転移したら進化した件   作:循環

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休み明けというのは辛いですね。常に習慣を組んだ方がいいとわかっているのにいつもやらずに終わってから後悔します。
後、誤字報告ありがとうございます。

追記
サブタイトルつけました。なんとなくだったりするので、意見があればお願いします。


第24話 暴風

ゲームするのにも飽きたのか、ヴェルドラさんは漫画を読み始めたので、集まっていた人達は解散して自分はヴェルドラさんから漫画を少し借りて読んでいると

 

「あれ?この巻だけ表紙と中身が違う。ヴェルドラさん知っています?」

 

中身と表紙が全く別の漫画があり、疑問に思い問いてみるとヴェルドラさんも知らなかった様で

 

「何⁉︎本当か、おのれリムルの奴めわざとすり替えおったな!こうなったら直談判だ!」

 

どうやら余計な事を言ってしまった様だ。

このままだと勝手に何処かへつれて行かれてしまいそうだったので慌てて

 

「ちょ、落ち着いて下さい。直談判てリムル様が何処にいるかもわからないじゃないですか。それにどうやって移動するんです?」

 

「問題無い。リムルのスキルに『暴風之王』での召喚を利用して、リムルの近くに移動することが出来るのだ」

 

それって向こうの状況とか理解できないかな、そしたら真剣な場所だから後でにしようとか言えるんだが。

 

「と、そういえばヴェルドラ様はリムル様よりここを守る様に言われているじゃ無いですか。誰がここを守るんですか?」

 

ふと、ヴェルドラさんの建前だろう役目を思い出しついて見ると、やはり忘れていた様で

 

「う、うぬ。そんな物他の者にでも任せてればよかろう」

 

「今ここには、ヴェルドラ様くらいしか強者はいないんですよ?もし、敵の幹部なり出て来たらどうするつもりですか?ここに幹部級の者が1人でもいたら考えたかも知れませんが誰もいないのですよ」

 

なんてまくし立てていくとヴェルドラさんは縮こまりグチグチだってだってと言っている。

何とかヴェルドラさんの暴走を止めれたと安心すると

 

「ヴェルドラ様緊急の用があると聞きましたが、何かございましたか?」

 

いつの間に帰っていたのかそこにはディアブロが立っていた。もしや、さっきボソボソしていたのはディアブロさんに連絡していたのか。

すると、後ろでガバッと立ち上がった音が聞こえると

 

「おお待っておったぞ。ディアブロよ、我の代わりにここの防衛を頼む。我はリムルの所へ用が出来たのだ」

 

ヴェルドラさんはそんな事を勝手にまくし立てるので、静止しようとする前にディアブロさんが

 

「なるほど、リムル様の元で何かトラブルがあったのですね。くっ、私がついていれば…かしこまりましたヴェルドラ様急いで参って下さい。そして、よろしければそちらの状況を報告して下さい」

 

と勘違いしながらヴェルドラさんを後押しをしてしまい。

 

「うむ、ディアブロよ頼んだぞ!そしてリュウよ。これでここを守る者も出来た事だな。では我は行って来るぞ!」

 

と言ってヴェルドラさんは転移魔法の様に消え去ってしまい、その場には嵐が通った後の静けさが残るのだった。

しばらくの間、放心していると

 

「どうしたんですか?リュウ殿。何か問題でも?」

 

ディアブロから声を掛けられる事により意識を覚まして

 

「ああ、そうだな。ってその前にリムル様にこの事を連絡しておかないといけないか」

 

ディアブロに説明をしようと考えて、その前にヴェルドラさんが向かった先のリムルさんに経緯を説明するのが先だと思ったので念話をする。

普通なら繋がる事は無いのだが、魂の回廊と言う名付けによる繋がりを利用することで離れた場所にも連絡することが出来るのだ。

 

『リムルさんすいません、ヴェルドラさんの事を止められませんでした。

防衛については、ディアブロさんがひと段落ついた様なのでヴェルドラさんに押し付けられた形で入れ替わっています』

 

とリムルさんに説明を言った後で、ディアブロに経緯を伝えるのだった。

__________________________

「なるほど、ヴェルドラ様のワガママと言うことだったのですか。私とした事がリムル様に危機でもあったのかと」

 

説明をし終えるとディアブロさんはヴェルドラさんの話を深く考え過ぎた様で少し反省していた。

 

「まあ、大体その通りだな。リムル様の嫌がらせもあるけど。ヴェルドラ様の勝手の行動だから、まあディアブロは巻き込まれる形だったし問題ないでしょう。まあ、リムル様が帰って来るまでここにいないといけませんが。

そういえばディアブロさんとか悪魔って召喚されるまでは何をしていたりするのです?」

 

今回の責任は自分とヴェルドラさんが主でディアブロさんには掛からないと声をかける。少し気が遠くなるが仕方ない。

またしばらく暇になる事だろうからディアブロさんや他の悪魔達が何をしていたのか聞いてみると

 

「そうですね、しばらく暇そうですし付き合いますか…一般的に悪魔は強いを重要視する様で精神世界という場で戦闘ばかりをしていますね。

私の場合は余り強さに興味が無くて、昔知人と決別してからは張り合える者がいなくなったので戦闘はしてませんでしたね。

しかし、リムル様を見つけてからはそれも構っていられません。これからリムル様の隣に立ち続けるためにもより強くなりあのお方の役に立てる様に強くなろうと思うのです---」

 

軽くディアブロさんの過去を聞こうとしたら、気がつけば延々とリムルさんについての話をし始めているディアブロさんを見て

 

(これからはこの人にリムルさんの話を振るのは止めよう)

 

と心に刻みながら話を聞くのだった。

 




ヴェルドラの交流とディアブロから悪魔や過去について知ったという感じですね。
後ついでに魂の回廊を使わせました。こんな時くらいしか使いそうに無い気がしましたし。
一応、ヴェルドラについていくルートも考えたのですが向こうでする事が思いつかなかったので、ディアブロとの雑談になりました。

追記
ディアブロのきたシーンなどを少し変えました。読み返してみるとあそこで戻って来るのは無理を感じたので、呼び出す形にしました。

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