艦これすとーりーず ―僕が異世界版艦これの提督になった件について―   作:謎のks

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 タイトル通りです、誠にすみません(謝罪)。


激動のプロセス…という名の超展開。

「何だって…?」

 

 拓人は綾波の呟いた一言に困惑する。

 目の前の白き姫には、研究員の精神が入っているはず…しかし言われて見れば、ふらつきながらこちらを凝視する彼女は先程のような知的な雰囲気が感じられなかった。

 

『アヤナミ…ア"ァヤナミッ!!』

 

 不気味な笑みを浮かべ、大剣を構えながら海を滑り突進する白き姫。不知火を抱いていた綾波は、彼女を庇いながら剣撃を何とか避ける。

 

「…ッ!」

「綾波! クソッ!」

 

 ウォースパイトを担ぎながらも、拓人は自然と綾波の下に駆けつけようとする…刹那、彼らの間に巨大な水柱が建つ。

 

『シュロロロ…!』

 

 白き姫の蛇型深海艤装だ、彼女の周りを守るように回ると、白蛇は彼女の「腹部」にある黒い突起に自ら侵入する。一瞬白き姫の腹部が膨れ上がると…そのまま元の大きさになる、唯一の違いは…。

 

『シュロロロッ!!』

 

 腹部の黒い突起からニ頭の蛇が顔を出し威嚇する、まるで巣穴から獲物を狙うウツボのように、白き姫と同化した白蛇。

 

「(これってやっぱり…いや、今はそんなこと気にしてる場合じゃない!)」

 

 拓人は目前の壁として立ち塞がる白き姫を見やる、白蛇たちは塒を巻きながら白き姫の身体に絡みつく。白き姫本体は大剣を構え、綾波を焦点の定まらない眼で睨み付けていた。

 

「不味い…今は不知火たちが居るのに、向こうは万全の態勢だなんて…っ!」

「…っ」

 

 状況的には「二対一」でこちらが優勢だが、こちらは気絶した不知火とウォースパイトを抱えた状態、当然だが全力では戦えない。

 

「何とか…ここから逃げる事は…?」

 

 背を向ければ砲撃が待っている、立ち向かっても不知火たちを守りながらどこまで戦えるか…?

 

「…っくそ、僕は「特異点」だろ? 都合よく天龍たちが戻って来たりは…?」

 

 自身の絶対の幸運を信じ、拓人は白き姫の後ろを見る…しかしそこにはどこまでも広がる水平線があるだけで、そこから人影が見えることはなかった。

 

『…ア、ヤナ…ミ"ッ!』

 

 そうこうしていると、遂に均衡が破られ拓人たちに襲い掛かろうとする白き姫。

 万事休すか…そう拓人と綾波が苦心した…その時。

 

 

 ──ズドォオン!!

 

 

「な、何だ!?」

 

 突如鳴り響く轟音、どうやら拓人たちと白き姫の間に「砲撃」が撃ち込まれた様子、しかし誰がやったのか…拓人が思案していると、砲撃の主は後方より現れる。

 

 

 

「タクトぉーーーっ!!」

 

 

 

「っ!? こ、金剛?!」

 

 現れたのは「金剛」だった、時雨からはしばらくは安静にした方が良いと言われていたが…抜け出して来たのか? 拓人は少し不安そうに金剛を見つめる…。

 

「…あれ?」

 

 ここで、拓人の中に何故か「違和感」が。

 目の前の彼女は確かに金剛だろう、しかし…上手くは言えないが「雰囲気が変わった」そんな気がする拓人。

 

「──…っ、タクト、無事?!」

 

 両舷全速で海を駆けた金剛、波を切りながら急ブレーキを取ると拓人たちの近くで安否を確認する。

 

「うん、大丈夫…ありがとう金剛、本当に助かったよ」

「ううん、()()()()()()()!」

「え…?」

「あぁごめん、何でもない。…っと? タクト、彼女って研究員の?」

 

 金剛は様子のおかしい白き姫を指しながら体勢を整える。どうやら調子は良くなっているようだ、人知れず安心する拓人。

 

「うん、でもさっきからおかしな感じで…ん、どうしたの綾波?」

 

 綾波は白き姫をジッと観察する…そうして少しの間を置いて口を開く。

 

「…金剛さん、不知火ちゃんを頼めますか?」

「えっ、それはどういう…」

 

「あの白き姫と私で…一騎討ちをさせて頂けませんか?」

 

 綾波が驚きの発言をした、もちろん二人は反対する。

 

「駄目だよ! 相手は深海の姫なんだよ、アーヤの実力を疑う訳じゃないけど、アーヤに何かあってからじゃ遅いんだよ」

「金剛の言う通りだよ。君は改二になって強くなった、でも今の彼女が普通じゃないことは分かるだろ? 何があるか分からない以上、無闇に行動するのは危険だよ!」

 

 二人の尤もな意見だが、綾波は自身の考えを伝える。

 

「アレにはもう研究員の精神は入っていません、推測ですが…アレは「団長」だと思います。団長の身体に巣食った精神が消滅した今…眠っていた団長の魂が目覚めたのだと思います」

「っな!?」

 

 突拍子もないことだが、拓人はその推論が「正しい」とどこかで感じた。

 

「…確かにそれなら、あの豹変ぶりも納得出来るけど……望月たちの話にも出ていたし」

「モッチーの言っていた「二つの精神」のこと?」

 

 人と艦娘問わず、肉体に精神が二つ以上ある場合、元からある魂はもう一つの魂に「乗っ取られる」…というもの。

 つまり、今の彼女からは研究員の精神が抜け出し、本来の人格…艦娘騎士団団長の意識が戻ったと考えるのが自然だろう。

 

「はい。彼女が眠りから覚めた今、本当に亡霊騎士に成り下がる前に…この手で引導を渡したいのです。それが不知火ちゃんと姫様、何より団長の願いだと思うのです」

「…っ、だったら僕たちも」

 

 拓人が言葉を紡ぐも、綾波は優しく微笑みそれを遮った。

 

「司令官は姫様たちを安全な場所へ、金剛さんも…私は大丈夫です。今のこの力で団長を眠らせてあげたいんです…お願いします」

 

 真摯な姿勢で頭を下げる綾波、彼女のただ一つの望みに…二人は渋々それを受け入れた。

 

「……分かった、いい金剛?」

「う、うん。…アーヤ、無理はしないでね?」

「はい」

 

 綾波はその腕に抱えた不知火をそっと金剛に手渡した。

 そのまま二人はその場を離れる…白き姫は一度だけ一瞥するも、それ以上は拓人たちの邪魔をせずに綾波を見つめた。

 

「…金剛さん」

 

 不意に綾波は金剛を呼び止めた、振り返る金剛は不思議そうに綾波を見やる。

 

「…私には何があったかは存じませんが、今の貴女の方が…良い顔をしております、自信を持って下さい?」

「っ! …あはは、アーヤも…すっきりしたね?」

「はい…お互いに、ですね?」

 

 二人は通じ合ったのが嬉しそうに笑い合うと、金剛は拓人と共に行動、綾波はその場に残った。

 

『…アヤナミ……』

「…そうですよ、団長。綾波はここに居ます。今度こそ…決着がつくまで、決して離れません」

 

 そう言って戦斧を構える綾波、空間には嫌でも緊張が走る…!

 

『ア…アァヤナミィイイイッ!!!』

「…参ります」

 

 灼熱の海が袂を分かつ、二人の騎士は光陰と成り変わり…──

 

 

 ──今、因果は巡る。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 ──その頃、天龍たちの様子は…?

 

「…っ、天龍来てるよ!」

「了解!」

 

 時雨から言われ、天龍が飛び上がると…?

 

『──Kyuooon…!』

 

 耳障りな音が響くと、天龍が居た何もない海面に大きく叩きつける音と巨大な波飛沫が。

 

「すまんな?」

「ううん、僕に出来るのはこのぐらいだから。…それにしても厄介だね、アレは」

 

 時雨が目を向ける方向には…"何も居ない"、が、不気味な鳴き声が木霊した。

 

『Kyuooon…!』

 

「あれはおそらく機獣…機獣「クラーケン」だよ」

 

 時雨の説明にただ黙って頷く天龍。

 

「だろうな、研究員の仕業か?」

「そうだろうね、足止めのつもりかな? 因みにモデルは「烏賊」…正に海の悪魔だけど、機「獣」という部類に入れていいものかな?」

「獣は本能のままに動く、であればアレもまた獣だろう。…しかし、まさかここまでとはな」

 

 天龍は後ろを振り返る、そこには…苦しげに膝をつく望月と翔鶴が。

 

「ねぇねぇねぇ、大丈夫?」

「まぁ…な、しっかし…擬態からの黒い霧を墨代わりに吐き出すとはな…不意打ち喰らっちまった…あぁくそ、頭痛え…っ」

「…はぁ、はぁ……っ」

 

 事のあらましとしては、研究員の居処を突き止めた天龍たち、後はニムに研究員のところまで潜って確保してもらう手筈…だった。

 しかし空間に擬態したクラーケンが、天龍たちに向かって隙を突いた攻撃を行う。

 どうやらクラーケンはモデルの烏賊の如く「墨」を吐いたようだが、その墨は艦娘たちを著しく弱体化させるあの「黒い霧」のようだ。

 おかげで望月と翔鶴は戦闘不能に陥った、しかしどういうわけか(潜水して霧を避けたニムはまだしも)時雨と天龍は「黒い霧を浴びても何ともない」様子だった。

 

「どうやら僕たち(改二改装を受けた艦娘)に「黒い霧は効かない」みたいだね?」

「そのようだな? しかし…どうする? 今ヤツは俺たちを狙っているようだが…下手に動けば望月たちに何があるか」

「凡その位置は分かるけど、目で見えないから触手で攻撃してくるタイミングが分からないね。僕は海面の微妙な揺れで攻撃を探知出来るけど…」

「今俺が斬りかかったらヤツへの囮が居なくなる、望月たちを守れる手段が欲しい。…時雨、お前の液体を操る能力で何とかならないか?」

 

 天龍に尋ねられ、時雨は難しそうな顔をする。

 

「うーん、望月たちに水の膜を張ることは出来るけど、そうなったらそれの操作に集中しないとだから、攻撃の探知が出来なくなるね?」

「そうか…ッチ、歯痒いな? 俺とお前だけ狙ってくれるなら話が早いのだが」

「その保証はないだろうね? …っはぁ、やられた。あと少しなんだけど」

 

 研究員の居る海底の秘密研究施設はこの海面の真下だろう、ニムだけ行ってもどうなるか分からないので、彼女を守る同行者が必要だった。しかし天龍たちは今、自分たちの身を守ることで精一杯だった。

 微妙な均衡を保つ状況は、得てして長くは持たないだろう…何かある前に、決着をつける必要がある。

 

「…っち」

 

 どうにもならない状況を見て、天龍は舌打ちするしかなかった。

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 拓人たちは、誰も居ない小島のほとりの木陰に不知火とウォースパイトを休ませていた。

 

「よいしょ。…っふぅ、やっとひと段落だね」

「タクト…私がウォースパイトを担いでも良かったんだよ? 背丈がちっちゃいのに無理して…」

「っぐ! そ、そこは男の意地だから…っていうか身長は普通ぐらいだから、周りが高すぎるの!」

「あはは、怒らないでよ〜?」

 

 浜辺で不知火たちを見守りながら談笑する二人。

 …ふと、金剛は真剣な眼差しで拓人に語りかける。

 

「…拓人、私が「金剛じゃない」って気付いていたの?」

 

 物悲しそうな表情の金剛を見て驚く拓人だが、目を見開くと口を噤みながら思案する…少しの沈黙の間、拓人は言葉を選ぶように喋る。

 

「…そう、だね。君が金剛じゃないとは…理解していたよ」

「なら、どうして私を信じたの? 私は…貴方を騙したようなものだよ、そんな私を…どうして?」

 

 何故偽モノの自分を信じたのか、静かに問いかける彼女に、拓人は素直な自分の気持ちを話すことにした。

 

「まぁ…この世界の艦娘は皆「原作」とはどこかかけ離れていて…似てるけど違う、んだよね」

「…貴方にとっては、皆が偽モノってこと?」

「ち、違うよ!? 僕は…色々な任務に就く中で、この世界の君たちには、目に見えない辛い過去や出来事があるって気付いた…君たちはそれを背負いながら戦って…そんな君たちを「違う」っていうだけで片付けるのは、僕には出来ないって思ったんだ」

「……貴方はそれでも、私を金剛だと思ってくれるんだね。そう…優しいね、貴方は」

「そんなことないけどね。…そうか、妖精さんから言われただけだったけど、やっぱりそうなんだね」

 

 拓人が得心した様子を見せるが、金剛はそれ以上は何も言わずに首を振る。

 

「ごめんなさい…これ以上の話は長くなるし、私にも…心の整理をつける時間がほしい」

「…そっか」

「うん…この海域での戦いが終わったら、全部話すよ。私が何モノか…貴方には、本当の私を知ってほしいから」

 

 金剛は儚げな笑みを浮かべ、拓人に対して信頼の眼差しを向ける。そんな本心の一片を見せる彼女を、心から嬉しいと思う拓人であった。

 

「分かったよ、金剛。…さて、次は天龍たちの所に行ってみようか?」

「アーヤは…いいの?」

「綾波はもう大丈夫だよ、きっとね。彼女が団長と向き合う機会を望んでいるなら、それを邪魔する必要はないよ」

 

 拓人はそう言って綾波への信頼を表した。それに対し肯定的に頷く金剛。

 

「そう…貴方がそう言うなら、私は貴方についていくよ」

「ありがとう。…じゃあ行こうか?」

「うん…!」

 

 こうして二人は不知火たちをその場に休ませ、一路天龍たちの下へ…。

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 程なく、拓人たちは天龍たちを捕捉する。

 

「…っ! 何だ…?」

 

 しかし様子がおかしい、遠目から見ても理解出来るのは、天龍と時雨が(何も居ない筈なのに)戦闘態勢であることと、何故か望月と翔鶴が膝を突いていること。

 

「何かおかしい…急ごう!」

「はいっ!」

 

 異変に気付いた拓人たちは、天龍たちとの距離を詰める。

 間近で天龍たちの戦いを観察する…矢張り「何か」が居る、どうやら時雨が見えざる敵の攻撃をナビゲートしているようだ。

 

「…大将か?」

「っ、望月…翔鶴も…!」

 

 望月たち二人の苦しそうな様子を見て、拓人は二人に駆け寄り状況の説明を請うた。

 望月たちは、目前に機獣クラーケンが居り、二人がクラーケンの不意打ち(黒い霧)によって戦闘不能になったことを伝える。

 

「擬態を使う機獣なんて…!」

「全く油断したぜ。だが…種が分かりゃあこっちのもんだ、黒い霧の毒も少しだけ抜けてきた。サポートぐらいなら出来るからよ」

「モッチー…無理はしないでね?」

「あん? 姐さん何か雰囲気変わったか? いつもの竹割ったみてーな感じじゃねーし」

「…貴女が普段から私のことどう思っているのか、今のでよぉく分かった」

 

 少し頬を膨らませ子供みたいに拗ねて見せる金剛、拓人たちはそれを見て自然と笑顔になる。

 

「ヒッ、冗談だよ。…まっ、元気になったみてーで、何よりだぜ?」

「えぇ…貴女こそ無理はしないようにね、金剛?」

「うん、ショーカク…ありがとうね?」

 

 望月たちとの会話を区切り、これからどうするべきか話し合う。

 

「機獣は姐さんも居ることだし何とかなるだろう…問題は「研究員」だ、今ニムに向かってもらおうと思っていたんだが」

「えー、ニム一人で向かうなんてヤダよ~、誰か一緒に行って守ってくれないと「ヤラシー」ことされちゃうかも?」

「…と、まぁ本人が同行者が居ないと行かねぇと聞かなくってな?」

「…うん、じゃあ僕が行くよ。ここに居ても足手まといだし、あの研究員と…話がしたいし」

「そうだな、諸々の事情省いたらそれが正解なんだろうが…大丈夫かい?」

 

 研究員は間違いなく、この海底にある研究施設に居る…しかし、指揮官である拓人が行くことに諸手を挙げて賛成するモノは誰も居ない。

 

「問題ないよ。まぁ何かあっても逃げ時は見逃さないようにするよ」

「そうかい…ニム、くれぐれも大将のことは任せたぜ?」

「りょーかい! …あとで護衛料請求しとくからね?」

「がめついねぇこんな時に…連合に請求しといてくれ」

「にひひ~毎度~♪」

 

 あくどい笑みを浮かべるニム、ともあれ拓人はニムと共に海底の研究施設へと赴く。

 

「じゃあ今から潜水するけど、体力…というか肺活量は?」

「んー、多分大丈夫だとは…?」

「そう? まぁ急いで行くから「1分」ぐらい息を我慢してくれたら良いと思うよ?」

「(望月)おいおい、あんまり急に潜るんじゃねーよ? 大将の身体が壊れちまうかもだぞ」

「こ、怖いこと言わないでよ…;」

「じゃあニムの身体に捕まってね? …あ、おっぱいは駄目だよ?」

「ぶっ!!? 分かってるよっ!! ったく…」

 

 拓人は顔を赤らめながらも海中に身体を浸けると、ニムの背中と胴回りに腕を絡ませる。

 

「じゃあ息吸って…うん、いっくよーー!」

「はぁーーーー……っ!!」

 

 ニムに言われて思い切り肺に空気を溜めこむ拓人。それを確認したニムは…合図と同時に潜水する。

 

 

 ──ちゃぷん

 

 

「…行ったか?」

「えぇ…」

「これからどうするの、モッチー?」

 

 金剛に問われると、望月は早速これからの作戦を説明する。

 

「先ずはアタシらを近くの島まで連れてってくれ。足手まといになるだろうからな」

「退避するんだね? じゃあ不知火たちのところに…その次は?」

「…あの機獣クラーケンのコアは、外套膜って呼ばれる烏賊の頭みてーな場所にはめ込まれてる」

「あぁ、あの長い頭の? …随分分かりやすい場所にあるね?」

「口の下には黒い霧の噴出口があるし、触手にはめ込んでもねぇ、他に場所がなかったと考えるのが自然だろう。擬態も出来るからな、ほれ? 今見てもどこに奴さんが居るか分かりゃあしねえだろ?」

 

 言われて望月が示す場所を見やっても、何もない空間で天龍と時雨が動き回る姿が見えるだけだった。

 

「うーん確かに。どうやったらコアの場所が分かるんだろう?」

「ヒヒッ、まぁ見てな。安全な場所を確保出来たら、ちゃちゃっとアイテム作るからよ?」

「えっ、何か考えがあるのモッチー?」

 

 金剛が聞いても、望月はただニヒルに嗤うだけだった。

 

「ヒッヒッ。古典的ではあるが…不意をつけりゃ十分いけるだろ…騙し打ちが得意なのがそっちだけと思うなよ?」

 

 その鼻柱(?)へし折ってやるからよ…そう言って闘志を燃やす望月、そして翔鶴を連れて金剛は一旦その場を離れるのであった…。

 

「…天龍、金剛が望月たちを…」

「あぁ…元気になったようだな金剛、安心した」

「…うん、そうだね。…これからどうする?」

「望月が何か考えつかないわけはない、金剛に入れ知恵を施して戻るはずだ」

「…なら」

「あぁ…それまでこのデカブツは「俺たちで止める」…ということだな?」

 

 お互いのこれからの行動を確認しつつ、天龍たちは再び機獣クラーケンと向き合うのだった…。

 




 あ"あ"あぁぁーーーっ!? お気に入り登録が50になってるうぅーーっ!!?

 皆さん、いつもありがとうございます…圧倒的感謝です…っ!

拓人「うぇっ、すごい! …ねぇ本当に大丈夫だよね? 数日後にお気に入り−5ぐらいされたりとかは?」

妖精さん「心配性ですねぇ〜?」

金剛「大丈夫だよ〜、ねっ皆?」

天龍「そうだな…何にしてもめでたいことに変わりはない」

望月「ヒッ、まぁな…この調子で頑張りゃいんじゃね?」

綾波「ですね…」

野分「ブラーヴァ! ボクたちの活躍を楽しみにして下さる貴方がたには、深い感謝しかありません。どうかこれからも変わらないご愛読をお願い出来れば幸いとry」

翔鶴「長くなるわね、切り上げましょう」

野分「ウゥララァ!?」

 改めてありがとうございました、次回もお楽しみに〜!

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