(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件   作:スカーレット@エボルト憑依中

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簪:天ッ才物理学者の息子、石動龍兎こと仮面ライダーエボル(仮)は、前回何か重要な秘密を隠している……らしい。
束さんが何かを決めたけど、それが何か。
さてさてどうなる第101話!


始まる特訓!(1)……さあ、実験を始めましょうか。

僕の目の前に並んだ四体のロボット軍。

そのロボットは一つ一つ形、パイロットが異なっている。

左から順に一夏くん、簪ちゃん、楯無ちゃん、箒ちゃん。

 

「さて、始めましょうか。」

 

凛々しい楯無ちゃんの声が切っ掛けとなり、全員が武器を構える。

 

「……」

 

僕は、生身のまま。

右手に持った基本色が黒と銀、赤色で構成され歯車とハンドルが付いているバックルを見つめ、腰に当てる。

 

『ビルドドライバー!』

 

ポケットから二つの小型ボトルを取り出し、上下に振る。

 

脳内で幾つもの数式を浮かべ、キャップを正面に合わせバックルに装填する。

 

『ヴァンパイア!コンピューター…!ベストマッチ!』

 

バックルから空中に表示されるV/Cの文字。

そして僕は、バックルのレバーを掴む。

 

何故僕がこのような状況に立っているのかを話すと、昨日に遡る。

 

 

 

「…杏、そろそろ離してくれないかな…もう30分経ってるよ…?」

 

前から抱きついてくる事は多かったけど、ここまで話してくれないのは初だ。

何も言わずに抱き締めてくるから気まずい。

 

杏にどう離してもらうかを考えている最中、コンコンとノックの音が聞こえた。

 

「りゅ…惣一くん、話があるんだけど…今大丈夫かな?」

 

ちょうどいい所に来てくれた。

杏を少し撫でてから、なんとか引き離してドアへと向かう。

 

「あ、はい。大丈夫ですよ、今行きます。」

 

表情が見えなかったけど、後でフォローは入れておこう。

とりあえずは、今僕に起こっている事を知るのが合理的だ。

ドアの鍵を開け、楯無ちゃんと顔を合わせる。

 

「さっき検査から帰ってもらったばっかりなのにごめんね。急遽決まった事があって。」

 

バッと開かれた扇子には「てへぺろ」と書かれている。

どういう原理をしているのか。

 

「別に大丈夫ですよ。それより急遽決まった事って何です?」

 

「…明日から毎日、ホームルーム終わりの16時から20時の間まで惣一くんの特訓をするわ。

あ、食堂はなんとかその時間に開けるようにするから。」

 

「…えっ?」

 

 

 

という経路で今僕はここにいる。

休憩時間は途中にあるものの4時間もの特訓は正直ありえない。

僕には今の状況を纏める事、僕が見た事の無いこのライダーシステムという物を解析し、思い付く限りの技術やアイデアを具現化する。

それらをする必要があるのに、自由な時間を奪われては文句の一つや二つは出るだろう。

しかし、断るに断れない…というより、断るのを許さないという状況だった為仕方なく。

 

昨日の楯無ちゃんからの説明後、僕が持っていたというビルドフォンと名の付いたスマートフォンに『束姉さん』からの電話が来てライダーシステムの説明をしてもらった。

 

なにやら、使用不可能な物が増えたらしい。

 

けど、空中投影ディスプレイからアイテムを取り出したりこのバックルで二つの物質や概念を組み合わせてその力を操る事が出来るとか。

 

実に興味深いシステムだ。

データ取りや戦力を増やす為にとエンプティボトルというものを数十個程貰ったが、活用させてもらおう。

 

音楽が鳴り響く中、レバーを回し始めると小型ファクトリーが出現する。

どうやらボトルの中身をこのパイプに送り、アーマーに変化させた物を身に纏うらしい。

早く解析をしたい物だ。

 

『Are you ready?』

 

「……」

 

バックルから問い掛けのような音声が流れるが、無視すると小型ファクトリーがすぐに動き出しアーマーが僕の身体を挟み込み、蒸気を噴き出す。

 

『災いのマシンマスター…!ヴァンパイアコンピューター!イェェイ!』

 

『…なるほど…これはいい。』

 

マスク内のディスプレイに表示される数値やデータが見なくとも脳内に入ってくる。

この二つのボトルの能力等も手に取るように分かる。

 

『…お待たせしました。行きますよ。』

 

右肩に付けられたマントを広げ、ヴァンパイアの能力でその場から霧化をする。

 

『ッ…霧…?』

 

『ヴァンパイア…なるほどな、そういう事か…!』

 

一夏くん達がそんな会話を繰り広げている間に、簪ちゃんが纏っているロボットによって生まれる影の中に入る。

 

『…霧が、消えた…』

 

『だが、どこに隠れた…?』

 

影の中で胸アーマーに付いたキーボードを操作し、ロボットのデータを解析、ハッキングを開始。

もちろんハッキングはした事が無い。

その為コンピューターの能力で思考能力を大幅に上昇させ、ハッキング能力を一時的に身に付けている。

 

『…あれ…?』

 

『簪ちゃん、どうしたの?』

 

『…なんだか、上手く動かない…』

 

まずは関節部の動きの低下、次にハイパーセンサーの視認力を低下。

数分で元に戻るが、簪ちゃんを不安にさせるには効果的だろう。

簪ちゃんの影からこっそりと抜け出すが、楯無ちゃんに気付かれ槍を向けられる。

 

『…やめてくださいよ、コンピューターは耐久性があまり無いんですから。』

 

『特訓だから壊れてもしょうがないと思った方が気が楽よ。』

 

『……』

 

いくら高火力で俊敏なヴァンパイアの能力があるとはいえ、一撃一撃が重なるとコンピューターには厳しい。

あの大きな槍を構えているからこそ、尚更。

 

けど、データの収集が優先だ。

この状態でもう少し粘るしかない。

 

『…フッ!』

 

右腕で槍を掴み、左足で腹辺りに蹴りを仕掛ける。

 

『甘いわ…ね!』

 

腹に直撃する直前に左足を槍を持っていない腕で掴まれ、上に持ち上げられる。

 

『ッ…』

 

重力に任せその場から一回転、地面に着地する前に武器を呼び出し銃撃を仕掛ける。

 

『ドリルクラッシャー!』

 

『キャッ…!』

 

でたらめな射撃だが、何発かは当たりダメージを与えた。

 

楯無ちゃんが怯んでいる隙に再度射撃を仕掛けようとドリルクラッシャーの銃口を向けるが、背後から箒ちゃんが斬りかかってくるのをコンピューターの能力の範囲視認や空間把握で確認した。

 

ヴァンパイア、コンピューターのデータはもう十分。

他のボトルを試してみるとしよう。

二つのボトルを新たに取り出し、少し振ってキャップを正面に合わせてから装填しレバーを回す。

 

『フェンリル!ロック…!ベストマッチ!Are you ready?』

 

『ビルドアップ。』

 

短縮形で小型ファクトリーが出現し、すぐに僕の身体を新たなアーマーが挟み込み蒸気を噴き出す。

 

その瞬間、既に近くまで近付いてきた箒ちゃんの刀を右手で掴む。

短縮形な為かアーマーが光ってあまり見えなかったが、すぐに光が消えアーマーが姿を現す。

 

 『神狼(かみ)縛る神鎖(くさり)!グレイプニル!イェーイ!』

 

『…さあ、実験を始めましょうか。』

 

青緑色と銀色のメタリックカラーのアーマー。

長い実験の開始宣言をし、フェンリルの横顔のような形をした左眼の複眼と南京錠の形をした右目の複眼を光らせた。




特訓回(数回続く)(フォーム続々登場)

あとボトル塗装してみたんですけど物凄く上手くいって気に入ってます。
画質悪いせいで分かりにくいですけど。


【挿絵表示】

これからの更新について

  • 特訓回を本編に入れる
  • 特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
  • なんでもいいから更新しろ♡
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