転移したら進化した件 作:循環
ひと段落ついたと思ったら、また忙しくなって来てなかなか書いている暇がなくなってしまいました。前回月一とか言ったのもいきなり撤回したいと思います。今度は完全に不定期にする予定です。暇がある時にちょくちょく書きたいです。
そして、一先ず区切りの良い所までは書いて一旦終了と言う形にはしてまた余裕がある時に続けたいとも考えています。まあ、どこに区切りをつけるのか余裕ができるのかなど不安はありますが。
祭りへの準備は、リグルドさんが商人などへの手続きや会場の手配などをしてくれて、ベスターさんは貴族への接客の練習などに付き合っている。
そんな中、自分やガビル先輩達は何をしているかと言うと技術発表会の発表内容を決める為、会議を始めた。
「よくぞ集まってくれた諸君。今回集まってくれたのは他でも無い。遂に我々の研究成果を大々的に発表する機会が来たのである」
ガビル先輩の言葉に皆が一斉に騒ぎ出す。龍人の人達はただ騒ぐ事が好きそうだから予想通りだったけど、ドワーフの人達まではしゃいでいた。どうやら、この国での発見は色々と目新しいものが多く自慢したかったんだそうな。
「そこでだ。諸君らは見に来た全て者達を驚かそうと言う気持ちはあると思う。吾輩はその中にリムル様をも含ませたいと考えているのだがどうかね」
その言葉に皆が固まった。
皆も来た人達に驚かせる事は考えていただろうけど、リムルさんをも驚かせようなんて考えていなかったのだろう。事実、自分自身そんな事全く考えていなかった。しかし、リムルさんを驚いた顔を見た時の考える。他の人達を同じ事を考えた様で
「面白いじゃないですか!リムル様をも驚かせてみましょう」
「ガゼル王をと考えていましたが、研究について知らなかった者達全てを驚かせましょう」
「発表内容は何にするか?あの射影機についてはどうだろう?」
などと皆やる気が出た様である。数人は先走ってもう動き出そうとし始めている。
「落ち着くのである!士気が高まったようで結構。発表内容についてはベクター殿との相談の結果、我々が研究し続けて来たヒポクテ草についてで行う」
とガビル先輩が諌めた後、発表内容を宣言する。この国の特産品である回復薬についても押していきたいだそうで、それについても発表を行いたいだとか。
一先ずヒポクテ草をテーマにレポートを作成してから国家機密などや公表しても問題無いかをベスターさん達に検印することとなった。
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自分はヒポクテ草が雑草になり枯れるまでの過程などをまとめてレポート用にヒポクテ草の枯れる様をカメラを使って撮っていた。
そうして見ていると、識別者を手に入れたお陰でヒポクテ草への魔素の流れを知ることが出来た。その動きは呼吸の様でヒポクテ草に入っているのと出て行く様子が見れ、出てくる魔素は入っていく魔素に対して減少していた。
おそらくヒポクテ草は魔素が濃い場所でも生存出来る様に魔素を消費して魔素耐性などを身につけていて、それでも耐えきれない余剰の魔素を放出しているのだろう。回復薬になる事を考えると回復魔法を利用しているのかも。
そして魔素で光合成の代用をしているのかも知れない。そのおかげで洞窟の中でもヒポクテ草が群生する事が出来たのだろう。
そんな事を考えながらまとめていると
「リュウよ。ここにいたのか、先程リムル様から幹部での緊急会議があったのでな、伝えに来たのである」
ガビル先輩が訪れて内容を説明する。
先程、西方正教会で不審な動きがあり、戦闘になる可能性があり防衛準備を行うこと。
そして、ブルムンド王国では国王を暗殺して賠償金を無効にしようと動きがあるらしくそれを阻止しに行くこと。
「今回は、双方に戦略を割く事になっており、リムル様は敵味方共に損害を出さない事を願っている。今回、我々の所は戦闘になるだろうから、リュウは防衛に協力してはくれないだろうか。こちらは直接戦場に出る必要もないだろう」
わざわざ防衛を進めてくれたのは、未だに自分が実戦に臆しているからだろう。
日本にいた頃は、喧嘩なんてあってもせいぜい殴り合い程度のものだったし、こちらに来てからも特訓などで武器を使ったが殺し合いは未だ体験した事は無い。
敵を殺さない様にと作戦を立てていても、相手にそんな事は関係なく殺しに来るだろう。それに、戦場に想定外は付き物と言うし、いざとなれば殺し合いは避けられない。
「…ガビル先輩についていってもいいですか?」
「うむ⁉︎問題は無いが…しかしリュウよ。無理に戦う必要もないぞ。敵は我輩が全て蹴散らしてしまうのでな。リュウの出番などないだろうよ。リュウはこの町で唯一リムル様の世界を知る同郷の者でもあるのだからな」
ガビル先輩は驚きながらも承諾してくれた。やはり、自分が参加するとは思っていなかったのだろう。自分が戦わなくてもいい様に心配までしてくれた。
しかし、いつまでも甘えてはいけないだろう。
リムルさんもこの世界にきて初めて殺しを行なったのだろう。それはこの町にいる皆のために。そして一度死んだ自分達の仇に。
それに対して自分は答えれているのだろうか、リムルさんに聞いてもそんな事を気にするななどと言ってくれるだろうが自分が納得出来ない。
いつまでも停滞してはいられない。人は常に変化していくものなのだから。いずれ変化しなければならない時が来るだろう。その時のために備える必要があるだろう。
ようやく書きたかった事を少しかけました。ヒポクテ草や魔素ついてはどういう原理などがあるのでしょうかね。自分なりの解釈というか妄想はあるのですが公式の設定も知りたいです。また、設定集などが年明けに出るらしいのでそれに書いてあるといいですね
アニメでも出ているガビルの補佐なども好きなので出してみたいですね。まあこれ以上キャラを増やしてもキャラが薄れてしまうと思うので出しませんが。
後、タイトルを考えるのややしんどいですね。被らない様にしないといけないし。今回はかなりやっつけでつけてしまいました。毎回やっつけでもありますが