転移したら進化した件 作:循環
なぜ今年はこんなに忙しくなってしまったのか、色々やりたい事が多すぎる。買ったゲームが出来ず積んでいくのは損した気分になりますね。
さて会議が終わったと言ってゆったりとしてはいられず、すぐさま避難民達を救助するために移動する事になった。
移動手段は転移魔法を使ったもので、普通は大人数を送るのは危険があるものをリムルさんはなんと会議中に新たに術を開発したと言った。まあ、安全確認は出来ていないから少し不安があるが大量の魔素に耐性があれば大丈夫らしい。
そんな訳で今回自分はゲルドさんの部隊と一緒に避難民を受け入れる野営地を設営で、場所はミリムさんが更地にした獣王国の首都があった場所で、各地に散らばった避難民を集める為に作る様だ。
転移するとそこは広大な荒野となっていた建築物などは見る影もなく消え去っていてここが首都だったなんて言われなければ気づからないくらいただの荒野が広がっていた。
「しっかりと話し合う事も無かったな。リュウ、オレは
ミリムさんの攻撃の影響に呆然としていると、ゲルドさんが話しかけて来た。ゲルドさんは猪の人型の様な姿をしていて、ゲームなどで出てくるオークの様な姿だ。
「そういえば話した事がなかったですね。ゲルドさん、リュウと申しますどうぞリュウとお呼び下さい。で、自分は何をすればいいですか」
ゲルドさんとは街中ですれ違ったことはあったが話し会うことはなかったと思い出し、自己紹介をしておき、自分が何をすべきか聞くと
「そうかリュウよろしく頼む。オレもゲルドと呼んで構わない。リムル様からは回復能力や力があると聞いている。避難民の中に負傷者がいるかも知れないのでその相手をしてくれ、それまでは木材などを運んでくれると助かる。」
そう言われて、ゲルドさんが仕事にかかったので、自分も仕事にかかりひと段落し終える頃にリムルさんが各地に散らばった避難民達を徐々に転移魔法で連れて来た。どうやら一箇所に集めてから一気に転送させるつもりらしい。
それからは、運ばれて来た避難民の中に負傷者などがいないかを確認し、治していった。逃げている途中に魔物に襲われたなんて話も聞き、やはりこの世界は過酷だと思う。逃げている途中でも魔物などに気を配らないといけないなんて。
後、能力による回復は、古傷を持っている人などがいたのでついでに治してみようと試みたが全く治る気配がなかった事から、この回復能力は傷がついてから時間が経てば経つほど完治させるのが難しくなるという事がわかった。
そうやって1日立つとリムルさんがまた転移してきて、向こうでの受け入れ準備が整ったということで戦闘員以外は魔国連邦に転送するとの事。こんだけの人数を転送しまくれるなんて間があったとしても、どれだけリムルさんは魔素があるのか…
さて、これから戦争となって殺し会いが始まるのかと思うと、死んだ時のことを思い出して嫌だなと考えていると、そんな考えを見越していたのか偶々なのかリムルさんが
「リュウ…もしよかったらヴェルドラの様子を見ていてくれないか?一応暴れない様に言ってるけど、アイツ放って置くと何しでかすかわからないし。頼めるか?」
と提案してくれたので、渡りに船と思い
「わかりました。あんまり殺すというのは気が乗らなかったので助かります。それでヴェルドラさんはどんな人ですか?」
と聞きどう接しようか考えると
「ああ、アイツは結構チョロいから煽てていればいいから。そうだな、俺たちの世界の話でもしてやれば喜ぶんじゃないかな。後アイツは結構生きているみたいだからこの世界について色々知っているかもな。じゃあ、よろしく頼むな」
とリムルさんからアドバイスを貰って、魔国連邦に帰ってから会うヴェルドラさんとの話題を考えていると、自分が安全な所に行けると考えて喜んでいる自分に気がついたのであった。
今回はゲルドとの顔合わせとかそんな感じでした。主人公は力がある癖にヘタレ見たいになりましたかね。まあ、基本修行ばっかでろくに殺した様な経験がなく、殺されたばっかでトラウマありと考えたのでこんな感じかなと思います。何故強くしたって感もありますがヴェルドラに相手出来るレベルという事で