転移したら進化した件   作:循環

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やはり、勢いというのは大事ですね。時間軸を一応考えて進めているので、ちょっと時間がかかります。



第12話 土産

この前話していた、夢で子供達を救って欲しいと聞こえたらしく、イングラシア王国に行っくるとリムルさんが言った。

流石に護衛はつける様で、ソウエイとランガがついて行く様だ。それでも、国王がひっそりとは言え出掛けるとは…

静江さんの教え子の神楽坂 優樹と坂口 日向という自分と同じ転移者もいるらしい。しかも神楽坂 優樹は自由組合総帥らしく、この前会ったヒューズさんよりも偉いみたいだ。

一緒に行くかと誘われたが、これから来るであろうドワーフの人達に遅れを取らない様に勉強している途中なので、泣く泣く断った。

 

自分の他の転移者は、この世界でどの様に暮らしているのだろう…

自分が最初に少し考えたように、帰る方法でも探しているのだろうか?それとも、この世界に満足して暮らしているのだろうか?

進化して、根本的に人ではなくなってしまったので帰る事を完全に諦めたけど、いずれ帰る方法が見つかったら一目でいいから、見ておきたい。

 

____________________________

リムルさんが出かけたからと言って、特に変化は起きなかった。まあ、ドワルゴンに行っていた時も問題は起きなかったので、想定していた通りだが…

 

そんな風に過ごしていると、珍しくシュナさんが自分に会いに来た。特に何かした覚えがなく、回復薬の納品にミスがあったのかヒヤヒヤしていると、箱を渡された。

 

「リムル様が昨夜帰ってこられまして、リュウ様や他の皆様にお土産をと渡されましたのでお届けに参りました。」

 

リムルさんがもう帰ってきたのかと聞くと、向こうで拠点移動を設置して、転移してきたのだと、そして渡されたら直ぐに戻って行ったそうだ。

人の街でのお土産とは何だろうと思い、箱を開けて見ると、そこには転移してから見ることの無くなったシュークリームが入っていた。

 

「え、これはまさか、あのシュークリームか?」

 

他の皆はやはり知らない様で、なんだと疑問を抱いているようだ。

恐る恐る口に含んでみる。すると、皮がサクッとした食感が伝わり中から出てくるのは、甘いカスタードクリームが口の中でトロける。カスタードの甘さはひつこく無く、それでいてまろやかな味わいで何個でも食べられるような気がする。

そんな自分が美味しそうに食べている姿に釣られて、他の人達も食べ始める。

 

「おお、これは美味しいですぞ。吾輩達もこの、シュークリームでしたか?を買ってくれたリムル様に感謝してより一層頑張らねばならぬな」

 

そうガビル先輩がシュークリームを食べて反応している。

あまりに、久しぶりにこの世界でここまでの菓子を食べて、前の世界を思い出す。

こんな物を食べる事がお金を出せば出来ていた事に感謝する。

 

ここテンペストでは、和食などを食べる事ができるがやはり材料が少し違うからか違和感を感じる事があった。でも、これにはそんな違和感を感じる事も無いくらい。それくらい美味しいシュークリームだった。

 

人の街は、ヒューズさんやエレン達が言っていたことから、この世界の食事やサービスには期待出来ないと思っていたが、やはりどの世界も広い物だなと思った。

 

「いずれこれを再現しようと思っていますので、楽しみにしていて下さいね。」

 

そう言うシュナさんの声を聞き、もっとこの世界で頑張ろうと思えた。

 

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また最近変化が起きた、ヨウムのところに新たな人員が入ったのだ。その人は魔導師らしく、名をミュウランと言うみたいだ。

魔導師とは、3系統以上の魔法体系を習得している人のことである。

余談だが魔法の分類は、元素魔法、精霊魔法、神聖魔法、召還魔法、刻印魔法などがあり、2系統以上を魔術師という。

ヨウムやグルーシス、ゴブタ達とハクロウさんに相手をしていたり、ロンメル達に魔法を教えているのを見たので自分も参加しても許してくれるから、お人好しなんだなと思う。

 

そんな余りにも幸せな日々を過ごしていたからか、どこかで不安を感じている自分がどこかにいた。それもきっと気のせいだと言い聞かせて…




異世界では、食事のレベルが下がることを考えると辛いですよね。
美味しい料理を知っているが故に満足する事が出来なさそう。
テンペストでも料理はこだわっているけれど、品種改良されてきた野菜などの材料の差を超えるのは難しい気がします。
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