(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件 作:スカーレット@エボルト憑依中
…ま、いいか
石動龍兎は前回、私の治療をしたりしていたのでありました!
簪:お姉ちゃん、雑だし治ったばっかりなんだから無茶しないで
楯無:あはは、大丈…夫ぅっ!?
簪:ほら、やっぱり…もう私がやっちゃうからね?
さてさてどうなる、第57話!
楯無:私も言いたかったのにぃ…
「…石動」
「…織斑先生、どうかしましたか?」
更識先輩と簪がいる部屋から退出し、自室に戻ろうと足を進めると織斑先生から声を掛けられた
「…お前は今回の件で、どう思っているんだ?」
「……俺が危険性のある物を使い暴走、その結果更識先輩を昏睡状態にまで追い込んだ
ISとあれの危険性はしっかり分かっていたのに、それを使用してしまった
どんな処罰をも受けるべきだと思います」
しかもハザードは物質分解の能力を持つ
余計にダメージを加える事になってしまう
「…そうか
なら、お前に処罰を下す」
「……」
「…キャノンボール・ファスト当日まで自室待機、キャノンボール・ファストの一年専用機持ちレースに強制参加だ」
「……え?
え、いやいや、もっと、こう…反省文100枚とかそういうのがあるのでは?」
予想外の罰に困惑してしまう
「何を言っている?
お前は確かに暴走し更識を昏睡状態にまで追い込んだが、結果的に織斑と更識の命を救ったんだ
私にはそれが適切だと思うが?」
フッと笑いながらそう言ってくる織斑先生は、俺が今まで見た中で最も教師に向いている人物だと思った
厳しさと優しさを兼ね備えている目の前の人物は、まさに教師の鏡である
「…ありがとう、ございます」
ペコリと頭を下げ、自室に向けて歩き出すとまた織斑先生に止められた
「待て」
「…?どうしまし…たっ?」
振り向くと両手にどっさりと積み上げられた紙の束を渡された
「自室待機での宿題だ
全てキャノンボール・ファスト当日までに終わらせろ」
「…は、ははは…」
前言撤回、やっぱり織斑先生は厳しい
そして、遂に迎えたキャノンボール・ファスト当日
「…はぁ…」
気が滅入る中、重い足取りで会場に向かう
まずは2年生のレースが行われ、その次に1年生専用機持ちレースが始まることになっている為、一年専用機持ちの皆がいるピットから少し離れ、2年生のレースを観客席の近くで見る事にした
最も、会場に着いた頃にはもう終わる寸前で走ってピットに向かう事になったのだが
俺が着いた頃にはもう皆はピットから出ていて、焦った表情の山田先生が俺を迎えた
「わ、石動君!もう皆出ちゃいましたから、早くしてください!」
「す、すみません、すぐに…!」
観客席から見えるピットの出口に立ち、ベルトを腰に当てる
『ビルドドライバー!』
そして一つの缶を取り出し、数回振ってからプルタブを開けスロットに差し込む
『ワイバーンランチャースパークリング!』
何故か声がスクラッシュドライバーの声の若〇さんになる事に少し疑問を抱きつつレバーを回す
『Are you ready?』
「変身」
ポーズは取らずに両腕を斜め下に向けハーフボディに挟まれると、周りに泡が飛び散る
『シュワっと弾けるゥ!ワイバーンルァンチャースパークルィング!イ゙ェイ イ゙ェェイ!』
…なんか突っ込みどころが多い変身音だが、開始が迫っているのでスタート位置まで飛ぶ
「遅かったね、龍兎」
「もう、遅いわよ!もう少し時間に余裕を持ちなさいよ!」
「全くだ、織斑先生に怒られるぞ」
「ま、まぁまぁ、そう言わずに…龍兎さんも急いだのですから…ね?」
「そうだよ〜、あんまり言わないであげて〜」
「……」
皆がわちゃわちゃと喋る中、簪と一夏は気まずそうに俺を見る
今の俺では何も言えないのは分かりきっているから、俺も何も言わずにスタートを待つ
「それではみなさん、一年生の専用機持ち組のレースを開催します!」
大きなアナウンスが響く中、俺たちは各自位置に着いた状態でスラスターを点火した
そして超満員の観客が見守る中、シグナルランプが点灯した
3……2……1……GO!!
合図が響いた瞬間、全員が最大出力でスタートをする
それは俺も例外ではなく、スパークリング化したワイバーンランチャーに装備される翼〈WvSソレスタルウィング〉を使い最大の速度で飛び始めた
銀の福音戦で使った通常のワイバーンランチャーもかなり速いが、スパークリング化をした途端に制御が難しくなる
いくらライダーシステムで思うように動けるとはいえ最大速度となると話は別で、少しふらついてしまう
と考えている間にも第一コーナーを過ぎ、先頭になっている
二番目の簪とは結構離れている為、余裕を持って飛べそう…とは思ったが、このキャノンボール・ファストは武器による妨害などが認められている
その証拠に…
『…行かせない…』『あはは、待ってよいーすん〜』
後ろの彼女組からの愛(銃弾などの嵐)が凄い
あまり使いたくはなかった手だが、この場合は仕方ないだろう
スパークリング化したランチャーハーフボディの腕の部分にある四つの色をしたパネルの内の一つの灰色のパネルを押す
『スモークゥ!』
ランチャーがガチャンと子気味のいい音を響かせ標準装填されている弾頭が内部に引っ込むとすぐに別の弾頭が中から現れ、それを確認してから簪と本音に向けてランチャーを撃つ
『っ…!』『わっ、危ない…って、あれ?』
避けられたものの地面に激突したその弾から噴射された煙幕で二人の姿はすぐに隠れてしまった
スパークリング化したランチャーハーフボディの能力で、ランチャーから放つ事ができる弾頭が選択式となり今放ったのはその一つ
ISのハイパーセンサーすら狂わせる煙幕を撒くスモークである
だがそれが起点となったのか、ラウラが煙の中から勢い良く飛び出し少しずつ近付いてくる
いくら差を縮めると言えどもISの熱はかなり上がっているはずだ
そう思い腕のパネルの一つ、赤のパネルを押す
『インセンディアリィ!』
またランチャーの弾頭が変更するのを確認しランチャーをラウラに向けて放つ
『当たらないぞ……っ!』
ラウラが弾頭を避ける際に背後を確認している隙にもう一発を放ち、ラウラが前を向くとその弾頭が見事に直撃する
直撃した瞬間、ラウラのISに炎が上がる
『っ!?消えない…!?』
ラウラが必死に消化をしようとするが、炎は消えない
この弾頭、インセンディアリはISにシールドエネルギーが切れるまで消えない炎を放つ
だが操縦者の体には一切ダメージはなく、ただ精神が熱いと感じるだけである
『くっ…!!』
『お先に行くよ、ラウラ!』
お次はシャルロット、炎に動揺しているのとISの熱が上がりすぎてオーバーヒートしたせいでスピードを落としていくラウラを抜かして迫ってくるのを確認すると腕のパネルの一つ、黄色のパネルを押した
『グラァビティィ!』
スモークやインセンディアリと同じく弾頭が変更するのを確認し、シャルロットに向けて発射する
『ラウラのようには、甘くいかないよ!』
弾頭を避けつつ地面に激突した時の効果の可能性を考えたシャルロットは避けつつ加速というなんとも上手いことをする
だが、甘い
『…っ!?なに、これ…っ…!』
弾頭は地面に激突し、その効果を避けた…と、慢心したシャルロットの速度が異常な程に落ちる
この弾頭、グラビティは単純にIS移動速度低下用のもので、この弾頭の前にはあの白式も速度70%ダウンを強いられる…らしい
ちなみにグラビティの効果を受ける距離は50m程で、シャルロットはその距離内にいたから効果を受けたわけだ
それからは特に何も無く二週目の半分以上を終えたほどに、それは起こった
突如、上空から飛来した機体が後ろのシャルロットとラウラを撃ち抜いた
「っ…!?
…〈サイレント・ゼフィルス〉か…!」
その襲撃者は、俺と一夏を見てにやりと口元を歪めた
ちょっとネタ入れられた、これで助かります…
突然の襲撃者サイレント・ゼフィルスの前に龍兎はどう戦うのか、どう思うのか、そして…
次回はサイレント・ゼフィルス戦(前半)の予定です
これからの更新について
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特訓回を本編に入れる
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特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
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なんでもいいから更新しろ♡