(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件 作:スカーレット@エボルト憑依中
さてさてどうなる、第103話。
「よし、本日の特訓は終了。明日は日曜日だ、存分に休め。」
この場にいる生徒は千冬さんの言葉に返事し部屋に戻っていく。
さて、部屋に戻って解析をしよう。
食堂に向かう時間すら惜しい。
明日が日曜日とはいえたかが24時間程度で満足はできない。
僕は早歩きで寮に向かっていく。
[……]
他の人物全員が心配そうな目を向けている事に、気付かないふりをして。
「……」
ゆっくりとドアを開け、閉める。
20時だし、流石に寝ているだろう。
杏は基本夜遅くまで起きている事が多いけど。
「…あ…おかえり、お兄ちゃん。」
杏は顔だけをひょこっと出して僕を見る。
「あ、やっぱり起きてたんだ。ただいま。
いやぁ、これからライダーシステムの解析ができると思うと足が軽くなってさ、僕が寝るのは朝か明日の夜中辺りだから杏はもう寝た方がいいよ。」
荷物を置き、椅子に座ってパソコンを起動する。
昨日父さんに連絡しておいて届けてもらった。
ここには僕の研究データや解析した物の情報が入っている為、必ず必要な物。
……いくつか入れた覚えのない見慣れないゲームや画像等が入っているが気にしないでおこう。
ビルドドライバーを出現させ、取り出した何本かのケーブルを接続。
パソコンのキーボードを心地よく鳴らせ、データの解析を始める。
「……ねぇ、お兄ちゃん。」
「ん。」
「…私ね、見ちゃったんだ。
……数年前に現れてはすぐに消え、情報も全て消された仮面ライダー。」
「っ……」
杏が呟いた言葉で僕の身体は時が止まったかのように止まる。
仮面ライダー。
今はその単語が憎々しく、二度と聞きたくもない。
「その仮面ライダーは、緑と黒の色をしてて…」
『…僕が、……ライダー……ク……ス…』
「…やめろ。」
「その仮面ライダーは、時々一人の女の子と一緒にいて…」
「っ!!やめろって言ってるだろ!」
机を叩き、杏の言葉を制止させる。
「っ、ごめ…ん…」
杏は俯き、ベッドに座る。
「……」
まさか、仮面ライダーの情報が流れていたなんて。
誰も覚えてはいない筈なのに。
『…わぁ…ね、あなたはなんて名前なの?』
『そっか、仮面ライダーさんかぁ…いつも一人だったりするの?』
『そうなんだ…じゃあ、私が一緒にいてあげる!……あ、私の名前言わないとだね。
私は……』
「……」
ふと思い出してしまう、あの声と姿。
こんなにも、特定の人物に会いたいと思う事は無い。
僕がその子を救えなかったのは、懐中時計の呪いだけでなく、僕が原因というのも重々理解している。
「……あんな事を、始めなければ…あの子は。」
意味の無い後悔を募らせる中、無情にも呪われた懐中時計は淡く光る。
『最後の一人を探せ』、そう言っているかのように。
懐中時計の針は十一を指す。
後の一つは、時間か、それとも。
早く真相を明かしたいのにキーボードと思考が進まないのは何故……
これからの更新について
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特訓回を本編に入れる
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特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
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なんでもいいから更新しろ♡