艦これすとーりーず ―僕が異世界版艦これの提督になった件について―   作:謎のks

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 はい、ここから難しくなるよ〜作者もなんか頭が痛くなってるよ。

 分からなかったら、無理に理解せず雰囲気で楽しんでね〜?


注意事項を確認せず知っかたぶりするヤツ、なんなんだろうね?

「…えっと、改めて聞いていいかな? 僕をこの世界に呼んだ理由。僕を特異点って言うけど、僕じゃないといけないの?」

 

 今度は僕が疑問を投げかけると、妖精さんは涙を拭いながら回答する。

 

「…実はそうでもなくて、あの世界の人間がこの異世界に来ると例外なく特異点となります。特に艦娘を理解している人間なら誰でも良かったのです…言葉は悪いですが」

「だ、誰でも…」

「では、何故お前はタクトを選んだ?」

「それは…拓人さんが艦娘が「大好きだから」…ですかね」

 

「「…え?」」

 

 僕と天龍は同時に驚きを表した。それだけの理由で選ばれちゃうの…?

 

「この世界の艦娘は、特異点と心を通わすことで「改二」へと進化します。だから理解があると同時に、彼女たちを好きでいられる人物が好ましいのです」

「な、なるほど…ん? でも特異点は他にも候補はいたはずでしょ? 自分で言うのもなんだけど…僕って「世間知らずのクズ」だよ?」

「タクト…自分で言って悲しくならないか?」

「うん…悲しい」

 

 心にぽっかり穴が開きそうだったので、それ以上の追求をやめて沈黙する僕ら。それでも妖精さんは一応の回答をくれる。

 

「私はそう思いませんよ? 貴方が死んだキッカケになったあの「交通事故」で、自らの身を挺して親子を守った、貴方なら大丈夫だ…ってね」

「あ、あれ見てたの? うわぁ…恥ずかしいよ、おらぁい! とか言ってたし三回横捻り飛びとかしてたし」

「うふふ〜、でも拓人さんらしい死に方だと思いません〜?」

「らしい死に方って…妖精さんも結構な毒を吐くよね」

「私がここまでの皮肉を言うのは、拓人さんだけですから〜」

「余計ひどいよ!?」

「先に進めるぞ。…要はタクトに特異点としての素質を見出したから、と?」

「はい…ですが仮にあの時のタクトさんに事実を伝えても「異世界の危機キター! ヒロイン金剛でハッピーエンドフォーゥ!!」とか訳の分からないことを言い出しそうで…」

「それは俺も擁護出来んぞ」

「っう…それは、素直にごめん」

「ですので、まずはこの世界を現実のものとして受け入れていただくと同時に、タクトさんなりの戦う覚悟を培ってもらう必要があったのです」

「なるほど…だから僕をあの要塞に行くように差し向けたんだね、あの要塞には「この世界が抱える現状」が全て詰まっていたから」

「はい…重ね重ね、騙した形になり申し訳ありません」

 

 頭を下げる妖精さん、僕は頭を抱えながら、脳内で情報を整理する。

 

「…うん、そっか…今までの経緯はその説明で納得出来たよ」

「ああ…問題は「これから」だな」

 

 そう、僕が特異点として為すべき使命、それはおそらく…。

 

「貴方がたのお考えの通り、貴方たちが「黒幕」と呼んでいる人物の計画を阻止してほしい…ということです」

 

「…ふぅ、やっぱりそうだよね。もう頭がパンクしそう」

「分かり切っていたことではあるがな…」

「あはは、流石に察せられてますよね…?」

「まぁ、あれだけ見せつけられたらね。…で、結局黒幕って一体なんなの?」

「うーん、私から言ってもよろしいんですが…やはりここはカイトさんに譲ります。当人たちの問題でもありますし…ただ、あの黒幕を放っておけば、想像も出来ない災厄が降りかかることは確実です」

 

 …やはりって感じだよね? そもそもこのお話の元になった「シナリオ」にも、良からぬことを企んでいる悪者の計画を暴く。って内容だったと思うから。

 

「…拓人さん、一つ訂正させて下さい」

「ん?」

「確かにこの世界は元になったシナリオが存在し、これからの展開も大筋では一緒でしょう。ですが…この世界は「特異点」という概念により様々な異変が生じています」

「つまり…これからは何が起きるか分からないってこと?」

「はい、要はタイムパラドックスのような現象ですね? 貴方の行動次第。と言えば身もふたもないでしょうが」

「では…これからの展開とは?」

 

 当然だけど、これから先の展開が分かるのならある程度共有した方が都合が良い。

 天龍のその申し出に対し…妖精さんは首を横に振る。

 

「天龍さん…残念ながらそれをお教えすることは出来ません。先ほど申しましたように、我々が下手にこの世界の運命を変えることがあれば、何が起きるか私でさえ分からないのです。それこそ…黒幕にとって「都合の良い展開」が手繰り寄せられる可能性もあるんです」

「っ! それは…すまなかった」

 

 天龍は事の重要性に気づき謝罪する。

 僕も人のこと言ってられない…これからは発言に気をつけないと。

 

「まぁ、ある程度の情報開示は仕方ないでしょう。しかしそれをやり過ぎるのが問題なのです、これからは私もサポートしますので大丈夫です」

「そっか、ありがとう妖精さん」

「いえいえ…私の方こそ感謝が足りません、貴方には…本当に迷惑をかけて」

「ふふっ、やだなぁ。そんなに気にしないでよ? 君は"昔から"変なとこで…ん?」

「…どうした?」

 

 天龍が僕を心配して声をかける、僕は「なんでもない」と言ってその場を誤魔化した。

 …なんだろう、前にもこんな風に……もしかして──

 

「……」

 

 …なんてね? 大丈夫。僕はもう妖精さんを信用してるよ、君がそれだけ言いたくないことなら、僕はもう何も言わないよ。

 

「…すみません」

「いいんだよ、ふふっ」

「…?」

 

 …さて、知恵熱に茹った頭を押さえながら、改めてまとめると。

 

 僕は特異点としてこの世界の危機に呼ばれた。世界を危機に晒す存在…あの黒幕をどうにかして止めるために。

 黒幕の目的は「艦娘をこの世から抹消すること」だが、それだけでは終わらない気がする。何せ地下下水道で畜生以下の下衆な行動を取っていた人物、どんな犠牲を払ってでも世界を変えようとするだろう。

 

「でも…具体的にどうやって止めるんだ?」

「かつての特異点であるイソロクさんは、海魔という脅威に対し様々な対抗策を講じて来ました。それに倣えば自ずと答えも見えるかと?」

「例えば?」

「そうですねぇ、私としては…天龍さんを改二にしたように、他の娘たちも改二にして戦力強化を図るべきかと?」

 

 そっか…僕が覚えている限りで、改二が実装されていたのは…金剛、翔鶴、綾波の三人。

 好感度を最大まで上げれば、艦娘を改二にすることが出来る。…んー。

 

「金剛ならともかく、他の娘たちは僕のことどう思ってるんだろ?」

「あぁ〜そう来ましたか。…ふぅむ、分かりました。少々お待ちを」

 

 そう言いながら妖精さんが手をかざすと…なんと「光る画面」が姿を見せた。

 

「…!?」

「よいしょ…ここを……よし、ではどうぞ〜!」

 

 妖精さんの言葉と同時に、僕らの目の前に大きな画面が現れた(天龍も驚いている、見えてるみたい)。

 

「っな、これは…!」

「おぉ〜…」

 

 

 

 

 

・・・・・

 

○艦娘好感度表

 

※金剛から綾波まで六人の現在の好感度を表示、最低から──

 

・1(嫌い、異性として全く興味がない)

・2(まぁまぁ普通、興味がない)

・3(普通、友だち)

・4(好き、親友)※4の時点でアンダーカルマ表示

・5(大好き、愛してる)※5の時点で改二改装可能

 

○金剛・好感度???

 

○天龍・好感度5(最大値)

 

○翔鶴・好感度3

 

○望月・好感度3

 

○野分・好感度3

 

○綾波・好感度2

 

 

 

 

 

・・・・・

 

「…!!?」

「おぉ…改めて数値で見せられると、気恥ずかしいな」

「天龍さんって、元のゲームでもチョロイン臭がしてますし、仕方ないですよ〜」

「五月蝿い! その言葉が侮蔑の意味だとは流石に解るぞ! …ん? どうしたタクト?」

「…あ、綾波……"2"って…にて……」

 

 あまりの衝撃に僕は放心状態になる。だって…あの下水道の時とか、良い感じだったし…すごく真心込められてたっていうか…なのに…!?

 

「あぁ〜これは…おそらく彼女は過去の出来事から、他人に対して心が開けていないみたいですねぇ。これも仕方ないかと?」

「まぁ、あまり人と喋らないヤツだし、こればかりは仕方ないと思うぞ」

「そうは言うけどさ天龍…あ、でも翔鶴が3だったのは意外だった」

「いやタクト、俺はもっと見るべきことがあると思うのだが?」

 

 そういう天龍は、金剛の好感度が表示されていないことを指した。

 

「あぁ、でも心配ないと思うよ? 今は条件が整ってないから開示されてないだけで、こういうのって物語が進むと解放されていくんだ」

「そ、そういうものか?」

「(妖精さん)私からは前述の理由から、ノーコメントということで」

「まぁゲームみたいに思うのもどうかってとこだけど…相手が金剛なら僕は大丈夫だと思う」

「…むぅ、そこまで強く言われると…少し妬けるぞ」

「あはは…」

 

 うーむ、でも今までの間もそうだったけど…中々二人の距離が縮まらないというか、向こうから抱きついて来るけど、実際愛し合ってるかって言われると…ちょっと…だし?

 これはゲーマーのカンだけど、彼女のこの妙な「隙のなさ(?)」には何か理由があると思う。例えば…彼女の「過去」とか?

 黒幕と対峙するまでに、彼女のことについても調べておきたいな…と、その前に。

 

「ハーレム王に、僕はなるっ!」

 

「…いきなりどうした?」

「天龍、こういうの見せられるとね…ゲーマーとしては「コンプリート」したくなるんですよ!」

「おい、遊びじゃないんだぞ」

「分かってるよ。でも…やっぱり無理! 僕、ちょっと綾波と仲良くなってくる! うおぉ〜綾波ちゃん待っててね〜〜!!」

「っあ、おい! …はぁ、タクトのヤツ」

「よほどショックだったのでしょうねぇ? 綾波さんの気持ちを垣間見て」

「あぁ…今は見守るしかない、か」

 

 こうして、僕は綾波の攻略を開始した。

 

 ──それが、彼女の「壮絶な過去」と向き合う始まりだと知らずに…。




 もうお分かりでしょうが、今回は綾波ちゃんにスポットを当てていきたいと思います。
 彼女の過去の他、彼女関連のキャラ(史実関連はない方向で)も出していきます。
 あんまり期待はしない方向で、よろです~。
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