(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件 作:スカーレット@エボルト憑依中
「……むう」
「…うう」
時は同じく放課後、場所は保健室
ISスーツ姿のまま怪我の応急処置をされたセシリアと鈴がベッドの上で横になり、一夏と俺に対して何とも言えない視線を注いでいた
ラウラに負けた恥ずかしいところを見せてしまったということに加え、一夏が駆けつけたころには既に避難が終了していたために「一夏が助けに来てくれた」というシチュエーションを味わえなかったことに対しての乙女心が煩悶しているのだろう
「本当にごめん、鈴、セシリア…もっと、早く駆けつけたかった……」
「俺も、真っ先に行ってれば間に合ったのに…本当に、悪い」
「あっ、いや別に気にすることないわよ……!っ、ぅう…!!」
「そうですわ、一夏さん、龍兎さん!結果として大事には至らなかったのですから!…っ〜!!!…」
用事なんて放っておけばよかったと顔を俯ける一夏と自分の不甲斐なさに頭を下げる俺に、慌ててフォローに入るセシリアと鈴
慌てて両手を振り回したせいでまた傷が痛んだようだが、そのおかげで一夏に優しくなだめて貰えたことにまんざらでもないようだった
「……ありがとね、龍兎
おかげで助かったわ」
「いや、俺は…」
「龍兎さんのおかげでこのくらいで済んだんです、お礼を言わせてください」
「……」
少しだけ、ほんの少しだけ嬉しい
助け、られたんだ……昔とは、違って…
[……龍兎…]
唐突に轟く地響きが保健室に響く
不思議そうな顔を浮かべる一夏達を横目に見ながら、奴らが来たのかと思う間もなく保健室の扉が弾け飛び
そこから数十名の女子生徒がなだれ込んできた
彼女達が手に手に持っているのは、学内緊急告知文
学年別トーナメントがタッグマッチ形式になったことを伝えるものであり、その文章を一夏が途中まで読み上げるのを待って一夏なりシャルルなり、それぞれのお目当ての相手とタッグを組むことを申し出た
「私と組もう、一夏君!」
「シャルル君、私と一緒に勝者にふさわしいエンディングを見ようよ!」
「一夏君こそ私のコアだァァァァァァァァァ!!!!!」
「シャルル君…私、今初めて…君が、欲しいと!」
過去について語る所でしょ!?なんで止めるんだよ!?
ネタやめろォ!(建前)ナイスゥ!(本音)
しかし、すぐさまシャルルにまつわる諸々の事情を思い出した一夏にしてみれば、頷くわけにもいかないのが難しいところだ
「……あー、ごめん、俺はシャルルと組むんだ! だからあきらめてくれ!」
そんな一夏の一声に、女子達は案外あっさりと諦めてくれた
何故?
IS学園の二大王子様である一夏とシャルルの相棒になれなかったのは残念だろうが、この二人のタッグを見てみたい、とも思ったのだろう
ごく一部で「男同士……だがそれがいい!」とか腐敗臭を漂わせてもいたが、来た時と同様の鮮やかな手並みで引きあげて行った
……それで、なんで俺と組もうとする人いないの?寂しいんだけど
[多分布仏妹関連]
ああ…
「……ちょっと一夏! 私と組みなさいよ!」
「いいえ! ここは初めて戦った相手でもあるわたくしと!」
「ダメですよ」
その直後、怪我も忘れて一夏に詰め寄る鈴とセシリアを止めに颯爽と現れたのが山田先生
ナイスタイミング
ISのダメージレベルが高いことを説明し、二人に自重を促した
その際の語り口からすると過去に似たような状況があったかのような口調だったが、気にしないでおこう
山田先生は優しく面白く尊い副担任
それだけで十分だ
「……あ、それで、石動君について、なんですけど…」
「……?」
凄く申し訳なさそうな表情でチラチラ見ながら吃っている
……なんだろうこの嫌な予感
「い、石動君!今回の学年別タッグトーナメント、一人で出てみる気はありませんか!?」
可愛らしいポーズでウィンクなどしながら山田先生はそう言った
かわい……本音の気配を感じる、やめておこう
「……え、一人で…?相棒なしで戦えって言うんですか…?」
俺ジョーカーになりゃいいの?
「ちっ、違います、全然!……ああでもっ!」
「まあ冗談はさておき、どうしてまた?」
「…あうぅ……生徒にも弄ばれる私って…
…え、えーとですね、実は今年の一年生は生徒総数が奇数になってしまいまして」
ほげー……
「それなら余りが出るのは仕方ないですけど、どうして龍兎が…?」
トーナメントがタッグ形式だから、原作的に考えれば余計な存在である俺がいるから溢れる生徒が出るのは仕方ないとは思うが…
「これは本当に申し訳ないんですけど、専用機持ちの中で誰か一人、一対二での戦闘をしてもらいたい、ということになったんです」
「……なるほど、『より実戦的な模擬戦闘』の一環というわけですか」
「はい、そうなんです……
でも、こんな話が出るくらいIS学園はあなたを、あなたのISを高く評価しています
…良いお返事を期待していますね……?」
なるほどなぁ…
一夏とシャルルは既にタッグを組んでしまい、セシリアと鈴は出場不可能
あとは簪とラウラが残っているが、山田先生が担当していない4組の生徒に頼むのは難しく、ラウラに話を聞いてもらうのなんてもっと難しすぎる
という事で俺が選ばれた、と……
「……なるほど、わかりました
学年別トーナメント、俺が一人で出場しますよ」
「本当ですか!? あ、ありがとうございます石動君!」
「……それで、なんですけどね?」
「…?」
「……ネタの限りを尽くしてもいいですかね?」
そして六月最終週、学年別トーナメントの日がやってきた
「観客、多いな…」
「そりゃあそうだよ
スカウトや成果の確認、ルーキーのチェックが一度にできるイベントだからね
各国の要人に軍関係者、IS関連企業の研究員なんかが一堂に会するのなんてそうそうないんだよ?」
「なるほどなぁ…俺も本来の力使えたらよかったんだが…」
「本来の力?」
「諸事情で使えないんだよ、気にしなくていい」
そして、一回戦第一試合に一夏・シャルル組とラウラ・箒組の名前が挙がった
ちなみにその次の第二試合には俺の名前があった
「別に見送りなんていらないぞ?」
「すぐ次が俺の試合だからな…ピットで待ってた方が早いし、臨場感のある試合も楽しみたかったんだよ」
第一試合開始まであとわずかの頃、アリーナのピットにて
俺は既にISを展開した一夏とシャルルを見送りに来ていた
……まぁ、実際には「あの」イベントの為にだけどな
「そうか…っと…そろそろ時間だ、行ってくる」
「おう、頑張ってこい……シャルル、一夏がかなり苦労かけると思うが見捨てないでやってくれ」
「あはは、分かった」
「……ひどいな、二人とも…」
「冗談だっての、一夏は強くなっていってる
全力でやってこい」
「……ああ!」
……と言いつつ、更衣室に忘れた野菜生活100(2L)を取りに行って戻ってくると篠ノ之は負け、今まさにボーデヴィッヒに向けてシャルルがパイルバンカーを打った所だ
めちゃくちゃタイミング逃したやん……
[悲しいなぁ…]
「ああああああっ!!!!」
がっくりとした俺を反応させたのは突如聞こえた大声
見るとボーデヴィッヒのISがグネグネとまるで粘土をこね直すように形を変え、主であるボーデヴィッヒを飲み込んでいた]
お前全然投稿できてねぇじゃねぇかよ!!(自虐)
しっかり投稿頑張ります…
次回はVSボーデヴィッヒ(真)の予定です
これからの更新について
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特訓回を本編に入れる
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特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
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なんでもいいから更新しろ♡