(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件   作:スカーレット@エボルト憑依中

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龍兎:天っ才物理学者の息子、石動龍兎こと仮面ライダーエボル(仮)は前回ヒュドラボトルを使ってスタークの強化形態に蒸血したのでありました!

エボルト:名前は何にする?

龍兎:ヒュドラスタークでええやろ(適当)
多分近い内に考える。蒸血の掛け声も一応は仮だし。
……さて、いつものアレやりますか

龍兎&エボルト:さてさてどうなる第74話!


VS、黒き龍!(5)……襲いかかる猛毒?

【……】

 

『ヴゥ゛ゥ゛…!!』

 

静かに睨み合い、攻撃のタイミングを探る俺と杏。

 

【…ハッ!】

 

先手を取ったのは俺で、トランスチームガンの銃口を向け連射する。

 

『ヴァ゛ァ゛!』

 

迫ってくるいくつもの弾丸を見てフルボトルデスサイザーを振り回し弾丸を弾き返し始める杏。

 

『…ヴゥ゛ゥ゛…?』

 

フルボトルデスサイザーの弾丸が当たった部分が徐々に溶けていく。

不思議そうに見つめる杏。

運が悪い事に大して攻撃に支障がない部分が溶けているようで、気にせずに攻撃を仕掛けてくる。

 

『ヴァ゛ァ゛ァ゛!!』

 

【うぉっ…!】

 

ブンブンと振り回されるフルボトルデスサイザーを躱していく。

 

スチームブレードでも流石に大鎌は無理だと思い、背後に飛んで距離を取る。

 

「うぉっ…!!」

 

声が聞こえた方を向くと、カメラを持った男性が観客席で尻もちをついている。

俺達の戦いを撮影していたのだろう。

 

【おい!何やって…!!】

 

『…ヴァ゛ァ゛…?…ヴゥ゛ゥ゛ゥ゛!!』

 

逃げろと言おうとした俺を遮るように、杏は男性に向けてフルボトルデスサイザーを振るう。

 

すると男性は力無く倒れ、白い塊が宙を舞う。

 

それを見た杏はエンプティボトルを白い塊に向け、白い塊をボトルに吸収させていく。

 

【…まさか、お前…】

 

大鎌、死神のような見た目、そして動かなくなった男性。

考えたくもない考えが頭に浮かんでくる。

 

フルボトルデスサイザーの能力は、人の魂をボトルに吸収させる能力を持っているのかもしれない、と。

 

『ワン…ソウ、ル…』

 

嫌な考えを打ち消すように、杏は躊躇なくデスサイザーにボトルを装填する。

 

そして大きくデスサイザーを振りかぶった。

 

『ワン…ナイトメア、ブレ、イク…!』

 

大鎌が振り下ろされると、真っ赤に染まった真空刃が俺に迫ってくる。

 

普通ありえない真空刃が発生するのはおかしいと思いつつも、スチームブレードを取り出して防御に…

 

『た、助け…』

 

【っ…!?ガ…ッ!!】

 

男性の声が真空刃から聞こえ、まともにダメージを受けてしまう。

 

地面に倒れた俺が杏の方を見ると、デスサイザーからボトルを抜いていた。

 

『ヴァ゛ァ゛…』

 

ボトルを抜いた瞬間、白く濁っていたボトルは真っ赤に染まった後にボトルごと消滅した。

 

つまり、あの男性の魂は攻撃に使われ、

 

消滅した。

 

【っ…!お前…っ…!!】

 

杏は悪くない。絶対にそんな事をする奴じゃない。

それが分かっているのに心の底から湧き上がる感情が抑えきれない。

 

杏に向けて走り出し、スチームブレードで斬り付ける。

 

『ヴゥ゛ッ゛…!?』

 

デスサイザーで防御をしようとするが、そんなことは最早関係ない。

近距離で手を撃ち、デスサイザーを離した所で斬りまくる。

 

【お前…っ!!うぁぁぁ!!!】

 

『ヴゥ゛ッ゛!!ヴァ゛!』

 

怒りをぶつけるかのように、攻撃も防御もさせる暇もない程に斬る。目の前の相手が誰かを忘れたかのように。

 

[落ち着け!龍兎!]

 

【っ…】

 

エボルトが身体を止めてくれたお陰ではっと我に返る。

 

冷静になり杏を見ると、あと一攻撃で変身解除してしまいそうな程にボロボロになっている。

 

【…はぁ…っ…】

 

『ヴ…ァ゛……』

 

息を切らし、大人しくなった杏のドライバーからクローズドラゴンとハザードトリガーを引き抜く。

 

杏を覆っていたボロボロのアーマーは粒子化し、まるで元から無かったかのように消えた。

 

「…っ…はぁ…はぁ…ありがと、お兄ちゃん……」

 

【…俺こそ、あんなに攻撃して…】

 

「…いいんだよ、私が…あんな攻撃を使っちゃったんだから…これくらいされて当然だよ…なんなら、足りないくらい……」

 

そこまで落ち込んでいなさそうにそう言った杏の表情は暗い。

まるで、同じ事を繰り返してしまったかのように。

 

【…動けるか?今病室に連れて行ってやるから。】

 

「…ありがと…」

 

まずは杏から話を聞くしかないと判断し、ヒュドラボトルをトランスチームガンから引き抜く。

 

『ERROR…』

 

その音声が聞こえた瞬間、龍の鳴き声のような物が頭に響きながら身体が溶けそうな程の熱さに襲われた。

言うなれば猛毒。吐き気、眠気、熱、寒さ。

全てが体を蝕んでいく。

 

「っ、ぁ゛…!!」

 

「お兄ちゃん…!?」

 

苦しみながら地面に倒れるも、身体が動かない。

最後に目に映ったのは、目に涙を浮かべながら俺に向けて手を伸ばす杏の姿だった。




次回からやっと中盤入りますぜ。序盤なげえ。
ついに中盤に入るという事は、ついにあのライダーが…!

これからの更新について

  • 特訓回を本編に入れる
  • 特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
  • なんでもいいから更新しろ♡
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