(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件   作:スカーレット@エボルト憑依中

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スーパーお説教タイム!
一夏の考えを否定する話なのでお気を付け下さい


VS、一夏!……ごめんな、これが現実だ

「なんだよあの戦い方は!」

 

……うん?

 

「いやいや、なんだよ…ってなんだ?」

 

「あんなの一方的じゃないか!もう少し手加減しろよ!」

 

は?

 

[あー、この一夏思考甘いやつかぁ]

 

「いや、あのね?本当に一方的に見えた?俺結構食らってたし負ける寸前だったぜ?それにあれ以上手加減したら負けるわ。」

 

[お、今さらっと俺強いけどギリギリまで手加減しましたよ発言したな?]

 

うるせえよ

ラビラビかタンタン使えば秒で終わるぞあれ

ハザード使ったら最悪なパーティ始まってたし

まぁ普通にブラッドスタークになりたかっただけだけどな

あとハザードとか使えない

 

[それもそうか]

 

「俺にはどう見ても一方的に見えた!女の子に向かってあの戦い方はないだろ!」

 

いや、知らんがな…

 

「…俺、オルコットにさっきクッソ謝ってきたぞ…オルコットは 試合ですししょうがないですわ、お気になさらずに、って許してくれたけど」

 

オルコットの優しさに全オルコッ党が泣いた。

俺も泣いた。

 

「それでも、俺はお前のあのやり方が許せない!俺と本気で戦え!」

 

「……はぁ、それじゃあ試合の時に話そうか、本気も出してやるから」

 

 

 

 

ひっさしぶりにムカついたわ…

試合までデ〇ステして心を癒すしかねぇ!

俺のスマホは特別製でね、転生前の世界のゲームがそのままのデータ、更新もしっかりできるようになっている!

ありがとう束

 

通信機と監視機能入ってて四六時中見られてるけどな!

 

[うーんこの]

 

 

 

 

 

 

 

「…また、生身で出てくるんだな」

 

「おっと、馬鹿にしてるわけでも舐めプとかでもまた皆の前で蒸血したいだけとかじゃないぜ?」

 

一夏にそう告げベルトを構える

 

「また初変身だし、それにお前が言ってた本気も見せてやるからな」

 

 

 

『スクラッシュドライバー!』

 

紫色のボトルのキャップを合わせる

 

『…デンジャー…』

 

辺りに パニック映画のBGMの様な不気味な音声が響く中、俺はスクラッシュドライバーに紫色のボトルをセットする

 

『クロコダイル!』

 

「変身」

 

スクラッシュドライバーのレンチ型のレバーを下ろすと割れるような音が響き、 周りに巨大なビーカーと装置が出現すると同時に紫色の液体がビーカーの中に入る

ワニの口のような物が両サイドで勢いよく動き、ビーカーを破壊する

 

『割れる!喰われる!砕け散る!』

 

その瞬間に俺の体は紫色のアーマーに包まれ、ビーカーを破壊したワニの口のような物と似たような物が頭のマスクを勢いよく叩く

マスクにひびが入り破片が飛び、目の部分が出てくる

 

『クロコダイルインローグ…!オラァ!!』『キャー!』

 

「姿が…違う…?」

 

【この姿は仮面ライダーローグ、本来俺が変身するものでもないんだが…まぁ、いいだろう。】

 

俺とエボルトが喋り終えると試合開始のブザーが鳴り響く。

 

「よし、行くぜ!……って、近接ブレード一本だけ…!? …くっそ、やるしかない!」

 

安定で武器はそれだけか

銃くらいあげようぜ束……

普通なら同情して手加減してやる所だが……今回ばっかりは違う

ただ何も考えず突っ込んできた一夏の近接ブレードを避けもせずに受ける

 

「よし!…って、あれ?」

 

一夏は喜んでいるが…そう、ローグはこの機能があるから微動だにしない

 

「……その程度か?」

 

「な…ぐぁっ!?」

 

思いっきり殴ってやると一夏は吹っ飛んでいく

 

この状態では仮面ライダーローグのみの機能、

全身を覆う装甲「クロコダイラタンアーマー」を搭載している。

 

この装甲は内部がヴァリアブルゼリーで満たされており普段は柔らかく動きやすいものの、攻撃を受けた瞬間に硬化し防御力を飛躍的に高めることができる。

この性質により基本的に格闘攻撃はほとんど通用しない。

 

[……一夏相手にやりすぎじゃないか?]

 

これくらいでいいんだよ、お説教には丁度いいくらいだ

……結構チートだからあんま使おうとは思わんけど

 

 

ようやく立った一夏の姿が見えると、白式の色は真っ白に変わっていた

 

…1発入れただけなのに一次移行(ファーストシフト)か…まぁ、 一次移行で装甲が再形成されたと同時だろうしダメージも全て無効だけどな

 

「……俺は世界で最高の姉さんを持ったよ。」

 

お決まりのセリフを喋るとまた突っ込んでくる

雪片弐型、それが白式の専用武器の名前で、あいつの姉である織斑千冬と同じ雪片の名前を持っている

よっぽど特別なように感じたのだろう

 

【流石のローグでも受けきれるかわからんからな、早いがクライマックスと行かせてもらう。】

 

スパイダーフルボトルを振りキャップを合わせ、スクラッシュドライバーのスロットに差し込みレバーを下ろす

 

『チャージボトル!潰れない!チャージクラッシュ!』

 

一夏に向けて片手を広げると、蜘蛛の糸のような物が発射されて一夏は地面に貼り付けられる

 

「ぐっ!なんだこれ!」

 

はぁ、これから悪役みたいな事するの気が引けるなぁ…

 

[仕方ない、これも織斑の為だ]

 

そうだよな…しゃーねぇ

 

【おーい皆ー!これから結構エグいやり方で一夏に説教するんだけど、一方的で殴ったり蹴ったりするのが嫌な奴は目をつぶって耳を塞いでくれー!】

 

ほとんどがそうして、残りの奴らはじっと真剣な表情で見てきている

織斑先生や山田先生もだ

 

【ごめんなー!今から始めるからー!

……さて、楽しい楽しいお説教の時間だ。】

 

「お説教、って…俺が何した…がっ!」

 

身動きできない一夏の胸の部分を踏み付ける

 

【あのな、さっきお前は「手加減しろよ」だの「なんだよあの戦い方は」とか言っただろ?】

 

そう言いながらグリグリと足に力を入れて踏みつけ始める

 

「ぐ…っ…!言った、だからなんだって…がぁ…っ!」

 

【それ、相手のオルコットにも俺にも失礼なんだよな。

女の子もちゃんとした相手で一体一、本気で来いとか言ってないならまだしも、オルコットは真剣な本気の決闘を望んでた。

俺は敬意を表して真剣に、本気で向かったんだ。】

 

織斑は黙るものの、俺に親の敵かのような目で睨んでくる。

 

【それをあの戦い方は無いだの手加減しろだの…舐めてんのか?

…試合って言うのはな、お互い相手と相手が本気でぶつかるものなんだ。

本気で戦ってるやつがわざと手加減してくれて勝てた!とか言って喜ぶか?】

 

「…それは…」

 

【これから勝つ事もあるかもしれない、だけど今のお前じゃただのビギナーズラックや束が支援してくれてるってお陰だろうな。

お前が正しいと思っている正義なんかただの幻想にすぎないんだよ。

お前の考えを他人に押し付けるんじゃねぇぞ。】

 

「……」

 

【……はぁ、らしくないお説教して疲れた

ごめんな?折角の試合がこんなお説教で

またいつか、本気で変われたお前と真剣勝負するのを楽しみにしてるぜ。

すぐにとは言わない、ゆっくりででも、お前らしく、真っ直ぐに正しく成長してくれるのを祈ってる。】

 

そう言いながらまたレバーを下ろす

 

『クラックアップフィニッシュ!』

 

 

 

 

 

«試合終了 勝者 石動龍兎»

 

 

 

 

はぁ、最悪だ…皆に謝らないとな…

 

[これで少しは懲りたらいいが…]

 

そこは一夏の主人公性に期待だろ

 

[…だな]

 

 

 

〜一夏視点〜

 

「……」

 

俺の考えてた正義が、ただの幻想…か…

俺は、間違ってたんだ

自分で気付けないなんて、

 

「馬鹿だな、俺。」

 

その呟きは、誰にも聞こえることがなかった。




ローグだ。(前回のあとがきの答え)
万丈だを期待していた方、本当に申し訳ないです…今回だと、ローグの登場が必要不可欠でしたので…最初はクローズ登場を予定していました

キャラアンチはこの回だけにしたいですね…
今後ないように考えてます

お説教とかは好きじゃない龍兎
間違いに気付けた一夏
次回、謝罪が……え?セシリアVS一夏?
……見飽きたでしょうし安定の結果ですし大丈夫で……あ、いりますか、はい

ということで、次回はセシリアVS一夏と謝罪フェイズになります

これからの更新について

  • 特訓回を本編に入れる
  • 特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
  • なんでもいいから更新しろ♡

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