(祝・一周年)転生したらエボルトに乗っ取られて勝手に色々されてた件   作:スカーレット@エボルト憑依中

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龍兎:天ッ才物理学者の息子、石動龍兎こと仮面ライダーエボル(仮)は、前回……あ、また出番ないやんけ。

エボルト:何故に関西弁?

龍兎:なんとなく。
……さって、アレやりますか!

龍兎&エボルト:さてさてどうなる第80話!


龍兎:投稿遅れてごめん。(土下座)


長き戦闘!……ここに、祝おう。

「皆さん、まずは私が行きますわ。その間に、生徒の方々の避難を!」

 

横のセシリアが全員にそう告げ、スラスターから火を吹かせる。あっという間にセシリアと織斑マドカが射撃戦を始めた。

 

「任せた!皆、手分けして校舎内と寮内、学園の外にいる人達を避難させるぞ!」

 

[了解!]

 

その場にいる全員がバラバラになって飛翔していく。

俺も続くように、避難していない生徒を探す為に飛んだ。

 

 

 

15~20分程しただろうか。

何回か通信で避難させた報告と、もうこの場所にはいないという報告を聞いた。

今俺が飛んでいるのは校舎外の周りで、白式のハイパーセンサーが一人の人を捉えた。

 

「いた…!ここは危険です!早く地下シェルターへ!」

 

「…っ、そうしたいけど…足が、挫いちゃって…」

 

2年生程の人が足首を押さえながら俺を見る。

見れてみれば、真っ赤になっていてとても歩けそうには見えない。

 

「っ…捕まっててください!」

 

「えっ?きゃっ!!」

 

タイミングが悪い事に近くにセシリアと織斑マドカが射撃戦を行っていて、最悪の場合流れ弾が来るかもしれない。

有無言わさずにお姫様抱っこの形で抱え、先生達の所まで飛んでいった。

 

 

 

 

 

「こっちです!焦らずに、安全に避難してください!」

 

「おさない、かけない、しゃべらないのおかしだ!」

 

「懐かしいねそれ!」

 

ラウラとそんな会話をしつつ、校舎内の生徒を地下シェルターへと避難させていく。

校舎内で避難していない生徒が多かった為、僕とラウラの二人で避難させる事に。

 

IS学園の総面積がいくつあるか分からないし、皆も手を焼いているみたいだ。ざっと平方400kmくらいは確実にありそう。骨が折れる。

 

今の時点でここにいる人が何十人程になった辺りから、セシリアからの通信が入った。

 

『っ、セシリアです……そろそろ…危ないかもしれませんわ…っく!』

 

「不味い、誰か交代に行かないと…!」

 

『大丈夫よ!こっちの避難は終わらせたから、今から行くわ!首洗って待ってなさい!』

 

『毎日洗ってますわよ!』

 

『どうでもいいわよそんな情報!?』

 

鈴とセシリアの気が抜けるような通信に、思わず吹き出してしまう。この調子なら大丈夫そうだ。

 

ただ、いつまで鈴が保つか分からない。

ラウラと目を合わせ頷く。今は、避難に集中。

 

 

 

 

 

「ったく…どうでもいい情報を…」

 

あたしはセシリアとサイレント・ゼフィルスが戦ってる場所に向かって飛んでる。

あんな情報を伝えられても返答に困るっての。

ため息ついちゃうわ。

 

もうそろそろで着くという所で、セシリアからの通信。

 

「何?そろそろ着くわよ?」

 

若干怒りを込めたような言い方をしちゃったけど、ま、いっか。

セシリアからの返答は、驚くものだった。

 

『…鈴、さん…すみま…せん。』

 

ノイズ走りの苦しげなセシリアの声が、あたしに謝るとすぐに回線が切れた。

 

「っ…!待ってなさい!」

 

今の状態からさらに加速し、セシリアの元へと向かう。

 

 

 

「セシリア!」

 

着いた。

地面にクレーターを作って、頭から血を流しているセシリアが倒れてた。

ISのシステムで致命傷には至ってない筈だけど、その姿のセシリアを嘲笑うように見ているサイレント・ゼフィルスにムカつくしかなかった。

 

「アンタ…ねぇ!!」

 

衝撃砲を放ちつつ、サイレント・ゼフィルスに突っ込む。

サイレント・ゼフィルスの操縦者はなんでもないようにあたしを見た。

 

『…次は貴様か。』

 

「ええ、そうよ!アンタをぶっ倒す相手でもあるわ!!」

 

例え倒せなくても、一発は絶対にかましてやろう。

そう思いながら、サイレント・ゼフィルスと対峙した。

 

 

 

 

「…ふぅ…終わったか。次は…ここだな。」

 

セシリアが戦い始めてから40分ほど経っているが、着実に非難させていっている。

混雑している所は紅椿のセンサーで分かる為、そこまで迷いはしない。

一夏もちゃんと避難させられているだろうか。

 

『聞こえるか、皆?アリーナ、寮の中とその近くにいる人達は全員避難させた!さっき会った山田先生も、校舎内の生徒に向けて避難警告を放送する準備をしてるらしい!』

 

一夏からの通信。しっかりやれているようだ。よかった。

一夏の言う事が本当なら、そろそろ…

 

『生徒の皆さん、聞こえますか!?避難していない生徒は速やかに近くの地下シェルターへ避難してください!繰り返します、避難していない生徒は……』

 

聞こえた。

これで避難してくれればいいが…

まあ、優先すべきは生徒達を避難させる事だ。余計な事は考えない様にしよう。

 

 

 

 

 

『こちらシャルロット!校舎内を回ったけど、もう校舎内に生徒はいないよ!』

 

『こちらラウラ。校舎近くにも生徒はいない。』

 

『こちら楯無。体育館辺りにもいないわ。』

 

IS学園の専用機持ちの皆さんが次々と報告の通信をかけてくる。

私も探しているけど、1人も見当たらない。大丈夫そう。

 

問題は、時間を稼げるかというのとあの駄兎が間に合うか。

 

まあ、どうせ既に作ってあるとかそういうのだろうけど。ヒュドラボトルのデータはあの駄兎が管理してるんだし。

 

そんな事を考えていると、凰さんから通信が入った。

 

『っ、あたしよ…もう、保たな…きゃあっ!!』

 

どうやら、もう限界らしい。

オルコットさんが戦い始めてから40分。

大体、一人20分は保つとして、今戦えるのは織斑さん、篠ノ之さん、デュノアさん、ボーデヴィッヒさん、更識さん×2、布仏さん、私の八人。

 

今の時間が21時10分な所から考えて、私と更識さんが3~40分稼げると仮定すると……ギリギリ、時間制限の24時まで大丈夫。

 

不本意極まりないけど、あの駄兎を信じるしかない。

 

『待っててセシリア、すぐ行くから!』

 

デュノアさんがそう告げる。次の交代はデュノアさんらしい。

 

オルコットさんのIS反応はロスト、凰さんのIS反応も直にロストすると思うけどISの操縦者保護システムがあるから大丈夫だろう。

 

多分私の番は最後だろうし、それまでゆっくり仮眠しよう。

変身をしてる状態だと暴走しかねないし変身解除して、クローズドラゴンに話しかける。

 

「ボディーガードお願い。私の番が来たら起こして。」

 

『〜♪』

 

クローズドラゴンが頷き、私の周りを飛び回る。

少し頭を撫でて、仮眠を始めた。

 

 

 

《大人しくしろって。》

 

《やめて…やめてよ、お兄ちゃん…!》

 

《ちっ、うるせぇな…ほら、これでも口に入れてろ。》

 

《んぐぅ……!!》

 

《…よし、大人しくなった所で…いただくとするか。》

 

《んんっ!んーっ!!》

 

 

 

「っ!!…はぁ…っ、はぁ…」

 

嫌な夢を見た。転生前の記憶でもう何ともないとはいえ、最悪な気分だ。

 

『〜?』

 

クローズドラゴンが心配そうに私の周りを飛び回る。

携帯を見ると、23時40分と表示されていた。

 

『〜!』

 

『杏ちゃん、聞こえる…?くっ…!結構頑張ったけど、お姉さんそろそろ駄目かも…っ!』

 

ナイスタイミングでクローズドラゴンが通信を開いた。

更識さんも眠たいだろうし、流石に辛いものがあったのだろう。疲れている様子の声だ。

更識家の人だしあんまり関係ないかもだけど。

 

「分かりました。すぐ行きます。」

 

『ええ、できるだけ早めに、お願い…っ…!』

 

「……さて。行くよ、クローズドラゴン。」

 

『ビルドドライバー!』

 

更識さんとの通信を切り、ビルドドライバーを装着する。

 

『〜!』

 

ドラゴンボトルを振ってからキャップを正面に合わせてクローズドラゴンにセット。

ハザードトリガーと一緒にビルドドライバーに差し込んでレバーを回す。

 

『ウェイクアップ!クローズドラゴン!』『マックスハザードオン!』『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!Are you ready?』

 

「変身。」

 

『オーバーフロー!

Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON!Yeah!

ヤベーイ!』

 

『…システム、オールグリーン…よし、いけるね。』

 

背中の黒い翼を使い、その場から飛んでいく。

 

残り、20分。

 

 

 

『いた。』

 

火花を散らして戦っている場所を見つける。

深い紺色と、明るい水色の光。

明るい水色の光はどこかフラフラとしている。

 

『更識さん!』

 

『っ…杏ちゃん…お姉さん、もう限界…』

 

心底疲れている声だ。転生前のお兄ちゃんの声に似てるけど、あれほどじゃない。

 

『分かりました。ゆっくり休んでてくださいね。』

 

『ええ…そうさせてもらうわ…』

 

フラフラと動き、他の専用機持ちの皆さんの元へと飛んでいく。

他の八人が地面に倒れているものの、全員の意識が回復しているみたいでこっちを見ている。

更識さん、どれだけの時間を稼いだのだろうか。

 

『っと…そんな事よりこっちだね。

悪いけど、もう終わらせるよ。』

 

『フルボトルデスサイザー…!』

 

魂を吸い込ませれば私の勝ちだし、本気で行くしかない。

 

『…貴様と石動 龍兎の専用機は面倒だ。こちらも本気を出す。』

 

そう言って織斑マドカが取り出したのはフルボトル。

少し振りキャップを正面に合わせてから、うなじに差した。

 

『ドリル!』

 

『っ、ぁぁ…』

 

サイレント・ゼフィルスは大きく形を変え、ビットの先端がドリルのような形に変わり両腕の装甲もドリルのような物になった。

お兄ちゃんと見てた仮面ライダーで例えるならフォーゼのロケットステイツみたいな感じ。

 

『…ちょっとびっくりしたけど、魂を吸えば関係ないでしょ。』

 

そう言つつ私はフルボトルデスサイザーを振る。

いつもはこれで吸える筈だけど、何故か吸い込まれない。

 

『…え…?』

 

『…やはり、"あの方"からいただいたこのボトルは強力だ…桐丈 杏、貴様の能力は私にはもう効かない。』

 

あの方…?もらった…?

 

『…まさか…!』

 

『なんだ?貴様もあの方を知っているのか?』

 

私の予想が正しければ、そいつは私がこの世で最も殺したい相手。

 

『…私が勝ったら、そいつの事を全部教えてもらうよ…!』

 

『…フン…貴様が負けたら、貴様の専用機をいただくぞ。』

 

『『……』』

 

睨み合う。

いくらなんでも、今回だけは負けられない。

 

あいつを、殺すために。

お兄ちゃんを、守るために。

 

『…はぁぁっ!!』

 

私はこの鎌を、振り下ろす。

 

 

 

 

 

《……》

 

真っ赤な場所だ。

エボルトの遺伝子のような、そんな感じの。

 

《…俺、また死んだか…?》

 

《いーや、死んでないよ。》

 

突然の声に、驚くものの振り返られない。

 

《……誰だ?》

 

《君が一番知ってる人さ。

…もうじき、篠ノ之束が君に薬を打つ。それで治るさ。》

 

《…なんで、そんなことが分かる?》

 

《んー?秘密さ。ま、近い内に分かるよ。

……これから君は、エボルドライバーを使う事になる。

けど、大きな力には大きなリスクが伴うだろう。

君の物語は、ここから大きく動き出す。

知りたくもない真実と、傷付くばかりの身体。

それでも、君は戦うのかい?》

 

試してる、って訳か。

確かに、ここでやめてもいいかもしれない。

でも。

 

《……ああ。俺は自意識過剰でナルシストな正義のヒーローの息子だからな。》

 

《…そっか。

なら、君の物語を、見守るとしよう。》

 

 

 

 

 

「…っ…桐丈さん、大丈夫なのか…?」

 

24時まで残り10分。

龍兎の事も心配だが、桐丈さんも心配だ。

龍兎と戦っていた時は暴走していたように見えた。

今回も、最悪そうなりかねない。

 

薬が完成して龍兎に使ったら報告すると束さんが言っていたが、連絡の気配はない。

信用していない訳じゃないが、不安が募る。

 

「分からない…けど、篠ノ之博士なら大丈夫だと思うわ。」

 

楯無さんは皆の手当てをしている。

確かに、龍兎が関わった時の反応を考えれば大丈夫だとは思う。

だが、それでも不安なのはここにいる全員が同じ。

のほほんさんも更識さんも楯無さんも桐丈さんも、俺達よりよっぽど心配しているだろう。

 

「そう…ですね。」

 

そんな事を考えていると、もう残り2分。

不安はさらに募るばかり。

 

「…いーすんなら、絶対…笑って、ここに来るよ。」

 

「うん…龍兎なら、絶対に…」

 

「…ほんと、アンタ達龍兎の事好きね…」

 

真上で桐丈さんと織斑マドカが戦っているにも関わらず、そんな会話を繰り広げている。

真面目な雰囲気になりきれないのは、龍兎の影響なのか、それとも不安を紛らわせているだけなのか。

 

「…見て、あと10秒…」

 

シャルがそう告げると、俺達は急いで携帯を見る。

23時59分、51秒。

 

「9。」

 

ラウラがカウントダウンを始めた。

 

「8…」

 

続くように、シャル。

 

「7…」

 

鈴。

 

「6…」

 

セシリア。

 

「5。」

 

箒。

 

「4…」

 

のほほんさん。

 

「3…」

 

更識さん。

 

「2…」

 

楯無さん。

 

「…1…」

 

俺。

 

 

「……0。」

 

 

聞き慣れた声での、カウントダウンの終了。

24時を告げたのは。

 

[!?]

 

「…悪い、また心配かけたな。」

 

龍兎だった。

 

 

 

 

 

ふぅ、なんとか間に合った…

まさかギリギリで薬打ってくるとは思わなかったわ。

 

[でも、おかげで助かったじゃないか。]

 

だな。文句言ってられないわ。

 

「龍兎…大丈夫なのか…?」

 

「おう、完璧。」

 

一夏にそう言いながら、空中で戦っている杏と織斑マドカを見る。

 

《君の物語は、ここから大きく動き出す。》

 

「……」

 

「…龍兎くん?」

 

「…ん?ああ、なんでもない。考え事。」

 

なんでもいい。

物語の歯車が動き出そうが、受け入れられない真実だろうが。

 

ただ。

 

「俺は…自分の信じた正義の為に、戦うだけだ。」

 

腕時計を見つめ、ベルトに変換。腰に当てる。

 

『エボルドライバー!』

 

「……」

 

気持ちが高まる。心が躍る。

夢見た時が、ようやく訪れる。

 

行くぞ……エボルト。

 

[ああ、いつでも。]

 

二つのボトルを取り出し、キャップを正面に合わせる。

 

そして右手のボトル、左手のボトルを順番に差し込む。

 

コブラ!

 

ライダーシステム!

 

エボリューション!』

 

静かに、音声が鳴り響く。

レバーを回すと、ベートーベンの交響曲第9番のような音声が鳴る。

ボトルのコブラの顔と、ピストンのような物が動く。

まるで、これからの誕生を祝うかのように、歌唱をするように。

 

スナップライドビルダーのような物が現れ、いつものようにハーフボディが出来上がる。

ただし、前のハーフボディが赤のもやのようなものに、後ろのハーフボディが紫のもやのようなものに隠れてシルエットだけが見えている。

 

Are you ready?

 

エボルトの声で、俺に問い掛けてくる。

俺の背後に黄色の透明な輪が二つ、前に一つ現れる。

 

目を瞑り、両腕を顔の近くで交差させる。

 

 

「変身。」

 

 

両腕をゆっくりと前に広げると、スナップライドビルダーのような物が動きハーフボディが俺を挟み込む。

 

コブラ…!

 

そして透明な輪が重なり、縦横無尽に回り出す。

 

コブラ…!!

 

電気が走り、輪ともやが爆発するように弾け飛ぶ。

 

エボルコブラ!!!

 

俺の周りに黒い煙が発生し、装甲の星のような部分と両眼が光ると次第に消えていく。

胸と両肩の輪が縦横無尽に回転し、やがて形を決めて止まる。

 

額部分の星座早見盤のようなものも止まり、星座と星を映し出す。

 

フッハッハッハッハッハッハ!

 

生誕を祝うかのように、エボルトの声が高笑いをあげる。

 

星が輝く夜に、今ここに誕生した事を祝おう。

 

全ては、ここから。

 

【エボル、フェーズ1…!】




仮面ライダーエボル、ここに生誕。
厨二感MAXです。

本当に投稿が遅れて申し訳ないです…
懺悔して二週間の地獄味わってきます。()

これからの更新について

  • 特訓回を本編に入れる
  • 特訓回を番外編にして修学旅行編を更新
  • なんでもいいから更新しろ♡
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