(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件   作:スカーレット@エボルト憑依中

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思いの外遅くなりました…


旅館での夕食!……一夏との話

現在の時刻は午後7時半

大広間三つを繋げた大宴会場にて、俺達は夕食を取っていた

 

「うん、うまい!昼も夜も刺身が出るなんて豪勢だなぁ…」

 

「そうだね…ほんと、IS学園って羽振りがいいよ」

 

「うまふぎう」

 

豪勢さに感動する一夏、それに頷くシャルル…というより、シャルロットの方がいいか

そしてもきゅもきゅと刺身を味わいながら感想を述べる俺……うん、食べながら話したらダメだな

 

[自覚してるならやめなさい]

 

「ほらいーすん、食べながら話しちゃだめだよ〜?」

 

隣で俺に注意するのは案の定の本音

奥の方には悔しそうだったり寂しそうだったり色々な意味とも取れる表情で見つめてくる簪もいた

ただいつもと違うならば今この場にいる全員が浴衣を着ている事だ

どうやらこの旅館は食事中は浴衣を着用するらしい

 

「ふぁい…」

 

しっかりと刺身を飲み込んだ所で説明を続けよう

ここは座敷なので当然、全員が正座をしている

ちなみにメニューは……あ、それはどうでもいい?

……そう…

 

「あー、うまい…しかもこのわさび、本わさじゃないか…すげぇな、おい

高校生のメシじゃねぇぞ」

 

「全くだな……俺わさび駄目なんだけどな」

 

どうしてもツーンとくるものは苦手だ

あと炭酸、あれだけは本当に無理

 

「嘘だろ…!?」

 

「…本わさ?」

 

「…ん、ああ…シャルは知らないのか

本物のわさびをおろしたやつを本わさ、って言うんだ」

 

「えっ?じゃあ、学園の刺身定食でついてるのって…」

 

「あれは練りわさ、えーと…原料はワサビダイコンとかセイヨウワサビとかいうやつだったかな…着色したり、合成したりして見た目と色を似せてあるやつ」

 

「詳しいな一夏…流石だ」

 

「龍兎のフルーツとかスイーツの知識には負けるけどな…」

 

「いやいや、俺はそういう苦手な物とかの知識は0だから…」

 

「……ふーん…はむ…」

 

え、今シャルロット、わさびの山を…!?

 

「っ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

 

ああ…シャルロット…

 

「だ、大丈夫か?」

 

「ら、らいひょうぶ…

…ふ、風味があって、いいね…お、おいしい……よ?」

 

涙目でそう言うシャルロットは、俺には眩しい程の優等生だった

 

[無茶しやがって…]

 

「…で、セシリアはどうしたんだ…?」

 

「…っ…ぅ…」

 

一夏の隣に座っているセシリアは明らかに顔色が悪い…どうやら正座が苦手らしい

 

「…大丈夫か?セシリア…顔色良くないぞ」

 

「だ……ぃ……ょう、ぶ……ですわ……」

 

うん、絶対大丈夫じゃない

次第に震えだしたセシリアは英国人としてのプライドなのか平静を装いつつ箸を手にした

…どこからどう見ても大丈夫じゃないのは分かるけどな…

 

「い、ぃただき……ます……」

 

味噌汁を飲むのにも難儀している…無理しないで…

 

「お、おいしぃ……ですわ、ね……」

 

めちゃくちゃ震えながらニコッと笑ってるんだけど…

 

「セシリア、正座が無理ならテーブル席の方に移動したらどうだ?うちのクラスでも何人か行ってるし、なんなら一緒に行くぞ?」

 

「……ぅ…おねがぃ、します…」

 

一夏のイケメン力キタ━(゚∀゚)━!

 

[やるじゃない…(ニコッ)]

 

一夏に支えてもらいながらテーブル席に行くセシリアを見守りつつ、少し悔しそうにしつつ涙目で鼻を抑えているシャルロットにを見て苦笑いをしてしまった

…そんなにキツいんだな、そのわさび…

 

 

 

 

 

「あ゛〜〜〜……」

 

「う゛〜〜〜〜……」

 

間抜けな声を出して温泉に浸かっているのは俺と一夏

夕食を食べ終わった後に一夏と温泉に行く事にし、今はこうして露天風呂を満喫している

 

「いやぁ…ここまでできるIS学園ってすげえよなぁ…」

 

「全くだ…夕食も温泉も最高だぁ…」

 

気付けば、腕を伸ばした一夏のISこと白式の待機状態であるガントレットを見つめていた

 

「…ん?どうした?」

 

「いやぁ…俺のアイテムもそんな感じで待機状態にならないかなぁって…いつも服のポケットに入れてあるから、かさばってな…」

 

おかげで制服とか特注品だよ

え?誰がそれを作ったか?

……カラオケが趣味でいちごパフェが大好物なヒゲの人って言えばわかるか?

 

「ああ…束さんにでも言ってみたらいいんじゃないか?」

 

「お、それいいね…言っとこー…

……それで、一夏」

 

唐突に一夏に向けて真面目な声を出す

 

「…なんだ?」

 

同じく真面目に聞いてくる一夏に向けて聞いてみる

 

「…お前は、姉を大切にしてるか?」

 

「えっ…何でだ?」

 

「…いや、な…俺、前に妹がいてさ

'ある事'があって離れ離れになったんだ」

 

もちろんこの事は初めて言う

束にも本音にも簪にも言っていない事だ

 

「…そうなのか…その妹さんは、今どこにいるんだ?」

 

「……遠い、所だよ

……でも、繋がってる気がするんだ

離れてても、何でか近くにいる気がする」

 

「はは…これまたベタなセリフだな」

 

「いや割とマジで、なんでか知らんけど…」

 

よくわからんけど、なんというか……独特のオーラを感じるというか…

 

「…もしかしたら、本当に近くにいるのかもな」

 

「はは、まさか…」

 

…俺は死んで、妹は生きてる…

この世界にいる筈ないもんな

 

「……ま、それは置いといて…一夏はどうするんだ?」

 

「どうするって…何がだ?」

 

「篠ノ之とセシリアと鈴にシャルロット、ラウラの事だよ」

 

「…ああ…」

 

納得したように空を見上げる一夏

 

「…気付いてるんだろ?あいつらの気持ちに

鈴に至ってはもう分かりきってるだろうし」

 

「……」

 

「…ま、それはお前次第だけどな…

とりあえずは後悔しない道を選べ、とだけ言っておく」

 

「…分かった」

 

…ま、一夏ならしっかりやってくれるよな

 

 

「…ふぅ、真面目に話すなんてらしくない事したな…

話変わるけど先週の〖絶版☆おじさん〗見たか?」

 

「あ、見た見た!先週も顔芸が凄かったよな!」

 

「いやぁあれは名作だよなー…って流れ星だ!」

 

「うわマジだ!?願い事願い事……」

 

……何にしろ、俺は一夏の行く先を見守るだけだ

面白い展開を期待してるぜ、一夏?

 

[凄く悪役っぽいセリフ吐いたな]

 

俺もそう思う

…ま、俺はこの日常が大好きだからこれ以上は期待しないんだがな

 

[はは、お前らしいな]

 

 

流れ星を見ながら少し微笑み、こんな日常が続くようにと空を見上げた




何やらフラグを立てる龍兎君

珍しく綺麗な終わり方になりました

ついに次回はあのイベント回の予定です

これからの更新について

  • 特訓回を本編に入れる
  • 特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
  • なんでもいいから更新しろ♡
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