的に商業の小説家にでも、とも考えた上でここ(ハーメルン様)で修業積んで自信がついたらステップアップ…と何となしに思い頑張って来ましたが、ん~中々伸びない! だからその道もバッサリ諦めます! 何か重い感じですみません、こう書いとかないと自分に踏ん切りがつきそうになくって!
趣味としてはやっぱり書き続けていきたいとは思案しておりますので、今以上にスロースペースになってしまいますが、艦隊これくしょん作品は引き続き投稿して参ります。今後ともよろしくお願いいたします!
勿論気分が落ち着いてきたら投稿のスピードアップや、本家ブラウザ艦これの再開も画策しております。今のところは休ませてほしいけど・・・;
休止期間中は艦すとのお話の見直しや、他の作品の続きの執筆とか呆然と考えています! それをいつ投稿するかは確約出来ませんし、艦すとも完結までもう数年かかるかもですが…ゆっくり、確実にお話を書いていきたいと思いますので、再度よろしくお願いいたします!
・・・やっぱりお休みだからゲームとかアニメとかやりたいし見たい、「シ〇ン6」とか「モン〇ンライ〇」とかやり込みたい。やることが多い・・・!
おっといらない本音が・・・まぁ今までどおりやっていきますので、そんな僕の作品でも待ってて下さる人が居たら、投稿済み作品を楽しんで行ってください! 思ったより下らないかもしれませんが…w
以上です! ここまで見て頂きありがとうございました! 最終章までもう少しだけお待ちください!!