転生したら魔王になってた(´・ω・`)   作:黒套院 時雨

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魔法が使えたら何します?
僕は特に使いたい魔法ないですけども。
そんなgdgdファンタジー第25話!始まるよー!


第25話 ところで今日は如何様で?(´・ω・`)

──テリュンサイド──

 

テリュンは目を覚ますと先程とは違う場所にいることに気がついた。

周りにウィーテの感情もゲトラの感情も感じない。

感じるのは狂気、憎悪、嫉妬…負の感情だった。

 

「何…これ…あたま…中に…あぅっ!?」

「はぁ…これだから神人は数が減ってくのよぉ…馬鹿なんじゃないのぉ?人の感情を受け取るってぇ…まぁ私の感情はぁとぉっくの昔に崩れて意味を成してないけどねぇ!?キヒャヒャヒャヒャヒャ!」

「あぅぅ…違う…崩れて…ない…自分の感情を押し殺されてるだけ…」

「五月蝿いわねぇ…あんたに何が分かるのよぉ!?」

 

テリュンは微かに感じるタユレアの深層心理を読み取ろうとしていた。きっとこの人は、この人は──

 

テリュンの意識はそこで途切れた。

 

 

 

 

 

──ユウサイド──

 

「スレイ!見つかったか!?」

「…ここで反応が途切れてます…」

 

スレイが指したのは路地裏の道の途中、周りには扉などは一切ない。

 

「…!ここ、空間魔法の使用形跡があります!これを辿れば或いは…」

 

その時上から2人を取り囲むように路地裏の前と後ろから大柄な人が2人ずつ入ってきた。

 

「なぁスレイ…知り合いか?」

「冗談言ってる場合では無いと思うのですが…」

 

大柄な4人は一斉にユウ達2人に襲いかかる。

 

「危なっ!」

「っ!計測…マスター!あの方々は魅了(チャーム)混乱(フューズ)の複合異常です!操られていると考えられますが…」

「解除は!?」

「受け付けてくれません!ですので倒しちゃってください!」

「クソッ!気絶無刀剣!天羽々斬(スタンス・タッブ)!」

 

ユウ側の2人が吹っ飛ぶ。

 

「風圧で気絶に持ってくって化け物ですか?」

 

しかし、相手はダメージがないかのように起き上がり攻め込んでくる。

 

「いや、相手はどうやら白の一族だ…気絶してねぇ」

「厄介ですね…拘束します空間掌握(ペンデュラム)!」

 

聖剣側2人の動きが空中で止まる。

 

童子切安綱(レッショータイム)!」

 

路地の壁を使い飛び回り連撃を入れていく。斬り終わり、聖剣が腕の剣を仕舞った時に一気に切り口から血が噴き出した。

 

「こちらは終わりました!マスター!そっちは…」

「ん?あぁ、終わったよ。いやー、やってて良かった!ボクシング!」

「ぼくしん…?いえ、無事で何よりです!」

 

ユウの横には顔を腫らして倒れている白の一族が2人…大方常人離れの腕力でボコボコにしたのだろう。

 

「スレイ、魅了と混乱消えてる?」

「えっと…あっはい、消えてます。」

「おけ、んじゃまぁ…」

「起きろ!」

「うわぁぁぁ!!!え!?何!?って顔が痛え!何これえぇぇぇ!?」

 

ユウの大声によって半ば強引に気絶から覚まされた2人の片割れ…いや、逆にもう片方死にかけなんじゃないだろうか?

 

「えっと…どちら様?」

「まぁそこは置いといて、お前ら誰に操られてたんだ?」

「え?操られ…?僕がですか?まさかそんなこと…ってそれ、顔が痛いのと関係あります?」

「大いにあるよ、襲われたからボコボコにしたもん。」

 

モブっぽい白の一族は自分とユウを見比べる…あの人怪我、してなくね?

 

「かっ…過剰防衛…」

「あ?(威圧)」

「許してください何でもしますから!」

「え?今何でもするって…?」

「(言って)ないです。」

 

操られた事を聞いても特に何も知らなかったそうだ。

更にバトルの影響で空間魔法の使用形跡が消えてしまったらしい。

 

「また振り出しかよ…めんどくせぇ」

「意外とそうでもありませんよ?」

 

聖剣はふふっと笑ってユウに次の探知を告げる──

 

 

 

 

 

──ズェンサイド──

 

「ハァ…ハァ…ヨウコの微かな魔力を探知してここまで来たは良いものの…」

「む、魔王の方が先にいらっしゃるとは…」

「ん?あぁ、ジロクさんか、なんでここに?」

「血の匂いを追って来た、後は微かな魔素のピリピリする感じだな。」

(いや、なんで逆にそれで辿りつけるんだよ。)

「む、どうかしたか?」

「いやぁ、きっとウィトの探し方でなんで辿り着けたんだよって思ってるだけでしょ。」

(あなたはエスパーか何かでしょうか、怖いんですけど。)

 

言いたいツッコミを抑えつつズェンは辿り着いた倉庫のような建物の扉を開けた。

 

「ごふっ!」

「ここは通さぬぅ!」

「通さぬぞ!誰一人なぁ!」

 

開けた扉から勢い良く飛び出しズェンを吹き飛ばしたのは総人口の0.1にも満たない種族の巨神族2人だった。

 

「ここに来て錯乱した巨神族!?」

「あーらら…めんどくさいのが来たね…」

 

巨神族はウィーテ達の方を向く。そしてじりじりと詰められていく間合い。お互いの力量を知ってか知らずか睨み合いが続く。

 

「──僕は出オチキャラじゃなァァァァァい!!!!!」

「ぐおぉ!?」

「ここは僕に任せて2人は助けてこい!」

「ぐ…死ぬなよ、魔王!」

 

ウィーテ達が建物の中に入っていったのを確認してから巨神族の方へ向き直る。

 

「ったく…白の一族でもデカいと思ったのにもっとデカい種族がいるなんて、若干キツいかなぁ〜…」

「我が力に平伏せ!」

「誰も通さぬ!たとえ死んでも!」

「ふぅ、さっさとやっちゃいますか!先ずは状態を確認!うん!予想通りだね!かかっているのは洗脳と隷属、完全に奴隷(サーヴァント)だね!」

「うおぉ!!」

「魔王だろうと我らは止めれぬ!」

 

ズェンは魔法の起動に入る。

 

「我が魔なる力の奔流に呑まれよ、そして貴殿らに振りかからん呪毒即ち隷属の本能を断ち切らんとす…」

「「喰らえ!」」

「ダブル!」

「ラリアット!」

「解き放て、封殺天抗魔奔閃(ピリッとどーん)!」

 

ズェンを中心に光が周囲に迸る。その光に巨神族2人は呑み込まれ、動きが止まった。

 

「はい、久しぶりの魔法名が決まってない魔法だよっと。」

 

ズェンは服を払いながら建物の中へと足を踏み入れて行った。




最後の魔法はズェン君オリジナルの魔法で、元になる魔法構築がないため魔法名が無いんです。
ちなみに前の章で使った凍結魔法ですけどあれは元となる魔法があるため魔法名があります。
究極防御魔法はズェンのオリジナルです。
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