転移したら進化した件   作:循環

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最近上手く書けにくくなった気がする。
設定とか忘れそうになって破綻しそうで怖い。パッシブスキルなどはあまり描写しないから忘れそう


第20話 暴風竜

さて、拷問は特に聞き出すことが無くなったので、シオンさん達に任せる事にしてガビル先輩の元に行った。

 

「おお、リュウよ。戻って来たのか拷問の方はもういいのか?」

 

「はい、もう聞くべき事は聞けたので後はリムル様に報告するだけで、そのリムル様が見当たらないんですけど何か知っています?」

 

ガビル先輩に会うと、仕事の状況を聞かれた。シオンさんはまだまだスキルを確かめたいと言って拷問を続けていて、ヨウム達が聞き出した事をまとめ終えて今は作戦を練っている最中だったので、洞窟に戻った訳だ。

 

「なるほど……そうだな恐らくリムル様はこの先にあるヴェルドラ様が封印されていた所にいるであろう。そこには誰にも近づかない様にと命じられているので、しばらく待っていれば良いだろう。さて、長い休日だったが仕事を忘れておったりしないだろうな」

 

と行ってガビル先輩はいつもの作業に戻る。それにつられて自分も作業を始める。

しかし、ヴェルドラって誰だ?というか、この洞窟って封印されていた場所だったのか妙に魔素が多いと思っていたけど、ある程度納得いった。しかし封印されていてもあんなに魔素が残るような人はどんな人だろう。

 

______________________________

さて、死んで作業を忘れたなんて事は無く問題無く作業は進んだ。

研究用にコツコツと魔素を調節して育てていたヒポクテ草の研究が一からやり直しになったりと悲しい事件はあったが…

 

そして数日立っても、リムルさんは出てくる様子は無く外ではなんだか慌しくなっていた。

ヴェルドラさんが復活したようで、リムル様を救出すべきだとか、命令あるまで待機だとかで揉めていた。

なんだか洞窟の魔素量が多い気がしていたが、そのせいだったのか…てっきり進化して皆が魔素を零していたのだと思っていた。

 

「ああ、皆。心配をかけたようでスマン」

 

そんなこんなで揉めていると、いつの間に戻ったのかリムルさんがいた。隣にはリムルさんの面影がある男性が立っていた。

 

「リムル様!ご無事でしたか、封印の洞窟に突如、"暴風竜"ヴェルドラ様の気配が復活したと知らせを受けました。リムル様が洞窟に向かわれたとお聞きしましたが、大丈夫でしたか?」

 

リグルドさんが皆を代表するように状況の説明をしてくれた。それを聞いて問題ないとリムルさんが答えると三獣士の方達は安堵した表情となった。魔王を相手にするにはリムルさんが必須だから、必死になっていたようだ。

 

「ところで"暴風竜"ヴェルドラはどうなったのですか?」

 

という質問が出てきて、リムルさん似の男性が不満そうな表情をし、リムルさんが苦笑しながら答えた。

 

「それについては、今から説明する。皆にも紹介しておこう。こちら、ヴェルドラ君です!ちょっと人見知りだけど、皆も仲良くしてあげてください!」

 

一気に静寂が訪れて、皆がヴェルドラさんに集中し、誰一人声を出さない。

暴風竜なのに、人の姿なのかとか、人見知りなのかなんてぼんやりしていると

 

「ちょっと待て、馬鹿な事を言うな!我は人見知りなどではないぞ?ただ単に、我の前まで生きて辿り着ける者が少なかっただけなのだ」

 

ヴェルドラさんが不満気に言うと、今度は騒然と変化した。

生きて辿りつけないってどれだけ危険だったのか…

 

「我等が守護神ヴェルドラ様、御復活を心よりお祝い申し上げます!」

 

しばらくするとトレイニーさん達が立ち上がってから跪き、頭を垂れた。

 

「クアーーーハッハッハ!おう、ドライアドか。懐かしいな。我が森の管理、ご苦労であった!」

 

ヴェルドラさんが高笑いをしているのを見ていると、なんだかガビル先輩を連想するな。やはり同じ竜と言うことなのか、褒められるとすぐに調子に乗りそうだ。しかし、この森の守護神でドライアドを従えていたことから凄い人ではあるのか…

 

「あのう……、ヴェルドラ様とリムル様は、一体どの様な御関係なのでしょう?」

 

すると、ドライアドの三女であるドリスさんが尋ねた。皆も気になっていたのか一斉に耳を澄ませた。

 

「その事か。クックック、知りたいか?」

 

「はい、是非!」

 

ヴェルドラさんは勿体振って聞いて欲しそうにすると、ドリスさんがヴェルドラさんの求めていた答えを返す。

 

「友達だ!!」

 

そうドヤ顔で言い放った。

しかし、リムルさんの友好範囲広いな。魔王のミリムさんやカリオンさんなどとも仲良くなって、暴風竜のヴェルドラさんとも友達とは……

そうしてヴェルドラさんが自慢しているのを見て恥ずかしがっているリムルさんを見るのであった。




ヴェルドラの登場です。主人公のこの世界での知識量を上手く考えてなかったのが仇となって、ヴェルドラに対しての知識をどうするか悩んだ。

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