転移したら進化した件 作:循環
自分以外の者がリムルさんに挨拶をした後に、自分も挨拶しに行った。
「お久しぶりですね、リムル様。なんだか、お騒がせしてすいませんでした。」
「本当だよ。全く、帰ってきたらお前達が死んでいて、蘇生出来ないか必死になって考えたんだぞ。エレン達がヒントをくれたおかげで、助かった様なものだから感謝しとけよ」
一度死んだと言うのは嘘で今まで眠っていたのではなんて考えもするが、今まで人の体には無かった翼や手足の水かきに違和感を感じなくなっていた。
「そうですね。また会った時にでもお礼を言いますよ。そういえば、今回の蘇生で完全にこの肉体が記録された様です。今まで少しはどこかしら違和感があったんですが今はもう全く無くなっているので」
そう言うとリムルさんは少し苦しそうな表情をした後
「そうか…。多分だが、もうリュウはその姿が基準となってしまっただろうから、もう人の姿に戻るのは厳しいと思う。申し訳ない。リュウは人に戻って帰るのが目的だったよな」
「確かに元に戻りたい、帰りたいと言う考えはあります。でも難しいのは元からですし頑張りますよ」
と言うと、リムルさんは気が晴れた様で顔を上げた。ついでに他に何か変わっていないか聞くとスキルが変わった様で、増加者が帰還者へと変化していた。
帰還者と聞いて、元の世界に帰ることが出来るのではと思ったが、このスキルを得てからの場所にしか行けないようで期待外れだった。
戦闘でも使える増加する力が無くなったのかと思い。割りに合わないなと思っているとなんと帰還者に組み込まれているそうだ。
増加者の能力に、完全記憶や再生能力、空間移動などが加わった様だ。
完全記憶は魂に直接記憶するもので、これのおかげで生き返ることが出来た様だ。空間移動は拠点移動が便利になった感じだ。
そんな感じでスキルの確認などを終えると、この前に見た魔王カリオンの配下の獣人三人が近づいてきた。確かアレが噂に聞いた三獣士って、奴なんだと思う。全員グルーシスより強そうだし。
真剣な話そうなので、ここにいるのはマズイだろうから離れた。
そうやって少し離れてから研究所にでも行って挨拶し直そうかと思っていると、見慣れない姿を見つけた。
そこには、高級感漂う貴族の格好をした人がいた。
ブルムンド王国の人達は帰したと言う話では?と思いよく見てみると、魔素を完全に制御しているのか全く漏れていなく、気配を感じさせなかった。
「あれ、貴方はここで何をしているんですか?初めて見る顔ですけど」
と声を掛けて見ると、やはり、隠れていたのか声を掛けられたのに驚いていた。
「おやおや、しっかりと気配を消していた筈ですが…流石は、リムル様の配下ですね。私は今回、リムル様より召喚された悪魔でございます。リムル様にご挨拶をと考えていたのですが、ただ今リムル様はお忙しいご様子ですのでこうして、時間が空くのを待っていました」
なんでも、リムルさんが一万人以上倒した後、その屍を利用して召喚された様だ。
流石一万以上の生贄で来た者だ、進化したから認識力が上がった様で、明らかにこの悪魔が強いことが分かる。悪魔の基準で確かあった上位魔将くらいな気がする。
また、凄い人を仲間に加えることになったんだなと思いながら
「これから、此処で住むことになるんだったらこの町でも軽く案内でもしましょうか?リムル様はしばらく三獣士の方と話がある様ですし」
と聞いて見る、周りに雰囲気を見てみるとどうやら祭りでもしそうな雰囲気なのでその後辺りなら空いてるだろうと伝えると
「そうですね。では、お言葉に甘えて貰おうと思います」
____________________________
一通り歩いて周り終えた頃には、お祭りが始まっていた。
飲み比べでもしたのか、ヨウムやグルーシスはフラフラになっており、ミュウランさんはかなり強い様で、周りに獣人達も酔っているのを見るとかなり飲んでいそうだ。
コブタは芸を披露している、頭にナイフを刺さっている様に見せるなんて凄いなと思っていると血が流れているのに気づいて真っ青になっていたから失敗だろう。まあ、あの程度ならこの国には回復薬もあるし、大丈夫だろう。
大分、落ち着いて来た時にリムルさんの元へ向かうと何やら悩んでいる様だ。
「リムル様、貴方に挨拶をしたいという方がいらっしゃいますよ」
と伝えると、リムルさんはこちらを向いて悪魔の方を見る。
「お目覚めになられたようで何よりです、我が君。無事に魔王へと成られました事、心よりお祝い申し上げます」
悪魔は一歩前に出て言った後、丁寧にお辞儀をした。しかし、リムルさんは召喚したことを全く覚えていなかったようで
「リュウ、こいつは誰だ?」
なんて言った。するとリムルさんの影からランガさんが出てきて
「我が主よ。この者は貴方様が騎士共を供物に召喚なされた、悪魔の一体です」
悪魔の事をフォローした。しかし、悪魔の一体って事は他にもいたのか。
このくらいの悪魔が他にもいたとかかなり厳しいなと考えていると
「長々と引き止めてしまって悪かったね、もう帰っていいよ」
なんて言ったので、うわぁと思い悪魔の顔を覗き見すると泣きそうな顔になっている。
悪魔が配下になりたいと言ったらリムルさんは少し悩んだ後、
「よし、わかった。それじゃあお前も、今日から俺達の仲間だ」
と言った。この悪魔が仲間になってくれるなら心強いなと思い、もっとついていける様に頑張らねばと考えた。
変な感じで区切ってしまった感はありますがこれ以上すると、この話だけ異常に長くなりそうで区切りました。
漫画発売しましたね。ミリムの技がちょっと思っていたのと違い驚きましたが