転移したら進化した件 作:循環
というよりヴェルドラやミリムを何故出さない。建設の時にオークを出すのなら登場させても良いでしょう。
そんな愚痴はともかく、主人公の進化させたのはやめました。なんか大して戦って無いですし、強くした意味が無かったですので。
いつもの作業はガビル先輩達がいない分早く終わり、各自の実験をして良いと言う話になった。
そんな訳で前に行っていたヒポクテ草の限界値の実験で、上限は元の洞窟の2倍程度まで限界だとなった。
一部耐え続けた個体などはあったがそれ以上は、魔物が生まれて対処が難しいのと自分もそれを保つのが辛いということで、中断した。
そして下限については限りなくゼロまでしても枯れる事が無く、問題なしかと思ったが数日経過するとただの雑草となっていた。
始めはヒポクテ草が枯れた後に雑草が生えたと思っていたが、ガビル先輩達の実験からヒポクテ草の元は雑草と知り。あれは元はヒポクテ草だと言うことに理解した。
今はどの濃度まで、ヒポクテ草であり続けれるかと言う気の長い作業をしている最中だ。
そんな訳で時間が少し余っているので今日から、新たに意図的な魔物の作成をしようと思う。
リムルさんの例やホムンクルスの例を魂の情報は肉体では無く魔素にあると思う。
つまり、魔素を意図的に集めれば意識のはっきりとした魔物や種族を特定した魔物を生み出すことが出来るのではないか。
生命に対する冒涜だとか色々考えると難しい問題だけど、これを利用すれば肉体を失っても新たな肉体で生きながらえる事が出来ると言うことになる。
そう言い訳をして実験を開始する。
先ずは魔物を生み出す事だ。ただ単純に魔素を集めても魔素の濃度が濃くなるだけで、意味が無い。
さて、ジグソーパズルで枠も無くピースの数も分からない、それを更に目を隠して組み立てるそんな状態で作ってどうなるか。
「あーー、無理だ。全然理解出来ない」
不可能だ。元々魔素なんてよく分からないもので更に分からない事をやろうだなんて無謀に決まっている。
しばらくダメ元で試し続けてみたが、結果は変わらず。
一先ず、それで一日が終わり。夕食の時にベスターさんに相談すると
「なるほど、魔物の誕生の仕方ですか。すみませんが専門外なのでなんとも言えません。ああ、私も手伝いたいものですが現状では何も出来ないのが残念です。
しかし、いずれにせよリムル様に伝えた方がいいかもしれませんね。擬似的な転生を誰にでも行う事が出来ると言うことですから」
と返って来た。まあ、元から命に関わることだからある程度考えていたが、そうかあのラーゼンと言う魔法使いと同じ事が出来ると言うことか。
「そうですね。一度リムル様に相談してみますね」
その後、リムルさんの予定を確認してアポを取った。
___________________________
「なんほど、魔物を生み出して使役する、もしくはその原理を利用して転生を行うか…。ぱっと見ただけでもかなりの計算が必要になるけど、リュウってそういうスキル持っていたっけ?」
そういえば何となくでやっていたがこれは普通に考えてやったら途方も無く時間のかかる事だったな。
「いえ、そんなスキルは持って無いですね。思いついたからやってみようって始めて見ましたがやっぱり難しいですね」
そう言うとリムルさんは少し悩み考え出した。時々頷いているから誰かと会話をしているのだと思うが誰と話しているのだろうか。
「うし、リュウ。今回の実験は俺も参加しようと思う。まずはスキルを渡すか」
と聞いた後に、世界の声が聞こえてくる。
《告。リムル=テンペストよりユニークスキル『識別者』の譲渡・・・成功しました》
譲渡って事は今のはリムルさんが行ったのか。
「おお、スキルまで用意してくれるなんてありがとうございます。これを使って魔素を調べるですね」
と答えると、リムルさんは『識別者』について説明してくれる。
このスキルは、魔力感知などといった感知スキルを統合した万能感知と対象を詳しく解析・研究する解析鑑定、思考加速などを統合したスキルだそうだ。
そして、解析した物はリムルさんにも自動で届くという機能を付けたそうなのでデータの報告も無しで良いとのこと。
早速、識別者を利用すると今まで正面しか見えていなかったのが360度全体が見える様になった。なんだか奇妙な感覚を感じながら周囲を知覚する。
今まで見えていた景色では絶対に見えない筈の位置までもが見えてしまうと言うのは今までの常識が狂っている様に感じて気分が悪くなってくる。
しばらくはこの能力に慣れるまでスキルを使用するのであった。
またスキルが増えました。こいつ鑑定能力無しにどうやって判別して来たとかありますが、ドワーフ達の魔法具を借りていたのでしょう。
ユニークにまでしなくてもと、考えましたが魔力感知などには必要な物は…とか考えるとまとめて渡した方が良いと思いこうしました。