転移したら進化した件   作:循環

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よく考えたら、ドライアドが魔力感知持ちでない可能性が低い気がしてきた。主人公に念話させる為に通じなくさせたけど書き直し案件かなぁ。


第4話 交流

『そうですか、貴方は異世界人でそこから進化したと…近くに人がいなかったのを考えると召喚された訳ではなさそうですね』

 

嘘だと思われるかと思っていたが意外とすんなり理解されてしまった。

 

『え、嘘だとは思わないんですか?』

 

『はい、この世界では異世界人は他にもいらっしゃいますよ。こちらでは、"異世界人"や"異邦人"などと呼ばれていてそういう方達はこちらの世界とは異なる知識をお持ちで、特殊な能力を獲得するらしいですよ。』

 

衝撃の真実が判明した、自分以外にも世界を渡っている人がいるという。

もしかしたら同郷の人もいるかもしれないと考えていると

 

『ですが、そんなに直ぐに魔人になってしまう人は始めて見ました。てっきり下位龍族が突然進化して、知識を得て戸惑っているのかと思っていした。』

 

そうだ、同じ故郷の人に会えたとしても自分が異世界人だったと信じてもらえる可能性なんて限りなく低いじゃん。

そんな風に喜んだり落ち込んだりしているとトレイニーが悩みながら言ってきた。

 

『…もしよろしければ合わせたい相手がいるんですけど、貴方の事情を説明して来てもよろしいでしょうか?』

 

『え…はい、いいですよ…っていなくなった!瞬間移動みたいなのも出来るのか、流石異世界って感じだな。」

 

返事をすると瞬間移動かの様に一瞬でトレイニーさんは目の前から消えた。

異世界らしさに驚きつつ、勝手に移動するのは失礼かと思い近くにあった石を引寄せ増やしお手玉などして遊んだり、スキルを使って遊んでいたりして暇を潰していると、また瞬間移動してきたのかトレイニーさんが戻って来た。

 

『相手にも、説明させて貰い興味も持っていただいたので、もしよろしければいらっしゃいますか?今のところ、住む場所もなさそうですし。』

 

『え、いいんですか。お金とか何も持ってないですよ。美味しくないですよ。』

 

余りにもいい話な気がして、食べられるのではと思いつい言ってしまったが、この森で暮らすのは危険かもしれないし、自分で探すのは自分が元は人だと信用くれる人もいるかわからないし、この人について行くのが今は最良な気がする。

 

『別に何かを求めるつもりはありませんよ。相手の方は、異世界人で転生者みたいなのでお話をしたくてお誘いしたそうですよ。』

 

え、もしかして同郷の人かもしれないのか。

というか転生者なんてのもあるのか、じゃあ尚更

 

『行きます。』

 

________________________

 

そこは、道が舗装されていて、家は木造、ポンプなんかもあり、肉を焼いている屋台などがある賑わっている街だった。

そしてその街に住んでいる住人は緑色の肌をしており、フィクションの世界でよくいるゴブリンらしき生き物や、猪の人型でオークと思われる生き物、自分と同じ様な姿をしているもの。様々な亜人と思われる人や狼、普通の人みたいな者もいた。

 

「うおおお、まさにファンタジーで出てくる感じの場所だな。ついていって正解だったかな。」

 

つい、普通に声を出してしまったが、周りにいるほとんどの人には、聞いたことのない言語のためか少し見られてしまった。

 

「◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️」

 

すると、狼に乗ったゴブリンが何かを話しかけて来た。しかし、言語が異なっているため全く伝わらず。動きからして、挨拶などをしてきてくれているのだろう。言葉が通じていないと感じるとすぐにトレイニーさんの方に向き話はじめた。

しばらくトレイニーさんと話すとまた歩きはじめこちらに向かって手を振っているのを見て、親切に接してくれたのだろうと思い、一応礼をした。

 

『あの方は、ホブゴブリンのゴブタさんと言ってこの街の警備などをしてくれている方ですよ。ジュラ・テンペスト連邦国の中央都市リムルへようこそと、と後魔素を抑えて欲しいとおっしゃっていましたよ。』

 

『ここはジュラ・テンペスト連邦国って所なんですか。そして、ホブゴブリンのゴブタさんっとまた今度お会い出来たら感謝を伝えようっと。魔素?それってなんですか?』

 

また次にあった時にお礼をしようと考え、知らない単語が出てきたので聞いてみる。

 

『魔素とは魔法的なエネルギーのことで、魔物など魔力を持っている生物の生命力の源みたいなもののことですよ。』

 

つまり、生命力が漏れているってことかな。じゃあ吸引者で吸い取れば問題はなさそうかなと思い。自分の周囲の魔素を吸い取ると考えた。進化する直前に起きた気持ち悪い感覚をするのを感じ少し吸い取るのをゆっくりにし、この吸っているのを魔素なんだと実感する。

 

『こんな感じでどうですか?魔素を出さないようにしたつもりですけど。』

 

本当に魔素と言うものを吸えているのかはよく分からないので、トレイニーさんに聞いてみると。

 

『ええ、すごいですね。魔素が全く漏れていませんよ。そのくらい強い方なら魔素を抑えるのも一苦労ですから。さてそれでは挨拶に行きましょうか、リムル=テンペスト様がお待ちですよ。』

 

え、リムル=テンペスト?さっき聞いたばっかの単語が2つも聞こえたぞ。

 

『あの、それってもしかして。』

 

『はい、この国の国王が貴方に会いたいと仰っていました。』

 




ゴブタの声が聞こえていないのは、主人公が魔力感知を得ていないからで、何も反応しなかった人は魔力感知持ちで街に驚いているだけと判断しているからです。改めて思うと魔力感知はかなり万能ですね。
街の印象は、漫画5巻がいいですね、いろんな種族が街に訪れているんだなと思えて。

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