(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件 作:スカーレット@エボルト憑依中
ライダーシステムを使い特訓を開始した僕に、どんな結果が待っているのか……さてさてどうなる第102話。
??:……あれ、まともでしっかりあらすじしてる?
俺がやってた頃まともにあらすじできてなかったのに…
僕は実験開始宣言を終えると、掴んだ刀を右腕ごと上に振り上げる。
『ッ…!』
怯んだ隙に左腕に装着された〈ゴッドロックマスターキー〉で箒ちゃんのお腹を突こうとするが、ギリギリの所でもう片方の刀に遮られてしまう。
刀は甲高い音を響かせて空中を舞い、一夏くんの手に渡る。
『もらったぁぁ!!』
一夏くんが手にした刀は僕の肩アーマーを捉え、一気に振り下ろされた瞬間に火花が飛び散る。
『ぐ、っ…!流石のコンビネーションですね…でも、僕の狙いはそこじゃない…!!』
簪ちゃんを遮るように配置されている二人が無防備になる瞬間を待っていた。
左腕のゴッドロックマスターキーが二人の間を抜け、簪ちゃんを捉えたのを確認しキーの先から〈ゴッドロックチェーン〉を射出させる。
『させない!』
いち早く僕の目的に気が付いた楯無ちゃんは槍を盾にすることで簪ちゃんを守る。
ゴッドロックチェーンは1度跳ね返り、槍を地面に拘束するように捕らえた。
『っ…!』
『…狙いは遮られましたが…上出来ですね…!』
そのままレバーを回し、待機音を響かせる。
『Ready Go!ボルテックフィニッシュ!!イェーイ!』
左腕から再びゴッドロックチェーンを射出させ、僕を囲っている二人をくっ付くように拘束させる。
『っ…!なんだよこれ、取れねぇ…!!』
『一夏、零落白夜を…!』
一夏くんが大型の剣を取り出すが、時既に遅し。
エネルギーを溜めた右腕の〈ゴッドブレイククロー〉で大型剣を切り裂く。
『なっ!?』
大型剣は大爆発を起こし、僕達の身を隠す。
僕はその隙にボトルを取り出し、装填してレバーを回した。
『ハリネズミ!消防車…!ベストマッチ!Are you ready?』
『ビルドアップ。』
小型ファクトリーが出現、アーマーが瞬時完成し僕の身体を挟み込む。
左腕に装着された〈マルチデリュージガン〉のラダーを伸ばし、拘束されたままの一夏くん達を押し出す。
『いってぇ!!』
どうやら一夏くんに直撃したらしいが、見えないのでセーフとしよう。
爆風が晴れていく前に、マルチデリュージガンから水を噴射させて周りの消火を行う。
多分一夏くん達にもかかるのだろうけど、爆発による熱を弱めるという事で。
『レスキュー剣山!ファイヤーヘッジホッグ!イェイ!』
『さあ、まだまだ序の口ですよ!』
ラダーを元の長さに戻し、楯無ちゃんの方へ走る。
ゴッドロックチェーンに拘束されれば終わり、僕がライダーシステムを解除するまで絶対に解けない。
つまり一夏くんと箒ちゃんは再起不能という事になる。
針の並んだナックルの〈BLDスパインナックル〉の針を伸ばし、大きく振りかぶる。
スパインナックルは楯無ちゃんに命中したが、まるで水のように手応えがない。
そう、まるで水のように。
その違和感に気付いた僕は周りに向けてラダーから水を噴射させる。
水はただ宙を飛び、地面に音を立てては落ちるだけ。
『あら、そんなに高火力がお好みかしら?』
突如聞こえるその声に反応し、マスクの視認力を最大まで上げて周りを見渡す。
だが、目的の人物を発見できない。
ただ必死に捜索する僕の周りに霧が立ち始め、視界を少し遮る。
『ここ、暑いわよね。アリーナの天井を閉めてるからかしら。
長ったらしく言うのもなんだから、簡単に。
霧は隙間から、装甲の中身に入り込む。』
『っ…!!』
気付いた時は既に遅く、楯無ちゃんは指を鳴らす。
甲高い音が響く瞬間に僕のアーマーの隙間は爆発し、スーツ越しとはいえ一気に警告を示す程のダメージを直に喰らってしまう。
『ぐぅぅ…っ…!!』
『ふふっ、そのフォームは私の専用機と相性がいいみたいね。
一矢報いたって所かしら?』
僕が楯無ちゃんのロボットの性質を知らなかったとはいえ、これは大失敗だ。
適当なボトルを取り出し、装填してレバーを回す。
『コア!レイヴン!ベストマッチ!Are you ready?』
小型ファクトリーが出現し、アーマーが瞬時に完成。
『ビルドアップ…!』
僕の身体を挟み込み、アーマーの隙間から蒸気を噴き出す。
『冷徹無慈悲なアウトロー!アーマードコア!イェーイ!』
『ツインブレイカー!』
アーマードコア…そういえば、そんなゲームがあったのは聞いた事がある。
あいにく未だにプレイできてはいないし要素やストーリー等も全く知らない。
どこからゲームの成分を取ったなどの疑問点は置いておくが、わざわざこのボトルの成分を取った人は一体どんな趣味をしているのか。
「へくちっ!」
「なんだ、風邪か?お前のような馬鹿が風邪を引くとは思えんがな。」
「ちーちゃんひどいよー!…へくちっ!
…うー、誰か噂してるのかな…?」
それより、問題はそこじゃない。
何故かこの状態になった途端に色々な単語等がマスク内のディスプレイに飛び交っていて視界が悪すぎる。
スクラッシュドライバーを使うと出現するツインブレイカーがこの状態で使える等は後にする。
とりあえず、単語を理解したら消えると信じよう。
『……ピ-ピ-ピ-ボボボボ…?』
僕がその言葉を呟くと一斉に単語が消えた。
一体何の言葉なのだろう。
……まあ、疑問点は後々に解決しよう。
今は目の前の事に集中だ。
二つの銃口を向けると、マスク内のディスプレイに表示される『DANGER』の文字。
気付けばアーマーに装備された大型バーニアが火を噴き、その場から高速移動していた。
『ぐ…っ…!!』
速いが、その分負担も大きいらしい。
僕が元いた場所にはミサイルが落ちて爆発、上を見てみると十数個のミサイルが僕を追跡しては地面に当たり爆発を繰り返している。
『やっと、治った…!』
『ナイスよ簪ちゃん!』
ハッキングが解けたらしく、ミサイルを放つ簪ちゃん。
これで二対一となった。
だが、負けてはいられない。
高速移動をしつつ、ツインブレイカーからビームを連射して放つ。
ただし、二人に対してではなく、その近くの地面に。
『くっ…!』
危機を感じた二人はバーニアを噴かせ、その場から空へと飛ぶ。
アリーナの天井が開いていく。
そう、僕が狙っていたのはこの行動。
僕は二つのエンプティボトルを取り出し、二人に向ける。
もちろん取るのは二人のロボットの成分ではない。
飛んでいる、飛んだ二人は夜の空で光り輝いているという概念だ。
青い粒子と黄色い粒子がエンプティボトルに集まっていき、全て取り終えたのを確認しキャップを正面に合わせ空中投影ディスプレイ内に成分を入れたボトルを投げ入れる。
束姉さん曰く、こうして待つと使用可能になるらしい。
一体どんな原理をしているのか、解析が本当に楽しみだ。
だが待っている間、攻撃をされると痛い。
いくらボトルを変えてもダメージは半分程しか治らない為、この状態が解除されるとお終いだ。
なら、手当たり次第の武器を放って時間を稼ごうじゃないか。
能力は把握出来た、後は賭けるだけだ。
レバーを回し、背中に背負われた機械が動き出しミサイルの発射台のように変形する。
『Ready Go!』
大型ミサイルのようなものが発射台に設置されると、視界にノイズが走っていく。
そしてシステム音で聞こえてくる声。
『不明なユニットが接続されました。システムに深刻な障害が発生しています。直ちに使用を停止してください。』
明らかに束姉さんの声だ。
おそらく趣味でつけたのだろう。
実際のシステムには影響が無いという情報が記入されていた所から考えると、気にせずに撃っていいのだろう。
ミサイルのチャージが完了したのを確認すると、そのまま発射させる。
発射されたミサイルは楯無ちゃん達を自動追跡していき、二人が飛び回り逃げている間にもう一つをチャージして放つ。
もちろん、行き先は一夏くんと箒ちゃん。
『えっ、ちょっ!うわっ!やめ、やめ…やめてくれぇぇぇぇ!!!』
『ボルテックフィニッシュ!』
ミサイルが同時に目的に当たり、大爆発を起こす。
芸術は爆発だ。
『イェーイ!』
爆風が晴れると、ISを解除し気絶した二人とボロボロになりながらも気絶した簪ちゃんを運んできた楯無ちゃんの姿が見える。
ISにダメージは無いが、爆発の影響か身体が煙等の物質で黒くなっていたりとかなり疲れているであろう。
こうして、一日目の特訓は終了。
終わっての感想はただ、この技は威力が高過ぎるので封印しようと心に誓ったとだけ。
これから数話特訓回です。
これからの更新について
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特訓回を本編に入れる
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特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
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なんでもいいから更新しろ♡