転移したら進化した件   作:循環

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なんだか思っている以上にゆっくりと進んでいきます。
そろそろ更新ペースは落ちる筈。(落ちないとも言ってはいない)とまあ冗談は流石に口調とか設定読み直しながら書いているので、家に帰ってからでないと進めれないですから。


第9話 配属

「働かざる者食うべからず。と言う訳で、もう勉強の方は問題無くなって来たから、リュウも何か仕事をしてもらうぞ」

 

そうリムルさんから突然言われた。

 

「えっと、仕事と言っても何があるんですか?あんまり荒事はやりたく無いんですけど。」

 

軍部などに入るのは嫌なので、少し意見を出して見ると、

 

「ふっふっふ、安心したまえ。君の性格は把握しているとも、君には研究所で働いて貰おうと思っている。君の能力なら知識を集めるのに上手いしいいだろう。」

 

という。研究というのだったら専門的なのでついていけなさそうで不安でもあるが、危険は無さそうなので安心する。

研究所へは、拠点移動というワープ装置で移動するらしく。其処は何処かの洞窟で天井には蛍光灯みたいなものが光っていた。

 

「ここでは、回復薬の元となるヒポクテ草の栽培と完全回復薬の開発などを行なっているんだ。君の能力を使って、魔素の濃度の調節などやって貰おうと思っているんだ。」

 

そうリムルさんに説明されながらついていく。ヒポクテ草は回復薬の元で魔素の濃度が高い場所に生えるようで、完全回復薬は片腕が千切れても治すことができるそうだ。

そのため、魔素を増やすことができ吸い取ることで薄めることができる自分に任せたいと

 

「そういうことならお任せ下さい。回復薬なら人の命に関わりますからね。」

 

そうすると、研究室みたいな本棚やビーカーなどの置いてある場所についた。其処にはカイジンと同じ肌の色をし白衣を着た人とガビルさんや他の龍人達もいた。

 

「こちらがドワーフ王国で大臣をしていたベスターだ。ここで回復薬の研究をしている。さっき話した完全回復薬の製作に成功した人だよ。」

 

リムルさんの説明を聞き、大臣なんかをしていた偉い人がなんでここに?礼儀とか大丈夫かと固まっていると、

 

「元ですよ、リムル様今はしがない研究者です。リュウさんですね、話は聞いています。ようこそ技術部門へ」

 

「おお、リュウもここで働くことになったか。分からないことがあったら教える故気安く話しかけてくるがいいぞ。先輩だからな」

 

「はい、これからよろしくお願いします。ベスターさん、ガビル先輩。」

 

そう言うと周りにいる龍人達が拍手をして歓迎し、ガビル先輩は本当に先輩と呼ばれるとは思っていなかったみたいで照れていた。

 

________________________

 

そんなこんなで、勉強の時間を研究に置き換えて数ヶ月たった。そんな中十大魔王の一人。獣王カリオン様の獣王国ユーラザニアから使者が来たらしい。なんでも使節団を派遣し合い、国交を結ぶかどうか判断するらしい。

まあ最近は研究室にこもって実験をするか、ハクロウさんに鍛え貰ってばかりいるので戦ったりすることは無いだろう。

一応リムルさんからこちらからは攻撃はするなと言われたので、頭に入れておこうと思う。

 

こちらの使節団は団長がベニマル。その補佐としてリグルドの息子であるリグルや、ホブゴブリンの幹部候補たちが行くみたいだ。

 

式典では、リムルさんが礼装を着て出てきた。シオンが怒号をあげると騒ぎが収まり、挨拶が始まる。

 

「諸君、是非とも頑張ってきてくれたまえ!」

 

とかなり短く言った。考えるのめんどくさかったのかなぁと思い、しばらくすると

 

今度はしっかりと注意事項を説明した。ざっくり説明すると

 

「相手は弱肉強食の国だから舐められるな、相手と仲良くやっていけるかどうかを見極めて来い、後失敗してもいいから喧嘩を売るな」

 

と言うことだった。使節団は真剣に聞いていたがほとんどの者はただ祭り騒ぎを感じ集まっているようで、聞いている様には見えなかった。

 

使節団が来るに限りヒポクテ草の栽培と回復薬の生産については重点的に隠蔽するようで、洞窟の入り口を大岩で侵入できなくするようだ。まあ、移動に関しては特に問題無さそうだし

 

「環境の変化を察知する魔法が御座います。生命活動に支障が出るようなら警告してくれる魔法も御座います。」

 

と便利な魔法を知っていそうだった。また今度他にも何か魔法を知っていないか聞いて学んでみよう。

 

後リムルさんが酒を作ったみたいで、進めてきたので飲んでみたが、合わなかった様でただ苦いだけで美味しいとは思えなかった。

 

「はあ、酒が飲めないとはいい飲み仲間が増えると思ったんだかなぁ」

 

と言って去って行った。まあ、酒を作ることができたと言うことは、発酵系の食品を作れる様になって行くのかと思うと楽しみになってきた。

________________________

 

いつものように過ごしていると、いつの間に来たのか夜に歓迎の宴が始まった。

ゴブタが踊ったり、ハクロウさんが剣舞をしているのを見て自分も何かやってみようと思い。能力の暇つぶしにやっていた、クロベエから貰ってた短刀でジャグリングを披露した。観客はいつの間にか増えた、短刀に驚いたりしてやってみて良かったと思う。

 

それから、使節団の一行は大将のような人たちは帰り、他の者たちは技術を学んでいるようだ。ハクロウさんの元で修行に来たグルーシスさんから聞いた。

 

「お前、結構強そうだな。また今度試合でもしてくれよ。」

 

なんて言って来るので、結構好戦的な性格しているんだなと後どこかでフラグでも建てたかな思い、苦笑いしながら

 

「あはは、そうですね。また今度にでもしましょう。」

 

と先延ばしをするのであった。




はい、主人公の設定が増えました。まあ、酒が苦手なのは自分がそうだからなんですよね。酒の良さがよくわからないのでこうしました。
ナイフでジャグリングしているのを見ると手とか切るんじゃないかとヒヤヒヤしますよね、あーゆーの見ると凄いなと思います。

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