最強と言われた艦娘   作:猫又提督

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ミナサンオヒサシブリデスネ
お待たせしてすいませんでした。(待ってた人っているのかな?)


24話

泉「ほい。ここが演習場じゃ。」

 

暁 「え、広。」

 

妖精さん「広いなー。」

 

泉によると、演習場は全長300m、幅100m、高さ30mほどの直方体の形をしているらしい。

 

暁「いつの間にこんなところを……あっあれかな?。」

 

妖精さん「何だ?なんか知ってんのか?」

 

 

 

 

 

ある日のこと……。

 

暁は泉に用があり、丁度と地下へのエレベーターを降りているところだった。

 

暁「……」

 

ガシャーン!!

 

暁「」ビクゥッ⁉

 

いきなりの音にビビりその方向を向くと。

 

栗田「はぁはぁはぁ・・・。なんだよ、結構広いじゃねぇか。ふっ・・・。」

 

有田「く・・・栗田・・・。あっ・・・あぁ・・・。」

 

栗田「なんて声出してやがる・・・有田。」

 

有田「だって・・・だって・・・。「俺は泉さんの部下、栗田正助だぞ。こんくれぇなんてこたぁねぇ。」

 

有田「そんな・・・私なんかのために・・・。」

 

栗田「工事を進めるのは俺の仕事だ。」

 

有田「しかし!」

 

栗田「いいから続けるぞ。泉さんが待ってんだ。それに・・・。」

 

栗田はその場で倒れ込み……。

 

栗田「俺は止まんねぇからよ、有田が止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!だからよ、(工事)止まるんじゃねぇぞ・・・。」

 

有田「栗田ァー!!」

 

キボウノハナーツナイダーキズーナヲー

 

そんな会話を見ながら降りてきた暁は、無論無視して泉のところへ向かった。

 

 

 

 

 

 

暁「い、いや何もないわ……ただの記憶違いよ。」

 

妖精さん「そうか……。」

 

泉「さあ!試し撃ちをしてもらうぞ。一応このあともう一回調整のために改装をやるでの。」

 

暁「はいはい……えーと?まずは、これ?」

 

暁は対潜ミサイルを出す。

 

暁「うわ、なにこれデカイ。」

 

泉「対戦ミサイルじゃ。すごいじゃろ。片方20本、両方で40本撃てるぞ。」

 

暁「でも、これじゃあ動ける範囲限られるじゃない。」

 

泉「そんなこと言わずに、まあ撃ってみるんじゃ。火力は凄いぞ?」

 

暁「撃つってどこに?」

 

泉「あそこじゃ、あそこ。」

 

泉が指す方向を見ると遠くの方に何か立っている。……あれは、ル級に見える。

 

妖精さん「ありゃ、人形か?」

 

泉「そうじゃ!似てるじゃろ?装甲は本来のものと一緒じゃ。心置きなく撃て。」

 

暁「はいはい。」

 

すぐに暁の前に標準機らしきものが浮かび上がってくる。数秒してバシュンバシュンと5発飛んでいった。

 

そしてしばらくの沈黙があり、派手な爆発音と共にル級の人形はなくなった。

 

暁「……確かに火力はあるわね。」

 

泉「そうじゃろう、そうじゃろう?」

 

妖精さん「……それ、対潜ミサイルか?対艦ミサイルの間違いじゃないか?」

 

泉「細かいことを気にしたら負けじゃ。」

 

妖精さん「ええ〜……。」

 

泉「さあさあ次じゃ。早く次を出しておくれ。」

 

暁「分かった、分かったから……えーっと、これかしら?」

 

今度は何やらでかいものが暁の隣の地面から出てきた。

 

暁「えっ、でかくない?」

 

泉「これがCIWSこと名は『ファランクス』じゃ。」

 

暁「ねえ、これちょっとでかくない?」

 

泉「そりゃそうじゃ。当時の実寸台じゃからの。」

 

妖精さん「実寸台にする意味とは……?」

 

泉「ロマンじゃロマン。あとは、敵に利用されないためじゃ。」

 

妖精さん「利用されないため?」

 

泉「見ての通りこれはでかいじゃろ?当然艦娘サイズではない。まあ、言ってしまうとでかすぎて負荷がやばいんじゃ。暁でも5台が限度じゃの……。」

 

暁「これ1台で私の容量の10分の一ぐらい使ってるんだけど……。」

 

泉「そういうことじゃ。じゃが、これもでかい分火力は凄まじいぞ。待っておれ……今我の艦載機を……あっ、妖精はこれをつけてこっちにきておれ。」

 

妖精さん「ん?分かった。で、これは、耳栓か?」

 

泉「そうじゃ。まあ、実サイズじゃからの、音がかなりうるさいのでの。我と暁は大丈夫じゃがお主はそうもいかんじゃろう。」

 

妖精さん「そ、そうなのか……じゃあ……これでいいか?」

 

泉「うむ。それで良いぞ。」

 

妖精さん「耳栓とは言えども少しは聞こえるか……。」

 

泉「よし。じゃあ我の艦載機を出すでの……いやあ、久しぶりじゃのう。さあ、我の艦載機に追いつけるかの?」

 

暁「大丈夫よ。安心しなさい、貴方の艦載機ごときにやられることはないから。」

 

泉「む……本当のことじゃがもうちょっと隠してほしかったの。」

 

泉は何かを念じる。すると、前に暁が見せたように空間から滑走路が5本延びる。そこから勢いよく飛び出して行くとしばらく真っ直ぐ行ってからこちらに旋回してきた。

 

妖精さん「……!?ありゃあ何だ!?」

 

妖精さんにとっては信じられないものであっただろう。色は黒、見知った丸く長いものとは違いどちらかというと横に薄く長いように見えるだろう。そして何よりも、プロペラが見えない。

 

泉「F-14『トムキャット』じゃ。お主は見るのは初めてかい?」

 

暁「私は見飽きたけど、ね!」

 

暁がファランクスを起動させる。

 

ブアァァァァァァァァァァァァ!!!

 

とてつもない音ともにあたりに大量の空薬莢が飛び散る。

 

妖精さん「ぬおっ!?すげえ!これ本当に対空砲か!?」

 

泉「本当に対空砲じゃぞ?……暁、最大まで出してくれんかの?実験じゃ。限界のときの暁の状態によってはかなり調節せねばならないからの。」

 

暁「オッケー!」

 

暁はそれに答え、もう4基計5基だし。F-16にむけて撃とうとするが、そのとき。

 

暁「うっ!?」

 

一瞬苦悶の表情を見せたかと思うとファランクス5基ともバラバラになり音もなく消えてしまった。

 

妖精さん「だ、大丈夫か!?」

 

泉「ありゃ?やはり厳しかったかの?」

 

暁「大丈夫もなにも、やっぱり、こんなんじゃあ演算が間に合わないわ。5基出したとしても同じ方向に撃つだけでもギリギリだっていうのに……。」

 

泉「そうか……暁単体での演算では限界か……なら、AI化させるかの?」

 

暁「そのほうがいいかしらね。」

 

妖精さん「え、えーあいか?」

 

泉「さっきのファランクスをCP(コンピュータ)で動かすんじゃ。召喚するときだけ暁に任せてあとはAIに動かせばよい。なんなら暁が一時的な操作権を奪えるようにしても良い。」

 

妖精さん「ううん?分かるような分からないような。」

 

泉「まあ、分からなくてもよいよい……。それよりも、さあ!最終兵器の演習と行こうではないか!我の一番の楽しみじゃ!」

 

暁「はいはい。で、どうやってするの?」

 

泉「それはのお……「すいませーん!」。」

 

有田「泉さん!大本営の方からお電話です!」

 

泉「チッ。全く……今からじゃったのに……。」

 

泉は有田から携帯を受け取り演習場から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暁「長いわね〜。」

 

妖精さん「そうだな。」

 

泉が電話で演習場から出てから10分くらい経っただろうか。流石に、と2人が様子を見に行こうとすると……。

 

だっだっだっだ……。

 

暁「ん?」

 

泉「暁!今すぐ呉に行くぞ!」

 

暁「は、はあ!?呉に行くってまだ4日ぐらい日にちあるじゃない!」

 

泉「予定変更じゃ!今すぐ潜水艦に乗れい!」

 

暁「う、うええ!?」

 

泉の強引さにあっさりと演習場の前にあった潜水艦に押し込まれた。

 

暁「ちょ、ちょちょ!呉に行くって響は!?一緒に行く予定でしょ!?」

 

泉「途中で拾うわい。有田!栗田!1ヶ月留守を頼んだぞ!」

 

有田「は、はい!」

 

栗田「り、了解っす!」

 

妖精さん「へえー。これが潜水艦ってやつかあ。」

 

皆が慌ててる中、ゆっくりと潜水艦を楽しんでる妖精さんをよそに暁、妖精さん、泉を乗せた潜水艦はゆっくりと出港したのであった……。




次回は早く投稿できるといいなあ(遠い目)

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