艦これすとーりーず ―僕が異世界版艦これの提督になった件について― 作:謎のks
僕らはユリウスさんと合流した後、廊下で歩きながら会議について話し合っていた。
褐色の肌にスキンヘッドで知的な雰囲気の男性の「ユリウス」さん、彼は元TW機関のメンバーであるが、紆余曲折を経て僕らの仲間になってくれた。
機関…というより「アイツ」の企みが何なのか、ここに居る金剛は何なのか、それらを会議の場で全て説明し、それからこれからの行動について話し合う…そう語る彼の話を、僕と金剛は耳を傾けて聞いていた。
「…成る程、結構大きな会議になりそうですね」
「そうだな。機関や金剛について話すのだから「それなり」の長さになると思って構わない」
「…皆来てくれるかなぁ?」
金剛はある「ゲスト」が会議に来てくれるか不安のようだ、来てくれた方が良いと彼女は言うけど、無理に話さなくてもいいのに…まぁ金剛が納得する形にしたいし、文句は言えないけど。
「まぁ、それは何とも。カイトさんからは一応許可貰ってるんでしょ? 後は向こう次第としか」
「そうだな、しかし良いのかい? 君の過去をわざわざ彼らに話さずとも…君がただ傷つくだけなら、私はあまり気乗りしないが?」
ユリウスさんは敢えてこの場で言いづらいことを金剛に尋ねた。金剛ははにかみながら答える。
「そうなんだけど…もしアイツが彼女たちに何かする気なら、その前に手を打っておきたいし。騙したみたいな形になってるからちゃんと説明したいし、あの時もホントにお世話になってるからお礼言いたいし…んー、やっぱり巻き込んじゃうかな? ワタシとしては本当のことを話したいだけで」
「…そうか? なら君の好きにし給え、仮に巻き込まれた形になろうと連合が彼らを見捨てる筈は無し。最悪この戦いが終わるまでは、保護下に置かれることだろう」
ユリウスさんの回答に一安心した様子の金剛。ユリウスさんは人に無関心のようだが、こういう目に見えない優しさのある人みたいだ。
──ふと、僕はユリウスさんにある疑問をぶつけてみた。
「…ユリウスさん、聞きたいことがあるんですけど?」
「ん、何だい?」
「貴方は…僕を特異点だと最初から知っていた、それだけでなく僕の…「奥の手」も理解していたみたいだった。それはきっとドラウニーアも同様でしょう。貴方たちは…僕も知らないような特異点の情報を、どこで知ったんですか?」
思えば不自然ではあったんだけど、それを腰を据えて話し合う時間もなかったから、それでも引っかかってはいたんだ。
百門要塞地下で黒幕が口にしたこと、ユリウスさんも「A・B・E」について知っている様子だった。つまり…彼ら「TW機関」の研究員は、特異点についても何らかの事実を知っている。僕や妖精さんしか知らないことの筈なのに、どうして知っているのか。
加えて僕も特異点について全てを知っている訳ではないし、妖精さんに聞いても…教えてくれるか微妙なライン。その辺りも聞けたら良いと思った。
「…ふむ、会議で取り上げるにはややこしくなるし、かといってそれでは君も納得出来ないだろう? この場で教えても良いが…あまり公言しないようにな?」
ユリウスさんも話すことに抵抗はないようだ、僕は無言で頷き金剛も首を縦に振った。
「良し。…何処から話すか、そうだな…」
ユリウスさんは顎に手を当て考える素振りを見せると…口を開いた。
「タクト君、君は「奇跡の少女」の伝説を知っているかい?」
…奇跡の少女、もちろん初耳だった。首を横に振ると彼はその「伝説」について話し始めた。
「かつてこの世界は「楽園」と呼ばれていた、マナの恩恵に溢れ人も幸せに満ちていた、世界は限りなく平和だった…その楽園の礎を築いた者が奇跡の少女だと言われている」
「楽園…イソロク様が活躍する前、ですか?」
「いや、もっと昔…遥か過去の時代だ。君は異世界の住人だったから分からないだろうが…この世界では絶滅してしまった「三大異種族」が在った神話の時代だ」
「三大異種族?」
「えっと、確か「エルフ」に「ドワーフ」と「ワービースト」だったよね?」
金剛の回答に肯定の意を込めて頷くユリウスさん。
「そうだ、そして異世界より来たる侵略者…「魔族」がこの世界を支配しようと暗躍していた時代でもある」
「魔族かぁ…要は「魔王」を倒して世界を平和に導いたのが、奇跡の少女…女勇者様だったわけだ?」
僕が得意げに話すと、金剛とユリウスさんは目を丸くして驚いた様子だった。
「正解だが…知らないのではないのか? そこまで当てて来るとは」
「えっ、いや冗談で言ったつもりだったんだけど…?」
「ちょっと怖いよタクト…冗談なら余計に」
「金剛まで!? …はぁ、すいません。複雑になりそうだから茶化さないようにします…」
まぁ纏めると、奇跡の少女とは世界がもっとRPGっぽかった時代に魔王を倒して、世界を平和に導いた…楽園を創り上げた張本人だという。
「話だけ聞くと、よくある英雄叙事詩みたいだけど?」
「そう思った方が話が早いだろう。…さて、魔王を討伐した奇跡の少女は、天に祈りを捧げたと言われている。内容は──」
──皆が幸せでありますように。
「…っ! それが…楽園の始まり?」
「そう、以降の世界は「海魔大戦」が始まるまで、奇跡の少女の願いが反映されて平和な時代となった…と、これが伝説の顛末だ」
「成る程、でもこの伝説と貴方たちが特異点について知っているのと、どんな関係があるんですか?」
僕の当然の問いに、ユリウスさんは淡々と事実を述べ始める。
「この奇跡の少女こそ、現在確認されている限りでの「世界最古の特異点」のようなんだ」
「…っえ!!?」
「そうなの?!」
驚愕の表情を隠せない僕たち、僕やイソロク様の前の時代にも特異点が居た…?!
「それは、本当なんですか?」
「あぁ、この少女は異世界より召喚された救いの子とされていて、魔王を倒した後姿を消したと伝えられている。イソロクがこの世界に現れた際にも「奇跡の少女の再来」だと一部で言われていたそうだな?」
「そっか…確かイソロク様も最後は」
「あぁ、イソロクも彼女と同じように、海魔を討伐した後忽然と居なくなったようだ。資料が無いので詳しいことは分からないがな?」
「じゃあ…イソロク様と同じように召喚されて、かつ目的を果たした後に突然消えた奇跡の少女は、明確な証拠はなくても「特異点」のようなもの…ということか?」
「で、でもそれだけで彼女が特異点だと決めつけるのは…」
金剛の言う通りだ、異世界召喚は(加賀さんから聞く限り)昔からよく行われていたようだし、それだけで特異点だとは早計だ。しかしその奇跡の少女とイソロク様、二人の話の起こりと終わりは「世界が窮地に陥った時、異世界より召喚され、使命を果たした後姿を消した」…と、確かに似ていた。
これが「特異点」という共通の特徴であるなら、納得も出来る。
「まぁ混乱するだろうから、少しづつ紐解いていくことにしよう。長くなってしまうが構わないかな?」
「お願いします、僕が知っている以外の特異点の情報があればそれも」
ユリウスさんは「仕方ないなぁ」といった具合に肩を竦めると、先ずはTW機関で行った研究を少しだけ語ってくれた。
「当時我々機関は、世界に隠されたありとあらゆる強大な力を、我々だけに許された「超科学」によって解明しようと躍起になっていた。その超科学も、最初は戦争の痛みを風化させないようにするのが目的であったが、いつしか人が踏み込んではならない禁忌の領域にまで手を伸ばした…あの時は誰しもが狂気に取り憑かれていたよ」
「っ、ユリウスさん…」
「否定はしないさ、これから先どんなに長くなろうとも贖罪していくつもりさ。…それで、そんな機関の研究員の中で最も成果を出していたのが「ドラウニーア」だった。彼は率先して禁じられた研究に没頭した、その内容は…」
「──特異点について?」
ユリウスさんは肯定の意を込めて静かに頷いた。
ドラウニーア…黒幕はあの時も「それはあのお方(おそらくイソロク様)だけの能力だ」と言って僕に対して憎悪を剥き出しにしていた。
「特異点を研究する上で、アイツが着目したのは「類似点」だ。イソロクと奇跡の少女の始まりと終わりには共通点があった、では始まりの「はじまり」は何なのか、彼らの終わりの先には何が待っていたのか、それらを研究し、年月を重ね…やがてドラウは「ある結論」に辿り着いた」
「それは…?」
「彼らは「召喚されたのでは無い」という考え、そもそも召喚術とは「外世界」と呼ばれる当時のこの世界にはない技術を借り受けるために造られた魔術の一種だ。召喚されたモノには身体の一部に「刻印」が施されるが、口承や文献などの情報から、彼らにはそれらしいモノは「なかった」とされている」
「外世界って…もしかして」
「おそらく「君が元いた世界」だろう、元々外世界と我々の世界には密接な関係があるとされている。ドラウニーアはそれらの事実から「別の方法で外世界よりこちらに来た」可能性を見出した」
「おぉ…」
「その方法の一つとして見ていたものが「転生」だった。神宗教でよく見られる考え方だが、アイツは型に嵌らない思考の持ち主だった。ヤツの立てた仮説として──外世界の住人が死んだ時、何らかの理由により転生先が「この世界」になってしまう、俗に言う「異世界転生」の可能性。イソロクや奇跡の少女も元居た世界では「死んでいた」ことを調べ上げていた上での根拠だった」
「えっ、イソロク様はともかく奇跡の少女も?」
「あぁ、彼女の当時の旅路を記した書物に、彼女自身がそう発言していたという記録がある。イソロクも近い者に転生の事実を漏らしていたそうだ」
ユリウスさんの言葉に、驚きながらも小さく頷く僕。
まさか…そこまで解明してしまうなんて、科学力があるから…じゃなくて、単純に「ドラウニーアがとんでもない」からだと思う。
「凄いな…そこまで頭が回るなんて、敵ながら執念深い何かを感じるよ」
「あぁ、ヤツも腐っても研究者ということさ? それにドラウは特異点と称されたイソロクに心酔しているようでな、彼の力の究明こそ人類の進化に必要だと、昔は子供のような眼で熱く語っていたな?」
「っえ?!」
ユリウスさんの何となしの一言に思わず「信じられない」といった表情が出てしまう僕。
聞いた限りの話だと「外道」のイメージしかないし。子供のような、なんて純粋な考えがアイツにあるのか?
そんな僕の疑心を察してか、ユリウスさんは懐かしそうに当時を振り返った。
「昔はまともな方だったぞ、負けず嫌いなのは変わらんがな? 私と…もう一人研究員が居たんだが、よく三人で研究成果を競い合って笑っていたな。…今思えば、特異点の研究がアイツを変えてしまったのかもな」
寂しそうにドラウニーアの「顛末」を呟くユリウスさん、対して僕は未だ疑念が晴れないでいた。
成る程、禁忌の研究が人の心を変えた、か。…いや、だからってアイツの罪が消える訳じゃないし、何より俄かには信じ難い内容だし? …まぁ、それは置いておこうか。
「ドラウニーアが特異点について事前に調べてたってことは解ったけど…でも、それにしても「何もかも知り過ぎていた」感じたけど?」
僕の疑問としては…特異点とはこの世界にとって数少ない「未知の存在」の筈、だが…百門要塞地下でヤツと対面した際言われた一言が、どうしても引っ掛かっていた。
『──特異点。私はお前の全てを知っている。お前がこの世界に選ばれたこと、お前が艦娘という概念をこの世界に持ち込んだこと、前の世界から逃げるようにこの世界に来たこと』
研究云々を差し引いても、どうして「僕個人」のことをあそこまで知り得たのか…?
ユリウスさんは思索に耽ると、少ししてゆっくりと口を開く。
「少し難しくなるが…この世界とは別の次元に「神の領域」なる人の身では決して到達出来ない場所がある、其処には全ての世界…この世界や外世界、その他世界の全ての記録があるとされている」
「…っ!?」
「それじゃあ…ドラウニーアはその「神の領域」まで至ったってこと?」
「いや、そこには死者の魂しか行けないのだが、特異点の能力解明の実験の一環として、擬似死(ニアデス)を経験することでそれを垣間見た…と、本人が言っていた」
金剛とユリウスさんの話を余所に、僕は内心驚愕していた。
…なんて事だ、つまりアイツは…生きたまま「アカシックレコード」に至ったってことか? 知識の海の試練も超えた…って考えたらとんでもない精神力だな…っ!
「…タクト、大丈夫?」
金剛に問われ、ハッとして僕は彼女に笑顔を向けた。ちょっと無理して強張っちゃったかな? 不安を隠せないまま僕はドラウニーアの今までの言動に得心がいった。
「…アイツが全てを知っている素振りだったのは、そういうことだったのか」
「そう、私が特異点について理解していたのは、神の領域に一時的に至ったドラウからの口伝から知り得たからだ。特異点の能力…艦娘の強化権限、運命操作、A・B・E…更に「終幕特典」についても、ドラウの言葉から認知した」
成る程…ん? "終幕特典"…? 特異点の新しい能力かな、聞いたことないなぁ。妖精さんに言っても何だし、ユリウスさんにそれとなく聞いてみよう。
「ん? 知らなかったのか。…終幕特典とは、特異点がこの世界で己の「使命」を全うした際、この世界の「大いなる意志」より齎される「祈りの機会」だ。ドラウの受け売りだが「ありとあらゆる事象を尽く捻じ曲げることが出来る」そうだ」
「…んん?」
「あぁ失礼。要するに「願いを叶えてくれる」ということだ」
「…っ!? 願いですか…何でも?」
「そう聞いている、曖昧ではあるが根拠がない訳でもない。奇跡の少女が魔王を挫いて姿を消したのは「使命を果たした」からだと言われている、その際「終幕特典」を手に入れ…」
「…っ! もしかして…奇跡の少女の願った通りに、後の時代が平和になったのは…「終幕特典」の恩恵…ってこと?!」
僕の回答に吃驚した様子の金剛は、両手で口を塞いで目を見開く、対してユリウスさんは平静を保ったまま頷いた。
「あぁ、イソロクも世界の一層の繁栄を願ったとされている。それは昨今の「文明発達」を見れば分かる、この終幕特典は特異点のどのような願いであろうと「必ず叶う」ものなんだ」
「そうか…だからユリウスさんはあの時…」
『──君はこの世界を救うのか、壊すのか? 特異点…この世界の
「…そう、特異点とは君が思っている以上に多大な差し響きがある、君の願いが後々の世界を変えてしまうんだ。何を願うかはもう聞かないが…よく考えておくんだよ?」
ユリウスさんに優しく諭される僕であったが…何だかなぁ、何となく分かってたけど…まさか特異点の異能の一つだったなんて。でもRPG的解釈だと「クリアボーナス」という言葉がどうしても出てしまう。
それでも…この世界が「ゲームじゃない」ことは、もう分かり切っている。この世界の未来のためにも、慎重に考えなければ。使命を果たした後の…願い……ねがい………ん?!
「(──妖精さん?)」
僕が何故突然妖精さんの名前を思い浮かべたか…それは、この終幕特典の存在を言及せず、ただ「使命を果たせ」と言って僕をここまで導いた彼女。そんな彼女がこんな重大な内容を、ここまで説明無しに隠し通していたことに、何か「意味がある」と感じたからだ。
言う機会自体は幾らでもあった筈だ、それこそそこまでのパワーバランス度外視の巨大な力を、彼女が言い忘れるとは到底思えない。
彼女にとって世界の危機が一番だということは理解出来るが、それにしたって辻褄が合わない。例えば…「知られちゃ不味い事柄があった」…それの糸口が終幕特典、とか?
「(妖精さん…君は僕に何をさせようとしてるの…?)」
………いや、駄目だ。
確かに彼女は説明不足かもしれない、でも…彼女の立場を考えたら、言いたくても言えなかったんだろう、ほら、言っちゃったら黒幕にとって「都合の良い展開」だとかが来ちゃうから。
…………うん、きっと…そうなんだよ。…そうなんだよね、妖精さん?
「…タクト?」
「ん、何金ご……っ!?」
僕が金剛の方に振り向くと、彼女は僕を優しく「抱きしめて」くれた。
「っちょ、な、いきなりどうしたの?」
「タクト、一人で抱え込まないで。私は…貴方の秘書艦なんだから、苦しい時は…私を頼って?」
「…っ、だ、大丈夫だよ。僕は…無理してなんか…」
「嘘、貴方は他人を傷つけたくないって、そうやって無理ばかりしてるけど…私だけには、ホントの貴方を見せて? ニセモノの私を貴方は…最後まで信じてくれた。だから…貴方の力になりたいの」
…金剛。
彼女の温かい言葉と抱擁は、不安に駆られた僕の心に染み渡り、慈愛に満ちた瞳はまるでロウソクの柔らかな火のように、優しく灯っていた。
「…ありがとう金剛、でも…もうちょっとだけ頑張ってみる。もしまた不安になったら、その時は頼らせてくれる?」
「うん、分かった。…絶対無理しちゃ駄目だよ?」
「分かったよ? あはは」
金剛は僕を抱擁から解放しても、まだ心配してる様子だった。…大丈夫だよ、ただ…僕も心配しているだけだから。
「…タクト君、何か思い当たるところがあるようだが。君がアイツを止めなければならないことは、理解しているね?」
「…はい、それに迷いはありません。僕は…どんな真実を知ったところで、ドラウニーアを倒さなくてはならないことに、変わりはないと思います」
ユリウスさんも僕を気遣ってくれているみたいだ、僕の回答を聞いて「そうか…」と安堵した表情になる。
「…何故ドラウニーアや私が君のことを理解していたか、これで分かってもらえたと思う。続きは会議で話そう…ここからも長くなるからな?」
「はい、ありがとうございますユリウスさん」
「いや…段取りとしては先程話した通りに、後はカイトに確認を取ってもらえば良い」
「分かりました、カイトさんに伝えておきます」
「良し。…では私はこれで、少し用事があるからな」
「はい、ありがとうございました。…よし、早速カイトさんに連絡しよう。金剛行くよ?」
「うん!」
僕たちはユリウスさんと別れると、踵を返してカイトさんに連絡するため急いだ。
「…さて、"彼女"に頼まれたものを持って行かなくては…な?」
──その裏では、大変なことが起こっていたことを知らずに…。
○奇跡の少女
世界が楽園と呼ばれた時代を築き上げた伝承の少女、その正体は「世界最古の特異点」とされている。
世界がまだ神話の時代であった頃、世界を侵略せんとする魔王より世界を護り、彼女の願いによって長い平穏の時代が到来した。
・・・
○終幕特典
この世界の危機に顕れる特異点、その特異点が使命を果たした際「大いなる存在」により賜れる、何でも一つだけ願いを叶えられる権利だ。因みに外世界で転生の使命を果たしても、このような特典は用意されない。
特異点の如何なる願いであろうと「必ず叶う」とされている、上記の奇跡の少女による楽園の創始も、この終幕特典の恩恵とされている。
…"世界規模から個人的なもの"まで、特異点の望むものを何であろうと成就させる、それこそ…っふふ。