転移したら進化した件 作:循環
なんか書きたい事はあったりするのに、全然話がそこまで進められない。ダイジェストにするのはちょっと違うのではと思うし。
さて、仲間になった悪魔に名前が無いと知ってリムルさんは報酬として名付けを行うらしい。
元から結構強そうだし、良いのかなと思うがスキルを見分ける事ぐらい出来るし余計なお世話かと見ていると
「お前の名前は"ディアブロ"だ。その名に相応しく、俺の役に立ってくれ!」
と名付けた。さて、今回も低位活動状態になるのかと身構えていると、何も起きなかった。
あれ?と思うが、魔王になったおかげで魔素量も増大しているのだろう。
そうしているといつの間にかディアブロさんに黒い繭が覆っていて、進化をしている様だ。
「リムルさん、名付けしても低位活動状態にならなくなったんですね。ディアブロさんも強そうだったから、てっきり今回もなってしまうのかと思っていましたよ」
なんて進化を待つ間に話し掛けると
「あ、当たり前じゃないか。リュウ君、確かに進化したのもあるが、俺だって一応考えてやっているとも」
ややどもりながら答えた。やっぱり軽率に名付けしているという意識はあるみたいだ。
まあ、それなのにしているという事は直りそうにないだろうな。
するとディアブロさんの進化が終わったのか立ち上がった。その姿は最高峰の極上紳士服を着た執事の様だった、リムルさんに仕えるという事を表した物らしい。
「ディアブロ、それが私の名。感激で胸が一杯ですよ、リムル様。今日この日より、誠心誠意御仕えさせて頂きます」
そう言ってリムルさんに向かって一礼した。
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先程悩んでいた事について聞いてみると、問題が重なって一度にするには、大変だそうだ。
まあ、一つは今回攻めて来たファルムス王国の後始末で、もう一つも三獣士達が来ていた事からユーラザニアの事だろう。
他にもあるかも知れないがこの両方を同時に行うのは難しいだろうしな。この国の防衛も考えないといけないし、人手不足だからだろう。
「なるほど、事情は把握しました。では、私が一方面を受け持ちましょう!事が生じるタイミングを操り、同時に問題が起きないように調整して御覧に入れます。是非とも御命令を!」
とディアブロさんは答える。上位の悪魔という事はあってかなり頭が良いのだろう、同時に問題が起きないように操るなんて普通出来ないし。
まあ、流石にリムルさんだけで決めるつもりは無かったようで
「待て待て、慌てるな。明日の会議で方針を立てるから、お前も参加するといい。あ、リュウも一応来てくれ」
なんて言われたので頷く。
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そして翌日、会議前にガビル先輩に会うとガチガチになっていた。
「大丈夫ですか?ガビル先輩、ソワソワしても意味無いですし落ち着きましょうよ」
なんて言って気を紛らわそうとしてみるが拭えない様で
「ワハハハハ、リュウよ。吾輩は緊張などしておらんよ……ああ、やはり幹部の話は無かった事になっていたりしないだろうか」
なんて虚勢を吐いた瞬間に弱音をこぼしている。
ガビル先輩達はリムルさんに会った時に、喧嘩を売っていたり、ガビル先輩は豚頭帝の討伐の時に失敗して蜥蜴人族から追放を受けた事もあり不安に思っているそうだ。
部下からはかなり慕われている様だし、リムルさんからも評価は悪くないから問題ないだろうし気にしすぎだろうが言っても余り変わらないしほっておくか。
さて、幹部の皆とリムルさん、ガビル先輩、自分、ディアブロさんこの国以外ではヨウムとその副官カジル、参謀のロンメルなどや三獣士もいる。
「諸君、よく集まってくれた!」
「急にどうしたんです、リムル様?」
早速リムルさんがかっこつけて言ったらベニマルに軽く流されている。まあ、会議って感じで浮かれたのかな、するとリムルさんはゴホンと咳をして普通にし始めた。
まず最初にディアブロさんの紹介から始まり、ガビル先輩は無事に幹部になり、開発部門を任されることになった。自分はガビル先輩の補佐に回って欲しいということだそうだ。そうして紹介が終わり、本題に入る。
「俺、魔王になる事にしたよ」
リムルさんの宣言にみんなが困惑する。魔王になったお陰でみんなが助かったから、どういう事だと思っていると
「世界に向けて、俺も魔王だって宣言しようと思ってさ!」
つまり、他の(リムルさんが言うにはクレイマンという)魔王に喧嘩を売りに行くそうだ。
他の国々にこれ以上舐められない様にするためだろう。しかもクレイマンはミュウランを操ったり、ユーラザニアに魔王ミリムや魔王フレイをけしかけた可能性があるらしい。
あのミリムさんを思い通りに動かすなんて事が出来るくらいの相手なのだろうか…
他にも、ファルムス王国の後始末と西方聖教会への牽制をし、魔王カリオンの救出をするそうだ。
確かにこれは一度にこなすのは難しいな。
「リグルド!お前には、西側諸国との交渉を任せる。商人達を避難させた事で、少しは有利な交渉が出来るだろう。信頼関係を大事に、慎重に進めてくれ」
という様に各自に命令が下された。ベニマルは、全員の進化結果を纏めて、シオンさんと自分、ヨウム、ミュウランは捕虜の尋問を任され、ソウエイはクレイマンの情報を集まると言って早速行動し、三獣士達には決戦に向けて備える事になった。
他には、街の被害状況の確認と補修。獣人達の住まいの提供、喧嘩などのトラブルが起きない様に、警備をしっかりするという事だった。
多分、今回自分が呼ばれたのはこの尋問のためだろう、戦争で真っ先に死んだ事への対応かも知れない。
「よし、後はソウエイの調査結果を待って、会議を行う。それまでに各自、与えられた仕事の問題点などを纏めて、実行可能な計画を立てておくように!」
「「「御意!」」」
その言葉と共に一斉に立ち上がり、リムルさんに向かって敬礼し
「行け!」
の言葉で一斉に動き出す。シオンさんは少し部屋に残ろうと迷っていたが、命令を優先したようだ。
尋問なんてした事はないが、自分に出来るのだろうか少し不安だがしっかりやり遂げよう。
今回で、幹部としっかりと顔合わせしました。
主人公の役職をリムル専属研究者とかにしようかと思いましたが成果がないんですよね(単に書けてない)、ポテンシャルは高いけど使いこなしていないし全く誰だよ主人公をこんなのにしたのは。