転移したら進化した件   作:循環

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ちょっと初日での暮らしを書いてみると結構多くなってしまった。
原作ストーリーとは関係ないので閑話としました。
念話とかでカッコ変えてたらしたけど面倒になって来た。まあ、今回だけにするつもりですので、次回からは主人公に言語覚えてもらったとしましょう。


閑話 ある一日

これから住民として暮らすということで、俺を特別扱いする訳にはいかないそうで、長屋で暮らしてくれと残っている部屋を用意してくれた。

 

朝になり、リムルさんの元へ行くと単語帳のようなものを渡された。

 

「俺も王様として、色々見ないといけないから夜までにそれでも見て覚えてくれ。あっ後護身の為にも鍛えた方がいいだろうから、良かったら昼当たりに修練場に来てくれよ。」

 

と言って見回りしに行っているのを見て、本当に王様としてしっかり働いているんだなと思った。

確かにこの世界は、魔物など知性なく襲ってくるような危険な世界だしせっかく誘ってくれたんだから行ってみるか。

修練場がどこにあるのか知らないが…

 

昼頃になると、近くにいる人に修練場を聞いて見て移動すると、そこには鬼人の老人とその周りにホブゴブリン達が老人に向かって挑んでいた。そこから少し離れた所にリムルさんと赤い髪の鬼人が休んでいるので挨拶する。

 

「こんにちは、リムルさん確かに一応護身も必要かなとも思い。来ました。」

 

「おお、来たか。場所教えるの忘れてたから来ないかと思ってたよ。

まだ挨拶はしてないよな、この人は、ベニマル。このテンペストで軍部で指揮官をしている優秀な俺の右腕だ。」

 

そうリムルさんが紹介するのは、真紅の髪を持ち漆黒の二本角が生えている男性だ。

 

『テンペストで侍大将の座を賜ったベニマルだ。リムル様からおおよそ説明は聞いている、これからよろしくなリュウ。』

 

「はい、よろしくお願いします。異世界者のリュウと言います。ところであちらで戦っているお方は?」

 

ベニマルさんと握手をし、一人で無双している老人を見ると、リムルが紹介させるためか休憩と声を掛ける。

その声で戦っていたもの達が止まり、ゴブリン達は座りこんで休憩を喜んでいる。もしかしてかなりのスパルタなタイプの人なのかもしれない。そうこう考えていると老人はこちらに近づき挨拶した。

 

『初めましてリュウ殿、リムル様より指南役を担っているハクロウと申します。この度は、貴方に身を守れる程度には鍛えてとリムル様より命じられました。どうぞよろしくお願いします。』

 

「今回はハクロウにリュウの稽古をつけて貰おうと思ってな、どのくらい動けるか見せてくれないか。」

 

ハクロウさんが挨拶をし、リムルさんが今回の件について説明してくれた。

え、稽古ってこの人と?さっきあんなに無双していた人と?

 

『手加減は致しますからどうぞよろしくお願いいたしますぞ。』

 

え、えー本当に手加減してくれるのかな?さっき光景見る限り手加減してくれそうに思えないけど。

 

「は、はいよろしくお願いします。どうぞお手柔らかに。」

 

「今回は動きを見るだけだから、倒すとかそんなの考えなくていいぞ。まあ、ハクロウは強し厳しいからそんなこと考えられないかもしれないが。」

 

そうリムルさんがアドバイスをしてくれるけど、嫌なことも聞いたやっぱりスパルタタイプか。

 

ハクロウさんが、木刀を構えて来ているので取り敢えず増加者で身体能力を制御できる範囲まで増加させ、防御力を名一杯増やす。

そして、ハクロウさんがどう来るかを考えて待っていると全く来ないので、こちらから行くことにした。

 

まずは、木刀を片手で持っているのでその反対側に移動し、まるでわかっていたかの様に防がれた。少し呆気にとられていると、吹っ飛ばされた。

 

「いって、あれあんま痛くない。増やした分が上手く働いているのか。結構できたと思ったのにな。」

 

そう呟いていると

 

『ホッホッホ。身体能力は高いようですが。まだまだ目が付いていっておりませんな』

 

などと言ってくる。そうか目が付いて行ってないなら、目が追いつかないレベルまでいってしまえばいいじゃないか。

そう考えると身体の防御力はそのままにして、身体全身にしていたのを片足に一変に集中し、クラウチングスタートの姿勢をとった。

ハクロウさんも只事ではなく感じたのか、少し真剣な顔になった。

そして、一気にハクロウさんに突っ込むが、ハクロウさんの横を通り過ぎた。そこから吸引者を使って自分とハクロウを引き寄せ、一気に身体の向きを変化させ後ろからタックルをした。流石にこれには反応できないだろうしこれは吸引者で引き寄せ続けるから、一度では終わらない。

そう考えるとハクロウさんが消えた。引き寄せる対象を見失い勢いが途切れるまで木々を倒していくのであった。

________________________

 

せっかくの作戦が失敗して残念に思っていると

 

「おお、すごいじゃないか。ハクロウに隠形法の極意"朧"を使わせるなんて、てっきり移動させる程度かと思ってた。うん、大体の能力はわかったし、ハクロウこれから頼むぞ。」

 

とリムルさんが褒めてくれた。えー、てかそんな極意とか使われたの?なんかズルくね。

と不満な顔を見てかハクロウさんは

 

『いやはや、あのような攻撃をして来るとは思いませんでしたわ。あのままだと私の身体も引き寄せられていつまでも躱しきるのも、大変でしたので使わせていただきました。』

 

なんて言ってくる。まあ、普通人間ロケットなんて無謀なこといる訳ないしな。自分は吸引者があるから、誘導もできるし相手の動きを阻害できるからやったが、あんな方法で破られるとは…

 

「次こそは一発当てたいですね。これからよろしくお願いします。ハクロウさん。」

 

________________________

と訓練が終わり、夜になってリムルさんの元へ行くとスーツ姿の鬼人の女性がいた。

 

「おお、貴様がリムル様が言っていたリュウという奴だな。…そうか念話じゃないとだめだったか、私はリムル様の第一秘書のシオンという、よろしくな。さて、リムル様がお待ちだ付いて来い。』

 

クールビューティな姿とは裏腹に豪快な人だなと思いついていく。

ついたのかノックをし、いいぞというリムルさんの声が聞こえ中に入る。

 

「よし来たか、待っていたぞ。ちょっと教えるのにも工夫してみようと思ってな、これを見てくれ。」

 

そう言うリムルさんが持っている本の様なものを見る、そこには前の世界で連載したり、完結した作品が描いてあった。

そして、吹き出しのところは日本語ではなく朝に渡された単語のと似たような物があり、翻訳されたものだとわかる。

 

「おお、これは前の世界でやっていた漫画じゃないですか。これはいったいどうやって?」

 

「ふふふ〜、これのために夜まで待ってもらったのだよ。楽しく勉強できる方がいいだろう」

 

とリムルさんが誇らしそうに語る。読んでいない作品などもあり、これから楽しく勉強できそうだ。こうして熱中して次の日、ハクロウさんの訓練に遅れそうになるのであった。




ソウエイが出て来ていないのは、まあ隠密ですしスパイかどうかを監視する為ですかね。ランガとかいつもリムル様の影に潜ってそうで顔を合わせるタイミングがわからないですね。
キャラごとの口調を真似て書くのしんどいですね、小説などで似たようなセリフがあった気がしたら確認とかしますが何処に書いてあるか忘れてたりしますし。

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