艦これすとーりーず ―僕が異世界版艦これの提督になった件について―   作:謎のks

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今明かされる衝撃の……!

 あの演習は一応終わった、勝敗は…加賀さんの"勝ち"。

 

 何故あの包囲網から脱出出来たのか? それは…聞いたら「ご都合主義乙」とか言うんだろうけど。

 

 

 加賀さんが

 

 炎を纏った。

 

 そして矢を

 

 "神速かっ"ってぐらい速い弓さばきで

 

 連続射出し

 

 空を覆い尽くすほどの航空隊の爆撃で

 

 全員大破にした。

 

 

 …だって本当に起こったことだし? ご都合主義とかいうけど、目の前でやられたらそんなこと言えないからね!? ありえないこと起きたら、ホントに人は呆然ってするから!! ホントに! …まぁ流石焼き鳥、とは思ってたけど。

 …さて、加賀さんに負けた僕たち。とりあえずと海岸で彼女の前で正座させられる。

 

「うぅ〜負けちゃったデース…(;ω;)」

「僕たちの鎮守府伝説が…(絶望)」

「いや、あの加賀にここまでやれたのだ。俺は良いチームだと思うが?」

「そうさねぇ? 耳の長いヤツがここまで手を貸すとは思わなかったけどw」

「…私にも目的がありますので、しかし、こうなっては見当違いだったようですが?」

 

 うぐっ!? というか受け入れたの僕だよ? いちいち痛いとこ突いて…なんなの? 頭ベ○ータなの??

 

「…さて、良いかしら?」

 

 加賀さんが僕らに向かい言葉をかける、こうなっては「不合格」は免れないだろう。はぁ、仕方ない妖精さんに頼んで何か別の方法を…

 

「貴方たちの戦いぶり、そして連携の有無を加味した結果…"合格"よ、おめでとう」

 

 どうせならもっといい世界を願い直しt………へ?

 

「「「え"っ!!?」」」

 

 僕、金剛、天龍が大声で驚きを表す、望月は「ふーん?」みたいな訝しむ顔、翔鶴と野分は絶句と言った具合の表情、綾波は…無表情のまま話を聞く姿勢を崩さない。

 

「なぜ驚くのかしら? これはあくまでも適性試験、私に勝つ必要があるとは一言も言っていない。貴女たちの練度、提督への忠誠心、それを踏まえた帰結ですが?」

 

 加賀さんが淡々と言うものだから、ぼくは思わず核心をつく。

 

「…本音は?」

「人手が足りないの、猫の手でもないよりマシよ」

 

 だと思ったよちくしょう!!

 

「…まぁ、それだけ戦えれたら後は場数をこなすだけ、精進しなさい?」

「ワーオ! ありがとうございマース!!」

「や、やったんだ……っ! あ、ありがとうございます!!」

 

 僕は感慨にふけりながら加賀さんにお礼を言う、まさかの展開だったから拍子抜けだったけど…やった!

 

「…さて、早速だけど任務についてもらうわ」

「え!? もう!!?」

「当たり前よ。言ったでしょ? 人手が足りないの、貴方たちのことを考えて、ひとまずこの近くの海域の任務を請け負ってもらう、何か質問は?」

「…えっと……ない?」

「ワタシはノープロブレムデース!!」

「…いいだろう」

「ニシシ! いいねぇ?」

「了承」

「貴女の温情と慈愛に、必ず答えてみせましょう! マドモアゼル加賀!!」

「…了解しました」

 

 僕たちは加賀さんに改めてお礼を言う、彼女は表情こそ変わらないが、どこか温かい雰囲気だった。

 

「…さて、新しい提督さん? 名前はなんと呼べばいいの?」

「は、はい! 色崎 拓人です!!」

「タクト、ね? ではタクト提督、これからの方針を話し合いたいので、鎮守府の中へ?」

「は、はいぃ!!」

「貴女たちは、各自荷物の整理をすること。これからはここが貴女たちの家よ?」

「イエエエエス!!」

 

 …と、加賀さん主導のもと、僕たちはこれからの準備に取り掛かった。夢みたいだ…あのエリート空母の加賀さんが僕のこと「提督」って……! こ、興奮する!!!

 

「変態さんですねぇ〜?」

「なんとでも言え! …うふふ、よぉしここから僕の提督伝説が幕を開ける! 主要海域の制海権を確保し、人類を深海の奴らから守り抜き、ゆくゆくは伝説に…! ふ、ふふふ……」

「…彼、いつもこんな調子なの?」

「はい〜、お手数ですがよろしくお願いしますね〜?」

「こちらこそ。…じゃあ、行きましょうか?」

 

 加賀さんに連れられ、僕らは提督執務室(予定)へ、あ! あの初めて金剛と出会った部屋ね?

 

 

 

 

 

・・・・・

 

 僕らは向かい合う形で、座布団の上に座っている、加賀さんは正座、僕はあぐらの形で、僕も正座でと言ったら「提督はそうしているものよ」と意味深なこと言われた…確かに普通は偉そう? だけど、僕が提督っぽくないってことかなぁ? 色々考え込んでたら、加賀さんが話を切り出して来た。

 

「…貴方、この世界の人間じゃないわね?」

「!?」

 

 いきなり核心をついて来た加賀さん、あたふたしながら僕はとりあえず言い繕う。

 

「な、何故そう思うのでござんしょ?!」

「拓人さん…」

「そうね? この世界の人間は、深海棲艦と聞けば「危険な存在」と認知し、常に気を張り詰めているわ。それに比べ貴方はまるで「観光に来た観光客」のような、緊張感のなさ」

「うう…」

「確かに艦娘を従えてさえいれば、提督にはなれるわ。しかし連合は"軍学校"で提督候補を養成している以上、それ以外の者が提督になることを(あくまで)非推奨しているわ」

「えっ!? 何それ聞いてない!!」

「(テヘペロ☆してる妖精さん)」

「…貴方のような異世界からの人間は、過去にいなかったわけじゃないわ。この世界には、艦娘の要素を取り入れる際に失った魔法、技術などが山とあった…その中に「召喚術」も存在していた」

「つまり、昔は次元を超えて異世界の存在を故意に召喚していた、その影響で異次元の壁があやふやになり、今では異世界の人が勝手に流れ着くようになった…ということですねぇ〜?」

「その通りよ。私は違うけど、噂では異世界の艦娘も流れ着いていたとか…我々は貴方のような存在を「漂流者(ドリフター)」と呼んでいるわ」

 

 ドリフター…何にしても素性はバレてるみたい。下手に誤魔化したらいけないな? (僕口下手だし…)

 

「…あの、僕は」

「心配しないで? 私が合格といった以上、貴方には提督を続けてもらう、生活も我々連合が保証します。但し…"命がけで"働いてもらうけど…いい?」

「…はいっ!」

 

 覚悟を決めて、僕は精一杯の声を張って誠意を示した。ここまで来て今更逃げるはないよね! 艦娘とのドリームライフのために!!

 

「ふ、ふふふ…!」

「気色悪いですねー?」

「いえ? やる気のない者よりよっぽど好感を持てるわ。…さて? タクト提督?」

「あ、あの…拓人、君…でも?」

「…そう? ではタクト君?」

 

 おっほぅ! 加賀さんが僕を呼んでくれてる!! い、いい……ちょー良いネ!!!

 加賀さんは感極まった僕のことは気にせず話をする。

 

「貴方は…あの金剛の素性は知っているの?」

「…え?」

 

 どうしてここで金剛が? あんまり気にしてなかったから思わず素っ頓狂な声が出てしまった…。

 

「どういう意味ですか?」

「貴方は知らないでしょうけど、彼女は…」

 

 

 ──もうここには「居ない」はずなのよ?

 

 

「…へ?」

 

 僕は驚きを隠せないまま、加賀さんの話す事柄を耳に入れていく…しかし、恥ずかしながら僕にはそれをその場で理解する余裕がなかった…。

 

「そんな…!?」

 

 到底信じられないことだった…だって、あの金剛が…?

 

「…と、いい感じに盛り上がったところで、続いちゃいます〜☆」

「妖精さん!?」

 

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