(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件   作:スカーレット@エボルト憑依中

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龍兎:天っ才物理学者の息子、石動龍兎こと仮面ライダーエボル(仮)は前回杏と共に謎の暴走、意識を落とすのでありました…

エボルト:前回の投稿から16日経ってるんですがそれは

龍兎:ごめんなさい…ごめんなさい…!
……さて、いつものアレやりますか

龍兎&エボルト:さてさてどうなる第73話!


VS、黒き龍!(4)……目覚める、複数の首を持つ龍

【ヴゥ…ァァ!!】

 

『ア゛ァ゛ァ゛!!!』 

 

大剣と大鎌が、何度も火花を散らす。

獣のような声を上げているのにも関わらず戦い方はロボットのように正確で、センサーでも視認しきれない程に早い。

 

【ヴゥゥ!!】

 

『ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!』

 

大剣と大鎌で戦うと効率が悪いと感じたのか、互いに武器を捨てて素手で殴り合い始めた。

 

何があって龍兎があんな事になったのか、あの仮面ライダーは誰なのか。

分からない事が多過ぎる。

 

援護をしたいのに、センサーが追い付かずにロックもできない為下手に撃つと大惨事になりかねない。

それはお姉ちゃん達も同じのようで、私達はただ見ている事しかできない。

その事実が、ただ辛い。

 

『っ…!!当たって……!!』

 

祈るようにネビュラスチームガンのトリガーを引くと、

発射された銃弾が別の仮面ライダーに当たった。

 

『……ウ゛ォ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!』

 

力無く首を傾げ、私に向かって走ってくる。

敵の認識が私へと変更されたのだろう。

 

【…ッ…!】

 

『ガタガタ…ゴット、ン…!ズッ、タン、ズタン!

Ready……Go…!』

 

そして、ノイズが走った音声が辺りに鳴り響く。

名も知らない仮面ライダーは右の拳にエネルギーを溜め、今にも私に一撃を与えようとしている。

 

ガードする時間も無いはずなのに、何故かゆっくりと時間が流れているように感じる。

これが走馬灯というものだろう。

 

『ハ、ザード…フィニッシュ…!』『ドラゴ、ニッ、ク…フィニッ…シュ…!』

 

もう、駄目なのだろうか。

心の中でそう思いながら、諦めるように目を瞑る。

 

 

『ハザードフィニッシュ!』『ラビットラビットフィニッシュ!』

 

だがその諦めは、音声がかき消した。

 

『…ぇ…?』

 

恐る恐る目を開けると、目の前には長く伸びた赤い腕が名も知らない仮面ライダーの拳を受け止めていた。

 

【…危なかったぁ…簪、大丈夫か?】

 

遠くから伸びたその腕の持ち主は、私の大切なヒーローだった。

 

 

 

 

 

ほんと危なかった。身体が意識とは別に奇声あげながら動き出すもんだからシステムが束特製のかんたん☆はっかー使わないと死んでた。

ぶっつけ本番でやらなきゃいけなかったのはアレだけど。

 

[もらってたのに練習しなかったお前が悪いわ]

 

自覚してる。

 

『…龍兎、大丈夫なの…?』

 

【ああ、うん。束のおかげ。ハッカーって凄いんだなぁ。簪もそれに似た事できるけどほんと尊敬する。】

 

まるで何事も無かったかのように冗談を言ってみせる。

 

常時オーバーフロー状態をフルフルでなんとか維持しているのに暴走、身体が追い付ける動きを越えていた為骨や筋肉が悲鳴をあげている。

 

正直、あと5分持つかどうかの問題だ。

 

とはいえこのままハザードトリガーを使う訳にもいかないし無しじゃ勝てる気もしない。

 

詰みかと冷や汗を流すと、脳内に1つの考えが浮かぶ。

今まで試した事もなく、使った事も無いたった一つのアイテムが残っている、と。

 

 

 

「…このボトル、使った時の副作用とかはあるのか…?」

 

〖…無い

ただし、使い方を間違えなければの話だがな〗

 

「……」

 

〖正しく使える事を祈っている〗

 

 

 

【……】

 

正しく使えるかどうかなんて分からない。

 

『ヴゥゥゥゥ…!!』

 

【…けど、まずはお前優先だよな。杏。】

 

腰からドライバーを取ると、変身が解除され体の疲れが一気に襲い掛かる。

 

「っ…」

 

『龍兎…?』

 

「…大丈夫だ、問題ない…」

 

身体が重くてまともに動けやしない。最悪だ。

終わったら文句言ってやろうと心に決め、トランスチームガンを取り出す。

 

『トランスチームガン!』

 

次に空中投影ディスプレイを操作し、一番下の項目からヒュドラーボトルを取り出し振るとヒュドラーの鳴き声らしき音声が響き、キャップを正面に合わせトランスチームガンに装填するとトランスチームガンとボトルから音声が流れる。

 

『コブラ…!』『ヒュドラ…!』

 

被らないタイミングで鳴ると待機音が流れ出す。

ゆっくりと顔の横まで構え、呟く。

 

「…蒸血。」

 

地面に向けトリガーを引くと煙が銃口から発射され、俺の体を包み込んでいく。

 

『ミスト…マッチ…!』

 

『ココッ、コブラ…『ヒュドラ…!』…コブラ…!『ヒュドラ…!』』

 

『『ファイヤー!!』』

 

肩や背中、頭部に付いているヒュドラの頭が火を放ち煙を晴らす。

 

【……】

 

何も起こっていないか確認をする為、手を開いたりしてみるが何も無い。

なのに身体が通常よりも軽く感じる上に先程の疲れを感じない。

オーズのブラカワニのような能力持ちなのだろうか。

 

【…まあ、それはいいか。今楽にしてやるよ、杏。】

 

第三ラウンド、言わばファイナルラウンドの始まりだ。




前回の投稿からかなり遅れてしまって本当に申し訳ないです…なるべく期間が空かないように頑張ります。

これからの更新について

  • 特訓回を本編に入れる
  • 特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
  • なんでもいいから更新しろ♡
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