艦これすとーりーず ―僕が異世界版艦これの提督になった件について― 作:謎のks
鉄壁のメインヒロイン、陥落…んー? それっぽいこと言いたかっただけなのに、なんかエロいぞ??
エリの驚きの一言──金剛を破壊神に仕立て上げる──に、会議室の全員が息を呑んだ。
金剛…この世界では伝説となっている艦娘、と言っても当時から秘匿兵器とされていたから、一部の人が知っているって感じだけど。それでもその実力は誰もが認める「最強」の座に位置づいている。
海魔大戦にて海魔の大元と相討ちになりながらも戦いに終止符を打ち、その戦いにおいて一騎当千の実力を見せつけた。…そんな彼女を「破壊神」に?
「でも、金剛は海魔大戦で沈んでいるんじゃ?」
「そう、だからドラウニーアは金剛を──"再現"しようとしたの」
「再現?」
「TW機関の技術の中に「自律感情自制機構」があるのは知ってるでしょう? ドラウニーアは金剛の力の根源である精神を再現して、彼女を蘇らせようとしたの」
「成る程? …ん? 色々突っ込みどころあるぞ。先ずドラウニーアはレ級を従えている時点で、深海棲艦を操る技術を持っている筈。沈んだ金剛を深海棲艦として「どうして従えなかったのか?」。あとなんで「態々金剛を再現しようとするのか?」。新しい艦娘を造るっていう選択肢があったはずでしょ?」
そう、態々金剛に拘ることもない。それこそ「大和型」なんていう、この世界に居たら確実に実力モンスタークラスの艦娘だって居るんだから。
「私が説明しよう。先ず何故金剛に固執するのか、これは単純に「見せしめ」のためだと考えてくれ。対象はもちろん「連合」だ、この世界の秩序は連合が保っていると言っても過言ではない。彼らはかつての大戦で活躍した金剛を善の象徴とし、その正義の名の下に戦い続けた。だが金剛を破壊の悪魔とすることにより彼女も一兵器であり「自分たちの正義はまやかしだった」と印象付ける、そうでなくても金剛により始まった今の世界を他ならぬ金剛の手で幕引きをすることで、人類の過ちを証明しようと考えた…
ユリウスさんの補足に、僕は「随分回りくどい」と感じる、理屈は分かるけど本当にそれだけだろうか? ユリウスさんにそれとなく聞いてみるが?
「さてな? 私も過去に同じような疑問を投げて、このような回答をぶつけられただけだからな。実際の所は立案者であるドラウニーアにしか分からないだろう」
これがドラウニーアの考えなのだとしたら、それだけ連合に私怨があったのか? それとも別の感情があったのか…何とも言えないな?
「次に、何故海魔大戦時の金剛を深海棲艦として従えられないのか、これには「ある事情」があり、金剛をそのまま活用出来ない状態にあるからだ」
「それは?」
「…ユリウス殿?」
僕の疑問を遮るように、カイトさんがユリウスさんの回答に待ったをかけた。
「…真実を秘匿するのか?」
「そうじゃないよ、必要であれば話すさ。ただ…この戦いに直接的な関係がない以上、彼女のことを不用意に明るみに出すことを「総帥」は望まないだろう。彼の意志を踏みにじる行為を看過することは出来ない…済まないが理解してもらえないだろうか?」
「ユリウスさん…カイトさんがこう言う時は「本当に不味い」ことなんだと思います。彼はこれまでも真実を隠すことなく語ってくれた、だから…」
「いや、もういい。…君がそれで納得してくれるなら構わないよ? 簡潔に言えば「金剛はこの世から居なくなったようなもの」なんだ、だから我々は機関に保存されている「金剛の戦闘データ」を基に、彼女の精神を再現しようとした。…これで良いかな、他の皆もこれで理解してほしい」
ユリウスさんの言葉に、会議室の皆は各々頷いた。
全員の肯定を確認すると、ユリウスさんは話を進めた。
「金剛を再現するにあたって、何故彼女…エリ君を依代としたのか。それは彼女が金剛の精神とのボディシンクロ率が一番高かったからだ」
「ボディシンクロ? 金剛とエリは波長が合っていたということですか?」
「あぁ、艦娘の力を最大限に引き出すには、人間の身体…それも若い少女の身体が一番だという実験結果がある。そもそも艦娘の肉体は艦鉱石を核としたもので、我々のものとは構造が何もかも違う。それでも十分な実力を発揮できるが、艦の魂と人の肉体が合わされば艦娘として限界以上の戦闘能力を行使することが可能だ。…簡単に言うと出力の違い。と言うことだな」
「確か…艦娘を造るに当たって諸々の人権事情があって、人を造り変えるんじゃなくて魔法生物としての艦娘を形造った。ってカイトさんも言っていたし、元々艦娘は「人(少女)の肉体の方が強い個体を造りやすかった」…ってことなのか? 今更だけどもの凄く悪趣味な設定だね;」
「そういうことだな、我々はその金剛による人類一掃を「粛清の夜」と呼んでいる。非道ではあったが…世界救済を目指した我々には、倫理観を視る余裕は無かった」
纏めると、人類を滅ぼすために最強の艦娘であった金剛を再現し、それまで艦娘を使って世界に秩序を保っていた連合の「芯」をへし折り、人類の過ちを証明することが、ドラウニーアの計画の一部だった。
金剛は伝承が示す通り「最強」の力を有していたことは確実、おそらくハジマリ海域で垣間見た「金剛とスキュラの戦い」で顕現したのが、その「再現された金剛」の力だろう。…確かにあれだけの暴力なら人類世界滅亡もハッタリじゃない。
──ここで、僕はこの話の核心を突いた。
「そもそもどうして、エリはドラウニーアたちと一緒に居たの?」
僕の疑問に答えたのは、他でもないエリだった。彼女は僕に向き直ると「意外な真実」を告げた。
「…私は「戦災孤児」だったの」
「…っ!?」
エリの言葉に衝撃を受ける僕は、吃驚しながらもその言葉に偽りがないことを悟った。…何故なら。
・・・・・
──物語の一定フラグ回収確認…。
金剛の「アンダーカルマ」が解放されました。
…金剛のプロフィールに、新たな情報が追記されます。
裏の使命(アンダーカルマ):??? → 『数奇な運命』
──その運命が示す道…「転生」
──全てを「戦争」に奪われた。
団欒の温かみが、孤独の冷たさに変わっていく。人のエゴが、艦娘が、彼女の世界を一変させた。
戦災孤児として居場所の無くなった彼女。…故に「奴隷商人」に捕まり、奴隷として売り出されようとしたことは、差して偶然ではない。
しかし"数奇な運命"は、彼女に「二度目の人生」を与えようとしていた。
襲撃、殺戮、そして「強奪」…ある実験のサンプルに選ばれた彼女は、ある艦娘のココロを埋め込まれる…かつての豪傑「金剛」のココロを。
金剛による人類の粛清──それは悪魔の囁きであった。しかして少女は例え地獄に落とされようとも、奪うことに躊躇いのない人のエゴを、艦娘の存在を憎んだ。そしてそれらに罰を望んだ。
こうして見事に転生を果たした彼女であったが、あるきっかけを経てそれまでの記憶を失い、新たな「金剛」として生きていくことになる。
艦娘として戦い、守り、傷つき、それでも前に進む。それが当たり前であり、何も疑問は無かった…「彼」との運命の出会いをするまでは。
憎しみに駆られた少女は、ただ終わらない戦いの終止符を願う。…しかして自身もまた「囚われの獣」であると知るだろう。
憎悪の炎は、彼女を焼き尽くさんとその心を蝕み続ける。…やがて理性が焼き果てた先に待つのは、人か獣か。
──人よ、汝を顧みよ。さすれば新たな道が開かれん…。
・・・・・
僕の目の前に現れたIPは、遂にエリの過去を語った。
しかし、少しだけ驚いたのは僕だけそれを見た、ということでなく。
「…っ! タクト、その光は…あの時の画面に似ているが?」
「司令官、その光る透明な板は…?」
天龍と綾波が、皆がその存在が見えない中IPの出現に気付いたのだ。好感度が5になったらIPも見えるのか?
「これにはエリの過去が映っているんだ、君たちにしか見えないみたいだけどね?」
「っ!?」
天龍と綾波はその言葉を受け、一時席を移動して僕の目の前のIPを覗き込む。…そして「絶句」した。
「これは…金剛…お前…っ」
「……っ!」
一人の少女の人生が、艦娘たちの戦争によって狂わされた事実を垣間見て、二人は言葉にならないといった様子でエリ(金剛)を見つめた。
望月は二人の様子を見て「まぁ、そうだろうねぇ?」と哀しそうに呟き、野分も何故か「やっぱり」といった具合に、何処か予期していたように落ち着き払っていた。
「…タクト、そこに私の過去があるんだね?」
「…うん」
「そっか。…ユリウスたちから聞いたけど、貴方は絆を紡いだ艦娘の心を感じることが出来るみたいだね? …私はどう? 貴方は私に何を感じる?」
エリに問われ、僕は静かに思いを巡らせた。
天龍は「寂寥感」。相棒を失った衝撃は計り知れず、その穴を埋めるため今日まで戦い続けて来た。
望月は「姉妹との絆」。前世での関係とかじゃなく彼女は自分の安らぎのために、彼女たちとの繋がりを守りたいと考えてる。
綾波は「罪の重さ」。彼女自身が課した罪…その罰を求めて今まで彷徨い流れた。
彼女は──
「止まらない戦いに心を痛めてる。…慈愛、か。エリ…君は誰よりも優しいんだね?」
「…そう、かな? 貴方に言われるとなんだかくすぐったいよ」
照れ臭そうに笑うと、エリはこれまでの自分の過去を振り返った。
「私にも父さんや母さんが居たの、子供の頃に…仲間たちと平穏な学校生活を送っていたの」
「…っ」
「私の故郷は、山に囲まれた自然豊かな町だった。でも…戦争中の二国の境界にあった私たちの町は、彼らの領土の奪い合いに巻き込まれて、そのまま…壊滅した。生き残った者たちはそのまま散り散りになっていった、私の両親は…私を……逃がすために…っ!」
「…エリ?」
震える唇と両手の握り拳を見て、僕は努めて優しく声を掛けた。
彼女は目に悔し涙を浮かべたが、僕の声に気づくと腕で目を擦り、涙を拭うと気丈に笑って見せた。
「一人になった私は、行く宛もなく彷徨いながら…いつしか少女たちを売り物にしていた奴隷商人たちに捕まり、彼らの馬車で「商品」として売られようとしていたの」
エリの話の途中、マユミちゃんが席を立つとそのまま意外な真実を話す。
「…私、その馬車に乗ってた。私も戦災孤児で…エリちゃんとは同年代っぽくて、よく話をしていたの」
「っ! …そうだったんだ」
「そう、私たちを乗せた馬車は…ある時ピタリと止まったかと思うと、前にいた御者さんが突然苦しみ出して…そのまま息絶えてしまったの。その後は…乗り合わせた奴隷商人たちもバタバタ倒れ出して、笑っちゃうぐらい。…暫くして、馬車に乗り込んで来た男が私たちを連れ去っていったの」
「それが…ドラウニーア」
「そうだったみたい、私は気が動転してたからかな? その時のことはあんまり覚えてないけど…周りが混乱してる隙に必死で遠くまで逃げて行って、そしたらシゲさんたちに出会って、要塞の仲間たちを紹介してもらえたの」
どうやらマユミちゃんはドラウニーアの魔の手から逃れてたみたい。
「エリは逃げなかったんだ?」
「うん。…私はもう帰る場所がなかったし、抵抗する気力がなかった。複数人の少女たちがなすがまま連れてかれた場所は…とある研究施設。タクト、貴方が向かったボウレイ海域の「海底研究所」だったの」
「…っ!?」
海底研究所…ユリウスさんと対面したあの場所か? そうか…あそこでエリたちは…。
「私たちはそこで様々な実験のサンプルになったの。全ては金剛の依り代に相応しい身体を造り出すためだと「彼」は言っていた。口にしたくない程の残酷な実験を経て、私が…金剛に選ばれたの」
「そうか…」
「全く度し難いよ。あの男は目的のためなら全てを利用し、関わった者全員の人生を狂わせた。艦娘を造り出すために年端もいかない女の子たちを…っ」
カイトさんは僕の前で、初めて怒りの感情を露わにした。僕もそれに同調する。
「…本当に、アイツを許せそうにないよ、僕は…自分の都合のためだけに、君を利用しようとしただなんて」
僕が怒り心頭な言い方になっていると、エリはそれを否定した。
「違うのタクト。最初は連れてこられただけだったけど、計画を聞かされた時から
「…っ!? な、なんで…」
驚き狼狽する僕だが、彼女の気持ちを考えれば無理もないだろう。
自分の穏やかな生活を奪った戦争…それを(彼女たちの意志でないにしろ)長引かせた張本人たちは、今でも私利私欲の人間たちのために動き、それらが世界を滅ぼす切っ掛けになるかもしれない。…なんて言われて、更に「それを変えられるのは君しか居ない」と唆されたら…誰だってそこに行き着いてしまうだろう。
「幻滅したよね、ごめん。でも…私は今でも貴女たち艦娘を許せない、こんなこと言いたくないけど、私の人生を狂わせたのは…間違いなく貴女たちだよ。価値観が違うからって、それしか生きる道がなかったって、そんなの…言い訳だよ。貴女たちはそこから「逃げていた」だけ、そんな貴女たちを諭すこともせず、ただ自分たちの良いように使い続けた人間たちも、どうかしている。…だから「壊したい」って考えた。私は慈愛なんて持ち合わせてない、ただの憎しみを抱いている一人の
「エリ…」
「…っ」
静かに恨み節を唱えるエリ。艦娘たちはエリの一言(いちげき)に、沈黙せざるを得なかった。
──でも。
「…?」
エリは一区切りすると辺りを見回して、声高らかに回答した。
「貴女たちは守りたかっただけ、自分の大切な人たちを自分だけの力で。その想いを導いてくれる人たちが周りに居なかっただけ。…誰も悪くなかったの、そう気づいた。…タクトと皆のおかげでね?」
「っ! エリ…!」
「…タクト、天龍、綾波、望月、野分、それから…翔鶴。皆…私はこれからも金剛として、艦娘として戦いたいと思う。貴女たちが守りたいものが何なのか、この目で確かめたい。だから…これからも金剛として、仲良くしてくれたら嬉しいわ」
僕や天龍たちに視線を向けて朗らかに話すエリ。僕らは…もちろん受け入れた。
「君の本当の気持ちを聞けて良かったよ、
「…金剛、許してくれとは言えん。だが約束する、この戦いが終わったら必ず争いを止められるよう尽力する。お前のような犠牲者がなくなるように…!」
「私も…姫様たちとも相談して、対話で解決出来るよう各地を回ってみます。平和な時代を…必ず築き上げて見せます!」
「ヒッ、口だけじゃテメェも納得しねぇだろうから余計なこと言えねぇけど、アタシも戦争でどんちゃん騒ぎなんざ御免だからよ、何とかしてぇよなぁ?」
「ボクも…貴女の憎しみが美しい心になれるように、努力していきたいと存じます!」
僕たちの気持ち(おそらく翔鶴も同じ気持ちだろう)を聞いて、エリは花が咲いたように笑顔を浮かべた。
「その言葉が聞けて嬉しい! …ありがとう。それから…ユリウスも」
僕らに感謝を告げると、エリはユリウスに向き直り改めてお礼を述べた。
「ありがとう、貴方が居なかったら…私は憎しみに囚われたままだった」
「どういうこと?」
「…っはぁ、こういうことを自分で言うものではないが。…エリ君は当時から自身の正義感が災いし、世界を滅ぼさんとする憎しみが日に日に増すばかりだった。私は…そんな彼女を見ているのが辛かった」
「ユリウスさん…」
「なので彼女の「人間の頃の記憶」を消し、新たに「次世代の金剛」としての人格をインプットした。それから…ドラウニーアの目を盗み、エリ君を含めた実験体の少女たちを解放した。…もちろんアイツは青筋立てて憤ったが、金剛の力を馴染ませるには刺激が必要だ。そう諭すと渋々了承していたな」
そうか…金剛が最初記憶が曖昧だったのって、本当の記憶じゃなかったからなんだ。ボウレイ海域でユリウスさんと対峙することで、記憶が蘇ったんだ。
「本当は…何も思い出さずに艦娘として生きてほしかった。人の頃の記憶は彼女にとってショッキングな出来事が多すぎた、エリ君にとっては憎き艦娘になるなど皮肉かもしれなかったが、これ以上彼女の人生が壊されていくなら…明るく笑顔を絶やさない、一人の少女として…生きていてほしかった」
「…心配だったんですね?」
「否定はしないさ、そのために様々な方法で君たちにアプローチしていたからね。…だが、もうその心配もなさそうだな?」
「うふふ、お陰様でね?」
エリとユリウスさんは僕の方を一瞥すると、顔を向き合って微笑っていた。…ん? 何で僕を見てたの? っあ「僕のお陰」ってそういう? …いやないか。
「こうして君たちの知る金剛が誕生した訳だが、それからもアイツは計画のため定期的に金剛となったエリ君の動向を伺い、そして…百門要塞でその念願は叶った筈だった」
ユリウスさんはあの時…金剛がドラウニーアに操られた場面のことを言ってるみたいだ、僕もあの時はどうなるかと思ったよ…。
「だが、アイツによれば実験は「失敗」したようだ。エリ君の内にある「金剛」は、我々の思うように動くことはないと判断したようだ」
「その時点で計画は失敗…ですか?」
「…いや、残念ながら。粛清の夜はゼロ号計画の一部でしかない、大元は「全ての艦娘を機能停止にする」こと。君たちに追い詰められたこともあり、アイツはある場所で計画を進めている」
「先程言われてたことですね? …その「ある場所」とは?」
ユリウスさんは思案する表情を見せると、少しの間を置いて黒幕の居る場所を暴いた。
「──"クロギリ海域"、アイツはそこで艦娘を根絶やしにするため「ある兵器」の開発を急がせている」
「…っ!?」
クロギリ海域──そのワードを聞いた瞬間、カイトさんや選ばれし艦娘たちが血相を変えた。
「クロギリだって!? そうか…道理で今まで足取りが掴めないはずだ!」
「ええ、盲点でしたね?」
「カイトさん、加賀さんも…そのクロギリ海域って一体…?」
僕の疑問にカイトさんたちは回答しようとする。…が、それに待ったをかける人物が会議室に現れた。
バンッと乱暴に開けられた扉の向こうから、銀髪の女性がずかずかと入って来た。
「…その話、私にも聞かせて頂戴?」
「翔鶴…!?」
今までカイトさんたちの前に現れなかった翔鶴、彼女の登場は何を意味しているのか…?
○粛清の夜
ゼロ号計画第二段階、最強の艦娘である金剛による人類史の破滅。
彼が何故金剛に拘るのか、それは各々の想像に任せるが…金剛の精神を再現し、かつ自分たちの命令を忠実に聞き取る「人形」に仕立て上げるのは困難のように見えた…しかし「エリ」と呼ばれる格好の逸材を見つけた彼は、彼女を「第二の金剛」として造り上げる。
…が、彼女の中に眠る「金剛」がそれを許さなかったようだ、計画が頓挫したようだが彼は諦めが悪い、決戦の地にて計画の第一段階を遂行しようとしているだろう。
追い詰められた彼がどのような行動を起こすかは定かではない。…窮鼠猫を噛む、だ。何事も慎重にな?