(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件   作:スカーレット@エボルト憑依中

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龍兎:天ッ才物理学者の息子、石動龍兎こと仮面ライダーエボル(仮)は、前回カラオケで弾けたりブーストフォンの登場で心が躍ったりしたのでありました!

エボルト:なんか雑じゃない?

龍兎:それは、まぁ……うん
さて、いつものあれやりますか!

エボルト:うーんざつぅ!

龍兎&エボルト:さてさてどうなる第46話!


夏休み最終日の受難!……お祭りと花火

「……」

 

「ふんふん、ふふふーん♪」

 

「…あのさ…」

 

「んー?どうしたの?」

 

「…なんで俺は夏休み最終日にお前と夜のお祭りを歩いてるんだ…?杏…」

 

「えー、いいでしょー?久しぶりに、ね?あ、お兄ちゃん!りんご飴食べよ!」

 

「…はぁ…」

 

 

何故こんなことになったのか

それは数時間前に遡る

 

 

 

「…はぁ…外あっついわ、部屋のクーラー最高…」

 

「もういーすん、まただらだらして〜

今日で夏休み最終日なんだよ〜?」

 

「そう言わずにほら、本音もこっち来いよー…」

 

ベッドの空いている部分をぽんぽんと叩いて本音を誘う

ここがエアコンの風が一番あたる場所であり、ベッド+エアコンのベストマッチ感は異常

 

「…もう、そんな事言われてもいーすんみたいには…

 

…あ、これダメだね〜…」

 

「だろー…」

 

本音も負けたようでぐたーっとし始めた

…なんか、アイス食べたくなってきたな…

 

「…本音、アイス取ってくるけど何がいい?」

 

「チョコー…」

 

「ん、了解…よいしょっ…」

 

ベッドに横になるのをやめて立った瞬間

何故か床がパカッと開き俺の重力は消えた

 

「とぉぉぉぉぉぉぉ!!!???」

 

「ヴェッ!?いーすん!?」

 

「ぉぉぉぉぁぁぁぁぁ…………」

 

 

 

そして今に至る

 

「んー!美味しいねお兄ちゃん!」

 

「…だな…」

 

「もー、そんなに怒らないでよ

私だってお兄ちゃんに甘えたい時があるんだから」

 

「誘拐犯が何を言うか…」

 

落下してきた瞬間に受け止めてくれたはいいけど体を思いっきり触ってきたのはどこのどいつなのか

 

「あ!お兄ちゃん、射的だよ射的!やろ!」

 

「…はいはい、おっちゃん、二人分お願い」

 

「あいよ、200円な」

 

「はいよ」

 

店番のおっちゃんにお金を渡すとおっちゃんは射的の弾を平たい皿に入れ、俺と杏は弾を装填して景品に狙いを定める

 

「…ゲーム…」

 

ポンッと発射された弾は当たったものの弾き返され、少しだけ後ろに下がった

 

「ん?杏あのゲーム欲しいのか?」

 

「え?あ、うん

あれ最新作らしいから…」

 

「…そっか、任せとけ」

 

「…ぁ…えへへ」

 

杏の頭を軽く撫で、狙いを定める

お祭りでの射的などの景品は基本的に重りがついているのが基本であるため、念には念をと射的の銃を片手に、もう片手でタンクフルボトルを振る

 

ドンッと勢いよく発射された弾は見事お目当てのゲームを棚から落とした

 

「おお!兄ちゃんやるね!はい、景品のゲーム!」

 

「ありがとうございます、ほら、杏」

 

「わぁ…!ありがとう、お兄ちゃん!」

 

ゲームを受け取り嬉しそうに笑う杏の顔を見て、どこか懐かしいような、嬉しいような

お互い戦っている仲なのに何故かそんな考えが浮かんできた

 

「…あ、お兄ちゃん!そろそろ花火が上がる時間だから良く見える場所行こ!」

 

「え、場所分かるのか?」

 

「うん!なんたってお兄ちゃんとデートするための下見してたからね!」

 

「…はは、じゃあ行くか」

 

こういう所で真剣にするのはどこか突っ込みを入れたくなるが…ドヤ顔で楽しそうだし、まぁ、いいか

 

 

 

「…おー…よく見えるなぁ…」

 

人気がなく、花火が綺麗に見える位置で俺たち二人は花火を見ている

俺が花火に夢中になっている間、どこか杏はソワソワしている

 

「……お兄ちゃん?」

 

「んー?どうした?」

 

「…あのね、私…転生したから、お兄ちゃんとは血は繋がってないんだよ…?」

 

「…だなぁ…ちょっとだけ寂しいな」

 

「…お兄ちゃん、もう分かってるでしょ?私がお兄ちゃんを家族としてじゃなく異性として好きな事」

 

「……」

 

「私、お兄ちゃんが……「やめろ」…」

 

「お前と俺は今、敵だ

いくらお前がそう思っていても、俺がそう思っていたとしても、お前の気持ちには答えられない」

 

「…そっか、うん、分かってた」

 

どこか寂しげで、震えているその声の主の方向に目を向ける事は無い

見たらきっと、余計に悪化するだけだろう

 

「……」

 

ただ今は、ゆっくりと頭を撫でる他はない

 

 

 

そして花火の打ち上げが終わりを迎える頃、声が聞こえた

 

「…お兄ちゃん、こっち、見て…」

 

「……どうし…っ…!?」

 

顔を杏に向け、杏がキスをしてきたのと最後の花火が打ち上がるのはほぼ同時だった

 

「…私、諦めない

敵じゃなくなった時に、またお兄ちゃんに同じ気持ちを伝える」

 

「……

…はぁ、もし敵じゃなくなったらな」

 

またフラグ立ったなぁ…

 

[これで彼女4人目確保だな]

 

ありえるから困る

 

 

 

「…ふぅ、ただい…「いーすん…?」え、なんで怒ってんの本音?」

 

「どうもこうもないよ!いきなり落ちたと思ったらこんなに夜遅くになるまで帰ってこないんだもん!」

 

「ま、まぁ、落ち着いて、な?明日から授業開始するし、今日はとりあえず寝て…」

 

「駄目だよ、全部聞くまで寝かせないし寝ないから」

 

「うそやん…」

 

この後深夜になっても寝かせてくれなかったからか授業開始日から思いっきり遅刻した




本来だともう少し伸ばして書くようなお話なんですけどもう杏ちゃん可愛くて…(なお戦闘)

ヒロイン一人入りましたー()

これからの更新について

  • 特訓回を本編に入れる
  • 特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
  • なんでもいいから更新しろ♡

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