転移したら進化した件   作:循環

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閑話にするかどうするか。原作とは関係ないが本編の流れ的には良さそうな気がするし、このままにしてみます。
戦闘シーンは難しいですね。細かく描写しようとすると、くどくなってややこしくなりそう。


第10話 試合

ああ、遂にこの日が来てしまったか。グルーシスさんに誘われてわから、仕事が忙しくとか言って時間を合わせないようにしていたが、相手が合わせて来ることを忘れていた。

 

「ようやく、会うことができたな。最近は色々と忙しそうでなかなか会えなかったが、今日は問題無さそうだな。目星をつけたのでお前が最後だから楽しみだ」

 

他の人に擦りつけようとも思ったが無理そうか、やるしかないか。

前向きに考えよう殺し合いではないのだから死にはしないじゃないか。

 

「いやー、今まで忙してなかなか会うことができませんでしたが、そちらから来てくれるとは思っていませんでした。」

 

とりあえず今までは本当に忙しくて来れなくて申し訳ないアピールをしておく。

 

「問題ないぜ、俺が勝手に約束した話だからな。さて、お前も忙しいんだろうし話し合いもそろそろにして始めようぜ。」

 

くっ、会話で出来るだけ時間を稼いである程度時間が経ったら、もうこんな時間と言って試合を切り上げようと思っていたのに、気がつけば周りに囲まれてるし、なんかどっちが勝つか賭け事始めてやめるにやめられなくなっている。

 

「はあ、お手柔らかにお願いします。」

 

「おっ、やる気になってくれたか。」

 

諦めて戦うことにし、ため息混じりに返事をすると、グルーシスさんは嬉しそうに笑った。

今の自分の武器は、クロベエさんに作って貰った短刀が3本。1つは増やしやすいようにと、自分の魔素に馴染んだ普通の物。残り2つは魔法を付与した短刀で、風魔法と雷魔法をつけている。こちらはまだ増やしても付与した魔法が弱くなっていて使い物にならなく、要練習中である。

基本的に自分の戦闘パターンは遠距離では増加者で増やしてそれを投擲して吸引者で当てて、近接戦では短刀を増やさず身体能力を増やして戦うという感じだ。

先ずは試しに4つ増やして、3つを頭、肩、腹の辺りに投げ、もう一つを上に投げる。

すると、グルーシスさんが躱そうとしたと思ったら、壊された。

 

「面白い武器してんじゃねぇか。追尾してくるとか。おっと、まだあったか」

 

相手に向かうように投げたのに、軌道がおかしいことに直ぐに気づかれた。しかも時間差で投げたのにも気づかれるとは…

 

「それで終わりか?なら今度はこっちからいくぜ。」

 

そう言うと、こちらに向かってくる。距離を取るために投擲してみるが、直ぐに壊して近づいてくるのでこれ以上は無駄遣いと思い、身体能力の方にスキルを使う。そして、雷魔法の付与した武器を手に取り構える。

 

「今度は近接戦か?どっちが上か確かめようじゃないか。」

 

そう言いグルーシスさんは殴りかかってくる。

避けて受け止めて、それでも無理そうなら吸引者で短刀に引きつけて防ぐ事をしているが、やっぱり経験の差からいくらか殴られてしまう。身体能力が高くなっているお陰で対して痛くは無いがチクチクと溜まっているのがわかる。

そうやって防ぎ続けていると段々とグルーシスさんの動きが鈍くなってくる。

 

「これは…そうかその剣は、雷魔法でも付けていたのか。通りでピリピリ来ると思ったぜ。それなら。」

 

流石に何回も受けた所為で体が痺れているのに気づいたようで、グルーシスさんが痺れで伏せたかと思うと、変身して狼の獣人だったのが、完全に狼の姿となっていた。

 

「これは獣化って言うんだ。そっちも大部辛くなってそうだし、次の一撃でケリをつけないか?」

 

確かに自分もグルーシスさんから貰った攻撃で身体が鈍くなって来ている。だが、わざわざ一撃にしなくても時間をかけ続ければ、いずれ相手は痺れによって倒れるだろう。しかし、それをすればグルーシスさんは納得しても、周りの人たちも納得せず批判を受けそうだ。

またこんな試合をするなんて、嫌だし皆も納得するだろう、これ以上続ける気にも慣れないのでこっちも嬉しい。

 

「いいですよ。これで白黒はっきりさせましょうか。」

 

と言い、こちらも構える。

 

一瞬に静まりまるで時間が止まったかの様に錯覚する。

風が吹いた瞬間に両方とも一気に動き出す。

グルーシスさんは両脚で駆け抜けて、その鋭い爪で切り裂こうとし、

自分は両脚で踏み込み、魔素で増加した右手で殴る。

しかし、自分の一撃を受けたらヤバイと感じたのか身体をくねらせて回避し、そのまま通り抜けようとし後ろ足が顔面に当たった。

防御を強化していなかったので、予想外の一撃で気絶し、意識が途切れる瞬間グルーシスさんの申し訳なさそうな顔が見えた。

 

「いや、すまなかった。流石にあれを受けてしまったら大変なことになると思い、反射で避けてしまった。俺から提案したのに避けてしまうとは、今回は俺の負けだ。」

 

確かに、自分がしようとした一撃は増加した力を一点に引き寄せて更に増大させるものなのでもし、受けていたら大惨事になっていたかもしれない。基本的に一撃になると大火力でぶっ飛ばすことになるので、抑えが効きにくいのが難点だ。最近は短刀の練習ばかりしていたので、こっちもしっかりと練習した方がいいかも知れない。

 

「いえいえ、グルーシスさんと戦ってまだまだ不足しているところが見つかって助かりました。最後は避けれなかった自分が悪いですし。」

 

そう言って、次に戦うことがある場合について考える。普通の投擲は強者には通用しないことも考えていかなければならない事と生け捕りなんかの為にも威力を制限する必要がある。

 

「そうじゃな、日頃から鍛えていれば最後の蹴りは避けることが出来たじゃろう。リュウにはもっと経験を積ませる必要がありそうじゃな」

 

と地獄のような言葉が聞こえた。声のした方を見てみるとハクロウさんが情けないと言うように自分を見ている。

 

「いやー、あれを咄嗟に避けるのは難しくないですかね…それよりも投擲とかをもっと鍛えるとかどうでしょう?」

 

このままだと鬼のような修行が始まるので、せめて楽になりそうな方を提案してみる。

 

「そうじゃな、投擲も練習する必要があるか。なら同時にやって見ればいいだろう。」

 

と更にきつくなって返って来てしまった。

これ以上何か言い返すと余計に辛くなると思うので、諦めて受け入れるのであった。

 




主人公は大火力みたいな技か、チクチクと攻撃すると言う感じなので強者との対決では、殺さない様にするのが苦手です。
風の方では真空を作り見た目よりもリーチを増やしたりとか某カリバーの様に見えなくするとか考えてます。よっぽど制御出来るようになってからですけど。
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