いやーもう1つ作品と並行してやろうとすると結構大変ですね。
暁の提督指導が始まって今日が最終日となった。
響「えっと、今日までお疲れ様。今から簡単な試験をするね……と言っても挨拶をしてもらうだけだから。幸いにも提督をするにあたっての指導の仕方は特に問題はなかったからね。」
暁「はいはい。じゃあ始めるわね?……今日から、この鎮守府に短期研修という形で着任させていただいた、暁と申します。約1ヶ月間よろしくお願いします。」
響「よし!OKだよ。あ、あと普段の会話も敬語だってこと忘れないでね?」
暁「はいはい。忘れてないわよ。」
妖精さん「おっ?終わったのか暁。」
妖精さんが急に暁の被っている帽子から出て来た。
暁「え!?よ、妖精さん!?いつからそこにいたの!?」
妖精さん「朝、暁が寝ぼけながら大本営に向かったときだ。帽子の中で二度寝してたら巻き込まれちまってな……。」
響「ほえー。私はともかくお姉ちゃんが気づかないなんて珍しいね。」
妖精さん「そうか?」
響「だってお姉ちゃんいくら不意打ちしても気付かれるし逆にこっちがくらうし……。」
妖精さん「ほーん。」
響「ま、まあ取り敢えずこれでおしまいだから次会うのは出発予定日の3日前だから。」
暁「分かったわ。じゃあ妖精さん今日は、スーパーに寄って何か買いましょうか?」
妖精さん「やったぜ!」
暁と妖精さんは、談笑をしながら部屋をあとにして去っていった。
響「さて、未だに輸送方法が定まらない。……これは泉さんに相談してみようかなあ。というかそうした方が早いんじゃないかと今更ながら思った。」
響は早速受話器をとり泉に相談を持ちかけるのであった。
暁は大本営の廊下を歩いていた。そしてとある角を曲がった瞬間。
暁「何故貴様がいる?」
妖精さん「!?な、なんだ暁!?」
斧を取り出し曲がった瞬間の所にいた人物に突きつける。
「……おやおや、歓迎もクソもないようだねえ?昔はもっと可愛いかったのにねえ?」
暁「当たり前よ。……『望月』どうやってここまで来た。」
暁にそう呼ばれた白衣を着た人物…望月は嬉しそうに言葉を返す。
望月「…フフ……アッハハハハ!懐かしい!懐かしいよ暁!君にそう呼ばれたのは!なーに、ここのセキュリティをくぐり抜けるなんて簡単なことさ!そうだねえ?ついでに理由も話そう。何故なら話すことが目的だったんだ!」
暁「……相変わらず狂ってるわね。」
妖精さん「な、なんだこいつ話が噛み合ってなくないか……?」
望月「おやおや?そちらは見たところ妖精ではないかい?珍しいねえ?暁が新しいモノに懐くなんて?」
暁「……妖精さんをモノ呼ばわりするな。このマッドサイエンティストが。」
望月「おっとこれは失礼失礼……。それでは、以後君のことは妖精と呼ばせてもらおう!……おっとそうだった!本来の目的を忘れるところだった!まず!初戦の勝利おめでとう。今回は君の勝ちだよ。して、本題だけど暁、君が着任しようとしている呉鎮守府だがね今は……かんたんに言うと内戦状態だ。」
暁「……内戦?」
望月「まあもっとわかりやすく言うと仲間割れだ。戻すのはなかなか難しいと思うがまあ頑張れ。そして!これは君にとっては朗報であろう!……今回に関しては私は直接は関わらない。」
暁「……そう。確かにそれは朗報ね。……ところで何故私が呉に行くと知っている。」
望月「そりゃあねえ?私の監視システムを舐めないでいただきたいねえ?昔も私によく頼っていたじゃあないか。あ、あと君の提督服着た姿可愛いかったよお?」
望月にそう言われた暁の顔が一気に赤くなる。
暁「!?こ、この!一番知られたくなかった相手に!殺す!」
妖精さん「ぬおおお!?お、おい落ち着け暁!やばい!やばいから!俺が危ないからあああああ!!」
暁は望月相手にブンブンと斧を振り回す。そのせいで落ちそうになっている妖精さんが青い顔をしながら魂の叫びをするが暁には全く届いてないようだ。
望月「おっと……こらこら暁、こんなところで回しちゃいけないでしょ?」
一瞬、一瞬だけだったが望月の雰囲気が和らいだ感じがした。
望月は斧を華麗に避け窓の縁に飛び移った。
望月「……暁。あの戦争は何年続いた。」
暁の興奮はもう収まったようで静かに答えた。
暁「……5年よ。」
望月「そうか。この戦争は私が始めて10年も続いている。それでも、本当の戦争はこれからだ。私は、暁と戦争がしたい。」
暁「……そう。なら長くは続かないわよ?」
暁は少し自身があるように答える。
望月「……そうだねえ。恐らくあと1年も続かないんじゃあないかなあ。……否、あと1年もしないうちに決着をつけてやろう!そうしようそうしよう!では、私はこれでおさばら!」
望月は窓をバッとあけ飛び降りる。暁がすぐに追いかけるがすでに窓の下には望月はいなかった。
暁「……。」
妖精さん「なあ、暁。お前はあいつとどんな関係なんだ?あいつがこの戦争を始めたのか?」
妖精さんが聞いてくる。
暁「……ええそうね。あいつが今の戦争を始めた。望月は私の仲間だったやつよ。大丈夫、妖精さんに心配はかけさせないわ。さあ帰りましょうか?」
妖精さん「……あ、ああそうだな。」
大本営を出れば夕焼けが水平線の向こうに見えてくる。季節も秋となり段々と肌寒くなっていっている。暁と妖精さんは今日の夕飯の話をしながらゆっくりと帰っていった
次回少し番外編を混ぜます。とは言ってもそこそこ本編に関わりますけどね。